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あいてむ

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− 小説・物語 編(1) −


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Date:海外SF傑作選 福島正実 他・訳 講談社文庫
「時と次元の彼方から」 クラーク他全11編 S50.5.15(七刷)
「破滅の日」 ハインライン他全7編 S50.5.15(初版)
「未来ショック」 アシモフ他全8編 S50.7.15(初版)
「千億の世界」 ヴォクト他全6編 S50.7.15(初版)
「人間を超えるもの」 ディック他全11編 S50.8.15(初版)
「不思議な国のラプソディ」 サーリング他全12編 S51.4.15(初版)
「クレージー・ユーモア」 ブラッドベリ他全12編 S51.6.15(五刷)
「華麗なる幻想」 ヴェルヌ他全9編 S52.2.15(初版)

 福島正実(SFマガジン編集長)編集の海外SF傑作選。これを 読めばSFの歴史がほぼ理解できるという名作シリーズ。
 巨匠からマニアな作家まで……なかでもサーリングはTVシリーズ 「ミステリー・ゾーン」の脚本を担当した人物で「真夜中の太陽」 を収録。私の記憶する限り、この作品はここでしか読めません。
 全て絶版本。2002年の年末に最終巻「ファンタジーへの誘い」 ル・グゥイン他12編 S52.10.15(初版)を入手してコンプリート。
 ただし、最終巻だけは伊藤典夫の編集である。全9巻。


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Date:秋元書房・秋元文庫
1左 「SFカセット50」 福島正実 S51.5.10(初版)
1右 「地球のほろびる時」 福島正実 S50.10.31(五刷)
2左 「SFショートショート傑作集」 福島正実 編(四人執筆
・福島正実、光瀬龍、眉村卓、内田庶)S51.5.10(初版)
2右 「その花を見るな!」 光瀬龍 S50.7.25(九刷)

 これまた絶版物。秋元文庫は置いてある古書店も少なく、収集 にかなり苦労します。また置いてあっても1冊あたりの単価が 2000円を超える場合が少なくありません(泣)。
 ここでは福島正実の作品を中心に紹介してますが、特に光瀬龍の 「その花を見るな!」はNHK少年ドラマ「その町を消せ」の原作です。 これもここ以外では読めません。
 しかもカバーと挿し絵は「ペリー・ローダン」シリーズでも お馴染みの依光隆(よりみつ・たかし)です。全部復刻してくれないかな……。


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Date:宇宙英雄ペリー・ローダン ハヤカワ文庫SF
左「大宇宙を継ぐ者」(1巻)シェール&ダールトン
 /松谷健二・訳 S46.7.31(十刷)
右「太陽系帝国の守護者」(300巻)クルト・マール
 /五十嵐 洋・訳 2004.5.10(初版)

 1961年からドイツで始まった史上最大のスペース・オペラ。世界 最長のリレー小説でもあり、日本では2作を1巻で刊行している。 左の第1巻は古書店でも滅多に見かけないが、300巻を記念して 今後再版・増刷される……かもしれない。


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Date:ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I〜IV
 浅倉久志 他・訳 サンリオSF文庫
1左 ( I )ジョン・ブラナー編 1983.11.30(ニ刷)
1右 ( II )ジョン・ブラナー編 1983.11.30(初版)
2左 (III)マーク・ハースト編 1984.12.25(初版)
2右 (IV)マーク・ハースト編 1985.4.25(初版)
3「宇宙の操り人形」 仁賀克雄・訳 S59.6.30(初版)
 朝日ソノラマ ソノラマ文庫・海外シリーズ

 古本屋でも滅多にお目にかかれないサンリオSF文庫。この四 冊は、発行当時にちゃんと書店で購入したものです。
 P・K・ディックの短編は未訳の作品が多いので、コレクター には必項の四冊ですね。ディックの作品集はハヤカワ書房からも 出ているんですが、果たして全部を収録できるんでしょうか……。
 I で収録されている「にせ者」の訳者は鈴木聡ですが、「海外 SF傑作選」の「人間を超えるもの」では福島正実がやってます。 訳者の違いが解って非常に面白いです。

 画像3は非常に珍しいソノラマ文庫の一冊。この海外シリーズは 5点ぐらいしか見たことがない。本作はディックの初期作品の一作。 以前に「コップ一杯の暗黒」という題名で紹介されたことはあるが、 邦訳は本書以外には出てないのではないだろうか。またもう一点、 本書初邦訳の短編「地球乗っ取り計画」が同時収録されている。
 ちくま文庫版(92年)で復刻したハズなのだが、古書店でも全く 見かけない。神田で「3000円」という価格を一度見たきりである。


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Date:H・G・ウェルズ
1左から サンリオSF文庫
「解放された世界」 水嶋正路・訳 1978.12.20(初版)
「神々のような人々」 水嶋正路・訳 1981.3.1(初版)
「ザ・ベスト・オブ・H・G・ウェルズ」 全13編
 浜野 輝・編訳 1981.6.1(初版)
2「ウェルズSF傑作集」(左1・右2) 阿部知二・訳
 1965.12.3(二十八刷)・1970.12.18(十二刷)創元推理文庫

 これまた珍しいサンリオSF文庫。社会派のウェルズらしい奇妙な 世界を書いたものばかりだ。特に「ザ・ベスト・オブ〜」では初邦訳が 多数あって、超レア本である。
 画像2はわりとメジャーな創元文庫の傑作集。ただし、前書きで 「全3巻」という一文があるのに、私は3巻を見たことがありません。 既刊リストにも掲載が無い……もしかで、これから出るのか?


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Date:オルダス・ハックスリー 講談社文庫
「すばらしい新世界」 松村達雄・訳 S49.11.15(七刷)

 社会学の観点から言うと、ユートピア小説は理想郷を扱った作品 ではなく、アンチ・ユートピアを書き出して現代社会への警告とする のが主要なテーマである。本書も1932年に発表され、タイトルの 通りには話が進行せず、悲観的な結末を迎えている。
 かつてトロツキーはセリーヌの作品に対して「批判だけで救いの 無い風刺は無価値だ」と言ったが、ハックスリーは戦後になってから この問題の解決法を示唆する解説を書いている。


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Date:トマス・モア 岩波文庫
「ユートピア」 平井正穂・訳 1957.10.7(三十一刷)

「理想郷」の代名詞となった一冊で、原著は1516年出版です。 作者は当時の中世的な封建制度を風刺し、理性と信仰が一体と なったヒューマニズム社会を書き表した。著者はイギリス王室の政策に 真っ向から反対し、1535年7月6日、断頭台の露と消える。
 本書は歴史書や哲学書とも言えるが、英国文学の底流を成す 作品であることは間違いない。ウェルズやハックスリーも同様の社会 派のスタイルを継承していると言えよう。


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Date:トルストイ 岩波文庫
「光あるうちに光の中を歩め」 チェルトコフ・増補改訂
 米川正夫・訳 1928.10.10(六十九刷)

 著作では「戦争と平和」が最も有名だが、本作は友人チェルトコフの 手が入っている。トルストイは本作を「完全な失敗作」と見なしていた ようで、自身の著作に加えることすら拒んだという。
 おそらく、トルストイは本作で「信仰の道」を書き表そうと思ったに 違いない。信仰による理想社会を書き切れなかったのが「失敗作」 という扱いになったのだろう。文豪トルストイをもってしても、理想郷を 構築するのは容易ではなかったのである。


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Date:火の起原の神話 J・G・フレーザー
 S46.10.20(再版)角川文庫 リバイバル・コレクション

 世界各地の火の神話を集めた本。平成元年十一月十五日に 再版されるまで、初版絶版状態だった。復刻時に即買い。
 フレーザーと言ったら「金枝篇」が最も有名だが、本書も負けじと 面白い。膨大な資料を集めるだけでも大変なのに、そのほとんどが 邦訳されていないものばかり。本書の価値は計り知れない。


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Date:アイザック・アシモフ 新潮文庫
左「アシモフの雑学コレクション」 星 新一・編訳 S61.7.25(十刷)
右「SF九つの犯罪」 アシモフ他編 全9編
 浅倉久志・他訳 S56.8.15(初版)

 ほんの三行ばかりのミニ知識がぎっしり詰まった雑学本で、アシモフ 博士ならではの一冊です。また「ロボット工学三原則」が有名だが、 「SFミステリ」というジャンルの第一人者でもある。SFでない 通常のミステリ作品も数多く書いてます。


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Date:タニス・リー ハヤカワ文庫SF
「銀色の恋人」 井辻朱美・訳 S62.7.20(初版)

 少女ジェーンが恋したのは人間そっくりのアンドロイド・シルヴァー。 人工生命の「魂」の問題はSFの主要なテーマであると共に、我々 人間の生命倫理観を再考させる問題でもある。
 作者はファンタジー作品が多いのだが、本作のようなスタンダード・ テーマのSF作品も秀逸で、一級のラブロマンスにもなっている。
 ちなみに、カバーは少女漫画家の川原由美子が描いている。


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Date:ヴォンダ・N・マッキンタイア ハヤカワ文庫SF
「星の海のミッキー」 森 のぞみ・訳 1989.12.10(初版)

 12歳の少女バーバリと愛猫ミッキーのファンタジックSF。猫好きの SFファン必読の一冊です。作者はヒューゴー賞・ネビュラ賞ダブル・ クラウンの「夢の蛇」が有名だが、私は個人的に本作が好き。
 イラストの斉藤友子はサンフランシスコ在住。夫のトーレン・スミス と共に日本の漫画を英訳出版している。他にも「暁のビザンティラ」 (菅 浩江・ログアウト冒険文庫)でもイラストを描いていて、これは 後にPCゲームにもなった。


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Date:シービュー号 創元推理文庫
左「原子力潜水艦シービュー号」 シオドー・スタージョン
 /井上 勇・訳 1965.5.21(十五刷)
右「シービュー号と海底都市」 P・W・フェアマン
 /高橋泰邦・訳 1968.6.8 (十五刷)

 ネルソン提督で有名なこの作品は、元は20世紀FOXのSF映画 「地球の危機」です。著者が違っても同じ設定を使用しています。
 本書は復刻もされていて、映画はDVDも出てますね。


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Date:レイ・ブラッドベリ
左「何かが道をやってくる」 大久保 康雄・訳
 1964.9.30(六刷)創元推理文庫
右「恐竜物語」 伊藤典夫・訳 S59.2.20(五刷)新潮文庫

「何かが〜」は、主人公の少年二人が遭遇するSFファンタジーの 傑作です。「恐竜〜」でも少年期のイメージは鮮烈で、全6作の短 編集。カバーは雑誌「詩とメルヘン」で有名な「東逸子」。挿し絵は 映画「トロン」のデザイナーで漫画家の「メビウス」らが担当。


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Date:おおやちき
1「絵独楽(えごま)」月刊リリカ増刊号 サンリオ S53.9.20
2左「獅子王の宝冠」グウィネド王国年代記(1)ハヤカワ文庫
 キャサリン・カーツ/岩原明子・訳 1992.12.20(初版)
2右「予言の守護者」ベルガリアード物語(1)ハヤカワ文庫
 デイヴィッド・エディングス/宇佐川明子・訳 1988.1.31(四刷)

 少女漫画界の巨匠おおやちき作品集。マンガというか、 メルヘン・イラスト集です。しかも「リリカ」本誌に掲載されたページは 後ろから(左から右)読む、裏表両開き構成です。

 この人の作品は見たことの無い人がほとんどでしょうけど、ハヤカワ 文庫FT(ファンタジー)のカバーなら知っているハズです。イラストには アール・ヌーボー調が多く、ミュッシャ、ビアズリーなどの影響が見られ ますが、アーサー・ラッカムも入ってるようです。それらが少女マンガと 融合して、一種独特の雰囲気を醸し出してます。ハヤカワのカバー だけでもいいから、画集がもう一度出てくれないものか……。


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Date:ジェーン・ギャスケル 創元推理文庫
 左から「アトランの女王」三部作 深町 眞理子・訳
「宿命の公女」(1) 1973.4.20(五刷)
「流転の王妃」(2) 1973.11.3(三刷)
「憂愁の女神」(3) 1974.10.25(再版)

 主人公キーヤは女執政官の娘で、外界を知らずに育った超のつく 箱入り娘。ひとりの女性が成長していく様を書き切った大河ドラマ。
 これは92年の復刻フェアの時のもので、特に第3巻は74年以来 18年ぶりの再版だった。しかしこれ以後、全く見かけない。


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Date:指輪物語 J・R・R・トールキン
 瀬田貞ニ・訳 評論社文庫(全6巻)
1左(表)「旅の仲間・上(1)」 S52.4.10(四刷)
1右(裏)「旅の仲間・下(2)」 S52.4.10(五刷)
2「指輪物語」 劇場公開パンフレット S54.7.14

 ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンが創作したファンタジーの古典 的名作の一つ。と言うよりもファンタジーというジャンルを不動のモノと した、記念碑的作品です。
 この表紙のものは古本屋で探さないとダメですが、この本自体は 現在も新装版などが継続して発行されていて、今でも簡単に入手 できます。新装版は確か9巻+追補1で全10巻のハズ。
 パンフレットは当時のアニメ版のモノ。実写で撮ったフィルムをセル に描き直して作られたという、とてつもない手間のかかった作品で、 動きまくりの映像です。海外ではディズニーも昔はこの手法で作って いたそうですが、現在はとても無理でしょう。
 新作の実写版三部作は、アカデミー賞11部門を獲得。

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