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No.101〜No.125までの25件

125. いもづる式(2004/5/20)
 先週は大量のアイテムを入手し、それらをひと通りチェックして
いたのだが……また関連するアイテムが大量に「購入予定リスト」
に加わることになった(笑)。正に表題通りの状況である。それと
心配なのは、キューティハニーDVD・BOXを見つけたとしても
「今月はもう金が無いから買えない」ということ(泣)。

 今週は書籍リストに掲載されないムック本をご紹介。
 最初は唯登詩樹「YUI SHOP」第3巻。本書は講談社の「ミスター
マガジン」などに掲載されたフルカラー・コミック。今までに4冊
出ているのだが、この3巻だけはオビ裏のピンナップが3パターン
あるというレア物だ。それらは「ヌード(Ai)」「水着(Saoli)」
「メイド服(Haruka)」の全3種類で、今回やっと探し出して購入
したのはメイド服のタイプ。ちなみに第4巻は既に購入済である。
また、このシリーズには「YUI SHOP−mini」という単行本サイズの
再編集本もある。
 2冊目は「キャラクター・デザイン・バイブル(CDB)」3巻。
これは村田蓮爾のカバー絵につられて買った(笑)。だから前の号
は持ってない。内容ではキル・ビル1作目でアニメ・パートを担当
した「プロダクションI.G」の記事が面白かった。この製作会社
はタツノコの系列から独立し、現在ではハリウッドから製作協力の
依頼がくるほどの超メジャー集団に成長している。
 3・4冊目は「TECH GIAN Brilliant」の上・下半期です。これは
テックジャイアン本誌の総集編で、それぞれ半年分のゲーム体験版
やCGを集めたもの。表紙は本誌と同じ「にしき義統」が担当して
いる。2冊だとCGだけでも1500枚以上になる超お得な本。

 5冊目は「Tony WORKs After.../After... -Sweet Kiss-」です。
Hゲームの原画集で、絵師のTonyは「御魂」に続いて二冊目。
メガネっ娘の「喜志陽子」がお気に入りです。しかもこの原画集、
CGにはちゃんと修正が入ってるのに原画には修正が入っていない
という超お買い得な一冊。これは「御魂」本でも同様でした。
 6冊目は「BITTERSWEET FOOLS」ビジュアル・ファンブックです。
パソコン用体験版CD−ROM付で、販促ポスターまで載っている。
内容はゴシック・ロリータ趣味全開です。私は「GUNSLINGER GIRL」
よかこっちの方が好きですな。黒髪が美しい「フランチェスカ」が
お気に入り。
 7冊目もビジュアル・ファンブック「顔のない月」です。本書は
古書店で買ったのでてっきり初版だと思っていたが、四刷りだった。
人気の程が解ろうというものである。原画師の「CARNELIAN」はもう
かなり前から知っているが……最初は「Revolver」だったかな?

 8冊目は「ゆめりあ」コンプリート・ガイド。ゲーム攻略本だが
本のサイズが大きく、ビジュアル・ファンブックにもなっている。
3DCGのゲームにしてはキャラクターの表情が豊かで、ちょっと
した仕草にも製作者のこだわりが感じられる。「モネ」もそうだが
「ねねこ」の人気が異様に高い。セリフの言い回し「〜なのだぁ」
とかが「たまらん」のだろう……さすがナムコ(笑)。
 9冊目も攻略本で「ステディxスタディ」です。いわゆるギャル
恋愛ゲームの定番ともいうべき作品で、今度OVAも出るそうだ。
ところで、私はキャラデザの平野克幸はビタマンで「ヴァージンな
関係」を描いている「小林拓己」にかなり似ていると思うのだが、
いかがなものだろう?
 最後10冊目も攻略本。トゥルー・ラブ・ストーリーの「サマー・
デイズ・アンド・イエット」です。やっと手に入れた。このゲーム、
今回からキャラデザインが変更されたが、ちょっとトボケた雰囲気
はそのまんま。個人的にはこちらの絵柄の方が好味なので大歓迎。
ゲームは季節設定が夏のため、最初は水泳部の「向井弥子」を狙う
のが通でしょう(笑)。今回は制服のデザインが素晴らしいので、
できれば冬服も見てみたいものである……次回作ではどうなるのか
非常に気になるところ。

 この他に買ったのは、雑誌「ラズベリー」第15(先月)号など。
一般書店では売り切れていたが、某ショップではバックナンバーが
揃っていた。この号は大槍蘆人(NOCCHI)&リトルウィッチ製作の
「Quartett!」の表紙で、それにつられて購入したもの。この別冊で
体験版付の特集本も出ているらしいが、どこにも置いて無い(泣)。
ゲームは「フローティング・フレーム・ディレクター・システム」
というセリフが「ふきだし」に入って画面に表示されるのが特徴。
しかし音声を入れるタイミングが難しいらしく、個別にスクリプト
処理が必要だという。
 雑誌「電撃アニマガ」第10号は「おねがい☆ツインズ」の特集。
この作品はDVD最終巻で前作の「おねがい☆ティーチャー」との
カップリングを実現した。今号はその表紙で、マウスパッドも付属
している。絵師の「羽音たらく」ファンは即買いだろう。この人は
女の子の「ちょっと困った顔」を描かせたら天下一です(笑)。

 それと余談になるが、雑誌「ムー」が創刊25周年を迎えました。
久々に買ってみたけど……相変わらずのトンデモ本である(笑)。
記事内容が虚実入り乱れているため妖しさ無限大。それに加えて、
掲載されている広告もアヤシイ商品ばっかりだ。ただ面白いことは
確かである……さすが学研。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックが新規で1作追加。

 まずはDVDから解説。最初は「アルカトラズからの脱出」です。
クリント・イーストウッド主演の脱獄映画。これは事実を元に実際
のアルカトラズ島で撮影されたもの。以前見たマックィーン主演の
「大脱走」や「パピヨン」もそうなのだが、この脱走・脱獄という
シチュエーションは非常に面白い。やることが決まっているので、
ストーリーが解り易いというのもその理由のひとつ。各作品に共通
して言えることは、横暴な役人(圧政者)を出し抜くのが痛快だと
いうことだろう。多くの悪漢ドラマは大抵このタイプである。
 次もイーストウッド主演の「サンダーボルト」です。こちらでも
銀行強盗の役である。犯罪者でも警官(ダーティハリー)でも演じ
られるというのは、やはり演技が巧いからだろう。マックィーンも
そうだった。ただ警官の場合は両人とも型破りな設定になる(笑)。
また、この年代の映画はちょっち切ない気分になるのも特徴です。
おそらく役の生き方(人生観)が破滅的なせいでしょう。

 コミックの追加はKURO「春の雨」です。ロリータ・エロ雑誌
「LO」の掲載分をまとめたもの。女の子はスレンダー型で、流行
のゴシック調作品が多い。全ては大槍蘆人のお陰だろう(笑)。
 また、LO本誌が月刊化したので、今後は掲載作家陣の単行本の
発刊が相次ぐと思われる。

124. キル・ビル Vol.2(2004/5/13)
 先週宣言した通り、古書店巡りをして映画を見てきたよ。これで
当分は話題にこと欠かない。なんせ購入したアイテム数がこれまで
以上に盛り沢山だから(笑)。

 さて、最初は映画の感想から述べさせてもらおうか。これは続編
なので前回のだべり(099)も参照してもらいたい。
 今回の見せ場はエル(ダリル・ハンナ)との対決シーンだ。バド
(マイケル・マドセン)もいいが、エルのキレっぷりが「たまらん」
内容である。パンフでのインタビューでもかなりキレていた(笑)。
これは本編を見た後で読むことをオススメする。
 それとちょっち、と言うかやっぱり、と言うかこの作品、更なる
続編(Vol.3)の構想があるという。今回見た後で「なにかが
おかしい」と思ったのだが、次回に「つづく」というのならそれも
理解できる……これはぜひ劇場で確認してもらいたい。よってネタ
バレしないように書いておいた。
 しかしアレだ……前売りが1300円、パンフレットが800円、
サントラCDが2500円で、これが二倍だから1万円かかってる
計算だよ。主題歌の「うらみ節」がピッタリの心境だ(笑)。

 続いて古書店巡りの報告である。今回は長年捜索していた書籍が
ぞくぞく発見できてとっても嬉しかったぞ。ただ、定価160円の
文庫本が売値4500円はねぇだろう? ちっ、これだから価値が
解ってる古本屋はまったくもう……でも買いました(笑)。
 そんなレア本を10冊ほど発掘し、加えて他に40冊購入した。
また合計50冊も買っちゃったよ。その内の15冊はシリーズ本の
ため、これから残りを探し出さなくちゃならねぇ(泣)。その残り
も15冊で、まだ半分です。それとこれらは無事に探し出してから
紹介する。先に買われちゃうと困るんで(笑)。
 従ってここで紹介するのは計35冊。しかし、レア本の10冊は
「あいてむ」ページに直行でもいいかなと思ってるんで、ここでは
簡単に済ませるつもりだ。丁度「あいてむ」ページのリニューアル
計画が進行中なので、残り25冊を「らいぶらり」に加算する。

 以上が書籍のぶんだけで、他にムック本が10冊と、コミックが
5冊、DVDが20本……我ながらオドロキだな。
 ちゅうか、本当はDVDを20本も買うつもりは無かったのだが、
キューティーハニーBOX(三万円)を買い逃がしたのが運の尽き
である。コンチクショウ! と半ばヤケになり、作成済みのDVD
購入予定リスト(30本)を片っ端から消化してみたのだ。なまじ
大金を持っていたのもこれに拍車をかける結果となった。ひと月に
1本なんて予定はどこへやら……まあ、まだ10本残ってるからね。
今後はちまちま買おう。
 たぶん、先週からの一週間で十万円ぐらい散財したと思われる。
かなりバカである。友人連中もハッキリそう言ってました。例えば
「ビブリオマニア」「書籍バカ一代」「古本屋を開くつもりなの?」
「今度から本はキロ(重さ)で買ったらどうよ?」てな感じである。
おまえら、ワシをナメとるんとちゃうか? いや……全くその通り
ですな。返す言葉もございません(笑)。

 ところで話は変わるが、前々回(122)にて「芥川直木くんで
100万部を超えた受賞作品があったら教えて」と書いたのだが、
わざわざ友人が調べてくれたよ。

 村上龍「限りなく透明に近いブルー」芥川賞/1976年

 だそうだ……76年って、28年前かよ? さすがに私もこの頃
は読んでなかったな。記憶に無いのもすっごく納得。
 ちゅうか、100万部を超える受賞作が四半世紀で1作なのかよ?
それってかな〜り問題だと思うのだが……所詮はその程度の影響力
しかない、ということか。
 ちなみに、この人物も現在「終身」選考委員の一員である。だが、
まともに著作を読んだことが無い……こんど読んでみよっと。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが5作(続巻3作・新規2作)追加です。
残りは来週以降に順次ご紹介……DVD20本が問題だな(笑)。

 最初は続巻から。あずまきよひこ「よつばと!」2巻。この作品
は不思議な雰囲気を持ってます。なんということはない日常生活の
お話が非常に面白い。キャラ・メイキングの妙が感じられます。
 次は楠みちはる「湾岸ミッドナイト」29巻。現在ヤンマガ本誌
では別作品がシリーズ連載されている。さすがに10年も同じ作品
を描き続けるのはつらいだろう。このパターンは「榛野ななえ」や
「市東亮子」と同じである。ちなみに、第1巻の発行は1993年
1月8日……11年前でした。
 最後は魚戸おさむ「イリヤッド」5巻。なんちゅうか……自分の
やりたいことを先にやられると、非常に悔しいです(笑)。今巻は
アマゾネスと聖マルコのお話なのだが、私の創作小説とカブる部分
が少なくないのである。いやもう……参りました(泣)。

 新規の1作目はアンソロジー「新世紀エヴァンゲリオン」です。
これはパロディ短編集で、お気に入りは吉崎観音のカラーイラスト。
エヴァがATフィールドのパラソルさしてるんだよ(笑)。他では
玉置勉強の作品か……サブタイトルが「電波ゆんゆんアスカちゃん」
という(笑)。この「ゆんゆん」は、どっから出てきたフレーズ?
フランス書院・ナポレオン文庫からですか?(笑)
 2作目は、桃栗みかん「かえで台風(タイフーン)」です。実は
この作者、現在少年ジャンプで「いちご100%」を好評連載中の
「河下水希」と同一人物なのです。本作はマーガレット時代に描い
ていた少女マンガなんですが、こっちの方が面白い……と思うのは、
私だけでしょうか?

123. ゴールデン・ウィークだっけ?(2004/5/6)
 皆様G・Wはいかがお過ごしでしたでしょうか? 私のG・Wは
今日・明日です……って、またこのネタかよ(泣)。
 いやね、世間では9日まで休みのところもあるってのに、私のは
二日だけとあっては愚痴も出ようというもんです。いいかげん転職
しちゃうぞ、まったくもう……というのは冗談です(笑)。
 実はこのページ、勤め先の同僚も読んでるのでヘタなことは書け
ないのである(笑)。まあ書くときゃ書くけど、遠慮せずガンガン
と……ウソですが(笑)。

 ウソはさておき(笑)来月は「あいてむ」ページをリニューアル
しようかと計画している。というのも、最近新たに追加する予定の
アイテムを調べていたのだが、既に掲載されている何件かの記述に
間違いを発見した。しかも追加情報もある。これを機会に、ページ
構成を全面的に見直そうと思った次第。
 現在ある121件のアイテムをチェックするのもひと苦労なので、
今後はマメに更新していこうかと思っている……のだが、以前にも
こんなこと言ったような気がするなぁ(泣)。

 さて、今週はDVD収集リストに掲載されない作品を2本ご紹介
する。リストの冒頭にも書いてあるが、ストーリー性が薄いものは
掲載しないことにしているのだ。

 1本目は「くたばれハリウッド」です。これはハリウッドの有名
プロデューサー「ロバート・エヴァンズ」の伝記映画。とはいえ、
イメージ映像に本人のナレーションで進行する形式なので、映画と
言うよりプロモーション・ビデオのようなノリです。
 特典ではエヴァンズの親友ダスティン・ホフマンが、本人の声帯
模写(声マネ)をしているのが笑える。撮影中に突然やり始めたり、
受賞式典でも本人の前でやっている。しかも本当にソックリ(笑)。
これはマジ必見ですよ。

 2本目は「ウルトラヒロイン伝説・アンヌからセブンへ」です。
ウルトラセブンの友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子)を特集したもの。
 内容でひとつ驚いたのは、上原正三(脚本)の「三百年間の復讐」
がミニドラマになっていること。私は以前から(あいてむページの
アニメ・特撮編で)本作の映像化を熱望していたのだが、やっぱり
解る人は解るんだなと思った……ちゅうか、また予言が的中か?

 女優ひし美ゆり子について言わせてもらうと、彼女は演技が巧い
とは言えないのだが、非常に存在感のある女優である。セブンでも
素のままで紅一点の役割を充分に果たしていた。不思議と「いそう
でいない」女優のひとりだろう。
 彼女の関連作品では、写真集やエッセイなども発行されている。
その一冊「セブン・セブン・セブン」中でのエピソードは、マンガ
「松田優作物語」にも描かれた。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが1作追加。

 その1作は「BASTARD!(バスタード)」第23巻です。
これは続編なのだが、前の第22巻は2001年6月9日の発行で、
なんと本サイト開始前である。従って累計にも加算した。
 私は以前(2000年ごろ)萩原一至の同人誌を買ったのだが、
その「ポルノ・ディアノ(地獄編)」の途中原稿は、いつ単行本に
収録されるのだろう? この23巻ではまだのようだ。
 また今巻から執筆形態がパソコンに移行したので、ちょっち線が
細くなったように感じられる。

 ところで、連休中にはまた古本屋巡りをしようかと思っている。
ついでに映画「キル・ビル2」も観てくるつもりだ。これは以前に
友人と行く約束をしていたのだが、休日が合わなかったのだ(泣)。
 しかしまた来週から大量の書籍紹介が始まると思うと、ちょっち
気が重い……じゃ買うなってか(笑)。

122. 芥川直木くんの謎(2004/4/29)
 やっと「最年少受賞騒動」も沈静化した様子だが、その受賞作品
「蹴りたい背中」は、100万部を超えて現在も売れ続けている。
ためしに書店で手にとってみたが……正直言って感性が10年ほど
古いのではないかと思われた。ナゼこれが100万部も売れる?
もう一作の「蛇にピアス」も同様の印象だが、これならそこらへん
の少女マンガを読んでいる方がよっぽど面白い。

 発行部数で小説とマンガを比べてみれば、有名な「バガボンド」
だと19巻で7000万部を突破している。これはもう桁が違う。
1巻あたりでも360万部だよ。仮に「売上げ総合ベストテン」を
やったら10位以内に小説がランク・インすることは有り得ない。
100位ぐらいまでやれば小説も1冊ぐらいは入るかも。
 とはいえ「蹴りたい〜」はミリオン・セラーを記録したのだから、
社会への影響もそれなりにあったんでしょう。ただ、私は芥川賞で
他に100万部を突破した作品を知らない(笑)ので、他の作品と
影響力の比較はできません。

 第130回芥川賞/直木賞
 綿矢りさ「蹴りたい背中」、金原ひとみ「蛇にピアス」。/江國
香織「号泣する準備はできていた」、京極夏彦「後巷説百物語」。

 直木賞の場合は作品ではなく「作家に与えられる賞」という印象
が強く、これも実勢から10年遅れている気がします。江國香織は
他の著作を読んだことが無いので何とも言えないが、これは間違い
なく駄作だろう。京極夏彦はデビュー作「姑獲鳥(うぶめ)の夏」が
1994年の発行だから、ちょうど10年前になる。

 ところで京極夏彦だが、ぶ厚い新書が文庫にもなっている。この
人はページ起こし、つまり右ページ最初の文章が「段落で始まる」
という規則を頑なに守り続けているのだ。当然ながら新書と文庫で
は1ページあたりの文字数が違う。文章がページを跨がないように
書き直しているのだ……両方を読み比べることをお薦めしておく。

 それとこれらの賞で過去100万部を超えた作品があったのなら、
ぜひ私に教えてもらいたい。ここ10年間は記憶に無いんで(笑)。
確認した「蹴りたい〜」は160刷もしていたが、これって1刷り
あたり8000部ほどしか刷らないのだろうか? 定価1050円
で100万部なら10億円の売上げなのに……謎である。売る側の
人間も「こんなに売れるとは思わなかった」のだろう(笑)。
 ちなみに新書の「バカの壁」は340万部も売れているという。
受賞しても「バカにも勝てん」ということか(笑)。

 前にも(だべり・100)書いたのだが、私は「OO受賞作品」
というネーム・バリューを全く信用してない。選考者と自分の好み
が合わなければ、読んでも面白くないのは当然だ。
 また、選考者について一言いわせてもらうと「終身選考委員」と
いう肩書きは「即刻廃止」した方がいいんじゃなかろうか? まあ、
長嶋茂雄(巨人軍終身名誉監督)は別としても、いまどきの役職で
「終身」はねぇだろ? 選考委員の中には知事という公職について
いる人物もいるのだが、そこらへんは気にしないんでしょうかねぇ
……謎である(笑)。選考委員というステータスを手放したくない
のは解るが、常識が無いと言われても反論できんだろう。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックの続編が3作追加。書籍が2冊追加。

 そのコミックの1作目は、こばやしひよこ「おくさまは女子高生」
第4巻。オビ宣伝で「少しエッチな麻美です」とあったが、現在の
本誌連載もかな〜りエッチです。この作品、今後は「ふたりエッチ」
のような展開になるのでしょうか?
 2作目は伊藤明弘「ワイルダネス」第3巻。言っちゃ悪いのだが、
この作品はストーリーが解り難い。そういう作品というのは解るの
だが、もうちょっと何とかしてくれ……私はミスタ・ブロウトンの
エッチな秘書がとても気になります(笑)。
 3作目は貞元義行「エヴァンゲリオン」第9巻。これはフル可動
フィギュア付きの限定版も見たが、まるで「ミクロマン」のように
感じられた。私が買ったのは通常版ですが、ちょ〜懐かしいです。
それと今巻からやっとカヲルくんの登場なので、ちょっと期待して
ます……何を? とかいうツッコミは却下(笑)。

 書籍の1冊目は「聖なる知恵の言葉」です。PHP文庫の一冊。
私は本書のような名言・格言集が好きで、他に読書リストにも2冊
ほどある。その一冊、エリコ・ロウ著「アメリカ・インディアンの
書物よりも賢い言葉」は文庫化され、書店に山と積まれていた。
 本書は翻訳者の山川紘矢・亜希子夫妻につられて購入したのだが、
他にもパウロ・コエーリョ「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」も
翻訳している。これも購入済。ご夫妻は外交官だったこともあって、
このようなマイナーな著作を翻訳してくれるのが非常にありがたい。
 実はこのご夫妻、我が家の近所にお住まいなんです(嬉)。他の
有名人だと「サザエさん」の作者「長谷川町子」の家もある。

 2冊目は「まことに残念ですが…」です。徳間文庫。本書は現在
では名作とよばれている著作が出版社に「不採用」にされた通知文
の傑作選。なんという素晴らしい企画!(笑) 以下、その一例。

/……あなたが、いずれ作家として高収入を得んために良質な作品
を書く努力をおはじめになるのは、時間の問題かと思われます。
/連載するには短すぎ、読みきり物としては長すぎる。
/果てしなき悪夢だ。これが受けるとは考えられない。あんなひど
い本は読めたもんじゃない、という裁断が下るだろう。

 ちなみにこれらの不採用通知は、以下の作品のいずれかです。
「緋色の研究」アーサー・コナン・ドイル
「宇宙戦争」H・G・ウェルズ
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」ジェイムズ・M・ケイン

 なんちゅうかもう……爆笑させてもらいました。
 それと、文中コラムで各作家の伝記や覚え書きが紹介されている
のも非常に面白い。なかでもバーナード・ショーは編集者のことを
「寄生虫」とまでこきおろしていて、相当な恨みがあるらしい。
 しかしあれだな……ひどい断られ方をした作品ほど読んでみたく
なるのはなんでだろう(笑)。私がひねくれすぎているのかもしれ
ないが、それならこれらの作品を不採用にした編集者も相当にひね
くれていると言えるだろう。
 本書は最近読んだ書籍の中では一番面白かった。これから作家を
目指している人も、そうでない人も、是非ご一読をお薦めします。

121. イラク人質事件(2004/4/22)
 今週は久々の時事ネタ。人質になっていた3人と2人の計5人は
無事に帰国したようなので、まずは一安心というところ。しかし、
TVニュースを見ている限りの情報では、この5人の言動が不思議
でならない。誘拐・監禁までされたのにイラクに留まりたいと思う
真意は何なのだろう? ジャーナリズム? ボランティアのため?
果たして本当にそうなのだろうか。
 私はこの人達を「ストックホルム症候群」または「ボランティア
依存症」と診断した。

 最初の「ストックホルム症候群」とは、人質が犯人の意思に共鳴
してしまう現象である。73年にスウェーデンのストックホルムで
発生し、銀行強盗の犯人と人質の女性が後に結婚してしまったこと
でもよく知られている。
 今回の一件だと、人質は解放直後に「犯人は私達を大切に扱って
くれた」などと証言している。誘拐・監禁が「大切に扱う」ことだ
とはとても信じ難い。またこの人達は揃って自衛隊のイラク派遣に
反対で、政治的動機は無いと言いながらも反戦の意思は明確である。
このような下地がある以上、犯人の思想に共感してしまう可能性は
「非常に高い」と言わざるを得ない。
 それならまだ「私はロバート・キャパ(写真家)のような写真を
とってピューリツアー賞をもらいたい」といった功名心の方が理解
し易いのではあるまいか。

 次の「ボランティア依存症」とは、以下のような症状が特徴。
(1)ボランティアをしていると気分がいい。人の為になる仕事を
していると自身の使命感が充足し、生き生きしてくる。
(2)ボランティア以外の、普段の仕事には満足感・達成感が全く
感じられない。活動がしたくて仕方がない。
(3)ボランティアをやめることには強い罪悪感を感じる。または
途中で活動をやめた人を非難したことがある。

 読んでみれば解ると思うが、三つの内どれか二つに該当する場合、
確実に依存症である。
 彼らはおそらく今後も周囲の反対を押しきってでも活動を続ける
ハズである。またイラクでの活動が終了した場合は「愛するイラク」
には留まらず、他の地域に移って活動を続けるだろう。依存症なら
そうするハズである。
 誤解を受けないために言っておくが、ボランティアは「よいこと」
には違いない。簡単に説明すると、ここでは目的と手段が逆転して
いるのだ。しかも彼らは症状を自覚していない可能性が高い。
 それと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症していると
いう情報があるが、これが「依存の解消」からくるショック症状の
場合は非常に危険である。人間は自分の行動や生き方を「全否定」
されたときに、しばしば「自殺」を考えるものだからだ。

 できればこの診断予想は的中してもらいたくないが……これから
ボランティアやジャーナリズム活動を始めようと思っている人は、
よ〜く注意することを「強くお勧め」しておこう。崇高な使命感に
燃えるのも大変結構なのだが、まず最初に、自身の行動を客観的に
判断する能力を身につけた方がよろしいかと思われる。

 ちゅうか私にはこの一件より、漫画家の横山光輝が死んだことの
方が大事件である。しかも寝タバコの不始末とは……なんともやり
きれない思いだ(泣)。しかしながら、今後「追悼特集」によって
入手不可能だと諦めていた著作が手に入るのではないか? と期待
してしまうのは、ヲタクの性と言うべきか。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が2冊追加。

 最初はハヤカワNF「マリス博士の奇想天外な人生」です。著者
キャリー・マリスは、遺伝子の培養方式(DNA増幅PCR法)の
開発により1993年にノーベル科学賞を受賞した人物。
 この博士はサーフィンが大好きで、彼女とのドライブ・デートの
最中にノーベル賞のアイディアがひらめいたという。LSDで死ぬ
ほどトリップしたことがあり、毒グモに刺されたり、宇宙人と遭遇
したこともあるという。これだけ破天荒な学者も珍しい。
 まともな意見では、エイズの原因がHIVウィルス感染だとする
説に真っ向から反対し、自身で文献を調べているところ。私も気に
なったのでネットで検索してみたが、その根拠となった医学論文は
発見できなかった……これは重大な問題である。HIVに感染して
エイズを発症したために死亡した人数は「把握できていない」のが
現実なのだ。HIV感染がエイズの原因でないのなら、把握できる
ワケがないのである。
 歴史的にみると、欧米社会では社会不安が広がる度に「他の誰か」
に責任をなすり付ける行動が見て取れる。これもその類似現象で、
魔女狩りやユダヤ人差別と同様だろう。
 余談だがこのマリス博士、顔が「羊たちの沈黙」のレクター博士
(アンソニー・ホプキンス)にソックリである。雰囲気たっぷりで
似合いすぎ(笑)。

 次は村上和雄「生命(いのち)の暗号」です。サンマーク文庫。
こちらは筑波大学名誉教授で、専門は高血圧の研究と関連遺伝子の
解読。特に高血圧酵素「レニン」の遺伝子情報解読ではアメリカの
パスツール研究所との「解読競争」に僅差で打ち勝って、世界的な
名声を獲得している。
 解読競争のくだりでは人海戦術、二十四時間作業で解読を進めて
いくところなどが読み応え充分です。ただちょっと、学者なだけに
説明が「くどい」と思えるところもある(笑)。
 本書は一見学術書のように思えるが、読んで見るとそれは半分で、
他の半分は「前向きな生き方」を推奨する人生指南の一冊です。

120. 連載小説「小さな英雄」第二章を掲載(2004/4/15)
 いやぁ……間に合ってホッとしましたよ(笑)。いやほんとに。
二週間(正味十日)でページの構成をまとめるのは、かなりムチャ
でしたね。校正担当の友人大先生様にも、改めてお礼申し上げます。

 今回のお話は第一章でふった前フリのうち、マルコの弟子入りと、
戦争の状況部分を書いたものです。完成直前まで次章への「引き」
に悩んでおりましたが、なんとか格好がつきましたよ。これで最終
第三章は戦争部分に突入することに……しかしその「落ち」は未だ
決まっていません(泣)。しかも書き溜めてあった分を今回で使い
果たしてしまったため、第三章はまるごと新規書きおこしになって
しまった……かなりハイペースで書かないと間に合わない(泣)。

 ところで、今回のお話の感想を友人達に求めたところ、
「無事に完結できたら評価してやろう」
 というキツ〜イお返事が返ってきましたよ(泣)。プレッシャー
かかりまくりなんですけど、それって(泣)。
 ちゅうか、泣いてばかりいても始まらない(笑)。ここは読書を
セーブしてでも、見事書き上げてみせるしか方法はあるまい。

 また今回、トップ絵も更新してみた。修道士マルコ「キル・ビル」
バージョンである。映画公開(Vol.2)に合わせたのもあるが、
サントラCD(2520円)を購入したため歯止めが利かなかった、
というのが実際のところ。見ての通りの一発ギャグなので、笑って
もらえれば幸いである。仲間内では激しく好評でした(笑)。

〜今週の更新情報〜
 前述の通り「そうさく」ページに連載小説「小さな英雄」第二章
「最強の弟子」を掲載。合わせてトップ絵も更新した。また、今回
から「そうさく」ページの作品掲載順を「降順」にした。
「らいぶらり」にDVDが2本追加。これは前(114)に「買う」
と宣言していたアルティメット・エディションの2作品である。

 その1本は「リーグ・オブ・レジェンド」です。本作は劇場にも
見に行ったが、公開から四ヶ月でDVD化とは早い。あまり売れな
かったのかと心配になったが、最近はこれが普通なのだろう。
 本作は原作コミックがあって、過去に書かれた小説の登場人物が
数多く出演している。製作総指揮も兼任している主役のショーン・
コネリーが演じたアラン・クォーターメインは、サー・ヘンリー・
ライダー・ハガードの著作「ソロモン王の洞窟」から。これは別の
「キング・ソロモンの秘宝」という映画にもなっている。
 さて、本作はUt・Edのため、劇場では見過ごしていた部分が
細かくチェックできる。カットされてしまった未公開シーンも非常
に興味深い。また、CGだとばかり思っていた街並がミニチュア・
セットだったのには驚いた。監督はCGを極力使わず、必要な部分
に効果的に使うという製作方針である。これは私の考えと同じで、
同じ考え方をしている監督がいるというのは嬉しい限り。
 余談だが、付属ブックレットに松本零士のフルカラー・コミック
が掲載されていた。ちょっと得した気分です。

 2本目は「猿の惑星」第1作目です。全5作BOXが出たときに
買うか買うまいか迷った末、買わなかったのが正解だった(笑)。
このUt・Edには全5作のダイジェスト・メイキング「猿の惑星
のすべて」が収録されていて、これが128分もあるからこれだけ
でも充分な容量だ。劇場予告編も5作分ちゃんと収録されている。
 本作は製作が1967年ということもあり、今見れば特殊効果の
多くはチャチなものに見える。しかし、そのチャチさを補ってあり
余る衝撃的なストーリーでしょう。この映画が当時の社会に与えた
影響は計り知れないものがあります。解説で「今も根強いファンが
いる」というのも肯ける。映画の原作を担当したピエール・ブール
は「戦場にかける橋」も書いた有名な作家です。
 ちなみに、猿の特殊メイクにかかる所要時間は6時間である。前
出の「リーグ・オブ・レジェンド」でもハイド役のメイクに6時間
かかっている。技術の進歩を考慮に入れたとしても、役者にとって
は大変な苦痛だろう。比べて見るのも面白い。

119. アニメーション新時代(2004/4/8)
 最近になって、マンガのアニメ化の話をよく聞くようになった。
これら大量のアニメ作品登場の背景には、製作現場のコストダウン
があるからだろう。
 本来アニメは透明な「セル」に一枚ずつ絵を描き、背景と一緒に
撮影したものである。しかし、現代は個人でもアニメが製作できる
(例・ほしのこえ)環境が整っている。現在の製作工程は全てコン
ピューター処理されており、原画と原画の間の絵(動画)を描いて
くれるソフトウェアもあるくらいだ。

 ただし、コンピューター化による弊害もある。あまりに自動化が
進むと、何百枚もの「絵を描く」作業を担当していたアニメーター
の「画力」が向上しなくなる。これは決まった構図・カットが多く
なり、絵が「動く」のではなく「移動している」だけの平板で退屈
な画面の作品が大量生産される危険がある、ということです。
 全てがコンピューター化されたとしても、絵の動きを決めるのは
個人の感性である。絵が「ひとりでに」動き出すことは有り得ない。
たとえ3DCGのアニメでも、その動きをプログラムするのは人間
である。このような環境で、アクションや殺陣を創作できる演出家
が育つのだろうか? かなり疑問が残る。
 また最近のハリウッド映画のごとく、SFXが「うるさい」映像
には偏ってほしくない……と思うのは、私だけでしょうか?

 ところで、以前(だべり・111)に川原正敏の「修羅の刻」を
14巻のみ買った話をしたが、本作もアニメ化するという。大元に
なった原作小説は富田常雄の「姿三四郎」なのだが、これがどこの
書店にも置いてない。ナゼにして?(泣)

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが12作追加。続巻が8作あるが、1作
は新規に追加した。累計へは5作の加算です。

 続巻の1作目は河合克敏「モンキーターン」第27巻。本誌でも
主人公波多野憲二と青島優子との関係が非常に気になるところだが、
これと正反対に、本来の彼女である生方澄の存在感は日増しに薄れ
ていく一方である。これは選手の場合、実況などで名前が呼ばれる
機会が多いのに、彼女の場合「スミちゃん」としか書かれないこと
にも一因があると思われる。私も今回、彼女のフルネームを忘れて
しまい、以前の巻から読み直したほどだ。

 2作目は木城ゆきと「銃夢 Last Order」5巻。この新シリーズ
になってから今ひとつ面白さに欠けているように思われるのだが、
たぶん、敵役に魅力が感じられないのが原因だろう。
 3作目は柴田亜美「ドキばぐ」3巻。作者は現在本誌ファミ通の
連載を中断しているが、作者のHPを見てみてもその理由は不明。
ただ単にサボッているだけなのだろうか?
 4作目は柴田ヨクサル「エアマスター」21巻。私は相変わらず
アニメの方は見ていない。最近ちょっと心配なのは、本編のバトル
ロイヤル編が終ると同時に連載も終了するのでは……という予感が
することです。

 5作目は藤島康介「ああっ女神さまっ」28巻。これもアニメ化
ですよ。以前のOVAは見てないので何とも言い難いが、連載15
年目にしてTVアニメ化とはオドロキです……ってことは、我が家
のアフタヌーン本誌も15年分あるということだ(驚愕)。
 6作目は槙ようこ「愛してるぜベイベ☆☆」4巻。このマンガは
「りぼん」本誌でNo.1連載の称号を勝ち取った様子。そのため
コミックスが発売と同時に売り切れるという状態だ。私もさすがに
この歳で本誌を購読するワケにもいかず(笑)、コミックスが発売
される度に初版を購入できるかどうかヒヤヒヤもの。
 7作目は安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」6巻。今巻
ではランバ・ラルが死んでしまった。お話的にセイラさんの出番が
多かったので、寂しさ倍増である。しかもオリジン・ストーリーの
ため、リュウの「特攻死」場面も変更されていた(泣)。

 8作目は続巻ながら新規に追加された一作、市東亮子「やじきた
学園道中記」23巻です……12年ぶりの新刊だよ!(また驚愕)
 本作はマンガ情報誌「ぱふ」でファン投票1位に選ばれたことも
ある傑作である。未読ならこれを機会に読んでみてはどうだろう?
ただ、以前の巻は書店には並んでいないハズ……再版を待ってから
読むといい。ちなみに、22巻は平成3年8月20日の発行です。

 9作目は復刻本で、むっちりむうにい「十兵衛ちゃん リターン」
です。この「リターン」が復刻の証。本作は「過去データ」ページ
に記載があり、ソニー・マガジンズから1999年11月29日に
発行されている。今回はアニメ化と共に英知出版から特別版で復刻。
アニメの設定資料集付きで1260円(税込み)である。
 10冊目も復刻本。西安「怪訝の町」です。これは「あいてむ・
マルチメディア編」に記載があるエロ短編集。以前はビブロスから
1997年11月25日の発行。今回は復刻では定評のある大都社
からの発行です。作者は同社からの復刻では既に3作目。
 11冊目も復刻本……だと思うが、まぐろ帝國「メイドづくし」
です。これもエロ短編集で、休刊した「零式」の掲載分をまとめた
一冊。前はシュベール出版からの発行だったように記憶している。

 最後の12冊目も復刻本……のような気がする一冊で、外薗昌也
「Dr.モードリッド・完全版」です。以前は講談社バーガーKC
だったかな? ただ、バーズ・コミックスは幻冬舎に発行が移って
から装丁が変わっての再発行があるので、何とも言えません。一例
だと冬目景の短編集がそのタイプ。
 内容は、考古学者の主人公が怪物退治をするというお話。作者は
この他にも「ワイズマン」や「犬神」など、オカルト系統の作品を
よく描いている。

 さて、来週は連載小説「小さな英雄・第二章」を掲載する予定。
もちろん「間に合えば」の話である(泣)。

118. 今日から新年度(2004/4/1)
 世の中は春である。まだ風は冷たい気もするが、桜も咲いている。
というのに、ここ数日私は自宅にヒキコモリの状態(泣)。これは
連載小説「小さな英雄」第二章の執筆が遅れているためです。昨年
末から四ヶ月で1章分書き上げるというのは、かなり無理があった
ようだ。
 前回は200枚(四百字詰め原稿用紙換算)ほど書いたところで
第一章を掲載したので、多少は余裕がある筈だったのだが、そんな
思惑はどこへやら。既に160枚(新規には100枚)書いたが、
未だに「オチ」が見えないという状態。従って、二章から三章への
「ヒキ」が定まらず、かなり苦戦を強いられている。
 取りあえず出来ている分だけをフロッピーに記録し、毎度校正を
お願いしている友人大先生宅へGO!

私・「ちわ〜っす! お仕事の配達で〜す」
友人・「すまんが本職の引継中なんで、それどころぢゃない」
私・「ガーン!」
 どうやら世の中は異動(異勤)の季節。友人大先生は在宅勤務の
ため関係無かろうと思っていたが、そんなことは夢また夢。

友人・「自分が異動してなくっても、新入社員には仕事の説明とか
   しなくちゃならんのよ。それも引継の一部なの」
私・「ふむ……それじゃ、四月は暇ナシですか?」
友人・「そうだなぁ……いまの分だけならいいんだが、さらに急な
   仕事が入るかもしれないから」
私・「今度公開する『キル・ビル2』は、見に行けるのか?」
友人・「GWまでは無理だね」
私・「ガガーン! なんてこったい……」
友人・「ああそれとな、マイ・ベストの2作(だべり・116参照)
   だけど、どこの本屋にも置いて無かったぞ。新古書店にもな」
私・「そりゃ残念……って、本を探すヒマはあるんじゃねぇか!」
友人・「当然だろう!」(笑)
私・「……あのねぇダンナ。お忙しいのは解りやしたがね、ここは
   ひとつ、エロJPEGファイル千枚で手を打ちやせんか?」
友人・「うむ。それならばやってやろう」(爆笑)

 私はこのような友人を持って、とても幸せです。いやほんとに。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が12冊追加された。2巻組が2セットあり、
続編も1冊あるので累計には9冊の加算です。

 1冊目は「悪魔学大全」2巻組。これは学研M文庫(白)の二冊。
本書は1929年発行の「愛の魔術」と、1939年の「降霊魔術」
の完全復刻本です。桃源社版にあった澁澤龍彦の解説も収録されて
いるのが非常に嬉しい。著者の酒井潔は日本の悪魔学のパイオニア
的存在で、大正末期から執筆活動をしていた人物です。
 内容は悪魔学の基本とも言うべき「サバト(妖宴)」から錬金術、
占星術などの西洋魔術。それに加えて和風の呪詛の方法については
「後漢書」や「書経」他から引用がある。タイトル通り、あらゆる
悪魔的なネタの集大成だ。また、付随する論稿には戯曲で語られた
魔薬毒薬の研究や、幼児惨殺で名高いジル元帥の話もある。
 巷に氾濫している型通りのファンタジーやRPGに毒されてない
ところが逆に新鮮に感じられますね。全編が昭和初期文体「君給調」
のため、懐古趣味全開です。この「きみたまえ」調とは「OO君、
XXし給へ」等に見られる「格調高い文体」のことですな(笑)。
この文体にハマると、昔の探偵小説とか読みたくなりますね。

 次も学研M文庫(黄)の二冊で「インスマス年代記」の上下巻。
これはH・P・ラヴクラフトの「インスマスを覆う影」という作品
の設定を使ったアンソロジーです。クトゥルー本の中でもちょっち
特異な部類に入るシリーズで、舞台はニューイングランドの港町に
限定されている。しかも全編が魚臭い(笑)。
 5冊目もクトゥルー本「ラヴクラフトの遺産」です。これは創元
のアンソロジーで、HPL生誕100年記念の1冊。冒頭から高弟
ロバート・ブロックによる死後のHPLへの手紙に始まり、雰囲気
たっぷりの短編が13作も収録されている。
 6冊目も創元から「アーカム計画」です。著者は前出のロバート・
ブロック。この人は長年に渡るHPLとの文通を元に、クトゥルー・
ワールドの創作に協力していた人物です。

 まとめて言わせてもらうと、クトゥルー作品には大別して二種類
の系統がある。ひとつはオーガスト・ダーレスが中心になって製作
した「宇宙的恐怖」としての作品群。もうひとつは今回のロバート・
ブロックを中心とする「文通製作」による作品群です。
 クトゥルー・ワールドはHPLが元から「文通魔」だったことに
端を発して、作家同士で内輪ウケの濃い作品が製作された。作品中
にHPL本人の名前が出てきたり、特定の作家本人の特徴を持った
人物が登場する。しかも、その出演者は悲惨な死に方をしたりする。
遊び心が満載の製作方針です。このような製作方法は、本シリーズ
以外にはちょっち見当らない……当時者(作家)にとっては、これ
ほど面白いことはないだろう。
 HPLの死後、主題は宇宙的恐怖が中心になっていくが、本質は
文通製作にあると思われる。一連のシリーズを執筆するためには、
HPL本人の存在が欠かせないからだ。

 7冊目はコリン・ウイルソン「暗黒のまつり」です。新潮社から
出ていたハードカバー本。昭和35年発行のため、入手はほとんど
諦めていた。しかし運良く初版本を発見。ありがとう、高原書店!
つまりこれが「検索して注文した一冊」だったのだ。
 内容は「切り裂きジャック」を題材にした連続殺人もの。しかし
この年代でこの内容では、誰もついてこれないだろう(笑)。昭和
35年は日米安保条約が締結され、安保闘争が始まり、カラーTV
放送が開始された年だ。「所得倍増計画」って知ってるか?

 8冊目は「カレワラ タリナ」です。題名だけではなんの本だか
さっぱり解らないと思うが、これはフィンランドに古くから伝わる
叙事詩。元は複数の散文だったが、口承・口伝文化の文学的価値が
認められ、ひとつの物語として再編纂された。
 内容は独特の天地創造の設定から超人の嫁取りの逸話など、創作
意欲を刺激されるお話が盛り沢山です。また原著の解説では「Kで
はじまる語が四つ続く」など、発音にも言及している。これが非常
に嬉しい。叙事詩では「実演するときの語感」が重要だからだ。
 これは日本の歌舞伎を例にとるとよく解る。
「知らざあ言って聞かせやしょう」
 というのは「青砥稿花紅彩画(あおとのぞうしはなのにしきえ)」
から「浜松屋」の弁天小僧の名台詞だ。これを外国語に訳すときに、
「知らなければ言って聞かせましょう」
 などと訳してしまったら、歌舞伎の雰囲気はぶちこわしである。
日本語は発音をそのまま文字にできる表音文字ため、その表現力は
外国語と比べて異常に高いのだ。
 私は本書の岩波文庫版を探していたのだがどうしても見つからず、
偶然に第三文明社からも出ているのを発見した。超ラッキーですな。
ただ本書は「レグルス文庫」というのにもかかわらず、書籍サイズ
は新書版……これじゃ気がつかないだろう。

 9・10冊目は講談社+α文庫から「決定版 日本の民話事典」
と「決定版 世界の民話事典」です。事典だけあってかなり分厚い。
日本編では以前(103)で述べた「百合若大臣」が載っていた。
元ネタが解ったので非常に嬉しい。世界編では有名な話が多いが、
民話集なので「イソップ寓話」が省かれているのがちょっち残念。
でも、イソップも岩波文庫版を探してるんだよね。
 11冊目も講談社+α文庫。今回唯一の続編で「世界の航空機」
の第4巻「最強の戦闘機 第二次世界大戦」です。今巻は表題通り、
第二次大戦の傑作機を国別に紹介している。ソ連機の「シュツゥル
モヴィク」通称「バーク」の内部透視図に感激! こんなマニアな
編集方針でいいのだろうか。いや、いい(反語)。
 最後の12冊目も+α文庫で「ヨーロッパの世界遺産」の第1巻
「イタリア・ギリシャ」です。本書は既に同文庫から「世界遺産」
全7巻が発行されているが、今回はヨーロッパを重点的に紹介する
全5巻の新シリーズ。旧シリーズが出たときには買うか買うまいか
非常に迷っていたのだが、今回は発見した瞬間に即買いした(笑)。
できればアジア・アフリカの世界遺産も新シリーズ化してほしい。
 ちなみにこの+α文庫、1冊あたり1200円もする。今回だけ
で4800円である。しかも新たにシリーズ本を買いを始めたため、
全5巻2セットでは12000円にもなってしまう(泣)。

 さて、今回で書籍も200冊を突破。その記念すべき200冊目
は「アーカム計画」ですか……マニアック過ぎる(笑)。でも前の
100冊目では「インカ帝国探検記」だったので、似たようなモノ
ですかねぇ(笑)。
 また「らいぶらり」ページに、各リストごとに「過去データ」の
ページを設けた。これで以前よりは表示が読み易くなったと思うが、
いかがなものだろう? 今度から50冊ぐらいごとに、過去データ
ページに移すつもり。
 しかし……過去データページを編集していて思ったのだが、私は
講談社発行の文庫・新書を55冊(続巻含む)も購入していること
が判明した。これは書籍の4分の1以上である。我ながらちょっち
オドロキ。しかもまた同社のシリーズ本を買い始めてるし……ま、
あまり深く考えるのは止めておくか。どうやら私には書籍の購入を
セーブするのは不可能らしいから(笑)。

117. 怖いもの知らず?(2004/3/25)
 先週はSFづくしだったが、今週は「恐怖」がテーマ。ただ私は
元来「怖いもの知らず」のため、ホラーやスリラーの面白さがいま
ひとつよく解りません。ま、B級のノリなら理解できますよ。

 この性格はおそらく「江戸川乱歩」のせいだろう。子供の頃から
「白髪鬼」とか読んでりゃそうなるわな(笑)。従って、原点での
恐怖物とは洋風のホラーではなく、日本の「怪奇物」にある。他の
作家では横溝正史なんかも好きですね。
 しかし、これらの怪奇物も猟奇的殺人事件が横行する現代では、
色褪せて見えてしまう。一例だと「小学校に包丁持った男が乱入」
とかですか。一昔前なら立派な小説ネタになる筈なのに、現代では
そうはならない。こんなご時勢で恐怖物の占める位置とは、結局の
ところ数あるジャンルの一部、舞台設定が共通の「時代劇」として
しか認識されないだろう。
 試しに舞台設定のキーワードを挙げてみると、辺鄙な田舎の旧家
または古い洋館、といったところ。近場に〜ヶ淵とか、池か沼地が
あるのが望ましい。洞窟や「ほこら」でも可(笑)。

 恐怖物に限らず、ほとんどのジャンルでは設定が決まっていると
思われる。しかもその設定がよく知られているために、目新しさが
全く感じられない。特に恐怖物では重要な要素となるべき「驚き」
に欠ける場合が多いから、この状態で「おもしろい作品を書く」と
いうのは至難の技だろう。
 元々「創作物」は、自身の創り出した世界のハズである。それが
既にある決まった設定を何の疑いもなく模倣していては、創作には
ならない。良く言えば「オマージュ」になるが、便利な言葉ですな。
ちなみに「再構成物」といえばコラージュ(笑)。
 現代の作家は創作者ではなく、再構成者と呼んだ方がいいのかも
しれない。

 ところで、最近あった自身の恐怖体験といいますと、以前のだべり
(113/消える牛丼)で書いた一文に尽きる。
−−−
 鳥肉にもインフルエンザが発生中だが、豚肉には口蹄疫がある。
牛肉と同じ失敗を繰り返さないことを祈るばかりですな。
−−−
 これは食肉産業への警告のつもりで書いたのだが、いま九州では
豚コレラが流行しているのだ。
「また的中かよ! どうする、オレ?」
 てな感じ。これはシャレにならん……ちゅうか、もう予言めいた
文を書くのは止めとこう。高確率で当たるので、マジ怖いです。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが3本追加された。これで年末年始に購入
した10本ぶんを全て見たことになる。

 さてその1本目は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」です。
これは以前(086)に「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」を
見てますが、本作が1作目にあたります。出演はブラッド・ピット、
トム・クルーズ、アントニオ・バンデラス……すごい「美男」俳優
ばっかりですな。ただ、原作者のアン・ライスはトム・クルーズが
嫌いだったらしく、最初は猛反対していたらしい。役作りのために
10キロも減量して、やっとOKがでたという。
 これも「ホラー物」にあたるが、観客に恐怖を感じさせるための
演出はあまり無く、ジャンル物(吸血鬼物)の一作と言えますな。
また、本作が今ひとつなのはそのような演出に加えて、美女が出て
いないことでしょう。多くの場合「吸血」のイメージはセックスに
直結しているので、これじゃ女性ファンも納得しないんじゃないで
しょうか……ううむ、点が辛いなぁ(笑)。

 2本目は「ロミオ・マスト・ダイ」です。ジェット・リー主演の
アクション映画。これは前述の「クイーン・オブ〜」の関連で見た
もので、アリーヤが出演しているから(笑)。本作でのアリーヤは
ぜんぜん普通の女の子、って感じ。特典のビデオ・クリップの方は
ミュージシャン全開なので、とてもナイスです。
 しかし主演のジェット・リーは……言っちゃ悪いが、演技がヘタ
ですな。アクションが最高なだけに、非常にもったいない気がする。
改めて思ったが、ジャッキー・チェンは演技が巧かった。ちゅうか、
表情が豊かなので感情移入し易いんですね。

 最後3本目は「ソードフィッシュ」です。これもアクション物で、
主演はジョン・トラボルタ。この人はどうも「ダンサー」の印象が
強すぎてアレなんですが(笑)、悪の首領役は合っている気がする。
元から本人に貫禄があるからね。逆に「パルプ・フィクション」の
チンピラ役はちょっと……存在感あり過ぎです。
 また、本作はマトリックスのスタッフがSFXを担当しているが、
どうも「うるさい」気がする。以前にも「ワイルド・スピード」で
感じたのだが、SFXはもっと効果的に使ってもらいたいものです。
例えば「SFX使ってます」ということが「判別できない」ように
使ってもらいたい……私の要求が高すぎるのだろうか?
 ところで、本作の特典映像は必見です。トラボルタの一発ギャグ
(NGシーン)が最高に笑えますよ。

 前に「購入予定のDVDが30本」と述べたが、厳選しても6本
にしかならなかったよ……それでも3万円を超えてしまう(泣)。
仕方が無いので月に1本ずつ、ちまちまと買い集めようかと思って
いる。もちろん、BOXセットは別口です(泣)。

116. 空想科学って何ですか?(2004/3/18)
 今週のお題は空想科学小説、いわゆるサイエンス・フィクション、
通称「SF」である。このようなまわりくどい言い方をしたのは、
SFの「定義」というか、各人の持つ「SFに対するイメージ」の
差異を考慮したからである。

 私がSFを読み始めたのは、たぶん70年代中頃からだと思う。
「あいてむ」ページで紹介しているSF短編集もちょうどその頃の
発行ですな。これはコンプリートするのに大変な苦労があった。
 この類の本を読んで「はまる」ことになった私は、短編集に名前
がある作家の作品を、片っ端から読み漁ることになった。それらの
解説にある作品も「いもづる」式に読んでいたのだ。いま思えば、
この時期から読書三昧がスタートしたのだろう。
 本を読もうとするなら「書店」に行くのが普通だが、私の場合は
ちょっと違っていた。読みたいSFがほとんど書店に置いてないの
である。だから勢い、古本屋巡りをすることになる(笑)。読書を
始めた当初から「面白い本は、自力で探し出して読む」という基本
姿勢(?)が出来上がったのだ。

 さて、前置きが長くなったが、私の持っているSFのイメージは
ハッキリ言って「破滅」である(笑)。これは最近の読書リストに
掲載した作品を見ても解るが、ヒロイック作品など皆無だ。唯一の
例外は「ターザン」ぐらいだろうか。戦争物ではSFよりもノン・
フィクションが圧倒的に多い。しかもまともにハッピー・エンドに
なる作品は、まるっきり無いときている(笑)。
 この嗜好は、おそらくSF初期のイギリス系作家の影響だろう。
SF界の大御所といわれているH・G・ウェルズやアーサー・C・
クラークはイギリス系だ。これらのSF小説は、どちらかというと
「社会に対する警告」という意味合いが強く、暗い話が主流である。
イギリス本国の封建的な社会体制や、曇りがちなロンドンの天候が
作品世界に表れているのかもしれない。
 もっとも名作文学といわれる作品群の中には、最終的に主人公が
破滅するお話が少なくありません。大元のイギリス文学でいうなら、
既に反体制も退廃もとっくに通過してしまい、冷めきった厭世的な
境地に達しているように感じられます。それらは人格の崩壊とか、
人間関係の破局を扱った内容が多い。
 ことSFに関する限りは、崩壊や破局より「破滅」という表現が
ピッタリくる、と感じられるのは、私だけでしょうか?

 ところで「SF」というと、一般にいう「文学」からは一段低く
見られているかと思われる。現在でいうところのライト・ノベルや、
キャラクター小説も同様の状況だろう。だが私にとってこのような
「高い・低い」は全く関係が無い(笑)。読書リストを見てもらえ
ば解るが、そんな基準で読む本を選んではいない。私にとって重要
なのは「面白いかどうか」である。主観100パーセントだ(笑)。
 雑誌に倣って「マイ・ベスト」を挙げるとすれば、リスト中では
マイク・レズニック「キリンヤガ」だ。連作短編形式の作品だが、
未だにこれを超える傑作にはぶちあたっていない。リストの以前で
いうと、近年の読了からではジョン・ヴァーリィの「残像」である。
これは短編集で、確かハヤカワの復刻フェアで購入した一冊です。

 余談になるが、創元からバローズの「火星のプリンセス」が復刻
されている。すげぇ分厚い合本版で、全4巻。確か元は10巻組み
だったハズなので、これでもお買い得なのだろう。ちゅうか、同じ
バローズでも「ターザン」や「ペルシダー」のシリーズが読みたい
のだが……また古本屋巡りをするしかないのか(泣)。
 ハヤカワからの復刻を心待ちにしている、今日この頃。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が7冊追加された。これでやっと年末年始に
購入した60冊分の本を全て読み終えましたよ。ただしこの7冊は
6巻組みを含むため、累計数には2冊ぶんしか加算されない。

 今回紹介するのは河出文庫の短編集で、「20世紀SF」です。
これは全6巻、40〜90年代までの年代別SF傑作選。後の1冊
は「不死鳥の剣」で、これはファンタジー作品の短編集。
 収録作品は傑作選の看板に偽りなく「SFの命は短編にあり」を
地で行くものである。編者の中村融(・とおる)は英米文学の翻訳
家で、主な翻訳作にはウェルズの「モロー博士の島」などがある。
また各巻末ごとの年代別解説も、作品と時代との関係がよく解って
非常に面白い。
 SF6冊中でのマイ・ベストというと、第3巻60年代編2作目
「『悔い改めよ、ハーレクィン!』とチクタマンはいった」です。
長いタイトルだなぁ(笑)。これはハーラン・エリスンの作品で、
痛烈な社会風刺を含んだユーモアがナイスです。どうやら私のSF
好みは、60年代で止まっているらしい(笑)。

 ファンタジー作だと、表題の「不死鳥の剣」が一番か。ロバート・
E・ハワードの「コナン」シリーズの一作で、爆発的にヒットした
ヒロイック・ファンタジーの代表作である。
 ただ一番「か」と言ったのには、ちょっとした理由がある。私は
以前にロバート・シルヴァーバーグが編集した「伝説は永遠に」と
いう短編集を読んだ。これはハヤカワ文庫で全3巻。その収録作品
を読んでいくと、非常によく似通っているのが解るのだ。粗製濫造
とまでは言わんが雨後の筍、二匹目のなんとやら、な感は否めない。
その3巻ぶんは「面白かった」読書リストには掲載しなかった。
 こんなことを言うと各作品のファンから猛攻撃を喰らいそうだが、
それが正直な感想である。

 ちなみに、この7冊を全部買うと7000円にもなってしまうが、
買って損はしないだろう。しかし、1冊あたり2センチぐらいある
分厚い文庫なので、7冊全部を机に積み上げるとけっこうな高さの
塔ができあがる(笑)。

115. 書籍分類学(2004/3/11)
 ここ数日「らいぶらり」ページの分割について検討していたが、
書籍の分類が非常にややこしい事態になっている。現状はタイトル
別に五十音順に掲載しているのだが、小説も一般書籍もごちゃまぜ
なので非常に解りづらい。
 書店などの陳列を参考にすると、文庫版などは大抵「出版社別」
になっている。ただ、新書版の小説、ハードカバーなどは「著者別」
である。しかも国内と海外の作品も別棚だ。
 全てを「出版社別」にすると解りやすいが、日本の作家は複数の
出版社に著作をもっている人が大部分。これが解りづらい原因で、
海外の作家でも、例えば「コリン・ウィルソン」がそうだ。
 国内・海外の著作に分けて「作家別」にすると「アンソロジー」
の項目を別に設けなくてはならんし……さて、どうするか?

 分類方式の候補は「出版社別」に「書籍名・五十音順」である。
ページの閲覧者が著者名で探すには、ページを「ファイルに保存」
した上で自力でやってもらうことにする……これが最も解りやすい
と思われるが、いかがなものだろうか?
 試しにその分類方式でオフラインの状態でページを作成して確認
してみたが、わりといい感じ……これなら今後書籍が増え続けても
楽に更新できるだろう。

 もうひとつ、コミックの問題がある。最近読んだコミックが続巻
の場合、表記が分割ページとダブってしまう。これが量的にかなり
大量なので、後々ページを更新するのが二度手間になる。何らかの
方法でスグに見分けがつくようにしたいものですな。小説の「+」
マークと同様に「*」マークでも付けておこうかと検討中。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックが8作(新規4作、
続巻4作)追加。検討している傍から追加だよ(泣)。

 DVDの1本目は「宝島」です。ディズニー初の長編映画として
製作された一品。スティーヴンソンの原作があまりにも有名だが、
まともに読んだ(見た)人は数少ないのではないだろうか。主人公
ジム少年と悪漢シルヴァーの交流は、映画化にあたっても変わらず
描き出されている。ただ、私は個人的にはスティーヴンソンの最高
傑作は「ジーキル博士とハイド氏」だと思っている。

 続く2本目も「海底2万マイル」です。これもディズニー映画で、
ジュール・ベルヌの原作が有名。潜水艦といったらノーチラス号、
船長といったらネモ船長(笑)。物語としての「潜水艦もの」に、
現在でも多大な影響を与え続けている作品です。特に、海の怪物と
いったら「巨大イカ」がフォーマット(笑)。

 コミックの新規1作目は「百合天国」です。これは最近の百合物
ブームに乗って編まれたアンソロジー。流行の元はコバルト文庫の
「マリア様がみてる」ですな。今野緒雪の著作、通称「マリみて」
です。女の子向けの本かと思いきや、作家陣には男もいますね。
 2作目は山本貴嗣「首輪物語」です(笑)。タイトルにつられた
感じがしますが、表題パクリだけのおちゃらけた内容。エロギャグ
作品として軽い気分で読みましょう。
 3作目は「匿名少女」です。きお誠児のエロマンガ集。ずいぶん
前の作品もありますが、追っかけファンとしてはありがたい。この
調子で連載途中の作品も再開してもらえないだろうか(泣)。
 4作目は聖悠紀「久遠の瞳」第1巻。超人ロック通巻62巻目。
ただ、連載雑誌がヤングキング・アワーズに移ったため、また少年
画報社からコミックが出るという……まあ、元々「少年キング」で
連載されてた作品ですから、元に戻ったと言うべきでしょう。

 続編の1作目は大島永遠「女子高生」第5巻。なんかこの作者、
超人気ですね。危うく買い逃がすところでしたよ。
 2・3作目は竹本泉「トランジスタにヴィーナス」と「よみきり・
もの」です。どちらも6巻目。早いなぁ……最多巻数を同時に更新
するかもしれない。ちなみに、6巻は最多タイ記録。
 4作目は榛野ななえ「Papa told me」第27巻です。
これは別作品の連載をしていたため中断していたもの。丸二年ほど
間が空いちゃいましたが、連載再開は嬉しいですね。

 しかしアレだな……本が大量にあり過ぎるために分類整理で悩む、
という人は滅多におらんだろう(笑)。

114. DVDの購入予定(2004/3/4)
 最近、買いたいDVDが多くて非常に困る。購入予定のリストが
長くなる一方で、既に30本を超えていた。まだ年末年始に買った
未鑑賞の作品が5本も残っているというのにこの始末(笑)。
 そのうち最高金額のものは「キューティハニー・DVDBOX」
である。これは実写版の映画公開にあわせて発売されるらしいが、
価格は3万円もする(泣)。しかし全25話プラス特典付きでこの
値段なら、アニメにしては安い方なのだろう。
 かなり前に出た「エイリアン・DVDBOX」も25周年記念で
再版される。これも価格は3万円である。また、公開する「ロード・
オブ・ザ・リング」と「キル・ビル」は、それぞれBOXセットが
発売されるに違いない。
 それはまだ先の話だからいいとしても、「猿の惑星(第1作)」
がアルティメット・エディションで、「リーグ・オブ・レジェンド」
も発売される。これが3980円、4700円である。

 既に発売中の作品でも、店頭に商品が無いために捜索中のものも
ある。これらは発見したら即買いするつもりなので、資金にはある
程度の余裕が必要なのだ……私を破産させる気なのか?

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が7冊追加。先週、年末年始に購入した書籍
の残りが16冊と述べたが、数え直したら14冊の間違いだった。
その2冊は「面白くなかった」ぶんで、除外してあったものである。
従って今回の追加により、残りが7冊となります。

 最初は角川春樹事務所・ハルキ文庫の「聖書物語」です。先週は
ワンゲリンの聖書物語を紹介したが、本書は珍しく一人称で書かれ
ていて、イエス本人の語り口調が再現されている。ただ聖書原典の
記述と異なるため、物議を醸した作品です。
 ちなみに作者のノーマン・メイラーは、ピューリツアー賞を二度
も受賞した米国文壇の大御所。ずいぶんと勇気のある著作姿勢だ。

 次は同じ角川春樹事務所でもボーダーランド文庫から「霊界写本」
です。心霊現象の解説書で、欧米版の「ムー」といった内容です。
著者のハンス・ホルツァーはニューヨーク工科大学・超心理学科の
教授で、しかも英国心霊現象研究協会の顧問でもある。
 ところで、ウイジャ盤を用いる交霊方法(コックリさん)は世界
共通の仕様なのだろうか?(笑)

 3冊目は講談社ブルーバックスから「科学者は神を信じられるか」
です。著者のジョン・ポーキングホーンは元・ケンブリッジ大学の
数理物理学の教授で、専門は理論物理学・量子力学でした。しかし
現在は英国国教会の司祭という、一風変わった人物です。
 欧米ではキリスト教が社会と一体化しているために、このような
設問が度々なされる。主イエス・キリストの存在を信じるか・否か、
信仰の有る・無しが、人格の形成に多大な影響を及ぼすのである。
一神教を信じる文化圏の人々には、切実な問題なのだろう。
 これが日本だと非常に奇妙に感じられる。日本では古来から「神」
といったら八百万(やおろず)の神、つまり神社が一般的だからだ。
海の神・山の神など「自然崇拝」と言えばそうなのだが、日本人の
多くはあまり宗教には関心が無いので、漠然としたものだろう。
 そこらへんを考慮に入れておけば、面白く読めます。

 4冊目は講談社学術文庫「神秘主義」です。著者のジェフリー・
パリンダーはロンドン大学比較宗教学名誉教授。日本で客員教授を
していた経歴もあり、アジア・アフリカなどのマイナーな民族宗教
にも詳しい。専門が比較宗教学ということもあって、特定の宗教・
宗派にとらわれず、公平な記述をしている点には好感が持てます。
おそらく、日本人にとってはこちらの方が解り易いだろう。
 表題の神秘主義とは、ほとんどの宗教の根幹を成す神秘的体験を
「事実として認める」ということ。本書ではキリスト教に限らず、
多くの宗教団体がこの神秘主義から離れてしまい、結果として教義
だけの空虚なものになってしまっている、とも述べている。

 5冊目は「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」です。
長いタイトルだ(笑)。ちくま学芸文庫の一冊で、著者は神秘家で
は最も有名な一人といわれるルドルフ・シュタイナー。
 本書は前述の神秘主義を「実践」するための手引書です。神秘道
とも言われるこれらの修行方法は極秘にされてきたものばかりで、
諸宗教(密教)の真理(奥義)に至る道筋を解説したもの。著者は
実際に多数の宗教家と親交があり、その奥義を伝授されたりもして
いる。現在でも中核の「人智学」の信奉者は数多い。

 6冊目は「オカルティズムへの招待」です。文藝春秋が編集した
オカルト本で、文春文庫ビジュアル版。本書は主にヨーロッパでの
魔術について解説し、魔女裁判の他、錬金術、占星術、秘密結社の
頁もある。狼男や吸血鬼など、ホラー映画の紹介もある。
 なかでも注目なのは「快楽の園」で有名な画家、イエロニムス・
ボッシュの解説。あの異様な画風を、時代の変革期と合わせて解読
している。

 最後の7冊目は学研M文庫「人狼の四季」です。スティーヴン・
キングが物語を書き、バーニ・ライトスンが挿し絵を担当している。
 本書はキングの著作中ではマイナーな部類に入るが、三大ホラー
(吸血鬼、狼男、フランケン)の一角を占める。超B級とも言える
内容で、著者の好みが解るため興味深い。また、本作は「死霊の牙」
というタイトルで映画化もされている。

 今週はほとんどオカルト系だった気がする(笑)。最近この系統
をよく読んでいるが、どうも今一歩の感がある。超B級のノリなら
これで充分なのだが……実際、つまらなかったので紹介しない本の
2冊はホラーなのだ。ううむ……作品選びがマズイのかも。

113. 消える牛丼(2004/2/26)
 アメリカのBSE、いわゆる狂牛病の発生により、牛肉の輸入が
ストップしている。そのせいで吉野家、松屋などの牛丼チェーン店
のメニューからは牛丼が消えてしまった。寂しい限り……ちゅうか
私は根っから和食党のため、ぜんぜん影響がありません(笑)。

 今回の騒動で改めて思ったのだが、食品に対する一般人の関心は
あまりにも低すぎる。私がBSEを知ったのはかなり前、新世紀の
2001年頃です。最初はイギリスで発生して、F1GPの開催が
危ぶまれたのだ。その時もちょっとしたニュースになったのだが、
当時の厚生省のコメントは
「我が国では過去に発生していないので、国産牛肉は安全です」
 である……私は「こいつらアホか?」と思った。
 その時から「もし国内で発生したら大変な事になるだろうな」と
心配していたが、対策は何もしていなかった様子。現状は予想した
通りになっているので、これでは酪農家・食肉業者はたまったもの
ではないだろう。

 鳥肉にもインフルエンザが発生中だが、豚肉には口蹄疫がある。
牛肉と同じ失敗を繰り返さないことを祈るばかりですな。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が10冊追加された。これで累計は187冊、
もうすぐ200冊に到達する。ちなみに、年末年始に購入した書籍
60冊分は、残り16冊である。読むのに二ヶ月以上かかっている
計算だ……これからはもちょっちセーブしよう(泣)。

 最初は学研M文庫からの3冊。「九州水軍国家の興亡」、「水軍
国家ヤマトの誕生」、「聖徳太子と斑鳩(いかるが)」です。
 これらは以前(097)読んだ「古代を検証する」シリーズです。
第4巻の「古代文明の興亡」だけ先に入手していたのたが、これで
やっと全巻揃いました。
 1・2巻は武光誠の著作。内容は日本国創生の起源を中国・江南
に求めたもので、紀元前一世紀頃に渡来した航海術に優れた民族が
天皇家の祖先となったという。3巻著作の千田稔は、斑鳩・藤ノ木
古墳から出土した遺物と中国文化の関係について語っている。
 先週は外国の古代遺跡の書籍を紹介したが、日本古代史も非常に
面白い。少ない資料から大胆な論証を展開するのは「神々の指紋」
などからの影響かも。最近では安彦良和の漫画「ナムジ」や「神武」
もペーパーバックで再版されたりもしている。今後この時代の創作
小説が「IF戦記物」のように流行るかもしれない。

 次は講談社現代新書から3冊。最初は菊地良生「傭兵の二千年史」
です。古来から歴史の分岐点には戦争があり、最も重要だったのが
傭兵の活用だった。傭兵が「世界で二番目に古い職業」とは、その
通りだろう。ちなみに一番古い職業は「娼婦」です。
 次も菊地良生「神聖ローマ帝国」です。ゲーテの「ファウスト」
の一場面から始まり「神聖なローマ帝国とは、なんぞや?」という
素朴な疑問に答えてくれる名著ですな。著者はオーストリア文学が
専門なのだが、混迷を極める中世史を解りやすく解説する手腕は、
大変な才能だと思われる。
 3冊目は堀越孝一「ブルゴーニュ家」です。これら中世の「〜家」
という書籍は、シリーズ扱いで何冊か続けて読んでいる。この著者
では前に「新書ヨーロッパ史・中世編」も読んだが、こちらの方が
遥かに解りやすくてオススメ。ちゅうか、前が解りにくすぎ。

 7・8冊目は講談社でも学術文庫から。最初は「ヘレネー誘拐・
トロイア落城」です。以前(080)には「トロイア戦記」も読ん
でいるので、その関連ですな。本書はトロイア戦争の発端となった
物語と、トロイの木馬による終焉のお話。プロローグとエピローグ
という部分です。ちなみに、前著と同じ松田治による翻訳。
 次は「十字軍騎士団」です。十一世紀末から始まる十字軍遠征の
解説本で、テンプル騎士団やヨハネ騎士団が登場。この時代は私の
創作小説の世界設定とかぶるので、非常に参考になります。

 最後の9・10冊目は「小説聖書・使徒行伝」の上下巻。内容は、
キリスト教の布教に尽力した聖パウロの物語。本書はウォルター・
ワンゲリンの小説聖書シリーズ最終巻にあたり、これでやっと三部
作が出揃ったことになる。
 聖書原典は解りづらいのですが、小説にすると面白く読めます。
傍らに聖書を用意して、辞書代わりにするといいかもしれません。
 今後の研究は聖書以外の「外典」に移ろうかと思ってます。この
外典も「死海文書」などを含めて膨大ですな。また神田・秋葉原に
行くことに……セーブしなければと言ったばっかりなのに(笑)。

 さて、次週からは「らいぶらり」ページの分割作業を開始する。
たぶん大変な作業になるだろうが、今やっておかないと後々もっと
大変なことになりそうなので、真剣に検討してます(泣)。

112. 特撮とSFX(2004/2/19)
 ずいぶんと前になるが、友人と件の論議を交わしたさい、
「特撮はミニチュア・ワークが主体で、カメラで直撮りしたもの」
「SFXとはコンピューターを駆使した特殊効果全般のこと」
 という結論に達していたのだが、いかがなものだろう? これは
「アナログ/デジタル」の区別と似ていると言える。

 近々発売されるDVD「妖星ゴラス」は、間違いなく特撮に分類
される作品だろう。なにせ1962年の公開なのだから。本編監督
の本多猪四郎はゴジラに次いで本作がお気に入りだったというから、
その完成度は推して知るべしである。
 ただこのての作品は入手し辛いのが難点ですな。なんせ昨年末に
出たハズの「マタンゴ」も、どこにも置いてないという状況です。
しかも中古屋に出回るということも全く期待できない……恐るべき
マニアのパワー(笑)。
 きっと私の先回りして購入している人達が、関東地方だけで千人
はいるに違いない(推定)。

 話は変わるが、先週は竹本泉が「かわいいや」という連載をして
いると述べた……しかし、友人から厳しいチェックが入る。
「今月号には掲載されてないぞ。どうやら隔月連載のようだ」
「げっ! 直ちに確認いたします……」
 私はこのような友人をもって、とても幸せです(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックが1冊(続編)追加。
また書籍が10冊追加されたが、また3巻組があり、累計には8冊
の追加である。

 DVDの1本目は「アルゴ探検隊の大冒険」です。これは63年
の公開なので、特撮の部類に入る。ストップモーション・アニメの
巨匠、レイ・ハリーハウゼンの作品です……ただ本作、残念なのは
フィルムの退色が激しく、できればリマスタリングしてほしかった、
というのが正直な感想。借りて見たビデオ版の方が画質が良い気が
するのだ。これで後からニュー・プリント版が出たりするとシャレ
にならん……他の作品を購入するのは、ちょっち先送りにしよう。
 レイ・ハリーハウゼン本人のインタビューを担当したのは有名な
ジョン・ランディス監督なのだが、ただの特撮ファンのオッサンと
しか見えないところが最高ですね(笑)。

 2本目は「ロビン・フッドの冒険」です。なんと38年公開版が
テクニカラーのニュー・プリント版で発売された。もちろん即買い
である。同名の作品ではこの38年版が決定版。
 大量の特典映像にはモノクロ版(ダグラス・フェアバンクス主演)
のカットも多数あって、ファン感涙の内容だ。しかしこれ、本当に
65年前の映画なのだろうか……と眼を疑うほど色が美しい。原版
ではやや青味がかった映像だが、こちらは空の色が非常に綺麗だ。
ただ「イギリス」という気候風土を考えると、ちょっと曇りがちな
本作の雰囲気の方が似合っていると思われる。

 コミックの続巻は「おくさまは女子高生」の第3巻。これは先週
紹介し忘れていたものです。なんで9作なんだろう……と思ってい
たが、これが入っていなかったのだ。ちゅうかコレはフィギュア付
の第1巻と一緒に別の場所に置いてあったため、入れ忘れたのだ。
 現在の連載の方はというと、旦那様が積極的になってくれたので、
非常に面白くなりつつあります(笑)。

 書籍の最初は「「四億年の目撃者」シーラカンスを追って」です。
文春文庫の一冊。非常にドラマチックで面白い。幻の「生きた化石」
をめぐる人々のドキュメントで、軍隊や首相まで総動員して争奪戦
が展開されている。以前(096)で紹介したトロイア遺跡に匹敵
する大発見だろう。
 ただ「四億年の目撃者」は誇張しすぎ。一匹の固体が四億年の間
生きていたワケではない(笑)。

 2冊目は「ソロモンの指輪」です。ハヤカワ文庫NF。超有名な
コンラート・ローレンツ博士の名著で、今回は古書店で紙カバーの
初版本を入手できた。ありがとう、ブック・オフ!(笑) 本書を
読み始めると「野生動物の飼育」がいかに大変かが理解できます。
動物の攻撃から幼い娘さんを守るために「娘さんを檻に入れた」と
いう話はすごすぎ。ここまでやらんといかんのか……。
 3冊目もハヤカワ文庫NFで「フィンチの嘴(くちばし)」です。
表題にあるフィンチとは、ガラパゴス島に生息する「ダーウィン・
フィンチ」のこと。今現在も進化の過程が進行中であることを書き
出した本書は、ピュリッツァー賞を受賞している。

 4〜6冊目は講談社+α文庫「沈黙の古代遺跡」というシリーズ。
それぞれ「マヤ・インカ文明の謎」増田義郎・監修、「エジプト・
オリエント文明の謎」吉村作治、「中国・インダス文明の謎」樋口
隆康です。内容は全てがクォーク編集部による再編集記事なのだが、
図版が豊富で、解説も非常に解りやすい。
 7冊目も講談社+α文庫で「クレオパトラ 謎の海底宮殿」です。
こちらはアレクサンドリア港の海底遺跡を調査した記録。TBS系
で放送されたスペシャル番組を元に文庫化したもの。
 こうした古代遺跡に関する書籍は、発掘調査によって日々新しい
発見や改訂が行われている。古書を集めるのも良いが、最新情報と
の比較も重要ですね。

 8〜10冊目は角川春樹事務所・ボーダーランド文庫からの3冊。
 最初は「ツタンカーメンの呪い」です。発掘隊のメンバーが次々
と死んでいくという「呪い」を科学的に取り扱った本。各人の死因
の特定では、あらゆる可能性を詳細に検証している。特に展示会で
警備員が卒倒し、これは「呪い」のためだとして裁判になるという
エピソードも紹介されている。
 次は「失われたムー大陸」です。内容はかなり独断的で信憑性に
欠けるものの、古文書からムー大陸の存在を立証しようとした名著。
以前にも「らしい」著作はあったが、本書が集大成という座にある。
現在でもこの調査は継続され、多数の研究者を魅了し続けている。
 最後は「ヒトラーとロンギヌスの槍」です。以前(100)でも
同様の書籍を読んだが、こちらはナチス復活計画などの「その後」
が語られているのが興味深い。南極やブラジルにUボートを派遣し、
ヒトラーが生き延びたとする説もある。ナチス最後の軍隊「ラスト・
バタリオン」の出所も本書からである。

 さて、書籍も200冊を超えるのがほぼ確実となっているので、
いいかげんに「らいぶらり」ページを分割しようかと思っている。
このまま長くしていくと際限なく長くなりそうなので(笑)、キリ
がいいところで、200冊記念で分割してみたい。

111. 最近のレアもの情報(2004/2/12)
 昨年末ごろにエヴァンゲリオンのコミックス第9巻が発売された
ハズなのだが、これがドコにも売ってない。これは貞本義行が角川
の月刊エースで連載中のもので、どうも綾波レイの可動フィギュア
が付いていたため、予約だけで完売してしまったらしい。綾波人気
恐るべし……私はコミックス自体が読みたいので、フィギュア無し
で早いとこ再版してもらいたい……もうしたのか?
 フィギュアといえば「わたしのおにいちゃん」というフィギュア
付きの雑誌も見たことがない。発売されているのは確かなのだが、
いったい誰が買っているのだろう?

 パチスロの人気機種に「スーパーブラックジャク(SBJ)」と
いう台がある。このSBJ、液晶パネルに登場するキャラクターの
美人ディーラー「リオ」と、マスコット美少女「ミント」が大人気
なのだそうだ。関連グッズもあって、トランプやカレンダーが好評
らしい。だが、どこで売っているのかさっぱり解らない。もしかで
通販オンリーなのだろうか?
 パチスロの漫画でいうと双葉社「スロマガコミック7」で連載中
の「毎日がスロ曜日」が人気です。作者の「桑木みき」はどっかで
見たような気がするのだが、思いだせん。またこれは「監修・エミ」
となっているが、主人公の「エミ」は実在の女性スロッターである。
「ルポ漫画」という分類なんでしょうね。
 前にこれらのパチンコ・パチスロ系漫画雑誌で「七瀬あゆむ」を
見たのだが、単行本は出たのだろうか? この人は元ヤンジャンの
作家で「いちごのA」などの作品を描いていたのだ。最近は芳文社
の「まんがタイム・ジャンボ」で「ディア・マイ・カズイン」など
の4コマ漫画を描いている。

 さて、その芳文社の「まんがタイム」という雑誌のシリーズで、
「まんがタイム・きらら」という月刊誌がある。4コマ系ではエロ
無しで、可愛らしい感じの作家がラインナップされている。ここに
竹本泉が「かわいいや」という連載をしているのを発見! なんと
マニアックな……これじゃファンは気がつかないよ(笑)。しかも
他の作家陣、新条るる、佐々木亮もちょっと珍しい。

 ホーム社から「コミック時代活劇」という月刊誌が創刊された。
描いている作家陣がまたマニアックで、村野守美、かきざき和美、
坂口いく、などである。特に「かきざき和美」は以前から注目して
いる作家のひとり。また次号予告には「がきデカ」で一世風靡した
「山上たつひこ」の名前もでていた。
 時代劇漫画では少年画報社の「斬鬼」という雑誌もかなりマニー。
こちらは再掲載作品がメインの雑誌なのだが、その作家陣はすごい。
みなもと太郎、水木しげる、平田弘史、バロン吉元、などである。
特に後者の二名は過去のコミックスを捜索・収集中のため、情報が
得られるのがありがたい……のだが、その現物はどこの古書店にも
置いてない。ネットで検索してもカスリもしない(泣)。

 実業之日本社からはエロ系雑誌「キャンドール」が創刊された。
この出版社は「漫画サンデー」等が主力で、新雑誌はその増刊号と
いう位置付けである。表紙は「にしき義統」で、テックジャイアン
の表紙でもお馴染みですな。内容的には萌え系とH系が半々という
ところ。2号目が出たばかりだが、まだちょっと雑誌の個性が出て
いない様子が見て取れる。

 長年H漫画家の「相沢早苗」を追っかけているのだが、この作家、
持病があるため連載するのが難しいという情報を得た。そのためか、
最近の仕事は全て増刊号の単発ものである。一例だと「快楽天DX」
「コミック・シコタマ」「ヒップ&リップ2月増刊」などである。
幸いにして全てワニマガジン社発行なので、一括して単行本になる
可能性は高い。
 これ以前の仕事、辰巳出版の「コミック・バズーカ・ヴィーナス」
と双葉社の「メンズ・アクション」で掲載されたいくつかの作品は、
単行本未収録の不安がある。これ誰か「全作品リスト」を作成して
くれるとありがたいのだが……自分でやれってか(泣)。

 私は以前のだべり(086)で、これからはマイナー・ジャンル
への細胞分裂が進む、と予測した。元はコミケの話だったのだが、
商業誌においてもそれが顕著になってきた様子である。ここ数年は
このような状態が続くのだろう。ただ、これが末広がりの発展なら
申し分ないのだが、広く薄く拡散していくような状態だと、淘汰が
加速していくと思われる。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが9冊追加。そのうち上下巻が2作あり、
新規は6作、続巻が1作の追加。また書籍が10冊追加されたが、
こちらは3巻組が2セットあるため、新規6冊の追加である。

 コミックの最初は「ヒキコモリ健康法」です。初回完全限定版で
CD−ROMとカレンダー付の大型本。作者「みさくらなんこつ」
はこの他にHゲーム「まじれす!!」や、小説の挿し絵でも活躍中。
 2作目は「ぱらりらろまん」むっちりむうにい著。この人は元々
が同人作家で、メジャーになったのは集英社コバルト文庫の挿し絵
「楽園の魔女たち」シリーズからである。他には原作付きの作品を
よく描いている。らいぶらり参照のこと。
 3作目は川原正敏「修羅の刻」第14巻。続巻なのだが、以前の
巻は買っていないので新規に追加した。この巻は「山嵐」で有名な
西郷四郎が登場するので買ったのだ。なんと自分本位(笑)。
 4作目は椎名高志「GSホームズ極楽大作戦!!」です。これは
「(有)椎名百貨店」という短編集の第4弾。前巻とはかなり間が
空いてしまったため「百貨店・超」というネーミングがされている。
以前に少年サンデーで連載された「ゴーストスイーパー・美神」の
外伝がメイン。

 5作目は今回唯一の続巻、山下いくと「ダーク ウィスパー」の
第3巻。これはかなり長い期間に渡って連載が続いている作品で、
もう15年くらいになるハズである。相変わらずページのフキダシ
やコマ取りが複雑で読みづらいが、秀逸な作品です。
 6作目は「修羅雪姫」全2巻。小池一夫・原作、上村一夫・作画。
ペーパーバック本で「修羅怨念編」と「因果応報編」です。これは
映画「キル・ビル」に合わせた復刻で、表紙の配色が黒と黄色だ。
ナイスなセンス! 元の単行本を捜索する手間が省けました。
 最後は星野之宣「完全版・妖女伝説」全2巻。これは反則ですな。
完全版がペーパーバック本とはマニア泣かせです。以前の集英社版
ヤンジャン・コミックスでは途中だった話が完結……20年ぶりに
完結ですよ! だれが買ってるんでしょうか? ああ、私か(笑)。

 続いて書籍の1冊目は立花隆「電脳進化論 ギガ・テラ・ペタ」
です。朝日文庫の一冊。スーパー・コンピューター(スパコン)に
よる学術シュミレーションの世界を詳細に渡って解説した本書は、
1998年当時のスパコン競争激化の経緯を知る上で重要な本です。
驚くのは、特定の計算をするためのスパコンを自作してしまったり、
研究のために何億円もするスパコンを自費で購入する学者の存在。
この人達のやっていることは、ちょっち次元が違いますね。
 2冊目は「天才数学者たちが挑んだ最大の難問」です。ハヤカワ
文庫NF。本書は「フェルマーの最終定理」を解いた数学者の実録
ドキュメント。学会の状況を睨みながら「最大の難問」に極秘裏に
挑む孤独な数学者……スリリングで緊迫した場面のオンパレード。
非常に面白い。内容は数学に暗くても大丈夫です。
 3〜5冊目は「数学をつくった人びと」です。全3巻で、これも
ハヤカワ文庫NF。こちらは歴代の数学者の伝記本で、読むほどに
「こいつら頭おかしいんとちゃうか?」と思わせる(笑)。数学に
賭ける情熱の凄まじさが「常軌を逸している」のでそう思えるのだ。
しかしこれほど人間臭い数学者達は……とても面白い存在です。

 6冊目は「柴錬ひとりごと」です。柴錬とは柴田錬三郎のこと。
中公文庫の一冊。本書は「柴錬巷談」などの再編集本で、私は時事
エッセイ集と認識していたのだが……これ「眠狂四郎」とかの著作
について言及した「あとがき」本でもある。ちょっち驚きましたね。
 柴錬は「あとがき不要論」の旗手として有名だったので、こんな
文を書いているとは全く知らなんだ。そもそも「あとがき不要論」
の発端は「作家は作品でモノを言わなければいけない。あとがきで
モノを言うのは作品が不完全な証拠」という、柴錬独自のスタイル
を確立していたからなんですね。私もそれに共感してマネしていた
のである。著作の「どうでもいい事ばかり」からは、この「だべり」
ページの説明文「何ということはない話」という一文を頂戴したり
していた……ちゅうか勉強不足、読書不足を痛感しましたよ(泣)。

 7冊目は島田荘司「ロシア幽霊軍艦事件」です。久々に島田荘司
を読んだが、ロマノフ一家暗殺の謎に挑戦とは、なんてタイムリー
なんでしょう。私は以前のだべり(081)で、今後はこの関連の
著作を読む、と宣言していた……御手洗潔に先を越されましたよ。
でもこれは新書版で、元のハードカバー単行本は2001年10月
の刊行だから、私が遅すぎなんですね(泣)。
 内容を話すとネタバレなので止めておくが、本作品は非常に面白
かったにもかかわらず「非常に不満が残る」という二律背反な感想
ですね。ちゅうか、もはやこれを「推理小説」と呼ぶことはできず、
「歴史・時代劇」と呼ばなくてはならん部分がその理由。
 島田荘司は相変わらず「困った作品」を書いてくれる作家ですな。

 8〜10冊目は「2分間ミステリ」とその続編2冊。「もっと〜」
と「まだまだ〜」です。ハヤカワ文庫の3冊。内容は文字通り2分
で読める超短編ミニ・ミステリ集。しかも「名探偵診断書」なんて
のもあり、遊び心が満載です。
 ところで、著者はドナルド・J・ソボル……この名に聞き覚えが
ある人は、生粋の推理小説マニアと言えます。作者は児童向け小説
「少年たんていブラウン」を書いていた人物。小学校の図書室には
必ずありましたね。学級図書に指定されたこともあるでしょう。
 ちなみに、我が家の蔵書を丸二日かけて探索したところ、偕成社
発行の第9巻、第10巻が見事「発掘」されました。

「少年たんていブラウン」全10巻 ドナルド・J・ソボル作
 花輪莞爾(はなわ・かんじ)訳、桜井 誠・画
 9巻「花よめのゆうれい事件」 1977年1月(初版)
10巻「銃声に消えた宝石事件」1978年5月(初版)

 1977年って、27年前だよ! 私の家はタイム・マシンか?
超懐かしい。でもこれって、覚えてる人いるのかなぁ……ちゅうか
この2冊、読み返してたらマジ泣けてきた。私は幼い頃からずっと
本を読んできたんだなって……改めて自分の読書好きを再認識させ
られましたよ。しかも本作品は、私が初めて読んだ「探偵小説」に
なるかと思います。たぶん、ポプラ社の江戸川乱歩シリーズよりも
こっちが先だと思う。これは「あいてむ」ページ入りが確定だ。

110. 味覚がマヒしました(2004/2/5)
 先週は風邪をひいて散々だったが、その後味覚がマヒしてしまい、
「何を食べても味がしない」という状態になってしまった。グルメ
な私にとってはかなり辛い状況だったよ。
 ところで、以前から使用していた調味料が近所の商店に入荷しな
くなってしまった……またかよ(泣)。醤油に続いて二度目です。
その調味料は「ハバネロ」というタバスコなのだが、これ、辛さは
普通の2倍ある。毎度こんなん買う奴はいないってことですか。
 仕方がないので電車に乗って隣町まで買いに行きました。そこの
でかいスーパーでは「大瓶150ml」があったので、迷わず2本
(それが在庫の全て)買いました(笑)。ちなみに、普通瓶の量は
60mlです。こんなに大量に消費してるのは私ぐらいでしょう。
他には本場メキシコ人ぐらいなもんです。

 実は、このような激辛の食品を食べるのにはちゃんとした理由が
ある。それは舌の感覚を「リセット」するためなのだ。毎日が似た
ような食生活だと舌がその味に「慣れて」しまって、感覚が鈍って
しまう。そんな時にこのような激辛食品を食べると、舌がしびれて
味覚にリセットをかけられる。その後は味覚を確認するため、味を
記憶している食品をひとつひとつ食べてみる。それが記憶どおりの
味ならばリセットは成功。風邪をひいているいま現在、この味覚を
確認する作業をしているところなのだ。
 この訓練を続けてると、普段から食べ慣れた食品であっても味が
変わったのがスグに判別できる。ちなみに、最近味が変わったのは
「食パン」で、いつの間にか原材料に「バター」や「マーガリン」
などの添加物が加わっていた。しかしなぜ食パンにバターなのか?
食パンに味つけが必要なのかいな? それじゃ食パンじゃなくて、
菓子パンとか惣菜パンだろう。それにやたらとカロリーが高いのも
気にかかる。やはり素のままのパンはバケット(フランスパン)に
限るな。ちょっち食べ難いのがマイナスだが、ナイフで削り取って
食べるのがいい感じ。アラン・ドロンも映画でそうやってました。

 また今回、新たにリッター単価二千円の醤油を買ってみたのだが、
これがスゲェ不味かった(泣)。もっとも不味いのは風邪をひいて
いるせいだと思いたいのだが、もう一品買った単価1500円の方
は割と旨い……マジで失敗か? このような高い醤油を買って失敗
すると他に使い道がなく「残りをどうしよう」という状態になる。
グルメとはまっこと金のかかるものよ(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」に書籍が7冊追加されました。ほとんどが食道楽に
関する書籍である。

 最初は中公文庫「美食の歓び」です。著者のキュルノンスキーは
「食通の王」と呼ばれたフランス美食アカデミーの創立者。本書は
希に見る食通の本で、原著の初版は1933年だが日本では三度目
の復刻である。流麗な語り口調が「グルマン=食通」の何たるかを
伝えてくれる名著だ……いや、迷著か(笑)。特に「じゃがいもの
スフレ」のエピソードは、グルメなら必読。
 2冊目も中公文庫「甘辛の職人」です。料理の基本「さしすせそ」
の調味料を造る職人に始まり、一流の料理人の仕事ぶりを徹底紹介。
必読は「藪蕎麦」の主、堀田平七郎。この人は「生粋の江戸っ子」
と呼ぶに相応しい粋な親父である。ちゅうかこの藪で蕎麦を喰った
ことがないという人は、蕎麦好きではないと断言できる。

 次の3冊目は「Q&A 食べる魚の全疑問」です。講談社ブルー
バックスの一冊。本書は素朴な疑問に答えるシリーズの「お魚」編。
一例では「魚を食べると本当に頭が良くなるの?」や「カニみその
みそってなに?」とかである。非常に解りやすくて面白い。しかし、
本書の執筆に協力している「おさかな普及センター」って、どこに
あるんでしょ? また、そこから発行されている「おさかな情報」
という小冊子、ぜひ一度読んでみたいのだが……記述が無い。
 4冊目は「すしの薀蓄 旨さの秘密」です。こちらは講談社でも
+α新書。本書は冒頭から寿司の「握り具合」をMRI断層写真で
撮影し、職人・見習い・ロボットの別に比較を行っている。今まで
こんな本があっただろうか? いや、ない。改めて寿司職人の技術
の高さに驚愕する。また本書では全国各地の寿司の紹介もしていて、
一度は食べてみたい一品ばかりがずらりと並んでいる。
 5冊目は「魚河岸マグロ経済学」です。集英社新書。本書は堅い
タイトルだが、著者の上田武司は築地マグロ卸の第一人者。全編が
「べらんめぇ口調」で進行するため、歯切れがいいのが特徴である。
特に1本のマグロのセリに何百万もつぎ込む様は圧巻で、ここには
本来の意味での「売り言葉に買い言葉」が生きている。

 6冊目は「豪商列伝」です。講談社学術文庫、にしてはくだけた
内容の一冊。三井・住友など超有名な商人の人物伝である。中でも
紀伊国屋文左衛門、いわゆる「紀文」のエピソードが面白い。接待
時の徹底した賄賂攻勢もすごいが、吉原遊郭では豆まきの代わりに
小つぶ金をバラ撒いたという豪遊もすごい。
 最後の7冊目は「私のウォルマート商法」です。講談社+α文庫。
こちらはアメリカの豪商サム・ウォルトンの人物伝。同社は小売業
ながら売上げ高世界第1位を誇るモンスター企業である。徹底して
「お客の満足」を追求する姿勢は、日本の頭の堅い企業でマネする
のは不可能だろう。ちなみに世界第2位はエクソン・モービルで、
第3位はゼネラル・モータースである。

 今回の書籍を紹介していると、無性にハラが減ってきた(笑)。
これらを読む時は、食後にした方がよろしいかと思われる。

109. 風邪をひいちまったぜ(2004/1/29)
 コンチクショウ……ってワケで、今週はずっとぶっ倒れてました。
暦のうえでは大寒の日に風邪をひくとはタイムリーですな。しかも
倒れたのが日曜日だったため医者にも行けず、家に引き篭りの状態
になってしまった(泣)。
 かなりヒマだったので、久々にヤバイ係のサイトにアクセスして
みましたよ。そのほとんどが閉鎖されていたが、幾つかのサイトは
営業中だった。児ポル法が施行されて以来、これらのサイトの命運
も尽きたかと思っていたのだが、そんな心配は全く無用らしい。
 おかけでエロ画像を1000枚ほど入手することができた。エロ
パワー恐るべし。今後も手を変え品を変え、活動を継続してもらい
たいものである。

 ところで、サイト巡回中にちょっち厄介なプログラムを拾った。
インターネット・エクスプローラー(IE)に付随する実行形式の
ファイルで、これ本来はヤフーなどの「検索バー」を組み込むため
のプログラムである。
 ただし魔改造されていて、表示されるのはエロサイトのアドレス
ばかり(笑)。元がIEのプログラムのためセキュリティ・ソフト
では駆除できず、自力でシステムから分離しなければならなかった。
全く面倒なものを作ってくれる……しかもこのプログラム、名称が
「SLAVE.EXE」(奴隷実行ファイル)というのだからふざけている。
ちゅうか、この製作者はハッカーをナメてるだろう?

 私はシステムファイルのファイル・リストを作成してあるので、
余計なファイルがあればスグに判別できる。ネットに接続している
のなら、それくらいの用心をするのが当然ですな。

〜今週の更新情報〜
 さて……今週は友人から「最近のエロ小説ってどうよ?」という
リクエストがあったので、その特集です(笑)。

 最初に総評を述べさせてもらうと、現在のエロ小説には2種類の
系統がある。ひとつは本来の「大人向けポルノ小説」(アダルト・
ポルノ=AP小説)であり、サイズは文庫・新書で単行本の表紙が
劇画タッチの作品群だ。これの筆頭は「マドンナメイト」だろう。
 もうひとつは表紙や文中イラストがアニメ・マンガのタッチで、
いわゆる「ヤング・アダルト向け」(YA小説)と呼ばれる作品群
である。これには通常のエロ小説の他に、Hゲーム系のノベライズ
なども含まれる。YA小説にはファンタジー系が多いのも特徴で、
この筆頭は業界老舗の「フランス書院」である。

 ただし、この分類は必ずしも正確ではない。一部には表紙が劇画
タッチでありながら文中イラストはマンガ、という本もある。
 一例としては蒼竜社のソウリュウ・ノベルズ「アリス・シリーズ」
がそうだ。これは「小説アリス」の単行本シリーズで、表紙は劇画
だが文中イラストは「きのした黎」らのロリ漫画家が担当している。
必見は松平龍樹「誰にも止められない」で、挿し絵は「イクサー1」
で有名な「阿乱霊」だ。私が記憶する限り阿乱霊が挿し絵を描いた
のは、唯一この作品だけだろう。

 フランス書院は以前からAP小説の文庫として超有名だったが、
YA小説にも積極的に進出している。「ナポレオン文庫」を皮切り
に多数の作品を輩出した。しかし、このレーベルは「XX(ダブル
エックス)ノベルズ」という新書版が登場し、元の文庫版は規模が
縮小してしまう。同じく新書版の「龍馬ゲームノベルズ」もあるが、
こちらも作品点数はほとんど無い。
 現在の状況は「美少女文庫」というレーベルが創刊されたので、
こちらが通常のエロ小説や現代物ゲームノベルズの受け皿になって
いる様子である。新書の「XXノベルズ」はファンタジー系という
住み分けができたようだ。

「らいぶらり」に書籍が8冊追加された。実際にはここ3〜4ヶ月
ぐらいの間に購入したものである。

 最初はその「美少女文庫」から3冊をご紹介。1冊目は酒井童人
「深夜病棟 鳴りやまないナースコール」です。この作品は看護婦
と姉の女教師が主人公で、この美人姉妹が病院内で陵辱されまくり、
といった内容である。イラストの中村錦はエログロ系で人気のある
CG絵師で、その系統の諸兄にはオススメ。
 2冊目は黄支亮「可憐 巫女に願いを」です。学園の美少女二人
を脅迫し、生贄の巫女に仕上げてしまおうという内容。巫女という
キーワードに加え、おさげ、メガネっ娘、お嬢様、などの美味しい
要素がてんこ盛り(笑)。イラスト担当の「みさくらなんこつ」は
エロマンガやHゲーム絵師として活躍中。
 3冊目はわかつきひかる「永遠の君へ 隣の妹」です。この系統
では珍しく幼馴染同士の純愛ストーリーだ。イラストのTonyは
Hゲーム「御魂 〜忍〜」などで人気爆発中の絵師である。

 4冊目は北原童夢「女教師 −肉体授業−」です。これは前述の
「龍馬ゲームノベルズ」の一冊。美人女教師が実地で性教育を行う
という内容だ。原作はゲームメーカーのギルティ。イラスト担当は
Hマンガ家きお誠児である。ちなみに、本書には初版限定でマウス
パッドが折り込み付録になっている。
 5冊目は工藤俊彦「吸血城の魔淫劇 ヴァンパイア・スレイヤー」
です。これは「XXノベルズ」の一冊。秘宝ハンター・シリーズの
一作で、女主人公が相棒の獣人ハーフ猫娘と共に宝探しに出かける
というお話。作者は「ナポレオン文庫」から書いているお馴染みの
作家で、イラストは以前のだべり(107)でも紹介した八月薫。
作品世界とマッチしていて好評のようだ。
 6冊目も「XXノベルズ」から。中笈木六「未亡人戦士・冴香」
です。この作者もお馴染みで、名前は「なかおい・きむ」と読む。
以前の文庫版では「尼僧戦士シフォン」という作品を書いていた。
この「〜戦士」というフレーズが好きらしい。内容はテロありレズ
あり、内閣調査室略して内調あり、ふたなり、レイプに学園物と、
なんでもあり〜のストーリー展開である。イラストの田沼雄一郎は
「プリンセス・オブ・ダークネス」が代表作のH漫画家。ちなみに
「尼僧戦士〜」では富士参號が絵師だった。

 7冊目は樹揺葉「悪魔シルフィアと炎の天使 聖邪の淫獄螺旋」
です。これは100作以上のラインナップを誇る「二次元ドリーム
ノベルズ」の一冊です。悪魔シルフィアと天使アグリアスの「性戦」
が主人公の通う学園で繰りひろげられます。このテの話では悪魔も
天使も局地的に降臨するのがお約束です(笑)。イラストはコアな
ファンのいる小池定路。この人は元々Hゲームの絵師なんですが、
アリカの「ネットでロン」のキャラデザもしてましたね。一見した
感じほのぼのとした絵柄なんですが、超エロい気がします。
 最後8冊目は池かなた「綾子 −陵辱−」です。これは桜桃書房
発行の「Zero Novels」の一冊。主人公の綾子は女子高生。自宅で
学校で陵辱されまくりという、エロ小説では王道といえる内容だ。
イラストの鬼ノ仁はエロ漫画家で、今回が挿し絵初挑戦だそうです。
しかし……本書は修正が甘過ぎるように見えるのだが、こんなんで
大丈夫なのだろうか?

 最近の風潮としてYA小説では「ジャケ(絵)買い」が先行して
ますね。小説として内容も充実させてもらいたいところなんですが。
新しい流れとしてはコアマガジンが発行している「ボイスタイプ」
のように、人気声優さんに「朗読」してもらうという形式も出現。
これはHゲームもフルボイス化の時代ですから、当然でしょう。
 全体からするとやはりHゲームからの影響が大なので、純然たる
オリジナル・エロ小説は苦境に立たされている、というのが現状の
ようです。個人的にはこの逆のパターン、つまり大人気のエロ小説
をHゲームにしました……なんてことがあると非常に面白い。

 さて、これで一週間ほど時間が稼げたぞ(笑)。この間に買った
書籍を一冊でも多く読んでおかねば、来週以降の紹介記事の執筆が
辛くなるばかりだ(笑)。

108. 苺グルメ(2004/1/22)
 苺というと春先の果物なのだが、生産の最盛期は今の時期である。
それはクリスマス用ケーキの必需品だからで、そこに合わせて栽培
するのが賢い商売人というもの。
 しかし相手は果物。そうそう収穫時期がピタリと一致するワケは
なく、天候の状態などにより収穫時期がズレることもしばしば。
 今の時期の苺はこの「売れ時」を逸した品物であり、従って価格
の下落も激しい。クリスマス前までは1パック750円したものが、
現在は298円まで値下がりしている。半額以下である。それでも
品物は余っているらしく、お菓子などの原材料としても使用され、
コンビニは「イチゴ味のチョコレート菓子」で溢れかえっている。
まあ、バレンタインがあるからそれでもいいのだろう。

 さてその苺の食べ方だが、深皿に盛ってスプーンで潰し、砂糖と
「のむヨーグルト」をかけて食べる。これがめっちゃ旨い。しかし
30個入り1パックをいっぺんに食べると、大食漢でならした私も
さすがに胸焼けしましたよ(笑)。
 ただ、今の時期の苺は酸味不足で、ちょっと気の抜けた味がする
ものが多い。私は野苺のような小ぶりで酸味の強い品種が好きなの
だが、この時期にはあまり無い。ちなみに、ジャムにするにも酸味
が強い方がよろしい……やはり苺の旬は春先なので、またその時期
になったら食べようかと思っている。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが3本追加。書籍が9冊追加されました。
ちゅうか、年末から次々と本を購入していたのだが、いつの間にか
合計が60冊になっていた……正直、私もかなりバカである。もう
片っ端から読んでいくしか方法はあるまい。

 ではDVDから紹介しましょう。今回は3作5枚組みの「FOX
戦争映画コレクションBOX」です。内容は「史上最大の作戦」、
「パットン大戦車軍団」、「トラトラトラ!」の3本セット。
 このBOXは定価が12800円もするのだが、中古屋で半額の
6400円で売られていた。もちろん即買い。ただ、3作品は既に
個別に発売されていて、各2000円で買える。400円分余計に
支払ってもBOXの方が価値があると思うので買ったのだ。

 最初は「史上最大の作戦」から。あまりにも有名な映画なので、
ほとんど解説は不要だろう。配役ではルーズベルト准将役(大統領
の息子)のヘンリー・フォンダが一番ハマっていると思う。ジョン・
ウェインは少々出過ぎに感じるので、傍役のロバート・ミッチャム
などの方が渋い演技で好感が持てるのだ。ショーン・コネリーなど
チョイ役でしかないところがスゴ過ぎ。
 コーネリアス・ライアンの原作本「いちばん長い日」も、一度は
読んでみたいもの。しかし、初版はどこにも置いていない(泣)。

 次は「パットン大戦車軍団」です。かなりお恥ずかしい話だが、
私は長いこと主演のジョージ・C・スコットを、テリー・サバラス
(刑事コジャック)と感違いしていた(笑)。これはローカルTV
局で同時期に見たためと思われる。今回改めて見直したが、かなり
よく似ている(笑)。
 実際のパットンは「このエピソードは絶対フィクションだろう」
と思えるほど突飛な行動をしていいて、「俺は戦争が死ぬほど好き
なんだ!」というのは名言というか暴言である。傷病兵を「仮病」
と決めつけ、張り手を喰らわして左遷されたりもしている。これが
全て実話だというから、オドロキである。
 この映画でもそれらのエピソードはちゃんとあって、良く言えば
「親父気質」な一面がよく描かれている。悪く言えば「時代遅れで
古臭い」となるのだが、この性格は古風な、職人気質の日本人には
好まれること違いない。

 次は「トラトラトラ!」です。全ての戦争映画中で本作を一番に
推す人も少なくないほどの傑作だ。山本五十六中将役は山村聡だが、
私は三船敏郎よりは合っていると思う。南雲中将役の東野英治朗は
この人しかいない、初代水戸黄門様である。
 本作ではとにかく飛来する旧日本軍機の勇姿が素晴らしいの一言。
おそらくこれはコピー機で、完全レストア機ではないのだろうが、
非常に良くできている。これらを見分けるのは割と簡単で、飴色で
単座なのが零戦だ。飴色だが翼下に脚が出たままなのが九九式艦上
爆撃機で、暗緑色が九七式艦上攻撃機。後の二機種は複座のため、
風防が後方に長いのが特徴である。
 しかし、空母「赤城」はセットが組めなかったらしく、米海軍の
ヨークタウンらしき艦型である。だが、元のヨークタウンは実際に
赤城と共にミッドウェイで沈没しているので、本作品に出演できる
ワケねぇってか……姉妹艦か、同型艦の二代目と思われる。これは
ハセガワのプラモデル・カタログにあった「ウォーターライン」の
艦型で確認したので、間違いがあれば造形の間違いである(笑)。

 引き続いてマニアックな書籍9冊の紹介に移る。ちなみに、今回
紹介する書籍は全て戦争関係のノン・フィクションもの。
 最初は上下巻の「潜水艦諜報戦」です。新潮OH!文庫。本書は
米原潜の作戦活動が詳しく解る、潜水艦ファン必読の書。現在では
「冷戦」も過去のものとなりつつあるが、トム・クランシーの著作
より面白い。スパイ物でもあり、緊迫感満点ですな。
 次も同じく上下巻。ハヤカワNFの「潜水艦戦争」です。これは
初版の「紙カバー」版を探していたのだが、もう再版したものしか
無かった。本書では第二次大戦の潜水艦状況が国別に解る。しかも
海外の出版物では珍しく日本軍にも言及していて「わだつみのこえ」
からの引用もある。かつては敵国に関する事柄であっても、非常に
客観的な記述には好感が持てますね。
 次もハヤカワNFで「イギリス潜水艦隊の死闘」上下巻。これも
潜水艦の戦記ですが、ちょっとマイナーな地中海のマルタ島海域を
扱ったもの。それだけに資料的価値も非常に高い。内容は題名通り
「死闘」と呼ぶに相応しい激戦である。おそらく紹介した3作品の
中では最も激しく、「Uボート」英国版といった感がある。

 以上が3作品6冊ぶん。残り3冊は「世界の航空機」シリーズの
3冊です。これは講談社+α文庫で刊行中のもので、全5巻の予定。
 第1巻「最強のジェット戦闘機」は最新鋭の戦闘機、ステルス機
などが紹介されている。第2巻「最強の空軍」では攻撃ヘリなども
含めた軍用機全般が解説され、第3巻の「世界の空戦」では第二次
大戦からの名機も紹介されている。
 次の第4巻は3月の刊行だ……待ち遠しい限り。本書はイラスト
や写真も豊富で、ポケット航空ミニ事典といった内容。定価は各巻
1000円以上するが、買って損は無い面白さである。

 今回の記事を書くのに丸一日も費やしたよ。調べる事が多いから
書くのも大変である。特にDVDは先週から資料をひっくり返して
いたため、机上が戦史資料の山になってしまった(笑)。
 さて、これで残りはDVDが7本、書籍が……51冊になった。
来週もこの調子でどんどん紹介していくぞ〜(泣)。

107. 貧乏ヒマ無し(2004/1/15)
 今週はDVDを見まくって紹介する予定だったが、そんなヒマが
全く無かった一週間でした(泣)。とりあえず3本見たが、紹介は
来週にしよう……ちゅうかコミック12作の紹介を先にやります。
 これと関連して、友人大先生様より詔(みことのり)があった。

「らいぶらりページが長すぎるから、データベース化してほしい」

 えっと……個人でDBやるんでしょうか? CGIとか組んで?
そんなことは時間的に無理です〜(泣)。
 例えば1件のデータを調べて打ち込むのに10分かかるとして、
1時間あたり6件の書籍データを作成できたとしましょう。今ある
ぶんの400件ですと、約67時間。一日に2時間の作業で一ヶ月
以上かかります……いったいどこにそんなヒマが?

 実は、この問題は本サイト創設以来の懸案なのだが、個人でやる
DBは実際的にかなり無茶ですな。それにデータ入力が1件10分
程度で済むワケねぇ……いやほんとに。
 しかし、本気でやるんなら蔵書全てのデータベースを構築したい
ところです。それだと数千単位のデータ入力が必要に……ちょっち
気が遠くなりました(笑)。
 現在は単純にページ分割することを検討中ですが、それだと逆に
見づらくなるだけのような気もするし……さて、どうしましょう。
 依然としてこの問題は懸案のままなんだな。

〜今週の更新情報〜
 さて、前述の通り今週はコミックが10作追加。その内の2作は
2巻分なので、合計で12冊ということになります。

 最初は八月薫「お手伝いしちゃいます。」です。次も同じ作者で
「アンチック・ロマンチック」第1巻。コレは秋津柊の原作つき。
 作者名は「はづきかおる」と読み、前は「キャンディータイム」
で描いていたH漫画家です。蔵書の「ハッピーリップス」を調べて
みたところ、平成5年12月20日の初版だった。もう10年も前
です。絵柄は美樹本晴彦に似た美人タイプで、流行りモノの萌え系
でないところが長続きの秘けつかも。
 ちゅうか上記の7行の文章を書くのに、1時間少々かかりました。
自宅の蔵書を捜索するのに30分、読み返して内容を確認するのに
また30分……こんなペースで全ての蔵書をDB化しようとたら、
丸1年かかっても入力が終わりません(泣)。

 3作目は相沢早苗「OL SEX 働くお姉さん」です。この人は
以前からずっと追いかけている作家の一人。本書はヤングヒップに
掲載されたテーマ連作シリーズ「働くお姉さん」の短編集。本書は
発売以来捜索を続けてきたが、やっと入手することができた。H系
コミックは売り切れてしまうと再版も希なのである……ありがとう、
ブックオフ!(笑)
 ちなみにこの文は10分で書けた。先月この作者を「あいてむ」
ページに追加したばかりで、蔵書の所在が判明していたから。

 4作目は ISUTOSHI 「高校星プラウラ」全2巻。この作者は現在
月刊アフタヌーンで「てんでフリーズ」を連載中です。本書もあち
こち探していたのだが、運よく初版のまま買えた。
 5作目は「遠藤浩輝短編集」の1・2巻。この人もアフタヌーン
で「EDEN(エデン)」を連載中……短編もめちゃめちゃ面白い
ですね。とくに下ネタが(笑)。
 6作目は「篠房六郎短編集」です。この人も別のエロギャグ作品
「家政婦が黙殺」が最高。超オススメですよ。

 7作目は陽気婢「身想心理」です。名前は中国の「楊貴妃」とは
綴りが違う。危うく誤変換するところですな(笑)。内容は講談社
から出ているため、エロは少なめ。また本書はカバー・タイトルに
凹凸があるのが特徴です。一時期この手のカバーが流行りましたね。
 8作目は大島永遠「PRESENT」です。これは初単行本の復刻版で、
元はシュベール出版だった……ように記憶している。今回は大都社
からの復刻で、同社はこの手の復刻作品では定評がある会社。

 9作目は柴山かおる「スィート×スィート」第1巻。この人は元
少年ジャンプの漫画家で、代表作は「ライバル」というボクシング
作品です。その1巻は1990年2月15日発行。スゲェ懐かしい。
他に「サファイア」や「ギリギリぷりん」なんて作品もあった。
 最後の10作目は黒岩よしひろ「ふわふわ」の第1巻。この人も
ジャンプからのエロ転向組。代表作は「鬼神童子ZENKY」で、
他に「変幻戦忍アスカ」などの忍者物を得意としてました。本書も
女忍者エロ作品です。

 ふう……9作10作目を調べるのにまた1時間ほどかかったよ。
 ところで今回、コミックが累計で100作を突破し、108作に
到達しました。でその記念すべき100作目は……「OL SEX」
ですか!? マイッタね、こりゃ(笑) ま、いいか。私らしくて。
 では次週こそDVDに……って、ほんとか?

106. 正月はドコに?(2004/1/8)
 年明け初めての連休が昨日・今日です……なんかぜ〜んぜん正月
気分になれないんですけど(泣)。本来ならば購入した書籍を読み
ながら、ゆっくりと寝正月の予定だったのですが……まあ、予定は
未定ってことですな。
 正月らしい事といったら、近所のスーパーが元日特売してたので、
スモークサーモンを1kg買ったコト。私も魚を「はじめてのキロ
買い」です(笑)。友人二人と三等分したけど、330gはスゲェ
量です。帰宅してから翌日もずっとサーモン喰ってました。
 元旦にも本屋に行ったんですが、そこは新しくオープンした書店。
一般向けの普通の店ですが、品揃えがかなりマニアック。ちゅうか、
その系の人達にはまだ知られてないんじゃないのか? つうぐらい
お宝の在庫が残りまくり。自宅からはちょっと距離があるんですが、
これからもちょくちょく出向くことになりそうです。

 さてそれでは、今週もリストに載らないアイテムからご紹介。
 最初はDVD「地球防衛少女イコちゃん ロスト・フィルムズ」。
これはビデオ本編でカットされた映像や、メイキング集です。もう
手入できないんじゃないかと諦めてたんですが、超ラッキーでした。
「こいつぁ春から縁起がいいや(嬉)」って感じ。買ったのは年末
でしたが(笑)。

 次はムック本。1冊目は「マジキュー・イラストレーションズ」。
 これは「ファミ通」等でお馴染みの「エンターブレイン」発行の
雑誌「マジキュー・プレミアム」からのイラストを集めたもの。
 描いてる作家陣も超豪華で、CARNELIAN、きみづか葵、小池定路、
たかみち、天広直人、七瀬葵、西E田、みさくらなんこつ、横田守
らのフルカラー・イラストが一度に鑑賞できます。美少女好きの方
には超オススメですな。
 ちなみに、私の一番のお気に入りは「たかみち」です。これだけ
の豪華メンバーの中で、ただひとり「競泳用の指定水着」とは……
マニア心あり過ぎです!
 そういやアマゾン・コムで「たかみち」で検索したら、2件しか
ヒットしなかった。画集と「果てしなく青い、この空の下で…」の
ゲームだけ。これじゃちょっと寂しいと思って「リストマニア」で
「たかみちコレクション」を作成してUPしておいた。これで多少
なりとも宣伝になるでしょう。
 ちなみにこのリストマニアですが、前出の「西E田」も作成者に
いるのを発見! 職業は「エロゲンガー」だそうです(笑)。

 2冊目は「Angel Flavor(エンジェル・フレーバー)」。これは
七瀬葵の初画集。古くは1995年のナコルル&リムルルの頃から
のもの。超懐かしい! まだ「ゲーメスト」も「SNK」も健在で、
児ポル法も無かった頃だ……今でいうと無法時代?(笑)

 3冊目は「U:COLLECTION」です。Uは「うるし原智志」のUです。
 作者後書きに拠れば今回のイラスト集は4冊目……って、もっと
あるような気がするのは私だけ? たぶん大半が「ラングリッサー」
と「グローランサー」なので、ごっちゃになっているのかも。
 今回の画集では、とくにスパロボ「綾波レイ」等の版権イラスト
が必見ですな。いかにも「うるし原調」の仕上りです。

 4番目は「超昂天使エスカレイヤー ビジュアル ファンブック」。
これはアリスソフトのHゲームCG集。原画の「おにぎりくん」は
「ダークロウズ」の原画も担当していて、「柔らかそうな女体」を
描かせたら相当な腕前です。
 また、本書もゲストの作家陣がすごい。西E田、YUG、鬼ノ仁、
他16人がエスカレイラストを書き下ろしている。
 あと、本書は最終ページに「キーボード用キートップ・シール」
が付いていたが……これって実際に貼って使用するのに、もう一冊
買えってことなのか?(笑)

 最後の5番目は「セックスフレンド グレイテスト ヒッツ」です。
これもHゲームのビジュアル ファンブックで、なんとDVD付。
 原画の「キリヤマ太一」は以前PILの「めいど・いん・へぶん」
もやってました。「ヨコハマ買い出し紀行」の「芦奈野ひとし」と
も似ている、ほんわかタッチの絵柄ですね。ラフだと更に激似。

〜今週の更新情報〜
 さて、引き続きリスト入りのアイテムをご紹介しますが、今週は
コミックの続巻が8作追加です。
 その最初は美樹本晴彦「マクロス7」第8巻。これで全8巻完結
です。でも実はコレ、今まで買い逃がしたままリストにも掲載して
無かったもの。従って累計数には1作ぶんプラスです。
 2作目は太田垣康男「MOONLIGHT MILE」第7巻。このところ現実
の宇宙開発は失敗続きでしたが、ようやく火星にカメラが到達した
様子。これでNASAも名誉挽回です。マンガの方のストーリーは、
現実を追い越してSFの世界に突入してます。
 3作目は岡田芽武「SHADOW SKILL」第3巻。この巻で戦闘の決着
がつくのかと思いきや、いいところで「引き」を喰らった。まあ、
アフタヌーン本編も読んでるので、展開は知ってるんですけどね。

 4作目は「いい電子」第4巻。みずしな孝之のファミ通の連載も
かなり長く続いてますが、この巻では作者愛用の執筆用具が明らか
になってます……マジ驚いた、と言うのは製図の得意な友人の弁。
このマンガ、全く普通の文房具で描いてるんですね……。
 5作目は聖悠紀「オメガ」第3巻。これで超人ロックのシリーズ
も通巻で61巻目(たぶん)。デカ本タイプを買うのを止めたので、
単行本とカブらなくなりました。ちょっと節約(笑)。
 6作目は柴田ヨクサル「エアマスター」第20巻。アニメが好調
の様子で、DVDにもなってます。でも、私はまだ一度も本放送を
見た事がありません……ファン失格ですか?
 7作目は森山大輔「クロノクルセイド」第7巻。これもアニメ化
しましたね。ちゅうか今巻でサテラの出番終わりか? かなり好み
のキャラだったのだが……とくに黒髪とツリ眼が(笑)。
 最後8作目は河合克敏「モンキーターン」第26巻……ていうか、
これもアニメ化かよ。最近、追いかけている作品がどんどんアニメ
化されていくので、かなりオドロキですね。まあ、こんなに読んで
りゃ自然とそうなるってか。

 さて、これで残りはDVD10本、コミック12作、書籍40冊
になりました(笑)。この調子だと全部紹介が終わるのに、たぶん
10回ぐらいかかると思われます(泣)。次週はDVDに挑む予定
ですが……我ながらちょっち不安。

105. 謹賀新年(2004/1/1)
 あけましておめでとうございます。昨年中は様々な方々のお世話
になりっぱでしたが、今年も変わらず同様と思われますので(笑)
見捨てないでやってください。これからも細く長く、マニアックに
活動していきますです。本年もどうぞよろしく。

 お座なりな挨拶はさておき、年始ということで今年の目標を掲げ
てみよう。今年一番の目標とは、
「連載中の小説を完結させる」
 ということです。もう、これが達成できたらバンザイ三唱ですよ。
なんせ長編作品の掲載は一昨年からのものですからね。いま現在は
第二章を執筆中なので、これを何とか四月までに書き上げる。最後
の第三章は夏までに仕上げる予定……かなりキビシイかも(泣)。

 さて次は、年末の神田・秋葉原巡りのレポートです。今回も前回
(092)と同様、膨大なアイテムを購入しました。まずDVDが
5本、コミックが10冊、書籍が20冊……倍々ゲームじゃないん
ですよ(笑)。狙ったワケではありません。重量だとまた10キロ
を超えてます。
 更にここに近場で買ったアイテムを合計すると、ムック本が5冊、
DVDが10本、コミックが20冊、書籍が40冊になります(笑)
……って、笑いごとじゃないです。誰か私に時間をください。いや、
ほんとマジで……もう年末年始の休日が「元旦のみ」とあっては、
せっかく購入したのに鑑賞する時間がぜんぜん無いんですよ(泣)。

 そこで今週は前回に引き続き、リストに掲載されないアイテムを
1点だけ紹介することにします。
 そのアイテムは「冒険ファンタジー名作選」全10巻。岩崎書店
発行の小学高学年向けハードカバー本。1冊あたり1500円で、
10巻で15000円……消費税が750円だよ。しかも箱入りで
重量が4.5キロもあり、これを自宅まで持ってくるのには相当な
苦労がありました。
 以下、全10巻のデータ。2003年10月15日(全初版)。

1「ロスト・ワールド」
 コナン・ドイル/久米 穣・訳/竹本 泉・絵
2「火星のプリンセス」
 エドガー・R・バローズ/亀山龍樹・訳/山本貴嗣・絵
3「27世紀の発明王」
 ヒューゴー・ガーンズバック/福島正実・訳/大塚 あきら・絵
4「いきている首」
 アレクサンドル・ベリヤーエフ/馬上義太郎・訳/琴月 綾・絵
5「ぬすまれたタイムマシン」
 レイ・カミングス/南山 宏・訳/御米 椎・絵
6「ついらくした月」
 ロバート・C・シェリフ/白木 茂・訳/竹本 泉・絵
7「黒い宇宙船」
 マレイ・ラインスター/野田昌弘・訳/赤石沢 貴士・絵
8「キャプテン・フューチャーの冒険」
 エドモンド・ハミルトン/福島正実・訳/秋 恭摩・絵
9「次元パトロール」
 S・マーウィン・ジュニア/中上 守・訳/山田卓司・絵
10「うそつきロボット」
 アイザック・アシモフ/小尾芙佐・訳/山田卓司・絵

 購入のキッカケは挿し絵に「竹本泉」の名前があったからだが、
翻訳者に私の尊敬する「福島正実」がいるとあっては、それも買わ
ねばなるまい。しかし4冊だけバラで買うくらいならいっそのこと
全部買ってしまおう……勢いもここまでくるとお笑いでしかない。
 ちなみに、全冊ざっと目を通したのだが、「ひらがな」が多くて
逆に読み辛かった。以下、その一例。

……さけんだとたん、ぼくのからだは、ふわりとちゅうにういた。
そして、そこしれないまっくらなところめがけて、おちていった。

 これを10巻ぶん読むのはけっこう辛いぞ(笑)。

〜今週の更新情報〜
「りんく」に1件追加。これで累計30件。キリがいいな。
 でその1件は「高原書店」という古書店。日本最大級の蔵書量を
誇る。ネット上のデータだけで40万点もあり、しかもウェブ通販
書店のアマゾン・コムの検索エンジンもある。従って現存している
ほとんどの書籍の検索が可能という……ちょっちスゴ過ぎ。
 実はこの古書店、以前に本店ビルが移転してしまって、それから
足が遠のいていたのだが、知らぬ間にウェブ上で復活してたのだ。
早速、捜索中の書籍を検索して注文しちゃったよ。本の受け取りは
もちろん移転したビルで(笑)。これなら送料無料ですからね。
 しかし、便利な時代になったもんです。自宅で本屋の蔵書が検索
できるとは……しかも古本も含めてだ。いい時代だなあ。

 来週からは通常どおり、書籍の紹介に移ります……にしても数が
多いので、何から手をつけたらよいのだろう(笑)。

104. クリスマスでしたっけ?(2003/12/25)
 いやもう、ずうっと仕事中だったので、かなり頭がボケてます。
しかも年末年始まで仕事が入ってしまい、今年は帰省もできそうに
ありません(泣)。まあ、その代わり明日から3連休になったので、
これで恒例の「神田・秋葉原巡り」ができるというものです。

 最近は近場の書店にもマニアックな品揃えをしている店が増えた
のですが、やはり神田・秋葉原には量的に敵いませんね。今夜中に
購入予定リストを作成し、明日にでも出向こうかと思ってます。
 そこで今週は、近場で購入したモノをご紹介しましょう。

 最初は「DOAX」のCG集・第2弾です。本書の正式書籍名は
「DEAD OR ALIVE XTREME BEACH VOLLEYBALL BEST SHOT Fresh!!」
 というモノ……これは、ちょっち長過ぎやしませんかね(笑)。
 第1弾では攻略本風の内容だったが、本書では全てが水着ページ。
しかもゲーム誌では初という「超精密印刷」である。これはDOA
ファンなら買わねばなるまい。

 次は「ちちのえ+(ぷらす)」です。いのうえたくや画集。前に
出た「ちちのえ」のリニューアル再発行版で、内容に変更もある。
 以前のだべり(093)では同人誌を買ったが、今回はちゃんと
した画集。作者は巨乳マニア御用達の絵師であろう。

 3番目は西安(にしいおり)画集「百華繚欄」です。やっと画集
が出てくれた。この作者は「あいてむ」ページでも紹介しているが、
Hゲーム原画師だけあってポージングに特徴があります。
 それとゲストで森山大輔がカットを描いていた。すたじお実験室の
つながりですね。しかも久々のエロもの(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが3作(新規3作)
追加。書籍が1冊追加です。

 DVDは「ロンゲスト・ヤード」です。バート・レイノルズ主演
の漢(おとこ)の映画(笑)。ストーリーは刑務所に入った主人公
(元アメフト選手)が、囚人チームを率いて看守チームと対戦する
というもの。アメフトを知らなくても大丈夫ですが、知っていれば
もっと楽しめます。製作が1974年なので、ファッションが妙な
ところがご愛嬌。時代を感じさせますな。

 コミックの1作目は大島永遠「ラブ・ゲーム」です。これは以前
零式コミックスで出ていた本だが、実業之日本社からリニューアル
再版した。あの「静かなるドン」のマンサン・コミックスですよ。
 作者はアッパーズなどでゲスト・イラストも描いており、今度は
同社からでる新雑誌「キャンドール」でも描くとのこと。おそらく、
双葉社の「女子高生」で人気が出たからだろう。

 2作目は平野耕太「進め!!聖学電脳研究部」です。これも前に
新声社から出ていたもののリニューアル。内容は学校のゲーム部の
お話……かなり毒のあるギャグが笑えます。
 作者は「増刊エース桃組」で連載しているので、これも同じ角川
から再版したのだろう。元の新声社版は同社が倒産したため、絶版
である。

 最後は「萌える英単語 もえたん」です(笑)。いや、笑っちゃ
いけません(笑)。本書は大学受験用の参考書なんだそうですが、
一応ストーリー仕立てになっている……例文も非常に笑えます。
 しかもこの本、カバーを裏返すと「選ばれた受験生のためのハイ
ブリット英単語集」という別カバーになります(笑)。ちゅうか、
読んでてハズかしいなら買うなって(笑)。
 また、本書の分類ですが、私の独断でコミックス(アンソロジー
/その他)に入れました。しかし「三才ブックス」という出版元の
名前は、どうにかならんものかいな(笑)。
 ちょっと笑いすぎでしたね……失礼。

 さて年末年始の更新は、正月元旦(一日)の予定です。それでは
みなさま、よいお年を……って、今年の更新も今回が最後だという
のに、こんな本ばっかり紹介してていいのだろうか(笑)。

103. 祝・二周年&初連載スタート!(2003/12/18)
 今年もあと半月となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
主幹のEMUKEIです。改めてのご挨拶。
 この「光子力研究室」も昨日で開設丸二年が経過し、アクセス数
も3700に達しております。まことにありがたいことです。当初
の予想では「ひと月100件、年でも1200件ぐらいだろう」と
思っていたので、1.5倍になっているということですな。

 今年を振り返って見ると、年始の目標であった「人死にがでない」
作品は「伝説の姉妹」で書けたし、第二目標の「長編」小説も連載
をスタートさせることができました。我ながら「大成功だろう」と、
自画自賛モード全開で悦に入っております(笑)。
 その小説「小さな英雄」ですが、今回は第一章「稼ぎ時」を掲載
しました。この作品は三章構成になる予定で、現在は第二章を執筆
中です。次章もできるだけ早い時期に掲載したいと思っております
が、なにぶん全体からするとかな〜り長くなりそうなので、自分で
も今後どうなるか全く予測がつきません(泣)。
 一応、来年の夏までには終了させようと思ってますんで、次回の
掲載は四月頃を予定しております。気長におつきあい下さい。

 しかしアレだな……今年前半で55枚(四百字詰原稿用紙換算)
しか書いてなかったっつうのに、後半年では137枚も書いたよ。
これは自分でもオドロキだ。このペースなら夏までに残り二章ぶん
ぐらい書けるだろう……ほんとか?(笑)

〜今週の更新情報〜
 前述した通り「そうさく」ページで小説「小さな英雄」の連載を
開始しました。第一章「稼ぎ時」は3ページで掲載。
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが3作(続編3作)
追加。書籍は5冊追加……これで46/46。やっと読了です。

 DVDは「フャイヤーフォックス」です。1982年製作なので、
もう二十年前ですよ。主演はクリント・イーストウッドで、内容は
ソ連の最新鋭戦闘機ミグ31を奪取するというもの。
 本作は特殊効果のスタッフも超一流。筆頭にはスターウォーズの
ジョン・ダイクストラ。「モーション・コントロール・カメラ」を
駆使して超高速の飛行シーンを作りあげた。それと「ミグ31」の
デザインはグレッグ・ジーンが担当している。この人は「未知との
遭遇」などのミニチュア製作で超のつく有名人なのだが、本作では
なんとノン・クレジット……マニアック過ぎるネタですな。

 コミックの1作目は楠みちはる「湾岸ミッドナイト」の28巻。
長い話ですが、主人公はまだ高校生です。一年留年してますからね。
従って物語中の時間は一年くらいしか経過してないことになります。
この結末は一体どうなるのか……それが非常に気になるところ。
 2作目は藤島康介「ああっ女神さまっ」の27巻。もう解説不要
の大ヒット作でしょう。同じ講談社ながら、こちらの主人公は大学
を卒業して就職してます。一応、時間は経過してるってことですな。
 3作目は魚戸おさむ「イリヤッド」の4巻。今巻は日本国内での
お話ですが、なかなかに興味深い内容。この「百合若大臣」ネタは、
私もちょっと知らなんだ。

 書籍の1冊目は「フリーメイソン」です。講談社現代新書の一冊。
 表題の組織は一般に「秘密結社」のように思われてますが、それ
はごく一部でしょう。元は石工や建築家などの技術者集団とされ、
それらの高度な建築技術が「秘伝」とされていたからにすぎない。
現代でも技術やプログラムなどの多くは「企業秘密」になっている
から、別に不思議ではないだろう。ただ、この組織の起源について
は様々な説があって、はるか昔、ピタゴラス学派まで含まれる場合
もあります。ここらへんが「そそる」部分なんでしょう(笑)。
 この組織は次第に建築主、つまりは大富豪や貴族にまで広がり、
政財界にも大きな影響力を及ぼすようになる。本家はイギリスだが、
アメリカには四百万人もいるという巨大組織だ。
 この組織の長は親方(マスター)と呼ばれて、集会所となる酒場
(ロッジ)を経営している。これなどドイツの職人組織「ツンフト」
ともよく似てますな。ツンフトの場合も酒場(職人の家)を集会に
使っていて、出稼ぎ職人などの立ち寄り場所にもなっている。
 これと似たような組織は、世界中にかなりあるだろう。

 2冊目は「妖精学入門」です。これも講談社現代新書で、著者の
井村君江はこの系統では第一人者。他にも幾つか関連の著作があり、
専門が比較文学・文化ということもあって、翻訳書も数多い。
 妖精の母国と言ったらケルト、イギリスでしょう。本書には妖精
辞典もあって、シェイクスピアに登場する妖精の解説や、映画化も
されたコナン・ドイルの「妖精事件」なども紹介されている。
 また、内容もさることながら、アーサー・ラッカムなどの図版が
豊富で「見ても」楽しめます。最初の一歩には超オススメですな。

 3冊目は「ファンタステス」です。ちくま文庫。著者のジョージ・
マクドナルドは「リリス」が有名だが、本作も非常におもしろい。
 ファンタジーは元々アリストテレスの「ファンタシア=想像力」
という言葉から生まれたもの。そう考えると、本来の幻想的想像力
を掻きたてる作品は現在ほとんど無いと言っていい。本作では妖精、
とくに夢のイメージが豊富で、ここ近年の「魔物との対決」という
善悪二元論的ファンタジーとは、一線を隔す作品です。

 4冊目は「アウラ・純な魂」です。岩波文庫。著者のカルロス・
フエンテスはメキシコの作家。
 読んだ感想を率直に言わせてもらうと、どうもラテン・アメリカ
系の小説は私の好味と合わない……自己のアイデンティティを探求
する「自分探し」系が多いからだろう。または、翻訳される作品が
この系統に片寄っているせいかもしれない。そういや、前に読んだ
パウロ・コエーリョも同じ系統だった。この人はブラジルの出身。
 もっとも「自分探し」系が多いのは、ヨーロッパ植民地支配時代
のなごりからくる心情なのかもしれない。

 最後5冊目は「物語の作り方」です。著者は「あいてむ」ページ
でも紹介しているノーベル賞作家、G・ガルシア=マルケス。
 内容は短編TVドラマの製作会議を活字にしたもので、スタッフ
がストーリーを作り上げていく過程が書かれている。最近のDVD
には「メイキング」特典があるものが多いが、物語を構築する段階
での楽屋ネタはほとんど無いだろう。従って非常に興味深い一冊。
 愛称で「ガボ」と呼ばれるマルケスは、小説だけでなく映像での、
脚本家としても優れていることがよく解る。彼はコロンビアの出身
なのでラテン・アメリカ系に属するのだが「魔術的リアリズム」と
評されるだけあって、その表現力の豊かさには驚かされますな。

 さて、ようやく46冊の紹介が終わった。だべり「094」から
始めて9回かかったよ(泣)。でも、この間に買った本もけっこう
あるんです。100回目で5冊ほど紹介しましたが、他にも20冊
ぐらいあります……私は「買った本は全部読む」のが基本なので、
いわゆる「棚読み=背表紙しか読まないこと」はしません。ですが、
これってかなりキツイです。今回は紹介に9回もかかってしまって、
それがよ〜く解りましたよ。
 しかし今回で書籍の累計がDVDの150本を抜いて155冊に
なった。ま、これでネット小説家としては面目躍如であろう。

102. シネマ強行軍(2003/12/11)
 また映画を見に行った。しかも今回は徹夜仕事明けの強行軍です。
といいますのも、友人からタダ券をもらったから。タダなら行くし
かあるまい! タダならぁ!(ランバ・ラル調で=笑)
 で、見た作品は「ラスト・サムライ」です。トム・クルーズ主演
の幕末時代劇。渡辺謙と真田広之らが共演してます。一見した感じ
そのまんま言うと「日本の田舎キレイすぎ」ですかね(笑)。いや
ホントに。あと、トム・クルーズの役どころがオイシすぎますね。
 でも、この手の作品が今までハリウッドに無かったのがちょっと
不思議かも。今後もじゃんじゃん製作してもらいたいものですな。

 そういやシネマといえば、ハリーハウゼン作品の限定版DVDが
また出るらしい。しかも今度のは師匠のオブライエンとも関連する
作品で「原子怪獣現る」と「恐竜グワンジ」だそうだ。
 でもコレ、またしてもフィギュア付で8800円という……2本
だと17600円だよ。ナゼこういう価格なんでしょうか(泣)。
 私は廉価版が出るのを待ちます……ハァ。

〜今週の更新情報〜
 さて、今週は久々に「あいてむ」ページを更新しました。以前が
5月だったので、約半年ぶりですね。今回はマンガ編が2ページに
なり、ゲーム・パソコン編もマルチメディア編とに分割されました。
これで全10ページ。累計アイテムも121件、166画像になり
ましたよ……スゲェ量だな、我ながら。

「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが1作(新規1作)
追加。書籍は5冊追加……これで41/46です。

 そのDVDは「ハスラー2」です。出演はポール・ニューマンと
トム・クルーズ……なんとタイムリーな。でもこれ、製作が86年
なので、トム・クルーズは「ただの兄ちゃん」ですよ(笑)。いい
感じの「おバカな」役どころで「ラスト〜」を見た後だと逆に新鮮
かもしれません……今度は「トップガン」にするか。

 コミックは星野之宣「クビライ」です。これは「NHK文明の道」
シリーズ2巻目。ちなみに1巻目は安彦良和「アレクサンドロス」。
 しかしコレ……宗像教授は反則だろう? これとは別のシリーズ
だろう? いや、面白いからいいんだけど(笑)。

 書籍の1冊目は「ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド」
です。著者は「帝都物語」などで有名な荒俣宏。この人は今時には
珍しい「博物学者」の肩書きを持っている。
 内容はこのジャンルの「初心者向けツアー・ガイド」なんですが、
ネタがネタだけに非常にマニー(笑)。ドラキュラ伯やゴーレムは
まだいいとしても、元祖「青ひげ」のジル元帥ネタは「やりすぎ」
でしょう。幼児惨殺ですからねぇ。
 表題の「ファンタジー」は広義に解釈して「怖い童話」と考えた
方がよろしいかと思います。

 以降はクトゥルー本が続きます。これもホラー物ですな。
 2冊目は「新訂クトゥルー神話事典」です。学研M文庫。これは
クトゥルー神話の用語集で、海外・国内の作家の紹介などもある。
 特に出海まこと著作の「邪神ハンター」は士郎正宗が挿絵を描い
たので有名ですが、クトゥルー関連でのエロ作品は「禁断の領域」
なんだそうです(笑)。
 また著者の東雅夫が警告している通り、近年のクトゥルー作品群
には「オマージュ」と「物真似」の区別がついていないような気が
しますね。これはドラキュラ物でも同様だと思います。

 3冊目は「精神寄生体」です。これも学研M文庫。著者コリン・
ウィルソンは異常心理を扱う作品を多く書いているが、これもその
ひとつ。精神に巣くう「見えない」寄生生物がテーマである。
 4冊目は「タイタス・クロウの事件簿」で、創元推理文庫の一冊。
これは探偵物シーリズの「中・短編集」で、長編の方は6作ある。
著者はジャンル後継作家のひとり、ブライアン・ラムレイ。
 5冊目は「黒の碑(いしぶみ)」で、これも創元推理文庫。著者
のロバート・E・ハワードは、ラヴクラフトの友人でもあった人物
なのだが、拳銃自殺を遂げている。

 まとめて総評を言わしてもらうと、どうも「ホラー」というか、
「恐怖」というものの「掘り下げ」ができていないような気がする。
ちょっと厳しすぎるかもしれないが、どうしてもオリジナル(本人・
ラヴクラフト)と比べてしまうので仕方が無い。
 このような世界感を題材にストーリーを構築する場合、二通りの
方法があるだろう。ひとつはちょっとした「オマージュ」であり、
作品内容にその雰囲気を「匂わせる」程度のものだ。もうひとつは
「新作」であり、元の内容を越えるものだ……今回のこれらの作品
では、この「越える」部分が弱いような気がする。

 私はそう……例えば「ある作品に感動したので、自分も書こう」
と考えた場合には、それが元の作品を凌駕する傑作になってほしい
と思う。単純にそう思っている……その方が、読む方として嬉しい
からである。
 これは以前に「〜100の質問」(Q・96)でも書いたのだが、
「どこかで読んだような」作品を書くのなら、割りきって「これは
二次創作です」っていう方が潔いと思う。このスタンスは、今でも
変わりがない。従ってこれらの作品群よりも私は「邪神ハンター」
の方が「ぶっとんでる」分だけ評価が高いのだ(笑)。
 いつか私も「ホラー作品」に挑戦しようかと思っているのですが、
既存の作品を越えると「言うのは簡単」で、実行するのは難しい。
そういうことなんですよね……。

 来週はいよいよ「小さな英雄」の連載を開始する予定。私も有言
実行で「旧・小さな〜シリーズ」を凌駕できるように、精進しなく
てはいけませんなぁ……って、他人事じゃないっスね(泣)。

101. 新たなる一歩(2003/12/4)
 この「だべり」の更新も100と1回目に突入です。先週の時点
ではそれほど実感していなかったのですが、改めて考えると、感慨
深いものがありますね。
 現在のサイト運営状況ですが、来週は「あいてむ」ページの更新
を予定しております。それに伴い、同ページへのリンクを「工事中」
にしておきました。来週までには再構築できるでしょう。
 それと新作の小説ですが、今回は「第一章」を上梓する予定です。
全編だとかなりの長編になりそうなので、とりあえず第三章までを
完成次第順次掲載する計画です。この分だけですと、四百字詰原稿
用紙に換算して四百枚ほどに……すげぇ長い(笑)。その後はまだ
未定ですが、第二部とか、そういう構成になるかと思います。
 その第一章の原稿ですが、今現在は友人大先生様のところで校正
されております。さ来週までには掲載できるでしょう。

 さて、私は毎年末に神田・秋葉原巡りをしているのですが、今の
ところ休暇の予定がありません(泣)。そこで今週から近場の本屋
を巡って、買えるものは買っておこうと思ってます。
 そこでちょっと驚いたのは、「あいてむ」ページで紹介している
「千夜一夜物語・バートン版」が、知らぬ間に「ちくま文庫」から
復刻していたこと。これは、原本を持ってない人には朗報ですね。
しかし、続編である「サプリメンタル・ナイツ」が今回の復刻には
含まれていないので、それがちょっと残念でもあります。
 ちなみに、以前のだべり(092)で「見つからない」と書いた
エリザベス・ヘイドンの次作「ディスティニイ」上下巻は、運良く
購入できましたよ。これで全6巻分が揃ったので、やっと読み始め
られます。でもこの作品、1巻あたり600頁もあって、6巻だと
3600頁になります……どこにそんなヒマが(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが1作(新規1作)
追加。書籍は5冊追加……これで36/46です。

 DVDの1本は「ル・ジタン」です。これはアラン・ドロン主演
の犯罪物。フランスの「ロマ族」というジプシー集落を支える資金
を、強盗で稼ぎだすという「男の物語」です。アラン・ドロンは、
このようなアウトロー役がピッタリのような気がしますね。

 コミックの新規1作は竹本泉「夢見る7月猫」です。タイトルの
「7月猫」は「ジュライ(ハート・マーク)キャット」ですよ。
 これは表題作以外は全て単行本「初収録」という初期作品集で、
絵柄はものすごく古い(笑)。この表題作が収録されたのは講談社
なかよしコミックスの「ハジメルド物語」で、我が家にある初版本
の発行日は昭和54年……もう二十年も前ですよ。
 ファンとしては、今後も未収録作品をじゃんじゃん出してもらい
たいものです。

 書籍の追加5冊は、二週前に引き続き中世物です。その1冊目は
「『ニーベルンゲンの歌』を読む」です。講談社学術文庫。
 内容は、作品が作られた背景から作者の推測、社会に与えた影響
などについて詳細に研究されています。また、同作品のオマージュ
作品も紹介されていて、有名なワーグナー楽劇「指環」はもちろん、
あずみ涼や松本零士の漫画作品も挙げられている。
 成立年代は13世紀頃とされているので、ちょうど中世騎士文化
が全盛期の頃である。当時の騎士道精神や宮廷文化を知る上でも、
欠かせない一冊と思われます。

 2冊目は「とびきり哀しいスコットランド史」です。ちくま文庫
から出ている「とびきり〜」シリーズの一冊。
 内容は、氷河期からイギリスに併合されるまでのスコットランド
の歴史を解説。中世物語の縮図ともいえる同国の歴史は、ケルト族
などの様々な入植者が関わっている。それらの歴史上のトピックス、
キーワードを年代順に並べてあるので、初心者にもオススメです。

 3冊目は「アナスタシア 消えた皇女」です。以前(081)で
読むと言っていたもので、角川文庫の一冊。ロマノフ一家殺害の謎
に迫る著作として、ミステリ仕立ての構成が非常に面白い。しかも
本書では以前に読んだ「ロマノフ家の最期」も紹介されている。
 ただ一般には真相の究明より、映画の中などで誇張された伝説の
皇女に愛着があるようで、このような本は「出ればベストセラー」
にはなるものの「胡散臭い戯言」として扱われているらしい。
 一読すれば解ると思うが「高貴な方の数奇な運命」という題材は、
多くのファンタジーや中世物語のメイン・テーマである。日本風に
言うと「貴種流離譚」というところか。世界中に星の数ほどもある
フィクションの中で「現代にそんな話が本当にあるのか?」と疑わ
れるのも、やむを得ないことなのかもしれない。

 4冊目は「東ゴート興亡史」です。中公文庫BIBLIOの一冊
で、数少ないゴート族の解説本です。本書ではノルウェー方面から
移動してきた一族で、ゲルマン民族の中核となっていく様子が解説
されている。民族大移動とも関連し、2〜6世紀のドイツ史を知る
上でも欠かせないものでしょう。
 また、祖先をバルト三国に考えていることから「エッダ」などの
「北欧神話」との関連もあります。先の「ニーベルンゲンの歌」と
同様、この時期の民間伝承には興味深いものがありますな。
 ちなみに、翻訳者の松谷健二は「Uボート」を翻訳したドイツ史
研究家であり、他には「エッダ」や「ペリー・ローダン」シリーズ
などがあります。

 5冊目は「ドラキュラ伯爵」です。これも中公文庫BIBLIO。
 ドラキュラ伯爵が実在の人物をモデルとしていることは有名です
が、実際にその歴史を研究する人は滅多にいないでしょう。関連の
創作小説や、主にクリストファー・リー主演の怪奇映画などが興味
の対象になっているハズです。
 私もこの系統の「ホラー物」を書きたいと思ったのですが、巷に
溢れている「吸血鬼物」を読むよりは「原典に触れた方が良かろう」
と思った次第。しかし、原典といっても「ブラム・ストーカー」で
すらないところがマニアすぎ(笑)。
 実際のドラキュラ伯爵は、中世十五世紀ルーマニアのワラキア公
「ヴラッド・ツェペシュ」です。歴史上オスマン・トルコ軍を撃退
した猛将で、その後には逮捕・拘禁中のロマンスなんかもあります。
この「猛将ぶりとロマンス」が、創作意欲をかきたてますね。
 一般に定着しているドラキュラ伯爵の残虐性は、中世の封建君主
ならあって当然です。もっとも、伯爵と敵対していた人々からなる
著作や伝聞では、相当な悪意を持って書かれたことでしょう。この
へんが「ホラー」の題材として誇張されて、現在に至っている原因
だと思われます。
 でもまあ、ドラキュラといったら「ブラム・ストーカー」を嚆矢
とするのが一般的です。しかし、この題材自体がすでに発展し難い
ほど模倣されているため、完全な新作を書くというのは、ちょっち
難しいでしょうね。


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