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No.176〜No.200までの25件

200. 祝・更新200回(2005/10/27)
 早いもので、この「だべり」ページも更新200回を迎えました。
私、主幹のEMUKEIと申します。改めてご挨拶。

 当初の目論見とはずいぶんと違い、こんなに長く続くとは予想だ
にしていませんでしたよ。おそらく「週刊」というまったりペース
が長続きした理由なのかもしれません。
 その週刊更新でやってきましたが、200週というと約4年です。
一年は52週なので、100回ごとの更新が2年で4週ズレること
になりますね。つまり残り8週でこの「光子力研究室」も四周年を
迎えます。あと22年続ければ、ちょうど一年の差が埋まる。日数
なら現在1400日目だから、1000回更新は約16年後です。
1万日目の更新なら1428回目あたりになる予定……なんか計算
法が古代マヤ文明みたいになってきたな(笑)。

 冗談はさておき、何か四周年のイベントをしようかと企画してた
のですが、連載小説の更新とかぶるため、他に手間のかかる作業を
やってるヒマがない(泣)。本当はこのページを「ブログ」化して
みようとか、サイトのデザインをリニューアルしてみようかとか、
やりたいことはイロイロあるのだが……とりあえず今は小説の続き
を書かなくてはイカンので、それで手一杯という現状です。
 でその小説ですが、第二章のぶんを200枚以上書いたところで
100枚くらいをボツにしたため、まだ半分しかできていません。
ボツ原稿は後で再利用するつもりなので問題はありませんが、この
執筆ペースで年末12月の掲載に間に合うのか……ちょっち不安。

 とりあえず「そうさく」ページには予告を出しておいた。次章の
掲載予定日は12月22日である。しかしこんなペースで書いてる
ウェブ小説家も滅多にいないだろう(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍が4冊追加。

 DVDは「ラビリンス」です。これは1986年の作品で、ジム・
ヘンソンが製作かと思っていたのだが、ジョージ・ルーカスが製作
総指揮を担当していた。ちょっとビックリ。デヴィッド・ボウイと
ジェニファー・コネリー主演のファンタジー作です。
 内容は、少女サラがゴブリン王ジャレスにさらわれた弟を救いに
いく、というもの。異世界のセットや特殊撮影は、ルーカス工房の
ILM(インダストリアル・ライト・マジック)が担当してます。
見た目にもすごくキレイなセットですね。ただすぐに「セット」と
判明してしまうのはアレですが(笑)。この類の作品にリアリティ
を追求するのは野暮というものです。

 改めて考えてみると、ジム・ヘンソンは監督よりも製作スタッフ
としての技術が勝っている気がしますね。現在ではマペットもCG
にとって代わられてしまってますけど、ここらへんの技術は第一級
です。それと、本作はジェニファー・コネリーのファンなら買って
損はしない一本。デヴィッド・ボウイの曲も全編に使われていて、
雰囲気も上々ですね。

 さて、今週紹介するのは全てグルメ関係の書籍になります。最初
は角川春樹事務所・グルメ文庫「魯山人の食卓」です。表題にある
北大路魯山人とは書画や陶芸の芸術家で、料亭「星岡茶寮」も主宰
した美食家です。この人物、美食家とはいえ本書で語っているのは
「雑炊」と「お茶漬け」が中心で、身近な素材ばかりのため親近感
を覚えますね。なかでも鱧(ハモ)雑炊がめっちゃ旨そうでした。
 魯山人の料理の基本は「素材の吟味」であり、ムリせずムダなく
調理して「ことわり(理)をはかる(料)」のが真髄なのだという。
本書には1930〜50年ごろの原稿が掲載されてますが、現代の
にわかグルメに聴かせてやりたい一節ですな。

 2冊目は朝日文庫「シーザーの晩餐」です。ローマ人の食生活を
調べたもので、今から二千年前に何が食べられていたのかが解る、
非常に面白い本。ローマではウナギやウツボの料理が盛んだったの
にはかなりオドロキ。ウナギを喰うのは日本とフランスぐらいだと
思ってたよ。マグロやタコも人気だったそうだ。そういやギリシャ
のタコ料理は有名だよな。
 それと、当時はパンが新しい食べ物で、四十種類以上ものパンが
販売されていたそうだ。聖書に頻繁にパンがでてくるのも、当時の
流行だったからに違いない。他に注目は「フライ」や「てんぷら」
などの揚げ物料理だろう。これは油を大量に使うため、庶民が食べ
始めて本格的になったのは16世紀ごろからだそうだ……いやはや、
驚くことばかりである。食通でなくとも、本書はオススメですね。

 3・4冊目は文春文庫「すべてを食べつくした男」と「やっぱり
美味しいものが好き」です。著者ジェフリー・スタインガーテンは
アメリカ「ヴォーグ」誌のフード・ライターです。
 本書もかなり驚くことばかり書かれている。著者は旨い物を喰う
ためならどこにでもいく人物で、マグロの大トロを喰うために船を
チャーターしてボストン沖まで出漁したり、フランス中のパン屋を
食べ歩いたりもする。もちろん来日もしていて、有名な辻静雄(辻
調理師学校の総帥)から紹介された、老舗の京料理も食べている。
他にタコスを食べるのにメキシコまで通い詰めたり、エスプレッソ
を淹れるためのコーヒー・メーカーを何十機種も試したりしている。

 いちばん驚いたのは「塩の味」で、塩の味はその「ミネラル成分」
ではなく「結晶質の形状差」によるもの、という文だった。これは
僅かコンマ1パーセントの味の違いを「人間の舌では判別できない」
という理由からだそうだ。だから「振り塩」なら違う味でも、水に
溶かした「吸物」では味に違いがない、ということである。とても
科学的でかなりオドロキでしたよ。
 しかし、ここまでやると、グルメというのはほとんど病気の類に
含まれると思われるが、読んでいて非常に楽しいのはナゼだろう?
私も病気のお仲間ということか(笑)。

 それと、本書の翻訳は前著が柴田京子、後著を野中邦子が担当。
この野中邦子の方はどっかで聞いた名前だな、と思っていたのだが、
先週紹介した鈴木主税と一緒に「どうして一週間は七日なのか」の
翻訳もしてたことが判明した。これは「あいてむ」ページでも紹介
している。二人の翻訳書には面白い本が多いので、要注目ですな。

199. トリノの聖骸布(2005/10/20)
 今週の表題、これは有名な「キリストの遺体を包んだ布」のこと。
しかし私が興味を持ったのは、宗教的な理由からではありません。
布自体が16世紀のモノだとしても、人物像を布に転写する技術が
当時あったのか? ということ。
 これは私の創作小説の設定にも関係してくるので、ちょっと注目
してるんですよ。

 真贋調査の結果では、人物像が布に転写される作用はバクテリア
などの微生物の働きによるものだそうだ。条件さえ整っていれば、
自然放置してても転写は起こるらしい。つまりこの作用さえ知って
いれば「人物像」を記録することができるワケです。醗酵の原理を
知らなくても、ヨーグルトが作れるのと同じことですな。
 創作小説の時代設定は14世紀ごろなので、この頃からあったと
仮定すると、16世紀には技術的に完成しているハズですからね。
そうしたエピソードが挿入できると、ストーリー展開の幅がグッと
広がるワケなんです。

 設定の14世紀頃は、資料が豊富なので助かりますね。ただし、
細かい生活描写はかなりいいかげんなんです(泣)。他にできれば
航海技術(造船・操船)の資料がもっと欲しいところ。

・著作物
 神曲/ダンテ(1265-1321)
 デカメロン/ボッカチオ(1313-1375)
 カンタベリー物語/チョーサー(1387-1400)
・大事件
 黒死病(ペスト)蔓延(1348〜)
 教会大分裂(1378-1417)
 百年戦争(1337-1453)

 ちなみに、グーテンベルクが印刷技術を発明したのは15世紀に
なってからのこと。だから小説中に登場する本は全て手書きの写本。
とても貴重なものばかり。

 表題の聖骸布は他にも3〜40点あり、大抵は「血のり」程度の
モノだそうだ。これほどハッキリと人物像が浮かぶモノは珍しい。
 ところで「神は死んだ」という名文句で知られる哲学者ニーチェ
がトリノの路上で発狂死した原因は「この聖骸布を見たから」とも
言われている……実話なんだろうか?(笑)

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が1作追加。
書籍は5冊の追加だが、上下巻を含むので4件の追加。

 DVDは久々のアニメ作品「GR−5 GinRei 銀鈴」です。
これはOVA「ジャイアント・ロボ」に登場する美人キャラ「銀鈴」
の特集で、外伝というかスピンオフ作品です。収録されているのは
その昔レーザー・ディスク版で出ていた「素足のGinRei」と
「鉄腕GinRei」及び「青い瞳の銀鈴」の三作品。スペシャル・
トリロジー・エディションでのリリース。

 これは懐かしいですよ。見たのはもう10年も前になりますか。
当時はまた見れるなんて予想してなかったです。レーザーの時代は
遠くなったな(笑)。さすがに10年前の作品なのでアラが目立ち
ますが、これは半ばコレクターズ・アイテムなので気にしないこと。
定価6090円もしますが、ファンなら即買いしましょう。
 内容は、ロボ本編のパロディ作ではなく独立したエピソードで、
本編を見てなくても話は理解できます。しかしキャラの魅力は半減
するでしょう。銀鈴のファンならば「囚われて宙吊り」シーンとか
「巨大銀鈴ロボ」は萌えるでしょう?(笑) ちなみに、銀鈴担当
声優は島本須美です……クラリスも遠くなりましたね(泣)。

 コミックは「アンチック・ロマンチック」(蜜壷鑑定編)です。
これは同作品の第3巻で、作者は八月薫。内容は、骨董屋を舞台に
したバイト君のH体験集です。出てくる女性キャラの「黒髪率」が
9割以上に達するので、その系統の人には超オススメ。
 残念ながら今巻が最終巻ですが、「コミック・バズーカ」では新
連載が始まりました。そのタイトルは「ホテルで抱きしめて」で、
今度はホテルマンのH体験集になる様子です。

 さて、今週の書籍はちょっと変わった5冊です。ナゼかと言うと
5冊中の4冊(上下巻を含む3著作)が「鈴木主税」の翻訳だから。
別に購入する時点では気にしてなかったんですけど、3件目で気が
つきましたよ……あ、これもだ(笑)。驚くべき偶然ですな。この
際なんで、まとめて紹介しときます。

 最初は集英社新書「メディア・コントロール」です。著者ノーム・
チョムスキーは米国の第一級の知識人。強国アメリカの対外政策を
徹底的に批判している。それに追随する報道メディア・マスコミに
対する批判も容赦が無い。「組織的宣伝」による世論工作に始まり、
政府が政策を正当化するための「メディア操作の手段」が書かれて
いる。いわば「現代君主制度への批判」という内容です。
 また本書には作家・辺見庸の著者へのインタビューも併録されて
いるので、ご本人を知るのにも最適ですね。

 2冊目は日経ビジネス人文庫「ゴールド」です。本書はその名の
通り「金の歴史」を解説した本。著者ピーター・バーンスタインは
聖書の逸話から始めているが、よく計算された導入部だ。いかにも
欧米の読者向け。もっとも、古代から金の歴史を始めようとすれば
聖書はどうしても外せないだろう。
 本書では金のみならず、貨幣や紙幣とその価値、流通のシステム
なども順を追って解説されている。ヤップ島の車輪型の石の貨幣や、
各国通貨を両替するのに忙殺される両替商人の話など、読んでいて
非常に面白い。600ページもある本なのだが、一気に読めた。

 3冊目は講談社学術文庫「アメリカ映画の文化史」上下巻です。
これはちょっと目には「映画の本」と思われるが、内容は映画業界
の発達史とも取れます。発明から作品の配給システム、産業効果、
大衆への影響などが書かれている。個々の作品や監督とか俳優の話
ではないところが珍しい。これは前書きで解説を担当した亀井俊介
(東大名誉教授)もそう述べている。
 著者ロバート・クスラーは歴史学者・批評家で、映画研究学科の
教授でもある。まさに本書の執筆にピッタリの人物ですな。ただ、
本人も当初は「映画の本」にする予定だったのだそうだ。執筆資料
を調べていくうちに収まりきらなくなり、膨大な「映画文化史」と
なったようです。これも上下巻で600ページの著作。
 この本、私は上下巻とも古本屋で半額で購入したのだが、ネット
で調べてみたら4〜5000円もしていたので、ちょっちビックリ。
この系統はプレミアがつきやすいですね。

 最後の5冊目は、光文社知恵の森文庫「ビデオ・DVDで観たい
名画200選」です。これは淀川長治と佐藤有一の共著。佐藤有一
は「映画の友」友の会のメンバーで、淀川長治の弟子ということに
なります。惜しくも両人とも既にお亡くなりである。
 本書では「ミュージカル」や「ウエスタン」などの7ジャンルに、
それぞれ2〜30本の映画が年代順に紹介されている。紹介作品は
200本なので、2ページでも400ページになる計算だ。そこに
淀川長治のワンポイント解説がついている。
 ちょっと驚いたのは「許されざる者」ですか。これはクリント・
イーストウッドのではなく、1960年の同名旧作だ。その内容も
リメイク元ではなく全くの別物。しかも、オードリー・ヘプバーン
唯一の西部劇出演作だとか……全然知らなかったよ。ドンパチでは
ないヒューマン・ドラマだそうだが、ぜひ一度見てみたい。

198. ひと雨ごとに(2005/10/13)
 秋も深まる今日このごろ。私は先週も変わらずヒキコモリで読書
に耽ってましたが、何かしらアクティブな活動してないとイカンと
思い立ち、創作小説系のサイトにアクセスしてみましたよ。

 まず最初は「Wandering Network」というサイトです。ここは長編
小説の検索サイトで、ウェブ上での検索にはもってこいのサイト。
私の「拙い」作品も登録させてもらいました。次は「超・長編小説
同盟」というサイト。こちらはウェブ上で長編小説を書き続ける人
たちを応援する、という交流サイトです。私もこの同盟に参加して、
交流を深めたいと思う所存です。
 これらのサイトへは「りんく」ページから飛んで行けます。

 なんちゅうか、長編を書いてるウェブ小説家って、けっこういる
ものですね。同好の士がいるというのは非常に心強い限りですよ。
これらのサイトからあちこちのHPに飛んでみてると、実に様々な
形態で作品を発表しているのが解りますね。イラストつきの作品も
あれば、音楽(テーマ曲)つきの作品もあります。HPの表示形態
についても様々で、超カラフルなページや、情報量が多すぎて最初
のページがよく解らないところもありましたよ。でも、それがまた
作者の個性を反映しているので、巡っていて楽しいですね。

 私もこれらの執筆者を見習って、精進しなければいけませんな。
触発されて決意を新たにできたので、大収穫でしたよ。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの新作は5作の追加
ですが、3巻組があるので計7冊。書籍は4冊の追加です。

 DVDの1本は「ウエスタン」です。セルジオ・レオーネ監督が
1968年に製作した作品。出演はクラウディア・カルディナーレ、
ヘンリー・フォンダ、チャールズ・ブロンソンという超豪華なもの。
内容は西部開拓時代の鉄道事業を題材に、鉄道施設予定地をめぐる
争いのドラマ。ちなみに原題は「ONCE UPON A TIME IN THE WEST」
なので、直訳では「昔々、ある西部で」ですね。
 鑑賞した感想を率直に述べさせてもらうと「非常につまらない」
ということになります。本作は脚本にベルナルド・ベルトルッチと
ダリオ・アルジェントを起用しているのだが、よく解らない人選だ。
この二人も映画監督なのだが、レオーネ監督とは演出法が全く違う
のである。この「脚本が失敗」というのは特典映像でも述べられて
いるが、コメントは例によって「レオーネ賛歌」に終始している。

 本編の演出はスロー・テンポが続くので、いわゆる「ドンパチ物
として西部劇」を期待していると、裏切られること必定です。原題
通りの「昔話」として見た方がいいでしょう。これほど邦題と本編
の雰囲気が一致しないのも珍しいですね。
 一説には「西部劇は死んだ」と言われていますが、本作を見ると
その理由が解る気がします。騎兵隊とインディアンの「善悪対決」
が消え失せて、ただの郷愁物語になってしまっているからですな。
別に人権を無視してまで製作する必要は無いと思いますが、お話の
進行上で、善悪対決の悪役側のヘンリー・フォンダがちっとも悪役
らしくないところも問題です。

 ううむ……誉めるべきところが見つからない。ああ、エンリオ・
モリコーネの楽曲は素晴らしいです。画面とも合ってますし、単体
で聴くのにも申し分ありません。
 本作はレオーネ作品として見るよりは「似たような別のなにか」
だと思われます……イタリアを出て、アメリカナイズされちゃった
のがいけなかったんでしょうね(泣)。同監督の作品では「だべり・
165」も参照のこと。

 気を取り直してコミックの紹介。最初は冬目景「文車館来訪記」
です。これは前に画集「百景」に収録されて、今回はアフタヌーン・
コミックスとして単行本化されました。
 本作は「アフタヌーン・マグナム増刊」に掲載されたフルカラー
漫画ですが、新たにアフタヌーン本誌で描かれたモノクロ作一篇が
追加収録されているので、画集を持ってても買って損はありません。
内容は不思議な町の写真館「文車館」にやってくる人々のお話で、
主人公は館主の文学青年「ヨオ」と、そこに住みついている純和風
生き人形の「イアン」です。このイアンが表紙になってますね。
 しかしこの本、やっと見つけたと思ったら六刷でしたよ(泣)。

 2作目は吾妻ひでお「格闘ファミリー」です。発行は98年なの
だが、表題作は80年の作品集からの復刻でしたよ。他の収録作も
初出が74年なので、もう三十年ほど前になるんですね。
 内容は格闘一家のドタバタ・コメディ。月刊・週刊チャンピオン
に掲載された作品が収録されてます。この頃はまだマニア受けする
ネタはほとんど無いので、普通のギャグ漫画として読めますね。

 3作目は結城みつる「WORLDS(ワールズ)」です。本作は富士美
コミックスのH漫画。内容はというと、ファンタジー調の異世界に
放り込まれた女子学生・麻倉裕果が遭遇するHな冒険。作者の画力
はしっかりしているので、ありがちな設定にもかかわらず読み応え
はあります。イラストの色使いがキレイなので、できればカラー・
ページを単行本で全て再現してもらいたかったですよ。
 それとこの作者は、漫画以外にもあちこちでお仕事をしてます。
PCのHゲーム「木漏れ日の並木道」のキャラデザや、他には小説
の挿し絵も描いてますね。

 4作目は美内すずえ「燃える虹」です。これは白泉社のペーパー・
バックで、白泉社文庫の「美内すずえ傑作選」から集めたものです。
表題作以外に「妖鬼妃伝」と「泥棒シンデレラ」の二本を収録。
 以前にも「金色の闇が見ている」というPBを読んだが、本作も
負けじと面白い。舞台は近世ヨーロッパ。内容は少女ドーナが父親
の市長選挙から謀略に巻き込まれ、父も財産も失ってしまうところ
から始まる。彼女は復讐を誓い、強く生きていく……というものだ。
 一昔前の少女漫画には、このような海外時代劇のストーリー漫画
が多かった。現代の少女漫画はほぼ100パーセント恋愛物なので、
こうした作品を読むと「時代劇って、古くならなくていいよな」と
しみじみ思いますね。

 最後5作目は、バロン吉元「昭和柔侠伝」上中下・全3巻です。
本作は「漫画アクション」で71年に連載され、今回ゴマブックス
よりPB版で復刻されたもの。
 冒頭は昭和十一年五月から始まり、関東軍の援助を受けた徳王の
内蒙軍政府が組織される。主人公の柳勘太郎は、中国大陸で馬賊と
なった父・勘九朗のひとり息子。帰国後は父の友人の元で暮らし、
講道館に通い、陸軍少年飛行兵学校に入学する。
 この作品は当時の大衆文化や世相が見事に描かれていて、非常に
面白い。愛する人を病気で失ったり、共産主義者「無産党」と軍部
との諍いに巻き込まれたりもする。中・下巻では軍隊内での生活と
航空出撃の様子が細かく描写されていて、読み応え充分ですよ。

 さて、今週紹介する4冊は哲学に関する書籍。最初は学研M文庫
「ゲルク派版 チベット死者の書」です。この系統ではアメリカの
人類学者エヴァンス・ヴェンツが紹介した「パルド・トドゥル」が
一般的だが、これは少数のニンマ派の経典なのだそうだ。私も本書
の解説で初めて知ったくらいである。
 本書は「クスムナムシャ」と呼ばれるゲルク派の「基本の三身の
構造をよく明らかにする燈明」という経典で、成立年代は不明だが、
原典からヤンチェン・ガロが18世紀に撰述してまとめ、ガンワン
が講義したものの訳出。訳者の平岡宏一は「秘密集会タントラ」を
学び、日本では唯一「正式な伝授の証明」を授かった人物である。
これは外国人では初めてのことだそうだ。

 本書の内容だが、一言で説明するのは難しい。釈尊(ブッダ)の
境地に達するための手引書というのが妥当だろう。中でも「空性」
の理解が重要で、これは西洋哲学の認識論にあたるチベット哲学の
根幹部分となっている。その原理は「空性は存在そのもの」という
ことだ。例えば「幻」は認識できるが、実際に認識しているように
は存在しておらず、誤認識を取り去った元の存在状態が「空性」と
いうワケです。
 西洋哲学ではしばしばこの「空性」を取り違えて、世界は自身の
認識どおりには存在していない、という否定的な結論に達している。
このような「存在の否定」に陥ると自我崩壊を招く恐れがあるが、
チベット哲学ではそこが出発点になっているところが興味深い。
 宗教に関する書籍では、その宗派によって少しずつ経典の解釈が
違うことがある。本書はダライ・ラマ14世が序文を寄稿している
ことからも解るように、チベット密教の正統派に位置する文献です。
用語の解説も豊富なので、初心者にもオススメですな。

 2冊目はPHP文庫の「孟子」です。本書は安岡正篤の解説した
現代活学講話選集の第3巻。ちなみに1と2は「十八史略」です。
著者はかなり昔の人(明治三十一年生)なので「〜であります」調
の文体が古めかしく感じられますが、内容は「講話」なので非常に
解り易いです。本書に収録されたのは昭和三十五年の講義録のため、
当時の世界情勢を引用した個所も多く見受けられます。

 表題の孟子とは、古代中国(紀元前300年ごろ)の思想家です。
戦乱の時代にあって「王道政治」を説いて巡った人物ですが、その
理論は当時の諸侯からは「理想的すぎる」として採用されなかった。
本文では教育論や「人徳」を重視した政策について述べられていて、
中でも「猶興の士(ゆうこうのし)」が有名ですね。

「孟子曰く、文王を待ちてしかる後に興る者は凡民なり。かの豪傑
の士のごときは、文王なしといえども猶興る」

 文末の「なお・おこる」という一語から「猶興の士」と呼ばれて
いる一節です。解説すると、文王(優れた指導者)について行くの
が一般大衆であり、真の豪傑とは自ら立つ者のことをいう。著者は
日本を「真の豪傑を育てる社会」にしましょう、と述べてますね。
なるほど。その通りですな。

 3冊目もPHP文庫で「マザー・テレサ 愛と祈りの言葉」です。
本書はインドで長く貧困者の救済活動に従事したマザー・テレサの
言葉を集めたもの。いくつかのテーマ「愛」や「寂しさ」ごとに、
マザー・テレサの発言が収録されてます。その内容で注目すべきは、
キリスト教とキリスト者をきちんと分けて考えていることですね。

「キリストに近づこうとしている人たちにとって、キリストの信者
たちが最悪の障害物になっていることがよくあります」

 という一節には、正確な人間観察能力が窺えます。これは聖書に
「悪魔は悪魔らしくない、良い人を偽って現れる。これを偽善者と
いう」という教えがあるので、それを述べたものでしょう。
 ただ、それぞれの話の中には矛盾する事柄も含まれてます。

 最後4冊目は岩波文庫「ニュー・アトランティス」です。本書は
ルネサンス期の巨人、フランシス・ベーコンの著作。彼の一番弟子
だったウィリアム・ローリーの「ベーコン伝」が併録されていて、
ベーコン自身を知るのにも丁度いいでしょう。
 内容はアトランティスという架空のユートピアを題材に、当時の
政策や習慣などの比較を行っている。書かれたのは1622年頃と
推定されるが、本文は未完のままとなっている。

 ここで注目すべきは「サロモンの家」という研究所の設定だろう。
これは全人類の幸福を追求する学問所であり、その構想は現実社会
での研究機関の創設にまで及んでいた。残念ながら本書は未完で、
理想とする社会や体制などの説明も途中で終わってしまっている。
 ベーコン自身は政治と宗教が一体となった理想国家のアイディア
を持っていたが、それを実現しようとする半ばで没してしまった。
非常に残念である。全体像を示してもらいたかった。
 彼は間違いなく17世紀当時第一級の識者だと思われます。後に
シェイクスピアと同一人物ではと思われたのも頷けるし、本書以外
にも膨大な著作を残しているので、私もこれから少しずつ読もうと
思ってますよ。

 今週は読書録が300冊を超えて、コミックスの累計も200作
に到達した。キリ番の作品は「マザー・テレサ」と「昭和柔侠伝」
でしたよ。いや……思えば遠くに来たものだ(笑)。

197. 創作小説の進捗状況(2005/10/6)
 もう今年も残り三ヶ月を切ってしまった。これはつまり長編小説
「修道士マルコ」の次章掲載までも三ヶ月を切ったということです。
執筆済みの分量は原稿用紙換算で100枚くらいになりましたが、
ここ最近読書に明け暮れていたため全く進んでいません。それに、
次章でも二日ほどしか作品中の日数が経過しない雲行き……これで
本当に完結できるんでしょうかね?(泣)

 内容では、掲載中の第一章と合わせて次回の第二章で背景設定の
説明部分が終了する予定。マリエルさんという新人さんのおかげで、
わりと新鮮な気分で書けてますよ。本格的に物語が動き始めるのは
次々回の第三章からになりそうです。旧作の同人版のエピソードが
入ることになるので、ちょっと展開も速くなります……ちゅうか、
連載開始後初の感想も頂戴いたしましたし、これから徐々にお話を
盛り上げていくつもりでございます。

 後の展開といたしましては、第三章はマリーさんのエピソードで、
第四章がセレーズのエピソードになる予定です。第五章以降の話は
まったくの白紙(泣)。しかし、五〜六章だけで終わるんかいな?
このお話は……ネタは大量にあるので、逆に書ききれない方が心配。
第一・二章でもかなりの「前フリ」を埋め込んだのですが、それら
を全部消化できるかどうか……もう昨年の執筆量を超えるのは確実
ですけど、もし終わらなかったらキリのいいところで第二部に移行
することも考えております。長いですよ、この話は(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が6冊で5作
追加。書籍は4冊の追加です。

 DVDは「トゥルー・ナイト」です。ショーン・コネリー主演の
アーサー王物語。ただ原題は「First Knight」なので「第一の騎士」
ですな。リチャード・ギア演ずる騎士ランスロットと、ジュリア・
オーモン演ずるグイネヴィア王妃の不倫物語。アーサー王を演じて
いるショーン・コネリーが、歳をとり過ぎているところがミソです。
アーサー王物語はもう何度となく映像化されているので、目新しい
ところは何も無いでしょう。ただ、キャメロット城からの景観や、
イギリスの田園地帯、緑の芝生の美しさはさすがですね。
 ところで、私はリチャード・ギアが人気のある理由というのが、
今ひとつよく解りません。演技がうまいワケじゃなし、不倫とかの
テーマ性で、女性ウケなんでしょうか?

 コミックの続編は藤島康介「ああっ女神さまっ」第31巻です。
アフタヌーン本誌を買わなくなって久しいですが、続けて購入して
いるのは本作だけになってしまいましたね。今巻では天界ゲートの
擬人化キャラが登場。このゲートたん語尾が「〜ですなの」という
コテコテの小娘である(笑)。こういうのを「お膳立てキャラ」と
言うべきなのだろうか。
 2作目は市東亮子「やじきた学園道中記」第27巻です。埋蔵金
伝説の赤目編も5巻目に突入。朝廷の逸話も加わり、私には結末が
全く予測できません。しかし……この作品は登場人物が多いですね。
途中でポッと出てこられると、前の巻を読み返して確認しなければ
ならないのが辛いところ(泣)。

 3作目は桑木みき「毎日がスロ曜日」第2巻。スロッター・エミ
監修のルポ漫画も早2巻目。この作品は普通のパチスロ攻略漫画と
してよりも、サブタイのまんま「エミのパチスロ日記」なところが
大ウケなんだと思います。桑木みき作画の女の子達もカワイイし、
パチスロをやらない人でも楽しめるんじゃないでしょうか。
 4作目は技来静也「セスタス」第11巻。主人公セスタスの旅も
ようやくポンペイまで来ました。今巻では主人公が活躍してくれて
いるので、安心して見ていられますね(笑)。ちなみに、この街が
ベスビオ火山の大噴火により壊滅するのは西暦79年の出来事だ。
ネロ帝の設定から算出すると、作品中は55年ごろですか。

 最後は「イリヤッド」第8・9巻です。これはアトランティスの
謎に挑む考古学ロマンということなのですが、話の進行がとっても
遅いので読む気が失せてましたね。8・9巻と連続で購入しても、
あまり進んでいません。随所に寄り道があるのが困りもの。しかも
主人公のイリヤが寄り道を肯定してしまったので、今後更に間延び
した展開になると思われます……ううむ、読むのやめようかな?
完結してから古書店で購入した方が安上がりかもしれない。

 今週紹介する書籍は古代に関係するもの。最初は「ギルガメシュ
叙事詩」で、ちくま学芸文庫より。原本は1965年の発行なので
もう四十年前だ。これは古代オリエント(シュメール、バビロン、
アッシリア)で広く読まれていた物語。本書では複数言語の原文を
比較して訳出し、その数は十二種類にもなっている。元の象形文字
の粘土版をつなぎ合わせた翻訳作業の困難さがよく解ります。
 内容は、バビロニア王ギルガメシュが主人公。エンキドゥという
親友を得るところから始まる。杉の森の怪物フンババを退治する話
があって、エンキドゥが亡くなると死について悩み、永遠の生命を
求める冒険に出る。

 この物語には、旧約聖書の原典とも言えるエピソードが多くある。
エンキドゥは土塊から造られた人物だ。洪水に関する話は世界各地
にあるが、これは古代の集落が大河と共に発展してきたことの証拠
だろう。突如として襲い来る大洪水のイメージには「てっぽう水」
が一番近い。オリエントの内陸部では「津波」は起こりえない。
 元となったシュメール文明は紀元前五〜四千年ごろに発生したと
考えられているが、大昔からこのような友情や永遠の生命をテーマ
とする物語があったというのは、非常に興味深いですな。

 2冊目はPHP文庫「古代遺跡を楽しむ本」です。著者吉村作治
はエジプト学の第一人者ですな。本書は旅行記というか、古代遺跡
のツアー・ガイドのような内容です。エジプトから始まって地中海・
中国・オリエントと一周し、他に南米や先史時代アフリカの壁画も
紹介されている。著者は数多くの古代遺跡を巡っていて、羨ましい
限りだ。後書きでも「自慢話」と書いてある。

 ところで「イリヤッド」でも述べられているが、全人類の祖先は
アフリカの一人の女性の遺伝子を持っているという。ここから分派
した人類はエジプト・イスラエルに向かい、その一部はソマリアや
エチオピアからアラビアに向かう。別の集団はジブラルタルを越え、
ヨーロッパに進出した。これは約十二〜十万年前のことだそうだ。
ずいぶん気の遠くなる年月だが、こう考えると古代遺跡に類似点が
多いというのも頷ける。

 3冊目は一転トンデモ本の類で「超古代文明 奇跡の真相」です。
ワニ文庫(KKベストセラーズ)の一冊。本書ではピラミッドから
話が始まり、エドガー・ケーシー、アトランティス、超古代文明、
異星人へと脱線していく(笑)。この系統には一定の記述パターン
があって、それは「ないとは言えない」という推測の表現が続き、
確証のある部分は古代遺跡の発掘調査記録に任せ、そこから想像力
を大胆に飛躍させるというもの。トンデモ本の九割はこのパターン
で書かれている。
 ただ、私はこの系統が嫌いではない。トンデモ本それ自体が確固
たるジャンルを形成しているので、フィクションとして読む分には
非常に面白いワケですな……だが間違ってもこれらの内容をうのみ
にしてはいけない(笑)。

 最後はハヤカワ文庫NF「奇怪動物百科」です。これはトンデモ
動物を紹介した本で、一目でウソと解る内容だ。ちゅうか、著者は
真面目に紹介しているので、ホラ話の研究書とも言えるでしょう。
 ここで紹介されている動物のほとんどは、中世欧州では真実だと
思われていたことばかり。ペン画のイラストも雰囲気たっぷりです。
とくに「鯨」に人頭がついていたり、足や腕があるのが笑えます。
博物学や自然科学の発展の歴史とも取れますね。前には「人はなぜ
エセ科学に騙されるのか」というカール・セーガンの本を読みまし
たが、それに匹敵する面白さでした。

196. もう九月も終わり(2005/9/29)
 先週思い出すことができなかった「アシュレイ」たんにそっくり
なキャラだが、やっと判明した。白亜右月がキャラデザを担当する
ハズだったHゲーム「サムライジュピター」の中にいたのである。
担当を降板したため、当時の雑誌記事にしかイラストが載ってない
のだ……よく思い出せたよ、我ながら(笑)。ちなみにこれを見た
雑誌はテックジャイアンだった。だべり・156に書いてある。

 ところで、仕事の都合で突然に連休がとれました。三ヶ月ぶりの
連休だったのだが、もう消化しましたよ……それは友人とグルメ店
の探索に出向いたからである。
 都内の某所にある和風料理屋に、前日に電話で予約。取材拒否の
店のため、場所は秘密である。かなり寂れた妖しい雰囲気の玄関で、
暖簾をくぐった店内も妙に薄暗い。しかしキレイな和服のお姉さん
(三十路前くらいの美女)がお品書きを持ってきてくれて、気分は
上々である。早速オススメの品を頼んでみました。

 でその本日のオススメはまず「桜のタタキ」です。これは馬肉の
ことである。私はかなり以前に馬肉屋に通っていたのだが、そこが
つぶれてからもう十年ぶりくらいだろうか? タタキにした馬肉は
赤黒く、特性のニンニクたれで食べる……激ウマ。馬だけに(笑)。
松坂牛に負けぬ柔らかさで、とてもジューシー。たれもシャッキリ
していて、臭みとかは全く感じられない。
 次は「合鴨のスライス」だ。フランス料理(ジビエ)では硬いと
いうイメージがあったが、これはベーコンみたいに柔らかい。西洋
わさび(レホール)で食したが、激辛! 信じられんくらいに辛い。
慌てて麦茶を飲んだが、肉自体は激ウマだった。

 以上は一品物だが、これ以外に定食セット(ごはん、吸物、豆腐、
天ぷら)が付いている。この豆腐と天ぷらも激ウマである。豆腐は
見た目にちっこい木綿豆腐で、たれも何もついてないからそのまま
食べる。木綿なのにつるっとした食感が不思議。天ぷらの方は小魚
を揚げたもので、おそらくイワシ。ふってある塩だけで食べると、
カリカリとして激ウマです。それと、吸物に入っていた白くて丸い
ハンペン状の物体がなんだかよく解らなかったが、プリプリしてて
エビみたいな食感……なんだったんだろ? エビだったのか?(笑)

 唯一マズかったのはつき出しの野菜の和え物ぐらいで、おから?
みたいな物に妙な甘ったるさがある。最初に出てくるのが甘い味と
いうのは、ちょっといただけないかも……でもこの一皿のおかげで、
レホールの辛さは数倍になりましたね(笑)。あと、ごはんが少し
柔らめだった。まあ、普段から古米ばかり食べているので、私には
そう感じたのかもしれません。一般的にはこのくらいなんでしょう。

 これが一人前で、お値段は税込み4200円……激高! しかし
このような「和食で肉料理」の店はとても珍しいから、妥当な価格
なのかもね……それと今回は「鯨の大和煮」が品切れだったため、
それを食べにまた行くかもしんない。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍は4冊の追加。

 そのDVDの1本は「マトリックス・レボリューションズ」です。
やっと3作目を見ましたよ(笑)。だべり・180でリローテッド
を見てますが、本作はDVDで初鑑賞です。率直な感想を言わせて
もらうと……これで終わり? という、ちょっと拍子抜けした感じ
ですかね。相変わらずCGは質・量ともにすごいんですが、そうで
ない部分はどうしたもんだろう? SFの観点からだと消化不良の
ストーリーです。
 ネタバレで恐縮ですが、トリニティーが死んでもネオが死んでも
感動しないのはナゼでしょう? 脚本に問題があるかと思われます。
「死んで終わり」というなら、劇的に終わらせてほしかった……と
思うのは、私だけですか? まあ、本作も2枚組を中古屋で買った
ので、被害は少なくて済みましたけど(笑)。

 さて、今週紹介する書籍は全てローマ史に関係するもの。最初は
PHP文庫「戦争で読む「ローマ帝国史」」です。ローマ史を彩る
戦闘63件を紹介したもの。トロイ戦争の終わり(紀元前753年)
から西ローマ帝国が東ローマ帝国の属州となった(紀元476年)
までの約1200年間を駆け足で解説している。ページ数300枚
で63件なので、1件あたりの解説は4〜5ページの計算。随所に
地図や図版が挿入されていて、見ても面白い。当時発行された銅貨
も掲載され、雰囲気たっぷりです。ただ、地図がかなり省略されて
いるので各地の関係が解り難いところもある。
 著者の柘植久慶は傭兵としてフランス外人部隊やアメリカの特殊
部隊グリーンベレーで従軍した経験を持つ。以前には集英社発行の
実戦記を読んでいるが、最近は歴史物の比重が高い様子です。

 次もPHP文庫「30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史」」
です。表題の「ローマ帝国衰亡史」とは、エドワード・ギボン著の
有名な歴史書です。それは「衰亡の過程」を解説したものですが、
本書はそれ以前の建国から解説しているので、ローマ史を通読する
には最適です。ギボン衰亡史の入門書として読むのがいいでしょう。
ただ図版がほとんど無いので、初心者には少々つらいと思われる。

 3・4冊目は学研M文庫「ローマ帝国の盛衰」と「西洋英傑伝」
です。著者の是本信義は自衛隊の護衛艦艦長で、兵法書なども書い
ている人物。前著は「盛衰」としてローマ大国の建国から滅亡まで
を解説している。範囲は前出の「30ポイントで〜」と同じだが、
ハンニバル、スパルタカス、シーザー暗殺などローマ史の分岐点と
なった出来事を重点的に解説。本書の方が感覚的には解り易いかも
しれない。ただ、図版はほんんどありません。
 後著は古代から現代までの主要な戦史の解説書。古代オリエント
からギリシャ、ローマ帝国、フランス革命、第一次・二次大戦まで
が範囲。その時代ごとに、傑出した将兵を数人ずつ紹介している。

 ところでちょっと聞き覚えがある名前が……新バピロニア国王の
ネブカドネザール。これは映画「マトリックス」でモーフィアスが
乗っている艦の名前になってましたね。かなりマニアック。

195. ゲーム熱はどこへ?(2005/9/22)
 今週は、久しぶりにゲーム攻略本を購入した。ニンテンドーDS
の「アナザーコード」である。表紙の美少女「アシュレイ」たんに
一目惚れしたからだ(笑)。このイラストを見た瞬間にDS本体が
欲しくなり、ちょっとグラグラ。中古なら1万円で買えるハズだが、
さて、どうしよう?

 ところでこのアシュレイというキャラ、どっかで見たような気が
してるんだが、思い出せない……パッと見は「カプコン」キャラに
いたように思えたのだが、ちょっと違うっぽい。他に「タツノコ・
アニメ」の作品にいなかったか、こういう……ううむ、分からん。
すごく気になって、仕事が手につかない。オレ様の記憶力にも老化
現象が現れたか?(泣)
 本作はタッチ・パネルを使用した「触れる推理小説」がウリで、
あちこち調べるのにタッチペンを使う。内容は推理小説と言うより
アドベンチャーに近い印象で、推理物としては「小品」でしょう。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックは新規に2作、続巻
が1作追加。書籍は4冊の追加。

 DVDの1本は「ダーククリスタル」です。製作された83年の
当時は「ET」の対抗馬とも噂されてたんですが……仕上がったら
脅威の駄作だったという一作です(笑)。本作はジム・ヘンソンが
5年がかりで映像化した人形劇。そのどこが駄作かと言うと、世界
設定が異世界ファンタジーなのに、ストーリーが凡庸すぎたこと。
驚きも感動もない映画というのは珍しいですね。
 ただ、特典映像が豊富にあるので、当時のマペット技術を知るの
には貴重な資料と言えます。凝りに凝った映像は充分に楽しめます
けど、それだけの作品ですね。
 この系統(ファンタジー作品)での三大駄作というと、まず本作
があり、次が88年の「ウィロー」で、最後が89年の「バロン」
だと思います。後学のためにも、一度ご覧になってみてはいかがで
しょうか?(笑)

 コミックの新規1作目はハヤカワのコミック文庫で、吾妻ひでお
「オリンポスのポロン」全2巻です。スゲェ懐かしい(笑)。これ
アニメ化してたんだよな……確か1982年頃だったと思ったが、
確認したらやはりそうだった。すごいぞ、オレ様の記憶力(笑)。
しかし、本書を読んで初めて知ったが、原作の連載がプリンセスで
18話で終了した後に、アニメ化の影響により100てんコミック
で10話描かれてたとは……なんか新作気分で読めたので、すごく
得した気分です。
 ところで本書の内容は、主人公のポロンはまだ半人前の女神で、
ギリシャ神話に関連するドタバタコメディです。ちなみに、アニメ
放送はフジテレビ系列で「おちゃめ神物語コロコロポロン」という
題だった。放映期間は82年5月8日〜83年3月26日です。

 新規2作目は竹本泉「かわいいや」です。この作品、私が初めて
読んだのは「まんがタイム・きらら」だったが、それ以前にも描か
れており、最初は「同・オプショナル」1999年4月号である。
それから3年の空白の後「同・スペシャル」で復活。連載は「同・
ナチュラル」に続いて「同・きらら」2005年6月号で終了。
 内容は「かわいいや」とは名ばかりの多足類ぬいぐるみショップ
の話です。この系統はダメな人はほんとにダメなので、読者を選ぶ
作品であることは間違いない(笑)。私は面白く読めましたよ。

 続巻の1作も竹本泉で「よみきり・もの」第9巻です。作者初の
9巻目に突入し、最長巻数を更新しました。しかし第1話目の話が
「ゆきだるま」とは(笑)。作者本人もあとがきで述べてますが、
この系統が好きなんだそうだ。私も全てを一冊にまとめたコミック
を読んでみたい気もしますけど、たぶん出ないでしょうね(笑)。

 さて書籍の1冊目はPHP文庫「大英帝国衰亡史」です。かつて
世界の隅々まで覇を広げていた大英帝国の衰亡は、結論から言うと
第二次大戦には勝ったものの、アメリカからの莫大な責務に耐えき
れなかった、ということ。加えて相次ぐ植民地の独立が「とどめを
刺した」のでしょう。
 自給自足の経済が崩壊していれば、資源を供給する国々の破綻と
自国の運命は同一ですね。今や大国とは「アメリカだけ」で、その
アメリカは自国の持つ資源を「経済戦略物資」と認識しています。
まあ「武士は喰わねど」と言うのは容易いことですが、国家の規模
では当てはまりませんね。
 前に英国の経済学者ケインズの著作を読んだが、この物資供給の
隷属関係を「病的な状態」と述べてました。ローマの昔から植民地
政策で繁栄した大帝国は同様の経済崩壊で滅んいるので、ここでも
歴史は繰り返された、と言うべきでしょう。

 2冊目もPHP文庫で「アングロサクソンは人間を不幸にする」
です。すごいタイトルですな。しかし著者本人もアメリカ人なので、
自虐的な意味合いが強いようです。本書はアメリカ経済史や構造を
理解するのには最適。本来、資本主義や自由競争というシステムは
「勝敗を明確にする」ためのもので、平等や保証からはかけ離れた
社会状況を出現させます。これからの日本がそのような状態に陥ら
ないための、警告と受け取るのがよろしいでしょう。
 前出の英国衰亡史と米国経済を比較してみると、非常に面白い。
資本主義は正に帝国主義で、その盟主は英国から米国に移ってから、
いまも継続されていることがよ〜く解ります。日本も郵政民営化や
更なる金融緩和で「闘争に参戦する」つもりなんでしょね(笑)。

 3冊目は「侵略の世界史」です。先々週紹介した「独ソ戦全史」
がソ連側から戦争史を解説したものなら、本書は「日本の立場」で
書いたもの。東京裁判のパール判決書からの引用もあり、よく調べ
られてますね。ただ、やたらと日本の無実を訴えているので、極端
な意見が多いのが情けない。しかも本書の大半は「白人の侵略戦争」
について書かれていて、日本はこれを「真似しただけ」というのは
筆が走りすぎです(笑)。多くの日本人に蔓延している自虐史観を
是正するには効果的なんでしょうけどね。
 さてここで問題がひとつ。日本人の独自意識を育成するのは大変
結構なんですが、私は今度こそ「外国の真似をするな」と言いたい
ですね。この類の書籍は右翼化を煽る傾向があるので、読む場合は
そこを割り引いて考える必要があるります。今更ナショナリズムに
傾倒しても、精神が逆行するだけですからね。

 最後は学研M文庫「世界戦史」です。本書の副題は「歴史を動か
した7つの戦い」で、欧州・中東・アジアの戦争を解説したもの。
マケドニアのギリシャ統一戦争やフビライの襄樊(シアンファン)
包囲戦など、大帝国の成立を決する闘いが紹介されている。時代は
古代から中世ごろまでなので、戦闘では騎兵の用法が勝敗を分ける
場合が多い。これは前に読んだ「馬の世界史」(本村凌二・講談社
現代新書)でも語られていた。
 それと、著者の有坂純はその昔「TRPG・クトゥルフの呼び声」
の翻訳に携わった人物で、その後セガ・サターンのRPG「テラ・
ファンタスティカ」の世界設定もしているという……私は両方とも
持ってますよ。なんという奇遇。

 なんちゅうか、どんどん文章が長くなってますな(笑)。

194. 残暑の秋(2005/9/15)
 暑さがまだまだ残っていて、昼と夜の温度差が厳しい日が続いて
おります。これじゃかったるくて仕方がありませんね。クーラー病
が再発しそうですよ(泣)。しかしながら私は食欲だけは旺盛で、
相変わらず魚を喰いまくってます。

 先週はマグロの食べ比べをした。メバチ、ビンチョウ、キハダ、
の三種類を購入。全てがトロ部分である。五千円ほどかかったが、
この価格なら安い方でしょう。一番旨かったのはやはりビンチョウ
でしたね。私にはこれくらいの脂のノリがちょうどいい。大トロは
ちょっと……柔らかすぎて魚とは思えませんからね。キハダはやや
あっさりした味わいで、最後のメバチは、残念ながら選んだ品物が
失敗でした。血合いが残りすぎてて血生臭かったよ……また別のを
購入してみようかと思ってます。

 今週に入ってからは白身を食べ比べた。最初はイナダで、これは
若いブリのこと。ブリの旬は冬なのだが、あっさりとした味で旨い。
ただ、ブリと比べるとやや物足りない気もする。他にはカンパチと
ヒラマサも購入。カンパチはコリコリした食感で身がしまっている、
独特な味わいですね。最後のヒラマサは……絶品でした。身の脂が
くどくなくてスッキリしているから、いくらでも喰えそうです。

 ところでこのブリ、カンパチ、ヒラマサの三種類……鮮魚図鑑で
元の魚を調べたのだが、外見が全く同じだった。なんかね、アゴの
形で見分けるそうなんですけど、私にはムリです。これでは築地に
行ったとしても、自分では購入できませんな(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍が4冊追加。

 今週のDVDは「少林寺」アルティメット・ツインパックです。
前に(だべり・192)買おうかな? とか言ってたんですけどね、
やっぱり買っちゃいました……自分にご褒美(笑)とか言って納得
させないといけませんね。
 本作はリー・リンチェイ(ジェット・リー)主演のカンフー映画。
彼は1作目がデビュー作。中国・香港の合作で1982年と83年
の製作です。これ両方とも同じスタッフですけど、2作目は原題を
「少林小子」といい、主として子供達が活躍する映画になってます。

 まず1作目の内容ですが、リー・リンチェイ役の青年が暴政将軍
に両親を殺され、少林寺に匿われて修行に励むというもの。ラスト
ではこの暴政将軍との激しい戦いとなる。主演のリー・リンチェイ
以外にもカンフーのスゲェ達人が勢揃いしてます。中国各省の武術
チャンピオンが、その妙技を披露してくれる。こいつら超人かよ?
そんな感じですね。
 しかし、冒頭の少林寺の背景説明で「日本の少林拳法の修行者は
100万人」とか言ってますが、これは誇張しすぎですね(笑)。
それと劇中で、貧しさから「犬を焼いて喰う」シーンがあるため、
愛犬家にはオススメできません。

 2作目の内容は、反目する拳法家一族の話。一方の龍家は男の子
ばかりで、もう片方の鳳家は女の子ばかり。ここに盗賊団がからみ、
ラストは乱闘になります。また、冒頭にはアニメも挿入されていて、
子供向けの作品ともとれます。
 注目は鳳家の「三鳳」役のホァン・チュー・イェン(黄秋燕)と
いう女優というか出演者。北京市の武術会で蛇拳1位、剣術2位の
スゴ腕で、しかも吉永小百合に似た美人。一見の価値アリですよ。

 さて、今週も書籍は戦史関係が続きます。紹介する4冊は、全て
PHP文庫。同文庫は昨年に創刊20周年を迎えたこともあって、
ランンナップが豊富に出揃ってます。一言説への偏りも少ないので、
編集方針は非常に優秀ですな。
 さてその最初は「戦闘機A風雲録」です。もちろんこの「A」は
「撃墜王」のエース。著者の鈴木五郎は前に光人社刊「撃墜王列伝」
を読んでいるので、本書が2冊目。一次大戦のドイツ軍から始まり、
その名が現代の飛行教本にも載っているマックス・インメルマン。
「レッド・バロン(赤い男爵)」の愛称で有名なリヒトフォーヘン
と続く。二次大戦から各国の撃墜王も紹介され、著作が有名な坂井
三郎もちゃんといる。
 ちなみに空中格闘戦(ドッグ・ファイト)は、近代ではほとんど
発生しない。高性能のAAM(空対空ミサイル)のために、敵機を
目視することすらまれである。それに比べ、プロペラ機の空中戦は
レーダーの機影が消滅するだけの現代戦にはない、最後のロマンと
言えるだろう。

 2冊目は「太平洋戦争・主要戦闘事典」です。本書は事典という
だけあって、作戦の展開地図も豊富で詳しい解説がなされている。
収録した範囲は盧溝橋(ろこうきょう)事件からで、これは当時の
「大東亜戦争」から始まっている。一方最後はソ連の満州侵攻まで
だが、日本降伏(八月十五日)以降の戦闘もちゃんと書かれている。
ほとんどの戦史の場合この最後が省かれていることが多い。ソ連は
日本が連合国に降伏してからも、アジアでの利権確保のため対日戦
を継続した、ということを省いてはいけない。この部分は先週紹介
した「独ソ戦全史」でも一部解説している。ソ連が対日戦を終える
決定をしたのは八月二十二日。しかしその後二十五日にも日本軍使
射殺事件が起きている。
 冒頭でも述べられているが、現代人の戦史の勉強不足を考慮して、
約七十年前に日本軍が中国北東部に存在していた理由も書いてある。
清王朝時代の「義和団の乱」以降、日本を含む八ヶ国が公館自衛と
反乱民鎮圧のための軍隊を駐屯させていたのである。それが延々と
中国政府になってからも続いていたのだ。こうした編集方針は高く
評価できる。

 3・4冊目は「日本海軍の興亡」と「完本・列伝 太平洋戦争」
です。著者は半藤一利。前著は日本海軍の父・勝海舟に始まる明治
大正の話が半分を占めて、海戦の戦術研究もなされている。後著は
昭和十六年から終戦までの人物伝が中心となっている。一部に重複
するところもあるが、太平洋戦争前後の歴史を学ぶためにも、両方
読んだ方がいいだろう。著者本人も「昭和史の研究をもっとしなけ
ればいけない」と言っているくらいである。
 日露戦争の日本海海戦や日米開戦時の真珠湾攻撃での大勝利が、
いかに国民を熱狂させたかも書かれている。この時点で戦争反対派
の意見は封殺されたといっていいだろう。戦後になって帝国主義の
撲滅運動が興ると、両者の関係は逆転した。ここが重要なのだが、
逆転しただけで改善されたわけではない、というのは問題である。
著者も取材中には誹謗中傷を受けたらしいが、現代でも言論黙殺の
風潮はかなりあるので、熱心な研究姿勢には頭が下がる思いだ。

 ところで、日本国民の精神分析として「危機における日本国民は
抽象的な観念論を好み、具体的な方法論を検討しようとしない」と
ある。これほど的を得ている評価を、私は今まで聞いたことがない。
想像力と判断力の貧困さが結果の予測を誤らせるのは明白なのだが、
大方はそこに気がついていないように思われる。

193. 読書の秋(2005/9/8)
 最近また雨の日が続いてますね。私はこれ幸いに、机の上に積み
あがった書籍の山を片っ端から読んでます。もう十冊くらい読んだ
んですが……ハズレが多い(泣)。本でもジャケ買いはダメです。
ちゃんと内容を確認してから買いましょう。
 ジャケットといえば、久々にCDを購入しましたよ。買ったのは
サントラ盤で「ROBERT RODRIGUEZ'S MEXICO AND MARIACHIS」です。
このロバート・ロドリゲスという人は映画「エル・マリアッチ」や
「デスペラード」の監督ですね。内容は思いっきりラテン系。前に
(だべり・152)「この系統にハマるかも?」と言いましたが、
その通りになりそうです。

 このアルバム、参加している人がすごいです。チンゴンは監督が
率いてるバンドですが、他にロス・ロボス。これは「ラ・バンバ」
でも映画音楽を担当してます。それとスーパー・ギタリストのデル・
カスティーヨ。アコースティク・ギター表現の限界に挑戦している
感がありますな。
 それとこのアルバムにはDVDが付いていて、ロドリゲス監督の
インタビューなどが見れます。自宅にシンセサイザのオーケストラ・
セットがあって、夜中でも作曲しているそうだ。マッキントッシュ
のデジタルMIDI環境で、映画に使う楽曲もそのまんまの状態で
作れてしまう優れもの……このシステム、いくらするんだろうか?
100万くらい? もちろん、ドルですよ。
 ちなみに「キル・ビル」DVDの特典映像にもチンゴンのライヴ
が収録されてます。監督同士はお友達ですからね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍が4冊追加。

 DVDは「ロケッティア」です。これはヒロインのジェニファー・
コネリーにつられて購入した一本で、期待通り彼女のドレス姿は超
キレイでした。これだけでも買う価値はあります。断言(笑)。
 しかし気になるのは、ここでも敵役はナチでしたよ。ほんと好き
ですね、悪役にナチ(笑)。お話は、レースパイロットの主人公が
秘密兵器の個人用ロケットを拾い、それが元で米独の諜報戦に巻き
こまれるというもの。ナチのスパイ役をアラン・アーキンが演じて
ますけど、すごいピッタリ。配役は申し分ない気がします。

 書籍の最初は「独ソ戦全史」です。学研M文庫。これはソビエト
連邦崩壊後の公文書を元にして編纂された研究書で、地図や図版が
適時挿入されていて解りやすい。巻末には統計資料と原注が100
ページも付属して、総ページ数697項、3センチ近いぶ厚さだ。
内容では1918年の内戦による赤軍大粛清から45年の満州作戦
までが解説され、正に「看板に偽り無し」と言える。
 また、これはソ連側の資料に拠って書かれた戦史のため、当然の
ことながら戦闘作戦もソ連側から書かれている。独軍の東部戦線は、
ソ連では反攻作戦である。火星とか天王星とかいう惑星名がついて
いるのが興味深い。それと、以前(だべり・071)には「電撃戦
などという名称は後の歴史家が勝手につけたものだ」と述べたが、
本書ではちゃんと「縦深作戦」と書いてある。
 前書きでも述べているが、今までの戦史書籍は「連合国・独軍側」
から書かれ、ソ連側から書かれたものはほとんど無いと言っていい。
今後この資料の「突き合わせ」が進めば、歴史の理解がより正確に
なるだろう。戦史マニアにも必読の書ですな。

 2冊目も学研M文庫「擲弾兵」です。著者のクルト・マイヤーは
SS親衛隊の指揮官で、ポーランド戦から西部戦線・独ソ戦、最後
はノルマンディーからカーン戦。イギリスでの捕虜生活・裁判後の
様子までが語られる。本書もページ数は659項、2.5センチの
ぶ厚さです。
 個人の戦記物は著者の性格が出るので非常に面白い。もちろん、
こちらでは独ソ戦は「バルバロッサ作戦」なので、前出の「独ソ戦
全史」との読み比べが最適ですね。気になるのは戦後の裁判部分で、
パリサイ人(ユダヤ教の一派の名称)の陰謀によって、死刑判決が
出たことだろう。執行寸前のところで減刑されたが、ユダヤ民族の
武装SS隊員に対する憎悪は大変なものだ。戦争の暗黒面を知るに
はいいエピソードでしょう。このような戦闘以外の事柄についても
双方の立場からの「突き合わせ」が必要なことは明白です。

 3冊目も学研M文庫「U−ボート977」です。これも465頁、
2センチ強の厚さ。著者ハインツ・シェッファーは同艦の艦長で、
「ヒトラーの南米亡命説」の主人公。終戦と同時にアルゼンチンへ
の脱出を決意。六十六日間もの潜行航行で大西洋を横断し、見事に
成功させた。ただし、それが元でヒトラー亡命の嫌疑をかけられて
しまう。これがまったくのデマであることは、読めば解る。
 本書には翻訳担当の横川文雄による「南海のドイツ海軍」が再録
されていて、これが非常に面白かった。原著は昭和四十七年に雑誌
「水交」に掲載されたもの。日本海軍に協力するため、遠くドイツ
から派遣されてきたドイツ海軍軍人達のお話。ジャワのスラバヤが
その本拠地で、小規模ながらも果敢に連合軍に挑んでいる。

 最後は光人社NF文庫「鉄の棺」です。これは日本海軍の潜水艦
搭乗員の戦記で、著者の斎藤寛は戦争末期に軍医長だった人物だ。
この時期に軍医でいるのは大変な苦痛であるにもかかわらず、淡々
とした語り口調に性格が出ている。特に、後に「人間魚雷」と呼ば
れた特攻兵器「回天」の搭乗員に「青酸カリを渡せ」という命令に、
その大変さが集約されているように思う。
 著者は最後の出撃間際になって運良く転勤になるが、そうでなけ
れば本書は書かれなかったであろう。昭和五十四年に復刊の文庫化
だが、原著は昭和二十八年の上梓である。

 さて、今週からまた大量の書籍紹介が始まる予定です。寝る間を
全く惜しまずに読んでますが、ハズレが多いのが困りもの(泣)。
「らいぶらり」ページの読書録は「面白かった本」しか紹介しない
方針なので、かなりムダが多くなりそうです。しかしそれでもこの
調子で紹介していくと、累計数が300冊を超えるでしょうね。

192. 今はもう秋?(2005/9/1)
 早いもので夏も終わり、九月に突入です。なにが早いって、私は
七月も八月も連休が無かったんですよ。今年に入ってからの連休は
4回だから、二ヶ月に一度の割合ですか。今月こそ連休がなくちゃ
いけないんですけど……職場と自宅の往復が続いてます(泣)。

 日々の楽しみといったら、食べることくらいでしょう。この前も
近所のスーパーでサンマの刺身を買って食べましたよ。お魚好きの
私は普段の食事の九割くらいは魚を食べてます。サンマは漢字では
「秋刀魚」と書くので、今からが旬です。しかし細身の魚ですから、
刺身にしたって小さ目ですけど……激ウマ。しかもキロ単価千円。
激安ですな。また食べよっと。
 そのすぐ横に陳列されていたメジ(若いマグロ)も捨て難かった
のですが、青魚の魅力には勝てません。魚好きとマグロ好きは違う
種類の人間ですからね。ところで、マグロというと本マグロ(クロ
マグロ)のことを言うんですが、キロ単価五千円……サンマ五人前
食べた方が得ですね。そろそろイナダ(若いブリ)もお目見えして
いるので、店頭で購入に迷います。
 マグロ類ではキハダマグロやメバチマグロが安くてお勧めですね。
これはヅケ(醤油漬け)にするとかなりイケますよ。ツナ缶の材料
とか言われてますけど、あっさりとした味がいい感じ。ちなみに、
カジキマグロはマグロではありません。

 私は基本的に白身が好きなんですけど、寿司ネタの順位で言うと
ベスト3はサバ、シャケ、ブリ(ハマチ)ですね。4位にアナゴ。
5位がマグロ……なんかこれじゃ関西方面の人みたいですね。
 しかしサバは足が早いからどこでも「〆鯖」ですし、鯖の刺身を
置いてある店なんて滅多にありません。シャケは業者から買うネタ
ですし、ブリの本場は関西です。アナゴは煮詰めなきゃならない。
こんな面倒くさいネタばかり好きだと、寿司屋では嫌われます。

 魚以外での最近のお気に入りは「フルーツゼリー」です。一時期
安売りが流行ましたけど、現在はかなり高め。その代わりに種類が
豊富になり、中でも「びわゼリー」が激ウマでした。1個250円
もしやがりますが、先月は十個くらい食べたよ。缶詰と違ってほど
よい甘さで、いくらでも喰えます。懐具合さえ気にしなければ。
 このゼリー類は正味期限が三ヶ月以上あるので、まとめ買いして
おこうかとも思いましたが……ちょっと「秋太り」しそうな予感が
してます(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続編が4作追加。

 DVDは「新・少林寺三十六房」です。やっと3本目が入手でき
ましたよ。でもこのシリーズは「三十六房」と題されてますけど、
それぞれの内容は別物で、お話が続いているワケではありません。
アクション・シーンは見応え充分です。

 今回のお話は少林寺の伝説的英雄「方世玉=フォン・サイヨ」が
主役で、加えて「十傑」と呼ばれた青年僧らも登場する。少林寺の
三徳和尚は1本目と同じくリュー・チャーフィーですけど、清朝の
武官は監督のラウ・カーリョン自らが演じてます。このシリーズは
二人の関係作品と言えば解り易い。
 ところで、中国は漢民族が大部分を占めていますが、少数民族は
それこそ無数にあります。清朝時代の支配者は北部の満州人。この
お話では広州人と対立しています。そこらへんも解説してくれると
ありがたかったのですが……まあいいか。そういう映画じゃないし。

 続編コミックの1作目は「おくさまは女子高生」第8巻。作者の
こばやしひよこは、矢野編が終わった途端に「ぶっとんだ」お話を
描いてますね。それと今巻の巻頭カラーはまたメイドさんでした。
もっと描いてください(笑)。
 2作目はあずまきよひこ「よつばと!」の第4巻。この不思議な
日常マンガは不思議なテイストで続いてますね。味付けというか、
この雰囲気は独特です。個人的にはジャンボさんの恋の行方が気に
なって仕方がありません。

 3作目は広江礼威「BLACK LAGOON」第4巻です。今巻から日本編
が始まりましたが、この面子で日本ではかなり違和感がありますね。
しかしこれで「ですだよ姉ちゃん=シェンホワ」の活躍が見れなく
なるのはちょっと寂しいです。わりと気に入っていたキャラなので。
表紙にもなってますしね。
 4作目は安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の第10巻。
シャア・セイラ編の後半です。シャアにはこんな秘密があったのか。
さすがオリジン版……元のシャアが可哀そ過ぎますね(笑)。

 ところで、近頃カンフー映画にハマッていたのはいいんですが、
ジェット・リーの「少林寺」も出たんです。しかも1・2のツイン・
パック・アルティメット版が7875円ですか。この私に買えと?
さて、どうしたもんだろう(泣)。

191. 台風が来襲(2005/8/25)
 台風も子供のころは無邪気にワクワクしたものですが、よくよく
考えてみるまでもなく、迷惑なだけです。そういや前には某ドーム
球場が雨漏りしてましたが、アレは修繕されたんでしょうか?
 建築系に詳しい知り合いの話によると、巨大建造物の排水量には
リザーブ(予備)がちゃんとあって、降雨量が限界を超えても二割
ぐらいは余裕があるハズなのだそうだ。つまり限界の250ミリに
達したとしても、その上300ミリ程度までは大丈夫なように設計
されているという。

「限界量を超えたら即雨漏り、というのは設計ミス」

 なのだそうだ。ま、聞いてみると納得である。しかし震度8まで
耐えられるという高速道路も震度6で倒れたりしているので、過信
は禁物である。応力のかかり方によっては倒れるものは倒れるのだ。
某ドームにしても、瞬間350ミリに達したらもたないだろう。

 日本には風情のある古い建築物が多いのだが、現代の建築基準に
当てはめてみると全然ダメダメらしい。耐震措置として建て替えが
推奨されているが、それだと街並みは一変してしまうだろう。
 しかし、古建築の耐震構造が詳しく研究されると、特に五重の搭
などは震度10ぐらいでも倒れないことが解ったそうだ。なんでも
中心の支柱が「振り子」のように浮いていて、かかる応力を逃がす
造りになっているという。建物が左右にグラグラ揺れても、振り子
のように揺れて元に戻るのだ。これは現代の高層建築にも応用され、
高さ1000メートルのビルも建築可能だという。昔の人の知恵に
はすごいものがありますな。

 だだ、実際近所に1000メートルのビルが建っていたら、私は
その倒壊半径内には住みたくないです(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。

 その一本は「狼よさらば」です。チャールズ・ブロンソン主演の
漢の映画。街のワルどもに家庭を破壊されたサラリーマン主人公が、
わざと強盗に襲われて返り討ちにしていく、という復讐劇の定番と
なった作品ですな。
 本作品でブロンソンの地位も不動になったとか言われてますが、
確かに漢の美学という点ではカリスマ的存在になってます。ニヒル
とはちょっと違いますけど、ダンディーというか、中年の魅力とは
こういうものでしょう。しかし、最近このような役者がいないのが
残念ですね。

 でもこの映画、原題は「Death Wish」です。直訳だと「死の祈り」
でしょうか? だから、狼なんてどこにも出てこないんだよ(笑)。
ローンウルフ(一匹狼)とかのイメージなんでしょうね。

190. 小説「修道士マルコ」第一章を上梓(2005/8/18)
 まずはコミケに出撃した皆様におかれましては、大変お疲れサマ
でございました。本サイトでも夏季分の創作小説が無事に掲載でき
ましたので、自分にもお疲れさま(笑)。

 この上梓8作目の「修道士マルコ」という小説は、元は同人誌で
連載していた作品である。当時は連作短編の形式で三作ほど書いて
そのままになっていたものです。旧作の完結篇としては上梓4作目
「小さな約束」があるので、こちらも合わせて読んでもらうと全体
の雰囲気が掴めると思います(宣伝)。
 リニューアルした上梓6作目の長篇「小さな英雄」は本作よりも
ちょい後の話ですが、どちらから先に読んでも構いません(宣伝)。
これは「冒険に旅立ってから」のお話で、今回の「修道士マルコ」
では「冒険に旅立つまで」のお話です。

 さて、いつも通り友人大先生様には校正がてら、本作品を読んで
もらいましたが、その感想の一声は「これは本当に終わるのか?」
という、ミもフタも無いお言葉を頂戴いたしました(泣)。なんせ
4ページ掲載(原稿用紙227枚ぶん)で、作品中の時間が2日間
しか経過してないんじゃね……作者の私にもいつ終わるのかという
予測はつきかねます(泣)。

 本作は連作短編形式の旧三作を再構成して折り込み、全体として
5〜6章ぶんになるかと思われます。次章以降はもうちょっと時間
経過を早めたいと思案中です。どうか気をなが〜くしておつきあい
くださいませ。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。

 DVDの1本は「テンタクルズ」です。知る人ぞ知るマニアック
作品で、巨大タコが人を襲うというイタリア映画。前に(だべり・
149)「買おうかどうしようか迷っている」とか言ってたんです
けど、買っちゃいました(笑)。てへ。まあなんちゅうか「自分に
ご褒美」ってヤツですかね。
 キャストでは、ヘンリー・フォンダやボー・ホプキンスといった
有名所が目につくんですが、改めて見て気がついたのはシェリー・
ウィンタースという女優。彼女は「ポセイドン・アドベンチャー」
にも出演してたんです。どおりで「どっかで見たな?」と見覚えが
あった気がしました。こういう細かいところに気がつくと、なんか
嬉しいです。映画ヲタクだよなぁ(笑)。

 ところで作品の内容ですが、これは「ジョーズ」を意識して製作
されたらしく、随所にそのオマージュ(パクリ)が見うけられます。
しかし作品の評価自体はかなり低く「超B級」と言えるでしょう。
バカンスを楽しんでいる海辺やヨットハーバーで、奇怪な死亡事故
が発生。調査に乗り出した新聞記者が、海洋研究家と共に巨大タコ
と対決する……という構成は、当時の「ジョーズ」(1975年)
の大ヒットから生まれた企画でしょう。
 この70年代後半にはいくつもの動物パニック映画が製作されま
したが、本家「ジョーズ」を超えるまでには至らなかった様子です。
他に「オルカ」や「ピラニア」なんて作品もありましたね。これも
DVD化してくれないかな。

 さて、今回はトップ絵も更新しましたが……また一発ギャグです。
すいません(笑)。次はもうちょっとマシな絵にするつもりですが、
なにぶん今月も私には連休が無く、買った書籍も山積みになる一方
のため、ごかんべんください(泣)。

189. 続・ジャケ買い(2005/8/11)
 先週に引き続き、カバー絵で購入した書籍を紹介しようと思う。
最初は久しぶりの架空戦記ノベルズ。吉田親司「血闘絶対国防圏」
です。作者名は「よしだ・ちかし」と読むので注意が必要ですな。
本作は架空戦記物の形態をとっていながら「さよならジュピター」
まがいのSF設定があり、巫女さんの四姉妹と四人のメイドさんが
登場するという破天荒な設定。萌えイラスト(笑)を描いているの
は「でたまか」の挿絵などでも大人気の「Chiyoko」である。
 まだ読んでいないために内容うんぬんの話ではないのだが、これ
くらい「ぶっとんだ設定」なら文句をつける必要は無いでしょう。
ちゅうか、読む方もそういう「超B級」なノリを念頭に入れておか
なくてはいけません(笑)。私は割とこの系統には心の広い方です
けど、取りあえず上下巻の巫女&メイドさんのカバーだけで「買い」
でしょう(笑)。

 次もまた超B級ノリの超伝奇時代小説で、鳴海丈「乱華八犬伝」
です。これも上下巻で、接合体裁のカバーイラストを描いているの
は「笠井あゆみ」です。画集も出ている人気絵師ですな。この作者
(なるみ・たけし)の他の著作でも表紙を描いてます。それと本編
イラストはH漫画家の「八月薫」で、このコンビでは「悪漢探偵」
以来になりますか。ちょっと驚きましたよ。
 内容は「南総里見八犬伝」のエロパロ作品で、この系統としては
禁断の設定かも(笑)。三百万両の埋蔵金の在処を示す宝珠が生娘
の胎内に宿るなどという設定は思いついても普通はやらない(笑)。
以前にはクトゥルー物のエロパロ作品で、出海まこと著作の「邪神
ハンター」は士郎正宗が挿絵を担当してましたけど、これとタメを
張るほどのぶっとび具合です。
 しかし本作は残念ながら途中で終了し、続編の「凶華八犬伝」が
準備中だという。これは時代を下った設定で全く別物らしいのだが、
イラストは是非このコンビでお願いしたいものです。そしたらまた
「ジャケ買い」しますから(笑)。

 さて話は変わりますが、来週には創作小説の「修道士マルコ」を
上梓する予定です。既に友人大先生様には読んでもらいましたが、
感想などは来週のお楽しみということで(笑)。楽しみなのか?
本当に?(泣)

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続編が2作追加。
書籍が1冊追加。

 まずDVDの1本は「続・少林寺三十六房」です。ついこの間は
前作を発見しまして、これは続編というより「似たような作品」と
言えるでしょう。前作でサンダ和尚役のリュー・チャーフィーは、
本作ではチョウ青年役。少林寺のサンダ和尚から「搭棚クンフー」
という架空の妙技を指導されます。全体的にコミカルな雰囲気なの
ですが、アクションの見所はしっかり押さえてますね。
 特典収録されたリュー・チャーフィーのインタビューでは、監督
のラウ・カーリョンらの思い出話が語られていて、非常に興味深い
ものがあります。

 コミックの続編1作目は楠みちはる「湾岸ミッドナイト」32巻
です。前巻からZ32との「兄弟対決」が始まってますが、主人公
のZ30は、チューニングがいくところまでいっちゃってますね。
このパターンで進めるのもかなりつらくなってきましたが、続きが
気になるという一点では流石の構成です。
 続編2作目は伊藤明弘「ワイルダネス」4巻です。前巻から1年
くらい間が開いているので、全部最初から読みなおしました(笑)。
相変わらず解り難い展開ですが、今巻の「フラッシュバック」ネタ
はかなりリアルですな。実際あるそうですからね。ただ二人に手錠
が嵌められた時点で「手錠のままの脱獄」を期待したのは、私だけ
でしょうか? 人種問題は絡んでませんけど……って、古すぎ?

 書籍の1冊は高千穂遙「ダーティペアの大復活」です。久しぶり
ですね、この作品も。1作目が1980年でしたから、もう25年。
四半世紀も続いる作品ですよ。そういやクラッシャージョウは28
年になりますか。息の長い作品だなあ。
 さて内容はというと、前作で冷凍冬眠になったユリとケイが復活
するところから始まります。この間に書かれた「独裁者の遺産」は
ウェブ連載で外伝扱いでしたけど、これでやっと本編も再開。
 そういや作者は本作では一人称で書いていて、ジョウでは三人称
で書いてますね。両方書ける作家は尊敬しますよ。他には夢枕獏と
かもいますが、私には絶対マネできませんな。

188. 最近の書籍(2005/8/4)
 久しぶりに書店に行ったら、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」の文庫が
分冊版になっていたので、ちょっと驚いた。新書版の頃から思って
いたが、やはりあの厚さの本を買う人はほとんどいないということ
なのだろう。私は新書も文庫も両方買ったが(笑)、これは全面的
に書き直されていたため比較するのに買ったのだ。さすがに分冊版
まで買う気はしないが……まだの人はこれを機会にどうだろう?
このシリーズは、一番最初の本作だけは面白いと思う。
 ぶ厚いというと、ハヤカワ文庫FTの「エルダ 混沌の<市>」も
かなり厚い上下巻だった。カバーを描いてたのが「無限の住人」の
沙村広明だったので、内容も確認せずに即買いした(笑)。こんな
ことやっているから際限なく本が増えていくんだろう。

 表紙で購入した、アルバムなら「ジャケ買い」という本はかなり
ある。そのほとんどは駄作だったが、いや、失礼「自分の好味では
なかったが」(笑)面白い本もたまにはある。表紙コレクターなら
それでもいいのかもしれないが、やっぱり内容が伴わないと悲しい
ものがあります。ちなみに「エルダ」のことではないです。これは
これから読みますから(笑)。
 ジャケ買いというか、アニメ化したので復活した小説に木村航の
「ぺとぺとさん」がある。これはYUGの絵が可愛かったので購入
した記憶があるのだが、内容は……読書リストには掲載されてない
ところをみると、気に入らなかったらしい。ここには「面白かった」
作品しか掲載してないので、たぶんそう。しかし、内容を忘れてる
のはかなり失礼だな。今度もいちど読み直そう。

 私がこの方式で購入したのは、高千穂遙の「クラッシャージョウ」
が最初だったと思う。これは安彦良和の表紙につられて買ったもの。
現在でもカバー絵が新装されて再版されている。やはり面白い作品
は何十年経っても復活するということか……本作の第一巻を調べて
みたら、初版が昭和52年11月30日だった。1977年だから、
もう28年前かよ……マジ? ちょっと驚き。
 驚いたといえば今月の「オートバイ」という雑誌に、別冊付録で
ついてたコミックにもちょっち驚きました。収録作が望月三起也の
「新ワイルド7」、それと御厨さと美の「ケンタウロスの伝説」、
最後は石井いさみの「750ライダー」ですからねぇ……これらは
バイク漫画ですが、超懐かしいですよ。

 ところで、戦後六十年に連動した書籍も大量に出てますね。とり
あえず十冊ばかり購入しましたが、これで未読の本が三十冊を超え
ちゃいましたよ(泣)。先月7月は連休が無かったため、ゆっくり
と読書に耽るヒマも無かった。今月はなんとか……なるのかなぁ。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続編が1作追加。

 DVDは「ビッグ ウェンズデー」です。超有名のため解説不要
と思われるサーフィン映画。そこでここでは超マニアックな薀蓄を
披露しましょう。
 監督のジョン・ミリアスですが、この人はコッポラ監督とは旧知
の仲で「地獄の黙示録」の脚本も書いています。ここでピンときた
人は映画通。本作の製作が1978年、地獄の黙示録が翌79年の
作品。この二つの映画は連動しているのである。
 本作ではベトナム戦争時のアメリカの若者の姿を「アメリカ国内」
からサーフィンを主体に撮ってますが、もう一方地獄の黙示録では
「ベトナム」から撮ってます。もちろんサーフインもやってますね。
これは表裏一体の作品と言えるでしょう。
 それとジョン・ミリアス監督自身もサーファーで、このDVDで
は作品解説もしてます。これは必聴ですな。

 さてコミックの続編は柴田ヨクサル「エアマスター」第25巻。
オマケページの「深道ランキング・バランスシート」が秀逸!(笑)
渺茫との死闘も第二ラウンドに突入してますが、既に本誌連載では
深道の正体がバレちゃってますね。しかしこのまま相川は撃沈した
ままなんでしょうか? それがすごく気になります。

187. 土用の丑(2005/7/28)
 今日が丁度その日とはいえ、鰻はもう何回も食べてしまっている
ので、特別なにを食べているというワケではありません。また夏季
限定の「LEE30倍カレー」を10箱ほど買ったぐらい(笑)。
先週は清涼飲料ばかり飲んでると書いたけど、一番飲んでいるのは
「冷梅(ひやしうめ)」かな。梅の味が食欲をそそるので、胃腸が
お疲れ気味の方にはけっこうオススメです。

 さて、創作小説の掲載まであと三週間になりました。現在は掲載
分の見直しをすすめているところ。これが原稿用紙換算で200枚
以上あるので、読み返すのもひと苦労です。本サイトのページ構成
ですと、4ページになる予定。
 既に続編(第二章)の執筆もしてますが、前フリとかの整合性を
確認するのも、ちょいと大変。かなり複雑な構成になってしまった
ので、長期連載にちゃんとついてきてくれる読者がいるかどうか、
作者も甚だ疑問。どうしてこうなっちゃうかな?(笑)
 ふつう、私は小説を書くときに「入り、見せ場、オチ」を決めて
から書くんですが、この話、まだオチが決まっていません(泣)。
旧同人誌版の「小さな修道士」(三篇・400枚弱)を再構成して
盛り込んで、最終的には1000枚を超えそうな分量です。これで
私も大長編作家の仲間入りですな。

 そういや執筆にかまけていて、購入した書籍が机の横に山積みに
なってるよ(泣)。二十冊くらいあるんだけど、今後さらに増える
予定なんだよね。今年は戦後六十周年のため、その系統の戦記物や
資料、自伝なんかも続々出るし……うう、読む時間が無い(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続編が1作追加。

 DVDは「ズール戦争」です。これは南アフリカで実際にあった
事件を元にしたもので、かなり脚色されています。内容は、100
人の英国兵士が守るローク砦に4000人ものズールー族の戦士が
来襲する、というもの。英国叙勲者の紹介もされています。
 ズールー族のエキストラが400人以上もいたそうですが、撮影
当時の南アフリカは人種隔離政策(アパルトヘイト)の真っ最中。
撮影スタッフ(白人)とエキストラ(ズールー族)が一緒に食事も
できないような悪条件下で製作された作品。しかも低予算のために
野外と屋内のセットも別撮りになってしまったという。スタッフの
音声解説は必聴ですな。
 冒頭のズールー族の集団結婚式の様子は秀逸です。ズールー族の
シャーマン(呪術師)がダンスの振り付けをアドバイスしてます。
これはかなり貴重な映像。

 コミックの続編は聖悠紀「超人ロック 冬の虹」第3巻。本作は
メグ・コミックスと同時進行してますが、時代設定は完全に別もの。
地球の軌道エレベーターが舞台なので、近未来になります。中国娘
のスーミンはドレスアップするとかなりの美人ですな(笑)。

186. クーラー病(2005/7/21)
 ずっと表に出てなかったせいで、体がだるくなりました。これは
典型的なクーラー病ですね。脱水症も激しいので、清涼飲料をガブ
飲みしてます。今度はハラを壊さなきゃいいんだが(泣)。もっと
運動しないとダメですな。

 さて、暑い中に久々に本屋に出向いたところ、こばやしひよこの
漫画「ペリドット」が新装再版されてて少々驚きました。これって
やはり現在連載中の「おくさまは女子高生」が大人気のためなんで
しょうか?
 最近は昔の漫画のペーパーバックによる再刊行も目立ってますが、
特に懐かしかったのは、金井たつおの「ホールインワン」ですかね。
何巻かチラッと読みましたが、キャンディーズが解散したとかいう
話題があった。これは昭和53年(1978年)の出来事です。

 ところで新刊案内を見ていたら、バロン吉元の「昭和柔侠伝」や
「柔侠伝」もペーパーバックで再刊行されるとか。これはちょっと、
買うかもしれませんね。アフタヌーンで連載してた「小さな巨人」
とかもコミックスを探してるんですが、全く見かけませんからね。
やっぱり神田まで行かないとダメなんだろうか? この暑い中を?
まあ、運動にはなるでしょうが(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規で3作追加。
それと、このページの「だべりかころぐ」が7ページ目に突入。

 DVDの1本は「フック」です。スピルバーグ監督が「ピーター
パン」を題材にしたファンタジー作。出演はロビン・ウィリアムズ、
ダスティン・ホフマン、ジュリア・ロバーツという超豪華な顔ぶれ。
 でその内容ですが、えっと……超駄作?(笑)。主人公が忘れて
しまった想像力(空を飛ぶ力)を取り戻す、というお話なんですが、
この演出が悲しいくらいに空回りしている気がします。ファミリー
向けの映画に過度な期待をしてはいけない、という見本ですかね。
反面教師として見るぶんには最高かもしれません。まあ、名監督で
あっても「玉石混合」ということで、妙に納得させられました。

 さてコミックの最初はペーパーバックから。美内すずえの作品集
「金色の闇が見ている」です。作者は「ガラスの仮面」で有名なん
ですが、私は正直他の作品を読んだことがなくて、今回始めて読み
ましたよ。収録作は表題作の他に「人形の墓」と「黒百合の系図」
の怪奇作品三本立て。ベテランだけあって構成がしっかりしていて
非常に面白い。また「ガラスの仮面」も読んでみたくなりましたね。
全部読むのはちょっと長すぎますけど。

 2作目は聖悠紀「ひとりぼちのプリンセス」です。これはメグ・
コミックスの超人ロックシリーズの一作で、ハント&ロックの探偵
コンビのエピソードです。このコンビでは3作目になるのかな?
巻末にあった作品設定年表では、このコンビ作品の設定年代は未定
ということなので、外伝として読むには丁度いいです。

 3作目は竹本泉「さくらの境」第1巻。ちなみに境は(きわ)と
読むそうなのので注意が必要。これは「トランジスタにヴィーナス」
の後を受けてフラッハーで連載が始まった作品。
 内容はというと、主人公の「さくら」が住むことになった親戚の
家は、本と猫の館。一風変わった隣人もいます……って、あんまり
内容はないかも(笑)。作者いわく「ぼんよりマンガ」だそうです。
猫が大量に出てくるので、猫好きにはいいですな。

185. 激しい雨(2005/7/14)
 最近は暑かったり土砂降りだったりと、不安定なお天気のせいで
すっかりヒキコモリになっています。でもそのおかげで創作小説の
方は順調に進んでますよ。ただ、原稿用紙に換算して400枚以上
書いたんですが、ぜんぜん終わる気配がありません(笑)。すでに
昨年の執筆量を超えてるんですが……ほんとに順調ですな(泣)。

 しかし問題はそこではなく、作品内の時間経過にあります。この
「修道士マルコ」では1日/100枚ぐらいの超遅いペースで話が
進んでいて、400枚書いても4日にしかなっていません(驚愕)。
前6作目長編の「小さな英雄」は同枚数で6日だったんですけど、
それよりも更に遅いペース……こんなんでいいんでしょうか?

 とりあえず今回掲載分は現在の半分200枚(2日ぶん)程度で
「第1章」とさせてもらいますが、この調子だと4〜5章ぐらいは
ラク〜にかかりそうです。夏と冬の年二回掲載ですと、完結するの
は再来年になるのでしょうか?(泣) いや、それはいいとしても、
それで作品内では1週間程度しか時間が経過しないというのは……
どうしたもんだろう?(泣)

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続編が1作追加。

 DVDは「バンデットQ」です。本作は監督テリー・ギリアム、
製作総指揮がデニス・オブライエンと、元ビートルズのメンバーの
ジョージ・ハリスン。すごいスタッフですな。しかも出演俳優には
イアン・ホルムやショーン・コネリーなんかもいて、すごい豪華。

 本作の原題は「タイム・バンディッツ」で、内容は時間を越える
地図を持った6人の海賊と一緒に少年が旅をする、というものです。
実はこれ、ファミリー向けの作品ということで、あまり期待はして
いなかったのですが、個々のエピソードはよく出来た作りでした。
ある時代で恋人同士だった役者が別の時代でもそうだったりして、
なかなかにマニアック。その他にも細かいツッコミどこがあるので、
監督やスタッフの音声解説は必聴です。
 ま、その時代ごとに話の関連性は無いので「寄せ集め」的な感じ
もしますけど……あまり深く考えずに鑑賞しましょう。

 コミックは竹本泉「てけてけマイハート」第4巻です。作者初の
主人公が結婚してからのお話。でも、いつも通りの内容です(笑)。
この「ほのぼの感」が続いているのは珍しいですね。たぶん、他の
作品で一括して変な話を描いているからかも?(笑)

184. 七夕に更新(2005/7/7)
 今回は更新日がちょうど七夕となりましたが、普段から季節感の
無い生活をしているせいで、実感がありません(泣)。とりあえず
先週から季節の食べ物をいくつか食してました。

 夏といったらやっぱりスイカでしょう! ちゅうか、スイカ食べ
ようとしたら1個2000円もしやがるよ(怒)。こんなんうちの
実家の近所なら800円なのに……でも食べました。1/4サイズ
で500円はイタイ金額ですが、かなり旨かった。まあ、味よりも
夏らしい気分を買って食べたと思えば安いものですね。
 他に夏らしい冷やし中華も食べましたが、これは店の選択が失敗
でしたね。かなり濃い味の醤油ダレで、胃がキリキリしましたよ。
最近の味つけってみんなこうなんでしょうか?

 続いて、スーパーで鰻の蒲焼きを買ってきて食べました。これは
前にも書きましたけど、一年中食べれる中国産の養殖物。土用の丑
はまだ先ですが、こんなに暑くちゃ鰻でも喰わなきゃやってられま
せんよね(笑)。味はいつも通りでしたが、季節感は満腹です。
 最後は新規開店した鮨屋のお話。知り合いに連れられて行ったん
ですが……なんか開店セール(特売?)で「特上大トロ半額」とか
やってました。もちろんそれを注文。五貫が一人前で1200円も
しやがりましたが、これで半額。普段は2400円なのかよ!?
誰が食べるんでしょうか? でも、これは激ウマでした。なんかね、
マグロの脂がのり過ぎてて、お醤油つけるとハジいちゃうんですよ。
ちょっと信じられん特上品でしたね、これは。スペイン産の養殖物
だから安くできるんだと、板さんがおっしゃっておられましたよ。
食感がかなりトロトロ……だからトロ?

 もう開店セールは終わってますが……もう一度喰いてぇ!(笑)
半額なら毎週食べに行くから、もっぺんやってくんないかな?

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍が1冊追加。

 DVDの1本は「小さな巨人」です。実は書籍も「小さな巨人」
なんです。これは書籍の方を先に買って、後からDVDを購入した
もの。こんなマニアックな買い方している奴はいまい(笑)。

 さて原作本は角川文庫から出ていたもので、昭和四十五年の発行。
ああ、昭和は遠くなりましたね……この本の解説に、映画化の話が
あるとかって書いてあるところが、遠すぎます。
 内容は、白人少年がシャイアン族に育てられ数奇な人生をたどる
という大河ドラマです。主人公は体は小さいが勇気があることから
「リトル・ビッグ・マン」と呼ばれ、ワイルド・ビル・ヒコックや
ワイアット・アープ、カスター将軍(実際は中佐)などの西部史を
代表する面々と出会います。

 これだけでもかなり「うける」内容ですが、原作者は良心的にも
シャイアン族を「誇り高い部族」として扱っていて、リアリティが
さらに増しています。特に族長のオールド・ロッジ・スキンズとの
会話は秀逸。オススメの一冊ですな。
 映画の方は主人公をダスティン・ホフマンが演じ、共演にフェイ・
ダナエイもいて、いま考えてもかなり豪華です。内容は、ちょっと
「はしょった」ところもありますが、おおむね原作通りの筋書き。
でも、ラスト・シーンは原作の方が絶対よろしいですよ。

183. 夏本番の暑さ(2005/6/30)
 とか言ってたら、急に土砂降りの雨ですよ。この温度差はかなり
キツイですね。先日は日中が36度の真夏日で、夜中でも27度も
あった。最低気温が27度ではとても眠れません(泣)。先週末に
クーラーのフィルターを掃除しておいて良かったと思ってますよ。
いやほんとに。

 さて、今週は創作小説の途中経過を報告しておこう。というのも、
次回の掲載予定日が8月18日のため、もうあと二ヶ月(正確には
7週間=49日)もないからである。
 前回の中間報告(だべり・172)では、3作同時進行で執筆を
していたが、次回作品はそのうち2番目の「修道士マルコ」を発表
することにした。これは旧・同人誌版の「小さな修道士」三部作を
含んだ設定リニューアル新作で、かなり長くなる予定(泣)。
 本サイトでは基本的に「新作」しか発表しないことにしているの
だが、これは新たに全篇書き起こしているのでカンベンしてもらい
たいものである。なんせもう原稿用紙で300枚以上の量を書いて
しまったので、今更書き直せないのだ。内容的には、上梓4作目の
短編作「小さな約束」の続きという形になる。設定を「小さな英雄」
に合わせて大幅に変更したので、そのまま新作として読めるように
するつもりだ。

 これに従って「そうさく」ページに次回予告を掲載しておいた。
それとこれからは執筆に専念するため、画像掲示板の更新ペースも
遅くなると思われます。何卒ご了承願いたい。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。

 今回紹介するのは「青い性」と「愛と追憶のセレナーデ」です。
これらは有名な写真家「デビッド・ハミルトン」の作品。ようやく
捜し出せたので、とても嬉しい。ちゅうか前作は再発売の廉価版。
 まず監督を紹介しておくが、この人は元々アート・ディレクター
であり、フランスやイギリスのファッション誌で活躍していた人物。
その後独立してから出した美少女写真集によって、世界的な評価を
得ている。
 私が所有している写真集は、25周年記念発刊の「ハミルトン・
ピクチャーズ」/1994年1月10日(初版)ぶんか社。それと
ギルガメに出演してたアイドル「城麻美」の写真集「ハーレム」/
1995年9月4日(初版)スコラ。の2冊だけ。これらは絶版で
なければ購入できるだろう。

 映画の内容は、前作「青い性」では、バカンス中の女学生が女性
ピアニストのパトロン(後援者)に出会って思いを寄せる、という
青春もの。後作「愛と追憶の〜」では、彫刻家が出会ったバレエの
美少女が昔の恋人の娘だった、というちょっとアブナイ関係のお話。
 両方とも、ハミルトンらしいソフトフォーカスがかった映像で、
特に出演している美少女は超キレイ。まぁ、簡単に言ってしまうと
それだけが見所の作品なんですけどね(笑)。

182. 超B級映画(2005/6/23)
 今週は映画タイトルの話題を取り上げてみよう。海外でも日本と
同じく、バカバカしいタイトルの映画がある。それはもはや「B級」
とも呼べないような「超B級」の作品だ。

 最初は、ちょい前に「チャーリーズ・エンジェル」という作品の
リメイクがあり、2作目も公開された後のこと。DVD発売表中に
そのタイトルは出現した。

「スパイエンジェル・ヘアフルスロットル」

 私はこの作品をどうしても見たいと思ったのだが、購入するには
とても勇気がいるタイトルです(笑)。なにが「フルスロットル」
なのだろう? ヘア?(笑) 誰か見た人がいるなら、ぜひ感想を
聞かせてほしい。
 Q・タランティーノ作品「キル・ビル」にも「キル・エビル」と
いうパロディ・タイトルの作品があったが、内容はかなり違う様子。
ただ、パッケージは黄色と黒のカラーリングだった(笑)。

 それと最近「青少年に不適切な行為」を行ったとして裁判沙汰に
なった「マイケル・ジャクソン」のプロモをパロった映像もあった。
実際に製作されたのはかなり前になるが「ビート・イット」という
曲が「イート・イット」になったりしてて、プロモ映像もそっくり
の出来だった。これは「アルヤンコビック」というコメディアンが
マイケル役を演じている。
 当時の本人は寛大にも放映許可を与えていたが、最近の話題性に
あやかってDVD化してもらえないだろうか? もう一度よく見て
みたい。ちなみに、マイケルは件の裁判では無罪を勝ち取っている。
これにはかなり驚きましたね。

 最後は今月6月末発売予定のタイトルから。

「エロー・ポッターとヴァギナガンの囚人」

 これは直球ストレートですな(笑)。そういえば、日本でも山本
貴嗣が「首輪物語」というタイトルの漫画を描いていた。ただし、
これも内容には関連性が無かった。
 DVDの内容はというと、魔法学校に入学した主人公のハリーが、
魔女の嬌宴にのめり込むという内容だそうだ。DVDのジャケット
には美人女優が登場しているので、それだけでも見てほしい。ただ、
購入はお薦めできませんけどね(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。書籍は1冊追加されましたが、
これは全3巻の作品。

 まずはDVDから。リメイク作「ハルク」です。これはマーベル・
コミックの映画化ですが、ドラマ化もされている人気作。主演した
エリック・バナは「トロイ」のヘクトル役もやってました。それと
ヒロインはジェニファー・コネリー。私は彼女のファンですよ。

 さて、その内容ですが……明らかな失敗作と言わざるを得ません。
変身後のハルクをCGでやったのがまずかったんだと思われます。
かなり斬新なカット割りもしてるんですが、それも悲しくなるほど
空回りしてますね。う〜ん、見るべきところというか、誉めるべき
ところが見つからない、というのが正直な感想です。
 以前「リーグ・オブ・レジェンド」を見たとき、ジキルとハイド
の演出を「ハルクにはしたくない」と言ってるのを聞きましたが、
同業者から見ても本作は失敗作だったんでしょうね。

 書籍は「宇宙への旅立ち」全3巻です。集英社の「スペース」が
文庫化されたもので、作者はジェームズ・ミッチェナー。この人は
ミュージカル「南太平洋」の原作者。それでピューリッツァー賞も
受賞している大ベテラン。
 本作はアメリカの「宇宙開発史」とも言える内容。第二次大戦の
ドイツから物語は始まり、ドイツのロケット技術者を亡命させて、
米国のロケット開発を発展させていく。巨額の開発費用を捻出する
ための政治的駆け引きや、朝鮮・ベトナム戦争、宇宙飛行士やその
技術者達が抱える家庭問題など、この時代の世相を解りやすく取り
入れて書いてます。アメリカ現代史としても充分に通用します。

 私は、国内でこれに相当する作品は見たことありませんね。大抵
それらは非常に解りにくい特殊な内容か、個人的で世相と無関係の
作品となっている。または、架空戦記物の一部としてひとくくりに
されている感もある。本作も事実を元にしたフィクションですが、
国内でもそろそろこうした作品が書かれてもいいような気がします。
もっとも、書ける作家がいれば、の話ですけどね。

181. 最近の購入物(2005/6/16)
 さて、今週も購入したアイテムの紹介から入ろう。読書リストに
掲載されないムック本が2冊。最初は「NAS−O illustration
works」です。この絵師はHな雑誌「コミック・ポプリクラブ」の
表紙を描いてた人物です。本書にはその表紙が1997年7月から
2003年10月まで収録され、そのピンナップやカラーページも
あります。この人、現在は同人誌の活動がメインになってるみたい
なんですが、入手するのは非常に困難ですね。

 2冊目はPSゲーム本で「ナムコ公式ガイドブック/テイルズ・
オブ・ディスティニー」です。本書は大判サイズのため、マップも
非常に見やすい。イラストも豊富に掲載されてます。元のゲームは
有名イラストレーターの「いのまたむつみ」がキャラデザを担当し、
テイルズ・シリーズ中でも人気の高い一作。97年の発売なので、
非常に懐かしい一冊ですな。

 ちょっと前に(だべり・176)PCゲーム製作ソフト「RPG
ツクール2000」を購入したんですが、このような公式ガイドを
参考にマップを描いてます。ちまちまとした作業が延々と続いて、
時間を忘れてしまうのもしばしば(笑)。ほんと私は、この系統が
好きなんです。
 そういや今までハマッたゲームも「A列車〜」や「シム〜」とか、
ちまちました「箱庭ゲーム」が大半でした。現在の家庭ゲーム機に
このような「ちまちま感」が無いのは寂しい限りですな。

 巷では最新ゲーム機が話題になってますけど、私は中古でGBA
とかを買おうと思ってますよ。PC上のエミュレーターでもプレイ
自体は可能なんですけど、どうしても本体が無いとダメなんです。
ゲーム機本体の「ちまちま感」もコミで楽しみたいですからね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規で1作追加。
書籍が3冊追加された。

 さてDVDは「ラスト サムライ」です。これは初回2枚組版を
中古で購入。980円でしたよ(笑)。内容はトム・クルーズ役の
オールグレン大尉が明治期に来日するというもの。共演の渡辺謙は
敵方の侍大将。これがスゲェはまり役で、アカデミー助演男優賞に
ノミネートされたのも頷けます。
 エドワード・ズウィック監督の作品解説が非常に面白い。とある
シーンで「まだ撮影初期のため、渡辺謙の演技が大変そうだ」とか
暴露しちゃってるし(笑)。それと京都の撮影では「桜」を作って
しまったのがすごい。本物より美しく出来てますね。よ〜く見ると
判りますけど、私はCGだと思ってました。

 コミックは「放課後奴隷倶楽部」まぐろ帝國。出たのは知ってた
んですが、やっと見つけたと思ったら三刷でしたよ。二ヶ月で三刷。
スゲェ売れてますね。内容は学園物で、毎回違う女子高生が倶楽部
活動のため牝奴隷となるパターンものです。
 私は第2話の風紀委員長「氷川恭子」が超お気に入りです。黒髪
ロングなツリ目美人の上にメガネっ娘……直球ストライク!(笑)
作家本人のコメントにも「もっとツリ目っ娘が描きたい」とあった。
ぜひそうして下さい。

 書籍の最初は「媚嬢くらら 凌辱の檻」。作者は「池かなた」で、
以前にも別レーベルの「綾子 −陵辱−」を読んでます。その時の
挿絵は「鬼ノ仁」でしたが、今回のは「JUNNY」が担当。この
絵師は寺田克也に似てリアル調のイラストで、雰囲気が似てるのは
フォトショップでなく、ペインター派のせいでしょうね。
 内容は「くらら」お嬢様が、豪奢な屋敷で暴漢に襲われるという
ものです。どうやら作者は凌辱ものが得意らしい。

 2冊目は中丸明「海の世界史」です。講談社現代新書の一冊で、
以前に海賊のDVDを見た影響で購入しました。内容は、タイトル
どおり古代ローマ以前からの「海を舞台」にした歴史です。大航海
時代の日本への影響についても言及していて、キリスト教の批判も
多い。全体的に非常に解りやすく書かれてるんですが、解りやすく
しようとして寒いギャグを入れてるのはマイナス(笑)。

 最後は「エンツォ・フェラーリ」です。これは集英社から文庫化
された一冊で、やっと捜し出して購入。作者ブロック・イェイツは
映画「キャノンボール」などの原作本も書いている人物。しかも、
本書の翻訳は元ホンダF1総監督の桜井淑敏ですよ。
 内容はノンフィクションの伝記本で、本人が書いた(書かせた)
自伝との比較もやってますね。これほど客観的な人物伝も珍しい。
フェラーリの生まれからドライバーとなり、自動車メーカーとして
レースに参戦していく様は非常に面白く、一気に読んじゃいました。
車ファンでなくとも、超オススメです。

180. 今は昔、夢うつつ(2005/6/9)
 先週はすっかり愚痴っぽくなってしまって、アイテム類の紹介を
すっかりとばしてしまった。よって今週はちょい前に戻って、Hな
PCゲームのムック本を3冊紹介する。

 最初は「エンジェル・ハイロウ原画&設定資料集」です。これは
ソフトハウス「アクティブ」の発売したHゲームの本。1996年
発売だったためか、エヴァンゲリオンを強く意識した構成である。
このゲームで降臨するのはルシファーだが、死海文書やセフィロト
(生命の木)などの設定もちゃんと取り入れられている。ちなみに、
エヴァのTV放送は95年の10月4日から。
 この頃のHゲームは、まだCGが16色だった。爆発的に売れた
ウィンドウズ95にも対応しているものの、色数は16色のまま。
ショボいドット絵を見ると懐かしく感じるが、原画マンの聖少女の
絵は秀逸。アニメの原画と比べても遜色ないクオリティだ。

 2冊目もまた「アクティブ原画集」です。こちらはアクティブが
製作してきたPCゲームを網羅した歴史的一冊。もちろん、名作の
「麻雀幻想曲」も収録されている。この作品は別にムック本が発売
されているが、現在どこにも置いて無い(泣)。
 私は「II」(93年)のときには目にしていたが、当時は既に
脱衣麻雀には飽きていた(笑)。笑えない話だが、今にして思えば
買っておけば良かったと後悔しきり。この頃に購入した同じ系統の
ソフトには「リビドー7」がある。これは「あいてむ」ページでも
紹介しているのでそちらを参照してほしい。この時代、Hゲームは
脱衣麻雀の全盛期だったので、仕方がないところだろう。代表格と
いえば「スーパーリアル麻雀」になる。
 95年に「III」が発売された時には友人が即購入したので、
その友人宅で遊び倒した記憶がある。しかし……野郎二人で夜通し
脱衣麻雀していた様を思いだすと、スゲェ笑える(笑)。

 最後3冊目は「SEEK〜地下室の牝犬奴隷達〜 公式原画集&
完全攻略ガイド」です。本作はSMが専門のソフトハウス「PIL」
が製作した調教ゲームの攻略本。これも確か95年の発売だったと
記憶している。後の97年には「2」がフルカラー(16M色)で
製作されたほどの人気ソフト。
 本作の原画マン「KOMA」の絵は劇画タッチなので、今流行の
「萌えキャラ」とは程遠いが私は嫌いではない。次作「学園ソドム」
では原画がH漫画家の「末広雅里」に変わってしまったので、購入
しなかったぐらいだ。しかしそれは前出の友人が即購入したので、
プレイはしている。この当時はお互いにソフトがダブらないように、
分担して買っていたのだ。

 SMといえば私は千草忠夫や団鬼六のファンで、澁澤龍彦なども
読んでいた。だからこの系統のゲームも全く抵抗感無くプレイして
いた記憶がある……それはそれでまた問題があろうが(笑)、この
当時から読む本や見る映画、やるゲームなどには一切制限を設けて
いなかったのだ。おかげで思想が偏らずに済んだのは嬉しい限り。

 そういや、コミケでHなイラストを収録したFDを売りさばいて
いたのはこの頃までだった(笑)。この「光子力研究室」の名前で、
である……コミケの出品を中止したのは(我々ではなかったが)、
エロ同人誌を販売してた某有名まんが書店が摘発されたから。
 そこでエロ絵の販売からはスパッと足を洗って(笑)このHPを
立ち上げるまでは臥薪嘗胆、まともな小説書きとして活動していた
のである……シャレにならんプロフィールだな(笑)。

 ちなみに、トップ「めいん」ページにも書いてある通り、当時の
FDに収録したH画像が本サイトで公開されることはありません。
ここは「まともなサイト」ですからね(笑)。画像板の方はあまり
まともでないかもしれませんが、一応こことは別サーバーになって
おります……って、意味の薄い言い訳ですな(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。これで以前(だべり・168)
まとめて購入した20本の紹介が終わる……12週かかったよ。

 さて、最初は「マトリックス・リローテッド」です。何を今更?
というお叱りはさておき、これは中古屋で980円でした(笑)。
このような超人気の作品を発売直後に買う、というのは購入資金の
ムダ以外の何物でもありません。
 本作は公開当時から次回作との「三部作」が強調されていたので、
現在では10枚組BOXも発売されてます。今回私が購入した版は
発売当時の2枚組のもの。映像特典もちゃんと入ってます。

 内容ですが……う〜んと、ここまでCGを多用するのは、天晴れ
としか言い様がありませんね。しかし1作目を見た時ほどの衝撃は
無かった。というのも、最初は世界設定などの説明をするシーンが
丁度よい「間」になって、アクションが際立っていたように思える
からです。これは全体のバランスの問題でしょう。私は1〜2作を
改めて続けて見てみましたが、違和感があるのは否めません。
 実は私……最後の3作目をまだ見てないんですよ。「つづく」で
終わってる作品を途中であれこれ評価するのも何なので、ちゃんと
全部見てからまた紹介しようと思います。特典映像は……出演した
役者の本作への賛辞が、ちょっとうるさすぎる感じ(笑)。

 2作目は「E.T.」です。これは特別版3枚組のコレクターズ・
エディションを購入。やっと捜し出せました。この3枚組には公開
当時の「劇場公開版」が収録されていて、それはこの版でしか見れ
ません。今現在売られている「スペシャル・エディション」版は、
ソレ抜きの「20周年特別版・2枚組」です。
 しかし本作はもう20年前になるんですねぇ……正確には82年
公開だから、今年からだと23年前になる。私は当時学生でしたが
劇場で見た記憶がある。映画館内はほぼ満席状態で、最前列で鑑賞
したのを憶えております。

 内容は宇宙からやって来た「E.T.」が、地球の少年と友達に
なるというお話。改めて見直すとちょっと古臭さが目立ちますけど、
この時代にしては秀逸の出来です。劇場公開版と20周年特別版を
見比べてみるとかなり違和感もありますが、面白さは変わりません。
しかし、私は個人的には劇場公開版の方が好きですね。それは作品
全体の「古臭さ」が統一されているためですな。

179. ああ、グルメ道(2005/6/2)
 今週の日曜日に友人と一緒に外出したのだが、途中昼食に選んだ
某有名ラーメン店がえらいマズかった。それがどれくらいマズイか
というと、二日ほど胸焼けしてハラを下すぐらいマズかったのだ。

 近年のラーメン・ブームの元となったのは、荻窪で突如発生した
新生の「東京らーめん」が始まりである。それからサッポロ味噌系、
豚骨・長崎系へと広がって、現在の流行りは「無添加の塩らーめん」
だという。
 この流れのなかでも味が最も重厚なのが「豚骨系」とされていて、
私が食べた店も名の知られた店だったのだが……ゲロまずだった。
あえて店名は伏せるが、この店が本当に「旨い店」という評価なら、
俗に「らーめん通」と呼ばれる人達の味覚は、かな〜りオカシイ。
私が思うに、自らをらーめん通と称する人達は、おそらく味が判る
人達ではなく、単にラーメン店情報に詳しい人々だと思われます。

 愚痴ってばかりいても仕方が無い。気を取りなおして、昨日は某
有名スーパーで「刺身のお造り」買って自宅で食した。本当はサケ
(スモーク・サーモン)が欲しかったのだが、旬を過ぎていたため
良品がなく、代わりに今が旬の「カツオ」と「めじ」を買った。
 この時期のカツオは脂のノリも軽く、さっぱりした味わいである。
もう一方の「めじ」とはマグロのことだが、まだ5〜6キロの若い
マグロを指す。これは「銀皮造り」と呼ばれる薄皮を残した刺身。
これがめっちゃ旨い……高いだけのことはあった(笑)。

 さて、なぜラーメンから刺身の話になったかというと、これらの
どちらにも「醤油」が欠かせないものだからだ。私は、醤油の味も
判らない「食通きどり」の味覚をぜんぜん信用していない。
 これまで30種類ほど醤油の銘柄を試しているが、私はそれらの
味を八割方言い当てる自信がある。それが味が判るというコトだ。
自称らーめん通の人達は、醤油の味が判っているのだろうか?
 ラーメンを年に1000杯も食べるというラーメン・キングに、
一度それを訊いてみたいものだ。ちなみに、私が現在自宅で使って
いる醤油は「有機栽培大豆使用・完全無添加」のビンづめ醤油で、
リッター単価は1500円である。

 ううむ……なんか、ちょ〜高圧的な文だなぁ(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規3作、続編が2作追加。

 新規1作目は紅林直の「嬢王」第1巻。この人の作品を読むのは
久しぶり。これは原作付きですが、前は「マンダラBOY」だった
かな? 前すぎますね、すいません(笑)。
 内容は、借金苦の純な女の子がキャバクラに勤める、というお話。
最近はキャバクラでもストーカーや刃傷事件があったりと、何かと
物騒ですな。そうした意味ではタイムリーな作品です。しかしこの
作者はHPを閉鎖してしまったので、ちょっと残念ですね。

 新規2作目は、岡崎つぐお「以蔵」です。幕末の「人斬り以蔵」
こと岡田以蔵が使節団と共に渡米するというお話です。この作者も
新作を読むのはすっごく久しぶり。本作も原作付きですが、こんな
作品を描いていたとは全く気がつきませんでした。
 新規3作目は冬目景「ハツカネズミの時間」第1巻です。本作は
週刊モーニングで月一ぐらいの割で不定期に連載されていた作品。
内容は、社会から隔絶されている特殊能力学園でのお話。今月から
月刊アフタヌーンで連載が再開されましたけど、1巻目の内容では
話の筋が全く見えてません。かなり進行ペースが遅い予感。

 続巻1作目は小林拓己「ジェノサイド」第2巻です。やっぱり、
というか今巻で終了。最初はかなり期待してたんですけどねぇ……
原作が今風すぎたのかもしれません。時代劇なのに、伝奇物らしく
見えなかった。山田風太郎の「バジリスク」は「せがわまさき」が
マンガ化して成功しましたけど、これは失敗でした。
 続巻2作目は伊藤明弘「ジオブリーダーズ」第11巻。今巻から
表紙のデザインが一新されましたね。タイトル・ロゴのデザインが
エヴァみたいだと思ったのは、私だけ?(笑) 前巻のラストから
予想されましたが、怪我人となった主人公は全く活躍してません。
その一方で化け猫の謎は深まるばかりです(笑)。

178. 書籍探索紀行(2005/5/26)
 探していた書籍の一部が無事に入手できたため、ここでチラッと
紹介しておこう。最もマニアックと思われるのはやはり岩波文庫。

「ヴィルヘルム・テル」 これは弓矢でリンゴを射抜く話で有名な
スイスの英雄ウィリアム・テルの演劇。シラーの台本です。
「モーヌの大将」 フランスのアラン・フルニエの青春小説。作者
は二十七歳で第一次大戦により戦死。本作の評価はトップレベル。
「アイヴァンホー」(上・下) 英国の騎士アイヴァンホーの物語。
作者はスコット。ロビン・フッドや修行僧のタック和尚も登場。

 それと以前(だべり・170)にも述べたイアン・フレミングの
OO7原作本が2冊。創元の「カジノ・ロワイヤル」とハヤカワの
「ドクター・ノオ」です。前著は初版が1963年で、文庫の定価
が150円の時代……古書店では1500円でした。定価の十倍に
なってましたよ(泣)。
 この他には、コナン・ドイルの「失われた世界」や、トーマス・
バージャーの「小さな巨人」を入手。しかし、これでまた万単位の
購入資金が吹っ飛びました(笑)。笑いごとじゃないなぁ。

 これらはかなり有名なタイトルだと思ったのだが、いざ買おうと
したらどこにも置いてなかった。やっと見つけられたので、非常に
ウレシイ。これからぼちぼち読もうかと思ってます。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」はDVDが2本追加。コミックが新規1作追加。

 DVDもかなりマニアックな作品を紹介。最初は藤岡弘が主演の
「SFソードキル」です。原題は「GHOST WARRIOR」なので、直訳
すると「幽霊戦士」でしょうか(笑)。
 内容は、凍りついて仮死状態のサムライが蘇生され、現代社会に
現れるというもの。この侍役が藤岡弘で、ロスの街中を和服で闊歩
する様が非常に面白い。しかも殺陣の一部には真剣を使っている。
その迫力もすごいが、ご本人のコメンタリーで「日本刀があまりに
危険なため、監督が金庫に保管していた」というのが実にリアル。

 ところで冷凍保存と蘇生というSFの技術ですが、これは現在の
米国だと、自己の遺体を冷凍保存する団体も実在することから考え
ても荒唐無稽な設定じゃないですね。本作の製作は1984年だが、
最近では大リーグ界のスター選手テッド・ウィリアムズの遺体冷凍
保存計画が進行中だという。20年前のSF技術は、現代では実現
可能として大真面目に研究対象となっているのも興味深いところ。

 次いで2本目は「少林寺三十六房」です。これは「キル・ビル」
にも出演した「リュー・チャーフィー」の出世作。78年製作だが
日本での公開は85年。本作を意識したジャッキー・チェン主演の
「少林寺木人拳」も有名ですね。
 内容は「青年サンダの復讐劇」という、クンフー映画定番のお話。
少林寺での修行場面が最大の見せ場で、一部にスタントも使ってる
そうですが、ほとんどは本人の演技。死んでもおかしくないという
シーンも多かったとか。リュー本人のコメントで「本当に辛くて、
気絶したよ」という場面もある。それだけに迫力満点シーンの連続
ですな。

 最近は何かとSFXや3DCGが氾濫してますけど、このような
肉体アクションは「できる人」が限られているため、見ると新鮮に
驚きます。「マトリックス」や「チャーリーズ・エンジェル」でも
香港のスタッフがアクション指導をしてますね。タランティーノは
「キル・ビル」で剣戟シーンを見せてくれましたが、誰か「西部劇」
でそういうことをやってくれないもんでしょうか?
 ちなみに本作には続編もあるので、見つけたら買うつもり。

 さて、コミックスの追加は1作ですが、3巻ぶんを「大人買い」。
広江礼威の「BLACK LAGOON」1〜3巻です。本作はタイトル通りの
海賊のお話で、日本の商社マンがその仲間に加わるところが1巻目。
この内容ですけど、つい最近現実に日本の商社の船舶がこの海域の
海賊に襲撃されるという事件があったばかり。シャレなりませんね。
 本作はガン・アクションが見せ場のひとつで「ジオブリーダーズ」
の作者・伊藤明弘も絶賛です。私は個人的にスラングなどの「いい
まわし」がお気に入り。この作者、かなりの凝り性ですな。

177. 気分はもう夏(2005/5/19)
 近頃はずいぶん寒いなと思ったら、急激に暑くなりました。東京
地方はつい先日は明け方に息が白くなったハズなのですが、昼間は
激暑です。半袖でも暑いくらいで、今年もちょっち気候がおかしい
のかもしれません。
 近所のスーパーにはもうスイカと冷やし中華が並んでましたよ。
しかしその横には売れ残りの「おでんパック」が大安売り中(笑)
私はこの温度差にはついていけそうにないです(泣)。

 冗談はさておき、明日は午後から近場の書店巡りに行く予定です。
いや、もう今日ですね(笑)。今回は前に述べた「未確認情報」が
判明したので、改めて買いに出向こうというコト。他にも捜索中の
アイテムの情報を掴んだんですけど、取得した情報自体が古かった
ために、まだ在庫があるかどうかは不明。運よく入手できましたら、
またこのページで紹介いたします。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」はDVDが1本追加。コミックが新規5作追加。

 DVDの1本は「インデペンデンス・デイ」です。本作はすでに
廉価版とかイロイロ出てるんですが、これは2枚組のプレミアム・
エディション。一番最初に出たやつで、このバージョンじゃないと
別音声の作品解説が一部削除されてます。こうした情報を購入前に
チェックしておかないと、買ってから泣きを見るコトになります。
 まあ別に特典とかを気にしないなら、中古で安いのを買えば何も
問題ないでしょう。でもこれも中古で980円でした。

 本作の内容はSFで、インデペンデンス・デイ(独立記念日)に
異星人が米国に侵略してくるというもの。日本のアニメをパクッた
ような内容ですけど、巨大ロボは出てきません(笑)。宇宙人との
秘密会合場所として有名な空軍基地「エリア51」が登場しますが、
これは既にステルス戦闘機などの特殊兵器開発基地だということが
バレちゃってますね。映画の製作された1996年当時では、まだ
判明してなかったんです。懐かしい話題ですなぁ。

 ところで、構成とか特殊撮影が豪華なワリには出演してる俳優陣
がちょっと地味なような気がするのは私だけ? 地味っちゅうか、
コミカルでも演技派でもない中庸などっちつかずの役者が多かった
ような気がする。主演のウィル・スミスは個人的に俳優というより
ラップ歌手のイメージが強くて、共演のジェフ・ゴールドブラムは
「ザ・フライ」のハエ男役だったというマニアな顔ぶれ(笑)。
 監督のローランド・エメリッヒは、ハリウッド版の「ゴジラ」も
監督してるけど……ねぇ?(笑) 私の同監督の評価はいまイチで、
エンタメに徹しきれてない気がするんです。スゲェ美人ヒロインが
出てればまた違った評価になったと思うけどね……ううむ、最近は
点が辛いなぁ(笑)。

 さて続きまして、コミックの追加5作は全てエロ系統です(笑)。
最初は「わいふらいふ」という人妻アンソロジー。これは竹書房
発行の「ビタマン」や「Namaikiッ!」からの収録。やはり時代は
人妻です(笑)。しかしこのサイズでのアンソロ本は珍しいかも。
 収録された作家陣は「小林拓己」や「八月薫」など、お馴染みの
面々でしたが「琴吹かづき」もいました。この人は久しぶりに見た
気がします。以前は「天界公路」だったから5年以上前になるのか。
そういやHPも持ってたっけ……ご健在でなによりですが、収録作
は5Pの超短編でしたよ。

 2・3作目は八月薫「羞恥の館」と「羞恥の蜜月」です。本作は
前著が大都社からの復刻本で、以前にも「羞恥の時間」という本を
購入してます。これは「〜館」の姉妹編で、再編集の作品集ですな。
その大元が後著の「〜蜜月」で、一水社の絶版本。やっと入手でき
ましたよ。かなりウレシイ。
 でも作者は雑誌の連載「アンチック・ロマンチック」が終了して
しまったので、ちょっち悲しい。次回作にも期待してます。

 4作目はアンソロ本「くのいち裏四十八手」です。女忍者の特集
ですが、作家陣に「ゴージャス宝田」の名前を見つけて衝動買い。
収録作は「シットリさん」という作品でしたが、ヒロインの名前が
「シットリ・スベゾウ」で、口癖が「ニムニム」という(笑)。
なんちゅうかもう、参りましたよ。
 でもこのヒロイン、つのだじろう原作「花のピュンピュン丸」に
登場した「くノ一・さゆり」に似てます……って、こんなマニーな
ネタは誰も解らないか(笑)。

 最後5作目もゴージャス宝田「妹ゴコロ。」です。こちらはコア
マガジン発行の新刊。禁断の近親相姦ネタで、他の作品のキャラも
チョイ役で出演してます。しかし……前作「ありすブレイカー」と
比べて「内輪ネタの漫画が無いからつまんない」という巷の評価は
いかがなものだろう?
 私は作家ご本人とは面識が無いんですけど、アシスタントさんと
知り合いのため、製作状況を知るコトができて非常に笑えるんです
けどね(笑)。いや、笑っちゃ失礼なんですけど(笑)。

176. ちょっとした続報(2005/5/12)
 先週に引き続いてお買い物したムック本をご紹介。今週はゲーム
攻略本が2冊。最初は「KUNOICHI」公式ガイドブックです。
以前にも(だべり・170)ファミ通版を買ってますけど、これは
アスキー版。ファンならば両方揃えるのが普通(笑)。内容自体は
大して変わらないが、本書には開発者インタビューが載っていた。
 2冊目はセガサターン「ラングリッサーIV」の攻略本。これは
ずいぶん前から探していた一冊。大判サイズでビジュアルも綺麗。
ようやく入手できたので、かなり嬉しい。

 さて今週の本題に入りますが、中古でPCソフトを購入しました。
ゲームではなく「RPGツクール2000」というツール・ソフト。
これはRPGをパソコンで製作するためのもので、既に新版も発売
されてます。けっこう高額なソフトなので、中古で入手できたのは
ラッキーでした。
 購入した理由はもちろん「RPGを製作するため」なんですけど、
それよりも最近の3DCGバリバリのゲームに嫌気がしていたので
「ほんなら自分で作ったれや!」という、かなり無茶な動機から。
本ソフトではスーパーファミコン調のRPGが作れるので、かなり
古臭い感じがするんですが、ちょっち見方を変えますと「レトロな
雰囲気」がとっても良さ気なんですね。
 いままで購入してきた攻略本とか、マップ作りには役に立ちます。
できれば創作小説で書いている「修道士マルコ」をゲーム化したい
ところなんですが、ゲームの製作には時間がかかるもんですからね、
ぼちぼちやろうかと思ってます。マップを作るだけでも創作のいい
刺激になりますからね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」はDVDが2本追加。それと今回、DVDを50本
「過去データ」ページに移した。コミックの追加は新規1作で2冊、
続編5作で6冊の計6作8冊が追加。

 ではまずDVDから。最初は「マイノリティ・リポート」です。
本作は既に廉価版が出てますが、映像特典のために2枚組の旧版を
購入しました。中古で980円でしたよ。スゲェお買い得。
 内容は近未来SFで、主演のトム・クルーズが「犯罪予防局」の
捜査官となり、殺人事件を未然に防ぐというもの。う〜ん、ネタ的
には興味深いんですけど、演出がちょっと混乱(?)してたかも。
捜査官の過去のトラウマ設定はいいとして、全体的にアクションに
緊迫感が欠けるのはどんなもんでしょうか? スピルバーグ監督の
コメントでは「SF的フィルム・ノワールを意識した」というコト
なんですけど、そう見えないので失敗かもしれません。もちょっと
サスペンスフルな要素があったら納得できたんですが……ううむ、
点が辛いな(笑)。これって興行成績はどうだったんだろう?

 もう一本は「カクテル」です。これもトム・クルーズが主演で、
イキなヤング・アメリカン(若僧)がハマリ役。この類の役柄では
右に出るものはいないんじゃないかな(笑)。
 内容は、勉強不足の落ちこぼれがバーテンダーとして成功すると
いうサクセス・ストーリー。非常に解り易いので、なんも考えずに
見れますね。本作のために猛練習を積んだカクテル作りの必殺テク
が見応え充分です。吹替えナシですからね。ある意味SFXを駆使
した映像よりすごいコトになってます。

 コミックは新規の追加から。その1作は「宇宙のステルヴィア」
全2巻です。本作はアニメのマンガ化作品で、秋月亮が描いてます。
原作アニメの解説本が売り切れのため、先にコミックの方を購入。
SF学園ストーリーといった内容で、超新星爆発の衝撃から地球を
守る訓練生のお話です。一読した印象では、小中学生にウケそうな
展開でした。「成績ダメダメでもがんばろうよ!」ってな感じです。
「キル・ビル」のギャグがあったのはマニアックでした。

 続編5作の最初は市東亮子「やじきた学園道中記」25と26巻。
すんません私、25巻を買い忘れておりましたでつ(泣)。でも、
今回ちゃんと二巻同時に購入したので許ちてくだちゃい(笑)。
 しかしコレ……23〜25巻の三巻ぶんで「午前中」の話をして
たんですね! すごく遅い進行ペース。まあ、本作は以前からそう
でしたけど(笑)。あと、最新26巻でついに「葵上総介」登場!
ほんとにいたんだこのキャラ!(笑) いや、厳密に言うと前にも
出てきてるんですけどね、バリ島のお面をかぶって……なんかもう
本作では驚かされるコトばっかりですよ。

 2作目は楠みちはる「湾岸ミッドナイト」31巻。本作は途中に
「ブローカー」という別連載があったために、刊行が中断していた
ものです。前の30巻からは半年ほど間がありますが、再開しても
作風は変わってませんね。ちょっと安心。でもこれってストーリー
展開が既に限界にきていると思うのだが、よくネタが続くものだと
感心している。ちゅうか本作が終了しちゃうとヤンマガの売上げが
一気に減りそう……やめられない連載ですよね。
 3作目、みずしな孝之「いい電子」5巻。本作は毎週ファミ通で
連載してますが、2ページ掲載のため単行本の発行は年1冊ペース。
これもよく続いてますね。この形態で5冊までいったのは、桜玉吉
「しあわせのかたち」以来のことじゃないでしょうか。正に「継続
は力なり」というところ。でも最近は「担当ゴチさん怒りオチ」が
多くなりましたね。

 4作目、こばやしひよこ「おくさまは女子高生」7巻。この作者、
ムッチリ娘を描かせたら日本一です(笑)。設定ネタ的にはすごく
ありがちなお話なんですが(特にHゲームでは)ストーリー展開が
しっかりしているのは流石。本作はドラマCDが出るというウワサ
なんですが……もう出たのか?
 最後の5作目は安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」9巻。
本作は完全オリジナルの「シャア・セイラ編」に突入し、まったく
目が離せなくなってきました。息の長いガンダム・シリーズ中では、
やはり「ファースト」が一番おもしろい。今後の展開にも超期待。

 ところで、最近は書籍(小説)の追加がとんとありませんけど、
別に読んでないワケじやないんですね……ちゅうか、最近エロ小説
ばっかし読んでたもんで(笑)紹介にちょっち困ってるというのが
本当のところです。エロ作品は元々評価のハードルが低いんですが、
それでも「面白い」と思う作品しか紹介しない方針なので、ここの
ところはハズレが続いてます……つうか、それより本当は創作小説
の執筆が先なんですけどね(泣)。


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