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−−−−− だべりかころぐ(9)−−−−−

No.226〜No.250までの25件

250. 創作小説の執筆状況報告(2006/10/12)
 早いもので、この「だべり」ページも連載250回に到達です。
私、主幹のEMUKEIです。改めてのご挨拶。新世紀2001年
年末から始めて、ずいぶんと長〜く書いてきたものだ。当時はまだ
ブログ形式が一般的でなかったため、普通にタイプしたテキスト・
サイトがこんなに長く続くとは、思ってもみなかった。ただ、あの
頃から私が巡回していたテキスト・サイトは、今では大半が閉鎖し
てしまい、ちょっと寂しい気もしてます。個人運営サイトの寿命は、
平均すると五年くらいでしょうか?
 もっとも、私が長く続けられたのは「週1回のまったりペース」
で書いてきたからだと思う。これからもこのペースで、ゆっく〜り
まった〜りのペースで続けていこうと思う次第……ご覧の皆様も、
気をなぐぁ〜くして、おつきあい下さいませ。

 さて、今週は創作小説の執筆状況についてご報告しときましょう。
現在は今冬ぶん、修道士マルコ「第四章」を執筆中です。この作品、
次回で第一部完結となるため、ちょっと気合が入ってます(笑)。
でもその次からすぐ第二部を始める予定なので、今回の冬期ぶんに
その「前フリ」を埋め込んでおくつもり。第二部のプロット整理が
だいたい終わったので、これから冬にかけて執筆も加速します。
 でこの「修道士マルコ」の物語は、ものすごく長いお話でして、
いま書いている第一部は、まだお話の「とっかかりの部分」でしか
ありません。全体からすると今の第一部と次の第二部で、一割弱の
分量になりますかね。この2部ぶんは、同人誌時代から書いていた
旧作の加筆・再構成バージョンで、新キャラの「マリエル編」とも
言える内容です。2部ぶんがマリエル編の「前・後編」ですな。
 このマリエル編の次にくるのが、本来の修道士マルコ「本編」で、
主人公のマルコ少年が正式に修道士となって、母親探しの旅に出る
までが書かれます。先に発表済みの著作6作目の「小さな英雄」は
母親探しの旅に出た後の、最初のエピソードになります。全体から
すると第五部の冒頭部分ですか……従って、全20部の構成です。
長すぎですね(笑)。

 以前にはサイド・ストーリーである「聖堂騎士ローラン」という
作品を「同時進行させる」なんてことを言ってましたけど、現在の
進捗状況ではムリっぽいですな(泣)。一応この作品は、書きかけ
途中の分量が原稿用紙300枚分あるんですけど、本当に原稿用紙
に書いてあるため、ウェブ掲載するにはタイプ打ちしてファイル化
する必要があるんですな……ソレいまやってるとこ(笑)。たぶん
「全部書いてから一括掲載」というコトになるんじゃないかな。
 これもえらく長〜い話でして、元々は完全に別の作品だったのを
「小さな英雄」でひとつにつなげたんですよ。本当はこちらを先に
書かなくちゃいけなかったんですが、当初はこんなに長くなるとは
思ってなくて「書きたいところを先に書こう!」という、ある意味
投げやりな気分で「小さな英雄」を書いちゃったワケです。
 ちょっち説明しておくと、この物語は主人公ローランが聖堂騎士
となって諸国を旅する内容なので、全10部くらいの長さなんです。
ここらへんの説明は「小さな英雄」でもちょっとだけ書いたので、
読んでもらえれば雰囲気は解ると思います。書き終えてある部分は
「旅に出るまで」の途中。旅から戻ってきた後に「小さな英雄」に
つながります……なんとかしてこの「旅に出るまで」部分だけでも
「修道士マルコ・本編」より先に掲載しておきたいところ(泣)。

 現在の執筆状況はこんなところですが、この2作「修道士マルコ」
と「聖堂騎士ローラン」の他にも、書きたい作品は山のようにある
んですよね。特にSFを書きたいんですけどねぇ……ネタはかなり
熟成されてきてるんですが、いかんせん執筆する時間的余裕が無い
というのが悲しいところですな。また機会があれば、ここらへんの
状況報告もできると思いますけどね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に3作追加。

 DVDの1本は「ザ・カー」です……いつ出てたんだよコレ!?
マジびっくり。見た瞬間に即買いしました。1500円でカルト・
コレクションとは真にその通りで、この作品がカルトでなくてなん
だというのだらう? ちょっと頭パニクってますね(笑)。
 本作は1977年製作のカルト・ホラー映画。漆黒の車が次々と
人を襲っていく。目撃者の証言によると、その黒い車は無人だった
……監督はエリオット・シルヴァースタイン。この人はコミカルな
西部劇「キャット・バルー」が代表作なんですけど、私個人的には
本作が一番だと思ってます。

 この作品、カルトとはいえスピルバーグの「激突!」を元ネタに
してるだけあって、負けず劣らず見事な作りですよ。ちなみにその
「激突!」は71年の製作。ここらの年代特有のセリフ回しとか、
気になるところもありますけど、30年前の作品とは思えませんね。
今でも充分通用するんじゃないでしょうか? フロントから見ると
顔のように見える車体の造形は「激突!」そのまんまで、ラストの
怪物のような唸り声もそのままですけど(笑)。殺人車が被害者を
狙うシーンでは画面が赤くなってフィルターがかったようになる。
これは後に「プレテダー」でも使われた演出方法。暗い森の闇の中
からゆっくりと現れる黒い車。襲う直前にはインディアンの昔話と
同じく「不吉な風が吹く」という、悪魔の車……どの演出も本作に
ピッタリですね。
 しかし本作で最も重要な演出なのは「音」なんですよ。BGMも
とても素晴らしいんですけど、この殺人車の鳴らすクラクションが
「パーッ、パパパーッ」という音。これが耳について離れません。
これほど効果的に音を演出した作品を、私は他に知りませんね。

 なんかもう「ベタホメ」って感じですけど(笑)。ま、個人的に
好きな作品なんで細かいところは気にせずに……ところで、たぶん
吹替え声優はTV放映当時のままだと思うんですが、なんにも解説
が無いんで、誰だか解りません(泣)。もちろん当時カットされた
部分は別の声優が補足してます。この説明もナシなんです。いくら
安いDVDだからって、解説書ぐらい付けたっていいだろう?
 それと本作を見てちょっと思い出したのは、73年に製作された
TV用サスペンス映画「カリフォルニア・キッド」です。こちらも
殺人車が登場してるんですが、運転しているのは「コンバット」の
サンダース軍曹役で有名なヴィク・モローです。確か国内TVでは
「連続殺人警官」というタイトルで、ローカル局で放映されたハズ
……こちらもすげぇカルト作。なんとかしてDVD化してくれない
ものだろうか? 私のためだけに(笑)。

 コミックの新規1作目は藤岡建機「DOLLMASTER 蒼穹の翼」です。
いつ出てたんだよコレも!(笑) ええと、本作はホビージャパン
発行の「RPGマガジン」に連載された作品で、1996〜97年
だからもう10年前。でも、今回の出版元はエンターブレイン……
ナゼにしてマジキュー・コミックスだ?(笑) そりゃまあ確かに
萌え系の絵柄だと思いますけどね。
 内容は、アルテピノーザ王国で開催中の「ガンドール選考会」の
物語。このガンドールとは多目的工作機械の総称で、用途に応じて
様々なタイプの機体がある。主人公ビスト少年は自前のガンドール
のパイロットとして選考会に出場する。ガンドールを手足のように
自在に操る者を「ドールマスター」と呼ぶのだ。ビスト少年は先の
大戦で活躍したカルバ隊長のひとり息子……とかいう設定があるん
ですけど、1巻だけでは設定がよく解りませんね。あちこちに解説
ページがありますけど、続編は描かないのかな? しかし10年も
経ってるのに、よく単行本が出たよ。いやほんとに。

 コミックの新規2作目は安原いちる「たま・はな」第1巻です。
コレもいつ出てた!? またビックリ(笑)。本作は月刊マガジン
に連載してた作品なんですが、もう五年ぐらい単行本が出てなくて、
すっかり記憶から消えてしまっていた作品です。今巻の後書きでは
その説明もしてましたね。未完成原稿の描き直しをしようと思って
いたらいつの間にか五年ぶんも溜まってしまい、今回の強制発刊と
なったのだそうです……既に連載は終わってます。
 本作の内容ですが、独り暮らしの主人公・山田獅子丸のペット、
猫のタマと犬の花子が突然人間の女の子の姿になってしまった……
という、ワリとしょうもない設定の漫画(笑)。この作者は画力は
しっかりしているので、絵柄は好きなんですよね。でもブランクが
あったせいで、本人はすごくヘタになったと言ってましたよ。私が
見た目にはよく判りませんが……と言うのは、逆に失礼か?

 最後は星野之宣「宗像教授伝奇考・特別版」です。これって既に
紹介済みだと思ってたんですが、読書リストを確認してみたら掲載
して無かったよ……ガーン。そんな感じで、改めてご紹介します。
本書は「〜伝奇考」シリーズの特別版で、単行本未収録作品と描き
下ろし作品で構成されてます。あと巻末に「星野之宣・諸星大二郎」
の対談と、伝奇考シリーズの関連地図、全話ダイジェスト解説つき。
現在このシリーズは文庫版で全て出てますけど、この特別版だけは
別になってます。宗像教授コンプリートを目指すのなら欠かせない
一冊ですよ。それとNHKから出た「クビライ」もね。
 特別版の内容は、未収録作品が「龍神都市」の前・後編で、この
続編として描き下ろしの「邪神融合」がある。今回は干支に関する
考察から「辰巳」のエピソード。龍神と蛇神の土着信仰のお話です。
他に「土の女」と「マレビトの仮面」も収録されてますが、これは
宗像教授が出てこない、シリーズ外の短編作品。伝奇エピソードの
ためか、単行本未収録作として本書に収録されたようす。

 毎度のことながら、作者の博学には恐れ入ります。巻末対談でも
述べてますけど、当時この類の作品を描いていたのはこの二人だけ。
今では古代遺跡や神話を題材にした漫画もありますが、パイオニア
の苦労は大変なものがあります。このジャンルでは諸星さんが先輩
にあたるので、星野さんもかなり影響を受けていた様子。でも私の
印象だと、星野さんはSF作品の方がしっくりきます。これは最初
「2001夜物語」にハマったせいだな。当時は「ヤマトの火」は
休載中だったし、それよりも諸星大二郎の「マッドメン」の衝撃が
すごかったからねぇ。
 改めて考えると、この二作「ヤマトの火」と「マッドメン」が、
私を伝奇趣味に向かわせたのは間違いない。それとギリシャ神話を
読み始めたのは安彦良和の「アリオン」からだ……これらの作品、
まだ読んでない人には超オススメですよ。

249. ライノベは萌えているか?(2006/10/5)
 今週もまたステキな雑誌をご紹介しましょう。それは二見書房の
「ファントム」です。本書は「電波男」などで有名なライノベ作家
「本田透」が企画・監修した雑誌ですけど、アオリ文句は「超世代
ライトヘビーノベル誌」です。軽くツッコミを入れておくと、
「コレ雑誌じゃないじゃんよ! 裏面のバーコードが二つあるし、
単行本じゃん!」
 ……てな感じ(笑)。おまけに次号予告とかもまるで無いので、
次がいつ出るのかも全く不明です。

 さて本書の内容なんですけど、正直申しまして小説作品では私が
「これは!」という面白い作品は見当たらなかったです。ちゅうか
三十過ぎの私にはもう「萌え」は辛いというか「イタイ」ジャンル
なのかもしれません(笑)。マンガも収録されてますが、こちらは
小野敏洋の「知らないことはわからない」が最高に笑えましたね。
オタ主人公の自虐ネタですが、程良くブラックでイイ感じ。
 それと、もっぱら濃い〜エッセイの内容にも爆笑させてもらった。
米光一成(よねみつ・かずなり)のエッセイ「地獄読書会」では、
既存のライノベ作品でもかなり突飛な「撲殺天使ドクロちゃん」を
「二十数名の女性書評家に読んでもらう」という、ある意味無謀な、
いやタイトル通りの地獄の読書会を敢行してました。これもかなり
イタイ内容で、自虐ネタ満載である。
 他に「あかほりさとる」のエッセイもかなりイタイ内容である。
四十を超えたオヤジの書く高校生の恋愛が受け入れられるかどうか、
そのあたりは現在実験中……なのだそうだ。涙無くしては読めない
文章である(笑)。

 自虐ネタというと、監修者の本田透のエッセイ「萌え総研」では、
近ごろ流行っている「萌えエロ」の解説がなされている。私も認識
不足だったのだが、どうやら「萌え」という概念は「こちらが萌え
キャラに支配されること」なのだそうである……ううむ、なるほど。
これだと「俺はこのキャラに弱いんだ」という表現がピッタリくる。
他には「仔猫が膝に乗ったままで、動けなくなってしまった」状態
とも似ているだろう。
 この法則にエロが組み込まれたのが「萌えエロ」なので、当然の
ことながら自虐嗜好のM男が主人公になることが多いのだそうだ。
これは非常に解りやすい解説でしたね。

 でこの「ライトヘビーノベル」というジャンルだが、ほとんどが
自虐ネタという「開き直り」とも言える潔さがウケてるんでしょう。
しかし、こうして改めてこの系統を読んでみると、先週に紹介した
「Novel JAPAN」が、いかに「正統派な誌面作り」をしているかが
解ります……非常に興味深いですな。これからのライノベ作品では、
「これらの二極化が、より進む」と感じるは、私だけでしょうか?
まあ私には、ライノベが末広がりに発展していくというより、拡散
して細胞分裂していくように見えますけどね。

 最近のライノベ誌の創刊ぶりを見ると、流行の「萌え」を全面に
打ち出したのは少ない方だと思う。例えば「電撃マ王」はゲームが
サブ・コンテンツとなってるし、最古参の「ドラゴンマガジン」や
「スニーカー」の王道路線に追随するのが「Novel JAPAN」だろう。
今回の「ファントム」はその既製品から漏れた作品群とも言える。
しかしこれは既に「萌え」だけでは市場を形成できず、プラス何か
を売りにしているとも考えられます。
 考えるに、雑誌形態としてはこのような各分野の特色を強調する
より、広い読者層を獲得できる「鍋物」的なラインナップの方が、
破綻するリスクは少ないのではないだろうか? もっともこの答え
が出るころにはライノベ作品群も淘汰が進んでいると思われるため、
紙面を刷新するには遅すぎるだろう。果たしてこの終着点はどこら
へんになるのだろうか? 私はそこだけが非常に気になって、夜も
おちおち眠れません(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が1作追加。
書籍は2冊の追加。

 DVDの1本は「ナショナル・トレジャー」です。本作の製作は
ジェリー・ブラッカイマー。この人はジョニー・デップが主演した
「パイレーツ・オブ・カリビアン」が超ヒットとなり、続編も期待
大ですな。過去の作品だと「フラッシュダンス」や「トップガン」
もこの人の製作で、売れっ子プロデューサーのひとりです。
 内容は、アメリカ合衆国独立宣言書に隠された伝説の財宝を巡る
アドベンチャーです。主演はニコラス・ケイジで、その父親役には
「チャンプ」に主演したジョン・ボイド。ヒロインに「トロイ」の
傾国の美女ダイアン・クルーガーと、なかなか渋い配役。

 でもこの作品、謎解きの部分はそれなりに面白いんですが、肝心
の冒険部分がこじんまりとした作り。というのも、独立宣言書から
隠されたヒントを元に謎を追って行くのが、近代都市中にある古い
教会となってるためです。異国の地に出向くといったロケーション
の雄大さが無いのが原因ですね。これは「ご近所アドベンチャー」
とか、そういうジャンルになるのだろうか? 全体の印象としては
「安っぽい作り」といったところ。
 この製作者はTVシリーズの「CSI科学捜査班」も製作してて、
本作もなんかTV映画っぽい感じがしましたよ。カメラワークにも
難があるように見受けられます。本作も売れた作品には違いないん
でしょうけど、2004年の公開なのに、もう1500円で売られ
ちゃってます……儲けが優先なのかな?

 コミックの続巻は「愛気」第3巻です。作者の「ISUTOSHI」は、
アフタヌーンで「てんでフリ〜ズ」を描いてましたね。本作は格闘
漫画に挑戦した、その3巻目。最初は学園モノかと思って見てたん
ですけど、ヤクザがらみの敵キャラが量産されてきて、どっか別の
方向に展開していく様子……この人は、少年誌は向いてないのかも
しれません。女性キャラはワリと好みなんですけどねぇ。

 書籍2冊はどちらも学研M文庫「中東戦争全史」と「現代紛争史」
です。著者は山崎雅弘で、この2冊は続き物としても読めますね。
前著では古代イスラエル王国時代から書き始めているため、非常に
解りやすく中東の歴史が頭に入ります。ユダヤ人が世界各地へ移住
(ディアスポラ)してから二千年。第二次大戦後に故郷に帰還し、
現イスラエルを建国した瞬間から中東戦争が勃発する。
 ここらへんの事情は前にも説明(だべり・065)しているので
省きますけど、イギリスによる外交上の不手際のツケは、ずいぶん
高いモノについてますね。そこだけみても六十年経っても解決して
ないんですから。
 後著では中東地域にアフガニスタンを加えて、イスラム原理主義
勢力の世界紛争地域を解説。レバノンが拠点のヒズボラ(神の党)、
ロシアのチェチェンやルーマニアのボスニア。フィリピンのアブ・
サヤフも紹介されている。これ以外の紛争としてはフォークランド
紛争と中国の辛亥革命も取り上げてます。フォークランド紛争とは
アルゼンチン対イギリスの闘いで、ここでもイギリス植民地時代の
ツケが原因となっている。しようもない国ですな、この国は。

 それと中国の辛亥革命について、ちょっと解説しときましょう。
これは1911年に始まった中国の内戦を指すもので、当時はまだ
清国政府に対する人民蜂起という形である。ただ、第二次大戦後に
日本軍が撤退した後でも、中国の内戦は延々と続けられた。結果的
には毛沢東の人民解放軍(共産党)が国民党軍を台湾に追い出して
一応の終結をみる。毛沢東は1949年に中華人民共和国の成立を
宣言するが、台湾ではこれに対抗し、国民党軍の中華民国こそ正当
な政府であると主張。清朝を打倒して中華民国政府を成立させたの
は国民党軍の孫文である。それが根拠となり、共産党はクーデター
により政権を奪ったものとされたのである。
 ここでよく間違えられるのは、中国は四千年の歴史を持つものの、
現在の中国政府が誕生したのは57年前ですよ、ってところです。
国民党か共産党のどちらにしても、清朝政府から移行した政権では
なく革命によって成立した国、ということですね。

248. ミリタリーに萌えろ?(2006/9/28)
 先週に引き続き、今週も新創刊されたマニーな雑誌を2冊ご紹介。
最初は「MC・あくしず」(Vol.1)です。これは既に9月20日
に第2号が出てるんですけど、私はやっと創刊号を入手しましたよ。
発行はイカロス出版で、私はミリタリー関係のムック本を出してる
硬派な会社と思ってたんですが……ちょい前に「萌えよ!戦車学校」
という本を出して、それがなんとアマゾンで売り上げ1位を獲得!
それで今度は雑誌を出しました、というコトなんですな。

 内容ですけど、萌えキャラを全面に出してはいるものの、記事は
正確なので好感が持てますね。ま、この系統は知ったかぶりが通用
するほど甘くはありませんから、当然でしょう。個人的には前出の
「〜戦車学校」のページが一番でした。フランスの戦車「シャール
B1 bis」が登場してますね。超マニアック! この重戦車はよく
宮崎駿が描くタイプの、丸っこくてずんぐりしたフォルムなんです。
確かタミヤがモデル化したはず……と思ってたら、その紹介記事も
後ろの方にちゃんとありました。でも5040円かよ!? さすが
マニーな車輛は価格もコレクター向けです(笑)。
 しかしこの「ミリタリー&美少女」はガンダム時代からあったし、
別に珍しくはないと思う。ナゼ今こんなにウケてるんでしょうか?
それがちょっちナゾですな。私は表紙を描いてる「島田フミカネ」
にはかなり萌えましたけど……折り込みピンナップでは表紙キャラ
の横に、黒髪ロングなツリ目美少女が!(笑)

 ところで、この系統では以前「モデルグラフィックス」に連載の
「コンバット嬢」で最初に萌えた気がする。これを描いていたのは
「ガンスミス・キャッツ」でお馴染みの園田健一でした。それとも、
元々は「プラモのモ子ちゃん」がルーツなんでしょうかね?(笑)
これはタミヤ模型の小冊子「プラモ製作講座」のキャラクターで、
卓上カレンダーも出てたほどの人気キャラだったんですよ。
 でもこの雑誌、全体的に見るとミリタリー調なんですけど、SF
とかIF戦記物も混ざってますね。とにかく美少女+ミリタリーが
好きな人にはオススメですが、どっか中途半端な気もします。

 続いて2冊目は「Novel JAPAN」創刊第1号です。これはホビー
ジャパンが出したライトノベルの雑誌。私はてっきりIF戦記物が
メインだと思って一緒に買ったんですけど、内容はごく普通の雑誌
でした……既存の「ドラゴンマガジン」や「スニーカー」とあまり
変わりません。これからHJ文庫も出していくとのことですけど、
果たしてこの内容でどこまでシェアに喰い込めるんでしょうか……
ちょっと解りませんね。
 それと、ノベルの新刊プレビューを見たらかなりビックリですよ。
他社作品の発売データも全て掲載してありますけど、ライトノベル
書籍は月に100冊以上も出てるんですな。誰がこんなに読んでる
んだろう? ちゅうか、進行ペースの遅い週刊マンガよりは月刊誌。
それよりもっと早く展開する小説媒体に、読者がどっと流れてきた
のだろうか?

 以前にも述べたと思いますが、現代は空前の「文字情報時代」で、
ウェブ上では九割がそうだと言えます。これは新人作家にとっては
デビューもしやすくていいんでしょうけど、その反面ブームが消費
されるのも非常に速く、アッという間に廃れてしまうという弊害も
あります。アスキーが発行していた「ログアウト」は休刊したし、
集英社の「ジャンプノベル」は……まだ出てるのかな? 新書版は
まだ作品が出てる。なんか一時期のファンタジー・ブームと似てる
気がすると思うのは、私だけでしょうか?

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が1作追加。
書籍は2冊ですが、続巻なので累計には1件の追加。

 DVDの1本は「ナバロンの嵐」です。これは以前にBOX版で
出ていたものの単品売りです。やっとだよ! 頼むから抱き合わせ
販売はやめてくれ……西部劇とかもそうだ。ああもう(泣)。
 本作はアリステア・マクリーン原作の「ナバロンの要塞」の続編。
内容は、イギリス軍の特殊部隊「Force 10」が新たな任務をうける
ところから始まる。ナバロンの要塞から生還した後のストーリー。
今回はスパイ抹殺指令を受け、ユーゴスラビアに潜入する。

 前作の「〜要塞」では、主役のマロリー役がグレゴリー・ペック。
爆発物の専門家のミラー役にデビッド・ニーブン。名優アンソニー・
クインも出演してました。今回はロバート・ショウ、エドワード・
フォックスです。それとハリソン・フォード。マクリーン原作では
「荒鷲の要塞」もありますが、そちらはクリント・イーストウッド
でしたね。毎回すごいメンバーです。
 この作品、初見はTVだったと思うが、今回のDVDではかなり
カットされていたことに気がつきましたよ。ユーゴのパルチザンの
エピソードがすごく新鮮に感じられましたね。リチャード・キール
の怪演(笑)も久々に見ました。この人も濃い〜俳優ですな。

 それと改めて見て気がついたのは、フランコ・ネロが出演してた
ことですかね。そうだったっけ!? マジびっくり。記憶というの
はアテにならないものです。ちょっと見にフレディ・マーキュリー
が軍服を着ているように見えましたよ(笑)。
 本作で一番おもしろいのはラストの20分なんですけど、ここで
それを言うとネタバレなのでやめておきます。原作のマクリーンは
脚本も書けるので、ストーリー組み立ての妙は流石ですね。

 コミックの続巻は太田垣康男「MOONLIGHT MILE」第13巻です。
ようやく今巻で吾郎が宇宙に戻ってきました。やっぱりこの作品は
吾郎とロストマンが揃わないとしまりが悪いというかなんというか。
旧式ロケットのエピソードもけっこう良かったんですけど、どうも
日本国内が舞台だと、ウソ臭く感じられるのは私だけでしょうか?
個人的には、国籍不明の潜水艦に直撃弾をオミマイしてほしかった
ところです(笑)。いや、そんなサイドストーリーは放っといて、
これから宇宙での吾郎の活躍に期待してますよ。ほんとに。

 さて書籍は今週も上下巻です。久々のハードカバー本で、草思社
「文明崩壊」です。著者はジャレド・ダイアモンド。ハーバード大
で生物学、ケンブリッジ大で生理学を修めている。しかも鳥類学や
進化生理学、生物地理学、人類生態学にも詳しい天才です。前作の
「銃・病原菌・鉄」ではピュリッツァー賞を受賞。
 内容は、人類の文明はどのようにして崩壊するのか、という調査
研究の本です。現代の合衆国モンタナ州の状況や、古代アナサジ族
の衰退原因を探っている。他にもイースター島、グリーンランド、
オーストラリアの殖民状況や、マヤ文明、アフリカの人口爆発など、
かなりの広範囲を調査してます。チラッとですが、日本の江戸時代
の植林政策にも言及してましたね。

 この本の要点は、天然資源を有効に利用することが繁栄の秘けつ、
ということです。自然界は微妙なバランスの上に成り立っていて、
必ずしも人間に便利なことが資源の有効利用ではない、ということ。
様々な地域を例にとり、その崩壊の原因を解説してくれます。ただ、
これは著者本人も述べてますけど、説明がくどい部分もありますね。
崩壊の原因が似たような場合は、特にそうなります。私も読むのに
けっこう疲れました。上下巻で800ページなんですよ(泣)。
 それと、同系統のテーマの本では以前(だべり・097)読んだ
学研M文庫の「古代文明の興亡」もオススメ。これは「古代を検証
する」シリーズの第4巻目で、主に洪水伝説とメソポタミア文明や
インダス文明の崩壊原因について解説してます。こっちの方が気軽
に読めるかも知れません(笑)。

247. マニアックな雑誌(2006/9/21)
 リュウの創刊(復刊?)は前に(だべり・240)書いていたが、
9月19日に出ていたことをすっかり忘れていた私。友人から指摘
されて、慌てて書店に直行ですよ。

 買ってきて驚いたが、執筆陣が超マニアックだ。表紙イラストを
描いたのは中澤一登。この人は映画「キル・ビル」のアニメパート
を担当していた人物だ。折り込みピンナップでは「田中芳樹&道原
かつみ」コンビの「銀河英雄伝説」があった。次号から新作の連載
開始って、ほんとですか? 何年ぶりでしょうね?
 それと吾妻ひでお「不条理日記2006」がある。旧リュウでは
「ぶらっとバニー」を描いていたが、元々の不条理日記も同時期の
作品である。それは確か星雲賞を獲得したはずと記憶していたが、
今年「失踪日記」で27年ぶりに再度受賞したことが判明。本誌の
解説にそう書いてある……これで四冠王ですか? マンガ史上初の
快挙ですよ。

 発行が徳間書店だけあって小説原作漫画も多い。前出の銀英伝も
そのひとつだが、梶尾真治&鶴田謙二の「おもいでエマノン」には
ちょっち感動。しかしこの作品、鶴田さんの遅筆っぷりからして、
ちゃんと連載できるのだろうか?
 単行本「日本ふるさと沈没」では途中だった遠藤浩輝の短編は、
加筆されて「前編」になっていた。でも今回も次号に続く……って、
コレは連載だったのか!?
 神崎将臣「ZENON(ゼノン)」も復活してましたね。これも
スゲェ懐かしい作品ですよ。前の話はもう記憶にないくらい。
 ふくやまけいこ「ひなぎく純真女学園」はとても面白い。作者の
絵柄は久しく見てなかったような気がするが、全然変わっていない
ような気がする。ほんわか風味の4コマですな。

 ところで、元のSFまんが誌「リュウ」は、手元の資料によれば
昭和54年5月20日の発行となっている。もう27年前ですか。
旧リュウ創刊号でマンガ家としてデビューした安彦良和が、今回も
描いてます。その当時は「アリオン」だったが、今度は「麗島夢譚
(うるわしじまゆめものがたり)」という中世日本の和寇(わこう・
海賊)のお話です。なんかスゲェ時代を感じさせますね。
 その「アリオン」ですが、昭和61年3月に劇場アニメになって
ます。当時のスタッフ、製作進行の岡田聡は私の知り合いでして、
仲間うちでも話題になってたっけ……宮崎駿の「天空の城ラピュタ」
で製作進行をしてたスタッフ、熱海正志も仲間の一人だったんです。
その後NHKに入ったハズだが、彼はいまどうしているだろうか?
久しく会ってないなあ。

 ここ数日は、かなりノスタルジックな気分に浸ってました。皆で
ワイワイやってたのは丁度20年前になりますね……時の経つのは
早いものです。とりあえずは「リュウ新創刊・復活おめでとう」と
言っておきましょう。懐かしさだけでなく、これから有望な新人を
多数輩出する雑誌に成長してもらいたいものです。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が1作追加。
書籍は2冊ですが、続巻なので累計には1件の追加。

 今週の1本は「オリエント急行殺人事件」です。有名なアガサ・
クリスティの原作を、オールスター・キャストで映画化したもの。
本作のポアロ役はアルバート・フィニーで、私にはちょっと馴染み
がありません。ポアロのイメージはピーター・ユスチノフですな。
この人は本作以降の映画でのポアロ役。でもこの配役の方が原作の
雰囲気には近いのかもしれません。
 内容は、数年前に発生した少女誘拐殺人事件から始まる。次いで
オリエント急行で豪商の殺人事件が発生した。犯人は乗客の誰か?
関係者の尋問シーンが絶妙の緊張感を生み出している傑作ですね。
ちなみにこれは74年の製作だが、リメイクの新作はどうなったん
だろう? やったとは聞いたが、その後の評判を全く聞かない……
もしかで、大コケだったんだろうか?

 この作品、キャストが本当にすごいメンバーです。男性陣ですと
ショーン・コネリー、リチャード・ウィドマーク。三銃士で有名な
マイケル・ヨーク。サイコの主役、アンソニー・パーキンス。渋い
脇役はジョン・ギールグッド。この人は執事の役がフォーマット。
女性陣ではジャクリーン・ビセット、ヴァネッサ・レッドクレーブ、
ローレン・バコール、レイチェル・ロバーツ。伝道者オルソン役で
イングリッド・バーグマンはアカデミー助演女優賞を獲得した……
すごすぎて解説が追いつきません。
 で、ひとつだけ。特典の解説では、イングリッド・バーグマンは
当初は別の配役だったが、本人が伝道者オルソンの役をやりたいと
言って、きかなかったのだそうだ……彼女はこの役が最も演技力を
必要とすることに、気づいていたのである。だとしても狙った通り
に賞が取れるものではないが、すごい感性の持ち主ですね。

 コミックの続巻は技来静也「セスタス」第12巻です。前巻から
セスタスの興行団一行はポンペイで巡業中。今巻では地元の拳闘士・
エムデンとの勝負が決着します。でも、オチは次巻につづく(泣)。
私はエアマスターが終わったせいで本誌ヤングアニマルを読まなく
なってしまい、これではお話がさっぱり解りません(笑)。
 そういやエアマスターの作者「柴田ヨクサル」は、ヤンジャンで
将棋マンガを連載中。これは真剣師のお話。アフタヌーン連載中の
「しおんの王」に対抗してるのだろうか? でも私はコレ、その昔
「つのだじろう」が描いていた本格将棋マンガ「5五の龍」を思い
出しましたよ。これも非常に懐かしい作品。

 書籍はハヤカワ文庫NF「動物に愛はあるか」(I・II 巻)です。
本書はハードカバー版を二分冊で文庫化したもの。作者モーリス・
バートンはロンドン大学卒の動物学者。内容は、様々な動物を観察
した行動調査のレポートです。
 本書は「動物に心はあるのか?」という、素朴な疑問に正面から
挑んだ傑作研究です。欧米では宗教観念から「心は人間独自のもの」
と考えられているので、科学者がこのような研究テーマを選ぶこと
自体、世間の反発を買うものです。作者もその点には充分注意して、
救助行動や高次行動など、単語の使用法にも言及しています。

 なかでも私が最も興味深かったのはI巻9章「盲導」ですかね。
ネズミが盲目の仲間をエサ場まで盲導する、という行動は、実際に
よく見られるケースだという。そういや盲導犬やその調教師という
のも多数いますし、あっても不思議じゃないですね。
 終盤では、これらの動物の「おもいやり行動」とは、母から子に
伝わるものだろう、という仮定をしてます。それは母性本能ですが、
これが母子の範囲を超えて他の動物にまで適用されたときに、我々
にはそれが「おもいやり」のように感じられるということ。著者は
このような行動が、人間の心の発生の元になったのではないか、と
考えてます。ううむ……なかなかスルドイ観察力ですな。

 それとこの本には(カバーと同じ絵柄の)挿し絵がありますけど、
本文とは全く関係無いイラストになっている。それがちょっとした
動物行動学のうんちくになっていて、これもとても面白かった。

246. 宮さまご誕生(2006/9/14)
 去る9月6日。皇室に41年ぶりに皇位継承資格者が誕生した。
まことにおめでたいことです。改めて「おめでとうございます」と
言いたいですね。お名前は「悠仁(ひさひと)」と決まり「お印」
も「高野槇(こうやまき)」となりました。このお印とは、皇族が
身の回りの品に付ける印のこと。高野槇は日本固有の常緑高木で、
高野山に多いことからこの名前がついたそうだ。
 気になる皇位継承順位ですが、悠仁さまは第三位です。これは現
皇太子「浩宮徳仁(ひろのみやなるひと)」が第一位。次が秋篠宮
「礼宮文仁(あやのみやふみひと)」です。ということは今後皇室
に皇位継承資格者が増えない場合、弟宮の秋篠宮の側から皇太子が
立つことになります。歴史を感じさせる出来事ですな。

 歴史的に見ると、初代神武天皇が即位したのは紀元前660年と
考えられている。本当かどうかは別として……今年(平成18年)
は皇紀だと2666年になるはずだ。あと34年で、2700年の
百年祭がやってくる。ちなみに、有名なゼロ戦は2600年(昭和
15年)に配備されたので形式がゼロとなっている。
 前に(だべり・243)天皇の歴史関係の書籍を読んだが、これ
からは皇室の本も読もうかと思ってます。継承問題ともからんで、
今後もたくさん出るでしょうからね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックの続巻が1作追加。

 さて、DVDの1本は「大アマゾンの半魚人」です。本作は既に
発売されてたもので、今回は再版。前は買い逃がしちゃいましたが、
今度は即買いできましたよ。廉価版の1500円になってくれて、
前回の買い逃しもラッキーだったってコトですか?(笑)
 内容は、アマゾンの奥地で発見された謎の生物化石を調査する、
という探険ホラー。原題は「Creature From The Black Lagoon」で、
直訳すると「黒珊瑚礁からの怪物」ですかね? 本国アメリカでは
半魚人とは言わず「鰓(えら)男=ギルマン」という名称です。

 でこの作品、怪物の半魚人が超有名なんですけど、私個人的には
出演した女優「ジュリー・アダムス」の方に思い入れがあります。
ローカルTV映画で見たときに一目惚れしました。彼女はスッゲェ
オレ好みの「絶叫美女」なんですよ(笑)。作品がモノクロという
こともあるんでしょうが、色白で黒髪。白い水着に生脚。とどめの
水中バレエに「完全にいかれた」のかも……いや、その水中バレエ
ですけど、今回の解説でスタント(吹替え)だったと判明しまして、
ちょっと(かなり)ガッカリです(笑)。そういやこの後ファンに
なったジェニファー・コネリーも似たようなタイプですな。彼女も
「フェノミナ」を見てファンになった。奇しくも同じホラー映画の
系統ですよ。
 昔から怖い物知らずの性格のためか、ホラー作品を見てても美女
の方に眼がいってたような気がする(笑)。怪物の半魚人にしても、
仮面ライダーの怪人的で面白い。ちゅうか本作は1954年の製作
だから、年代からしてモノマネはこっちだろう。怪獣ブームの前身、
「ウルトラQ」でさえ昭和41年(66年)からの放映だ。

 ところでヒロインのジュリー・アダムスですが、他の出演作品が
全く解りません(泣)。いろいろ調べてはみたんですが、DVD化
されてる出演作もこれだけの様子。ううむ……せめて出演リストが
ないことには、これ以上は捜索のしようがありませんな。おそらく
日本未放映のマイナー作品ばかりなんでしょうね。ドラキュラとか
そっち系の女優さんの資料はけっこう揃ってるんですけど(泣)。
 まあこの作品。まだ見てない人には是非オススメしときます。

 コミックの続巻は市東亮子「やじきた学園道中記」第29巻です。
やっと赤目編が決着か……と思いきや、肩透かしを喰らった結末に
ちょっとガッカリ。天皇家の逸話はどうなったの? そんな調子で、
次回作に期待してます。やっと話にからんできた葵上総介と、やじ
さんの関係が超気になって、夜もおちおち眠れませんわ(笑)。

245. 小説のBGM(2006/9/7)
 今週は音楽が執筆活動に与える影響について、ちょっと解説です。
先週はクラシックのCDを紹介しましたが、私は以前、小説を書く
ときにBGMにクラシック曲を聴いてました。これは音楽があると
場面のイメージを想像しやすいからですな。私の場合は小説を書く
といっても、頭の中に映像が浮かばないと書けないタイプなんです。
「書く」と言うより「見たまま描写」という方が正確ですね。
 この描写の仕方については、それぞれ作家さんの特徴があるかと
思いますが、私の場合は映画の演出に近い感覚でしょうか。これが
けっこう困りもので、よく「キャラが動いてくれない」状態に陥り
ます。そんな時に音楽があると、発想しやすいワケですね。

 著作4作目の短編「小さな約束」を例に解説すると、最初の冒頭、
オープニングは「夜明けの場面」です。所は丘の上修道院の一室。
BGMはもちろんグリーグの「ペール・ギュント」から「朝」です。
これは定番中の定番。他には考えられない(笑)。
 主人公マルコが麓のメーヘンまで走って行く場面。他の作品でも
そうですが、走るシーンはワーグナーの「ワルキューレの騎行」で
決まり。これも定番ですけど、全部流してると戦争やってるみたい
に聞こえる……映画「地獄の黙示録」の印象が強すぎます。
 マルコが噴水広場でひとりぼっちでいるシーン。辺りは夕焼け。
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章。この曲は
日本では「家路」ですな。まぁ〜どい〜せ〜ん〜……ってやつです。
デパートなどで閉店時によく使われてますね。
 読了後のエンディングに流れるのは、ヘンデル「メサイヤ」から
「ハレルヤ合唱」です。えらく悲しい雰囲気のまま終わったので、
最後はこれで……ちゅうか、余計に悲しいですね。

 他の作品ですと、6作目の「小さな英雄」でマルコとローリエが
駈け比べをする場面があります。ここでは前出のドヴォルザークの
交響曲第9番「新世界より」第4楽章。出だしが勇ましい曲なので、
ピッタリくるでしょう。
 続いてマルコが丘から飛び出すシーン。ここはやはり「白鳥の湖」
でしょう(笑)。印象的なサビの部分だけですが、マルコには白鳥
のごとく華麗に飛んでもらいたいところ(笑)。
 エンディングに流れるのは、ニールセンの「アラジン組曲」から
行進曲です。この曲を聴いたとき「小さな英雄」の作品全体の印象
が決まりました。いわば「テーマ曲」のようなものです。

 ところで「以前は」と述べましたが、実は現在は聴いていません。
それはナゼかというと、ほとんどの曲を記憶してしまったからです。
つまり現在は「脳内ステレオ」状態なんですな(笑)。
 まあ、読書は静かにするものですが、読んだ後でもこれらの曲を
聴いてみてください。きっとイメージがふくらみますよ。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規に5作追加。今週はマンガ紹介の
後編です。つまり先週の5作は前編。合計10作ですな。それと、
コミック・リストを50作ほど過去データに移動しました。

 さて、最初は水木しげる「ヒットラー」です。これは世界文化社
のペーパーバック版。元の単行本は確か実業之日本社だったと思う。
本作は昭和四十六年に発表された戦後三十周年記念作品だったが、
今回は六十周年でPB版で再版されたもの。内容は、タイトル通り
ヒットラーの伝記である。1908年の学生時代から、1945年
終戦のベルリン防空壕で拳銃自殺するまでが描かれている。本作は
参考文献もかなり多くて史実には正確だと思われるが、独特の構成
で脚色されている。絵柄やカットにしても、記録写真のパロディも
あって非常におもしろい。
 本作を読んでいて気がついたんだけど、私はヒットラーが書いた
(口述筆記した?)という「我が闘争」を読んでない。今度買って
読んでみよう……確か角川から上下巻の文庫が出てたはずだ。

 2作目は吾妻ひでお「うつうつひでお日記」です。本作は前作の
「失踪日記」後の初単行本。その前作は、漫画家協会賞や手塚治虫
文化賞などを総ナメにしている。確かメディア大賞も受賞したので、
これで三冠達成……サラブレットか?(笑)
 本作の内容は日記をそのまんま漫画化したものです。読書録とも
言える内容で、大量に本を読んでる(日に1冊!)のにはビックリ
ですよ。これだと年間300冊以上も読んでいることになる。私は
週に2冊、年100冊が限界です。ただやはりそれだけでは画面が
寂しいためか、毎回女の子のカットを描いているのが涙ぐましい。
作中でも何度も「描くの飽きてきた」と言っている(笑)。

 3作目は「貧乏姉妹物語」第1巻です。作者「かずといずみ」は
どっかで見たことある絵柄だが……また本人かもしれない(笑)。
絵的には萌えキャラですな。アニメ化もしたので買ってみたけど、
いまどき貧乏をテーマにするのはかえって斬新かもしれませんね。
「びんちょうタン」とかぶってるのかも? 作品のツッコミどころ
としては「クーラーも無い部屋なのに、ワイド画面のTVがある」
部分でしょうか(笑)。
 4作目は唯登詩樹「MAIの部屋」第1巻です。別冊ヤンマガで
連載中のフルカラー漫画。内容は同じ部屋に住むことになった三人
の女の子のお話。この三人は杉本真衣という同性同名のため、各人
の星座を愛称に「うしちゃん」「かめちゃん」「おとめちゃん」で
呼びあっているのがとても可愛らしい感じ……この作者は一時期の
硬質な絵柄から一転、柔らかなタッチに変貌しましたね。この方が
描くの楽なんでしょう。

 最後は竹本泉「バラエティも〜にん」第1巻です。本作は全くの
ノーマークだったため、書店で見たときは「どこで連載してたの?」
とか思ってビックリ。雑誌「まんがタイムきららキャラット」で、
隔月で6ページの連載。きらら本誌での「かわいいや」は知ってた
んですが、これには気づきませんでした。でも、単行本にまとまる
までに三年ですか? すごい感覚ですなぁ……でも、この人らしい
と言えばそうなのかも。
 内容は、えっと……いつものとおり(笑)。主人公の丘崎やすみ
宅にやってくる不思議なもののお話。最初が「雪だるま」だったよ。
好きですねぇ、雪だるま(笑)。

244. クラシックの夕べ(2006/8/31)
 今日で八月も終わりですね。とはいえ、まだまだ残暑がきびしい
日が続きそうです。でも、うちの近所ではもう木の葉が黄色くなり、
はらはらと落ちはじめましたよ。改めて考えてみると、夏の終わり
というのはノスタルジックな気分になるものです。もう私も若くは
ないな……そんなところでしょうか? でその私はというと、先週
から変わらず夏バテを引きずったままで、体が本当ではありません。
つまり、今この文章を書いている私はニセモノです(笑)。

 今週はCDを1件ご紹介しときましょう。それは「クラシック・
ベスト101」です。これは「6枚組101曲3000円」という
激安CD。1枚あたりだと500円ですか。同じシリーズでジャズ
とかいろいろ出てますね。でこれ、日本の発売元はユニバーサルと
なってますが、元の音源は名門「デッカ」のレーベル。帯の宣伝に
よると、一部に別レーベルの「グラモフォン」の音源も使われてる
様子です。しかしその部分ではボリューム調節がされてないため、
急に大音量になったり、聞き取れないほど小さくなったりもします。
ちょっとげんなり……まあ、この値段では仕方がないでしょう。

 収録曲ですが、さすがに101曲もあると聴くのも大変。合計で
6時間超になりますからね。この6枚はそれぞれ「ドラマで聴いた
クラシック」とか「映画で聴いたクラシック」という編集なので、
BGMにするなら最適かも……しかし我が家にもクラシックの名盤
CDはけっこうありまして、かなり重複してます(泣)。
 以下、気になった部分の解説。

 1枚目の第1曲目にTVドラマ「白い巨塔」のテーマにもなった
「アメイジング・グレイス」がありますが、これが元の歌い手じゃ
なかったのがちょっと残念。元はニュージーランドのソプラノ歌手
ヘイリーですな。彼女はデッカからデビューした歌手なんだから、
入れてくれてもいいだろう?
 2枚目の第8曲目。プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から
「誰も寝てはならぬ」がある。歌手はルチアーノ・パヴァロッティ。
彼はドミンゴ、カレーラスと並ぶ三大テノールのひとりだ。内容も
ズービン・メータ指揮のロンドン・フィル演奏だから、私の持って
いる音源と一緒である。これは必聴。

 3枚目第8曲目。ギターの名曲「禁じられた遊び」がある。だが
これは別の人の演奏。元はナルシソ・イエペス。グラモフォンから
イエペス作品集が出ているので、そちらを聴いた方がずっといい。
ただ本CD収録のウィリアム・ゴメスも、ヘタではない。
 同3枚目15曲目。マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティ
カーナ」より「間奏曲」がある。これは映画「レイジング・ブル」
や「ゴットファーザー・Part3」に使用されたということだが、
この曲を入れるくらいなら「〜Part2」の劇中で使用された、
レオンカヴァルロの歌劇「道化師」より「衣装をつけろ」を入れて
ほしい。私はテノールがホセ・クーラの音源を持っている。
 同3枚目18曲目。ラヴェルの「ボレロ」がある。しかしこれは
後半の終結部だけの収録で、ボレロの良さが全くでていない。この
曲を最初から全て聴きたいのなら、グラモフォンからカラヤン指揮、
ベルリン・フィル演奏の名盤が出ているので、そちらがオススメ。
他の曲目でも、このカップリングならハズレは少ない。

 4枚目第14曲目。ベートーベンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
第2楽章がある。この曲はビリー・ジョエルがカバーした「今宵は
フォーエヴァー」で有名だが「なんか音がヘンだよ?」という感じ。
これは収録がマズイんでしょう。別のピアニストだと、ダニエル・
バレンボイムがオススメ。この人は指揮者としても超一流。6枚目
10曲目で同じベートーベンのピアノ・ソナタ第14番「月光」を
演奏してるヴラディーミル・アシュケナージもいいですよ。
 5枚目第18曲目。フォスターの「夢見る人」がある。私はこの
曲を子供の頃から「子守り歌」として聴いていた……ディズニー・
アニメの曲と信じて疑わなかった時期もある(笑)。古い映画でも
子供が寝るシーンになると必ずかかる名曲です。
 6枚目第1曲目。オルフの「カルミナ・ブラーナ」より「おお、
運命の女神よ」がある。これはドラティ指揮、ブライトン合唱団、
ロイヤル・フィル演奏の名盤からのものだった。とてもうれしい。
元の全曲盤はデッカから出ているので、そちらもオススメ。

 なんちゅうか、かなりマニアックな解説ですんませんねどうも。
しかしまだまだ言いたいことは山ほどあるのだが……サティの曲が
1曲もないのはなぜだ? よく使われているハズだが? それと、
バレエ曲では「剣の舞」と「くるみ割り」があるのに「白鳥の湖」
がないのはどうしたこと? ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」は
確かにいいけど、それなら「メサイヤ」からの「ハレルヤ合唱」も
入れてほしい。マーチを入れるならニールセンの「アラジン組曲」
からの行進曲も入れてくれ……もう止めておこう。キリがない。

 まあこの6枚組CDは、クラシック初心者には超オススメです。
これからの秋の夕べにはピッタリでしょう……安いし(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックの続巻が5作追加。
 ちゅうか、今週からたまってる書籍も読もうと思っていたのだが、
夏バテでそんな気力はどこへやら(笑)。とりあえずマンガばかり
読んでましたよ……ふう。

 続巻コミックの1作目。魚戸おさむ「イリヤッド」第11巻です。
この作品はエピソードの進行があまりに遅いため途中から読む気を
無くしていたのだが、新刊が出るとやっぱり買ってしまう(笑)。
なんか巧い策略にハマってる気がしないでもありませんが、今巻は
ちょっぴり話が進んでます。現物(骨)が出てきたところですか。
今までは手掛かりだけでしたからね。でも引っ張るなら引っ張るで、
もう少し巧くやってほしいところ……いや、巧いのかな。それでも
買ってるんだから(笑)。
 2作目は藤島康介「ああっ女神さまっ」第33巻です。こちらも
まったりペースで進む作品です。今巻は夏合宿のエピソードの続き。
サービス・カットはやっぱり「夏のワンピースでバイクにまたがる」
とこでしょうか? この無防備さに超萌え?(笑)
 3作目は大島永遠「女子高生」第8巻です。なんか出るの早くね?
と思ったら、巻末には番外編が3編……どこで描いていたのだらう?
今巻の本編は修学旅行編なのだが、本編より番外編の方が面白い、
と思うのは私だけ? 特に高橋(弟)に超萌え(笑)。

 4作目は平野耕太「ヘルシング」第8巻。作者も言ってる通り、
一年半振りの新刊ですか。この人は「お話よりも描きたいシーンを
描いてしまう」作家さんですな(笑)。でも今巻ではアーカードの
過去の一部が明らかになったりして、ちょっと満足。ヒゲだったん
ですね、彼は(笑)。でも十字軍のころならそうだよな。不思議と
納得しちゃいましたね。
 5作目は木城ゆきと「銃夢 Last Order」第9巻です。今巻では
まだヴィルマのエピソードが続いてますが、やっとタイトルにある
「ラスト・オーダー」が出てきました。主人公のガリィは1カット
も登場してませんけど(笑)。えっと……これって、メルキゼデク
に電脳侵入したとこから始まったんだっけ? 元の話を忘れそうに
なったので、最初から読み直しましたよ(笑)。

 ところで、コミックも50冊を超えてリストが長くなってきまし
たね。来週あたり、過去データの方に移動させようかと思ってます。
今回は量的に、とても面倒な作業になりそうだ(泣)。

243. 夏バテ超特急(2006/8/24)
 最近のこの暑さには、ほんっと参りましたね。暑いだけでなくて
夕立があったり、台風のどしゃぶりにふられたり、すっかり体調を
崩してしまいまった。勤め先にも遅刻するし……ま、それは毎度の
ことなんですけど。
 でもこれは考えるに、休日にクーラーつけっぱで、床で寝たのが
原因ですね。起きた直後は腹が下痢って、トイレに超特急でした。
めっさ体もだるいし、試しに風呂場の体重計にのったら、五キロの
減量に成功してましたよ。ダイエットには丁度よかったな(笑)。

 話は変わりまして、今週購入した雑誌を1冊ご紹介しときます。
それはコミックバーズ増刊の「ギガロック」(Vol.15)です。私は
これってフツーのコミック誌と思ってたんですけど、実はテープの
貼られたエロ系雑誌。幻冬舎から隔月(偶数月)の発行の雑誌で、
次号は10月19日の発売です。
 内容では「中村みずも」がまた「不思議のアリス」作品を描いて
いたのにちょっとビックリ。この作家、十年前から同じパターンの
漫画を描いている……もっと前からだろうか? それと、どこかで
見たようなのが「ZERRY 藤尾」という作家。どこで見たのかは忘れ
ちゃいましたが……あれ? 知り合いの某H漫画家アシスタントに
画風が似てるような……でも、確実に別人だよ?(笑) この人は
初単行本が出るようなので、こんど買ってみよっと。

 しかし一番注目なのは、表紙イラストを描いてる「加茂」さん。
ちょっと見に「たかみち」とクリソツな絵柄なんですけど、こちら
の方が体の線がやわらかくて色っぽい感じ。表紙と、最終ページに
カラーがあります。おくづけでは「はじめまして」と言ってるので、
今号から描いてるのかな? 前号を見てなくてすんません。
 ウェブで調べてみたところ、お友達の「前田」さんと一緒にHP
を持っていることが判明しました。サークル「GAFAS」のネームで、
コミケにも参加してるご様子。もしかして超有名な人? ブログは
止まってましたけど(笑)、これは次号も要チェックですな。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックの続巻が2作追加。
書籍は2冊の追加。

 さて、DVD2本はどちらもダコタ・ファニング出演作。最初は
「アップタウン・ガールズ」です。本作はブリタニー・マーフィと
共演ですけど、私はこの女優よく知らないんです、すんません。
 で内容はというと、一夜にしてセレブのお嬢様から貧乏人に転落
したモリーと、これまた大金持ち女社長の令嬢レイとの、心温まる
「ハートウォーミング・ストーリー」ですな。なんか「絵に描いた
ような設定」です(笑)。しかし、レイ役はかな〜り難しい性格。
母親は女社長で仕事に没頭していて、父親は意識不明で寝たきり。
レイ本人は名門お嬢様学校に通うご令嬢で、人生を達観したような
理性的な少女。おまけに潔癖症で、サプリメント・マニアでもある。
レイのベビーシッター(子守り)に就職したモリーとの、掛け合い
漫才で話が進んでいく。けっこう笑える場面が多い。

 本作を見ると、ダコタの演技力がズバ抜けているのがよく解る。
他の役者と比べても全く違和感がない。普通、子役だともっと演技
が大げさになったりするものなんですが、そうした部分がほとんど
見られません……これで八歳だから流石と言うべき。一方モリー役
のブリタニーもこれはハマリ役ですね。おっちょこちょいでおバカ
なセレブお嬢様、という性格設定がピッタリです。
 ま、お話自体はどうってことないんですが、とりあえずダコタの
バレエ発表会シーンはファン必見(笑)。

 次は「ハイド・アンド・シーク」です。こちらは名優ロバート・
デ・ニーロと共演……すごいキャリア積んでますね、ダコタたん。
内容は、母親の自殺に心を閉ざした娘エミリーと、その回復を願う
精神科医の父親ディビッドとのお話。一応サスペンス・スリラーと
いうことなんですが、あまり怖くはありません。ちゅうかロバート・
デ・ニーロが出演したという時点で、オチは予想できるでしょう?
この人がフツーの役をやるワケありませんからね(笑)。音声解説
でも監督のジョン・ポルソンや他のスタッフが、デ・ニーロの出演
決定に舞い上がってました。これは必聴です。

 まあネタバレはそのくらいで、ここでもダコタの演技力がすごい。
共演のデ・ニーロにも負けてません……ビックリしたなあ、もう。
前にリメイクした「宇宙戦争」に出演しているのも見たんですが、
あれは演出がマズかったと思う。なんかイマイチでした。ダコタの
出演作では本作が一番ですな……でも、茶髪の頭はカツラ(笑)。
本人は金髪ですからね、これはバレバレです。
 ところで、共演者で精神科医キャサリン役のファムケ・ヤンセン
という女優さんがいます。この人えらい美人ですね。美女ではなく、
美人という形容がピッタリ。ファッションモデルとかに、こういう
タイプの美人がいますよ。これも必見ですな。

 コミックの続巻。最初は岡田芽武「SHADOW SKILL」第5巻です。
これはかなり前(4月)に出てたんですけど、すっかり見過ごして
いた一冊。本誌アフタヌーンを買わなくなったせいですな。今巻の
内容は、カイ・シンクとの対決が終わったところ。クルダ国王には
キュオが就任……ある意味これは予想できましたが(笑)。続いて
ヴァイの出生の秘密が明らかになりました。これは面白い展開です。
次巻にもかなり期待してますよ。
 次は、安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第13巻です。
今巻ではコロニーは落ちるし、タチは中尉で復活するし、おまけに
ドズルがえらく人間臭くて面白いし。ということで、かなり展開の
激しい巻でした。それと、実社会ではブライト艦長役の声優だった
鈴置洋孝さんがお亡くなりになりましたね。肺ガンだそうですが、
ファースト・ガンダム放送以来、時は確実に流れているんですなあ。
ちょっとしんみりしちゃいましたよ……ご冥福をお祈りします。

 書籍の2冊ですが、夏らしく天皇に関する本です。靖国の参拝が
どうのこうのという皮一枚のことは放っといて、元の我が国の歴史
を探求するのに貴重な時間を使いましょう。
 で、その1冊目はズバリ「天皇家誕生の謎」です。学研M文庫。
著者の関裕二は歴史作家で、古代史を得意としてますね。内容は、
天皇家がいかにして成立・存続してきたか、という解説本です。
この天皇家は元々渡来系の豪族(九州)という説が有力ですけど、
本書でもその説を踏襲してます。神武天皇の東征をめぐっては畿内
ヤマト(現在の大阪)土着の物部氏との関わりについて、かなりの
ページ数を使ってます。本書で特に注目したいのは物部氏と神道と
のつながり。物部氏の祭祀が、ヤマトの支配権委譲の時に天皇家の
祭祀として採用されたのではないか、というもの。大嘗祭や鎮魂祭
などの祝詞(のりと)に、その類似点を指摘してます。

 もう一冊は「歴代天皇 知れば知るほど」です。こちらは実業之
日本社の発行の天皇系譜総覧本。著者の所功(ところ・いさお)は
京都産業大学教授ですが、時代ごとの解説者も別にいます。
 さてこの両方を読み比べてみると、どうも初代神武天皇は九州、
それも熊本・日向あたりの豪族だったようです。天皇家は、最初は
邪馬台国と同様「鬼道」を行っていたらしく、畿内には遠征という
意味ではなく「招かれて」入った、というのが真相の様子。これは
畿内の豪族をまとめて国家体制を作り上げるための「象徴的地位」
を任されたということ。鬼道を行っていた天皇家は、祭祀に優れた
能力を発揮していたはずですからね。
 ここらへんを調べていくと邪馬台国なんかも絡んできて、かなり
面白いですよ。

242. 「修道士マルコ」第三章を上梓(2006/8/17)
 お待たせしました。やっとこさ掲載できましたよ……昨年末から
八ヶ月ぶりの続編です。長かったな(笑)。いやほんとに(泣)。

 今回のお話はタイトル通り「氷菓子」です。丘の上教会の財政難
を救うべく、修行僧のマリーが活躍するストーリー。また、今回の
エピソードは次章にも継続しているため、前後編の「前編」という
位置付けになります。この章は突然終わったような印象を受けるで
しょうけど、かなり長い話なんですよ、これが。
 さて、その次章「第四章」は、今冬の掲載予定となっております。
できればもっと早く掲載したいところなんですが、遅筆が治らない
限りムリでしょう(泣)。ちゅうか、次の第四章で「第一部完結」
となる予定。今のうちに第二部のプロットを整理しておかなくては
ならない……これがまた非常に入り組んでいて面倒くさい(泣)。

 ところで、この「マルコ」のシリーズは、長編「小さな英雄」と
短編「小さな約束」を先に掲載してあります。どちらも単体で完結
してるエピソードなので、読んでもらえると非常に嬉しい(宣伝)。
作中の年代順だと最初が「小さな約束」で、現在執筆中の「修道士
マルコ」が二番目。長編の「小さな英雄」は、現在よりずっと先の
お話なんですな……まあ、スターウォーズばりにエピソードが前後
していると考えてもらうと解りやすい(笑)。
 できれば次の「第二部」の終わりで「小さな英雄」につなぎたい
ところなんですが……もっと長くなりそうな予感です。どうか気を
なぐぁ〜くして、おつきあい下さいませ。

 話は変わって。コミケに出陣された皆様には、大変お疲れさまで
ございました。凱旋なさった方も、敗残兵となられた方も(笑)。
東京では翌日に大停電が発生してたんで、当日ぶつからなかったの
は不幸中の幸い……いや、コミケの結果が不幸ぢゃなくって(笑)。
近年は雨や雪だったりしてたんで、今夏はつつがなく開催できたの
は良かったですな。
 私がコミケに出向いていたのは、もう十年以上前になってしまい
ましたけど、連載してる「マルコ」はもっと前からのつきあいです。
息の長い作品だ……もうライフワークと化しているやもしれません。
この際だから途中を「はしょらず」に、書ける話は全て書こうかと
思ってますよ。はしょったところで半分にもなりませんし(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規に2作追加。それと久々にトップ
絵も更新しましたよ。今回のは「きりかぶ」です。

 コミックは「鉄のラインバレル」第1巻です。本作は清水栄一と
下口智裕の共著で、チャンピオンREDで連載中のロボット漫画。
内容は、主人公・早瀬浩一の前に出現したロボット「ラインバレル」
を巡るお話です。どうやら巷では話題の様子なので、今回遅れ馳せ
ながら購入してみました。ちなみに鉄は「くろがね」と読む。
 さて、結論から言ってしまうと、私の嗜好には合いませんでした。
女の子キャラ「城崎絵美」はナイスでしたけど(笑)。しかし主役
ロボットがエルガイムのエヴァもどきなのはいいとして、1作目の
ガンダム以来「世代間のギャップ」をテーマにした作品が無いのは
非常に残念ですね。
 ま、本作は青春群像がメインとのことなので、私の評価は的外れ
なんでしょうけど……新作のガンダム・シリーズとか、みんなこの
パターンなんで。私らの世代では、ギャップの演出がとっても重要
だったんです。劇中で大人に対して言えないことを、主人公が代弁
してくれるワケですな。1作目のガンダムがこれにあたりますが、
エヴァでもやってましたね。父子の関係がからんだりとか、最近の
作品でやってるのは……なんだろう?

 次は吉富昭仁「BLUE DROP」です。これは短編集というか表題作
の連作短編集といえるもの。内容は崩壊した後の世界での、近未来
SFですね。背景に破壊された瓦礫があるのに対し、学生は現代と
同じセーラー服。この違和感(と女学生)がたまりませんな(笑)。
絵柄というか、黒目がちなキャラの描き方が印象的です。
 ところでこの作者、以前は「EAT-MAN」や「RAY」といった連載を
してましたが、短編の方が面白いよ……と思うのは、私だけですか?
私の友人も本書は発見・即買いしてましたけど、同じ評価でしたね。
ちゅうか、単に「この物語」が面白いんだと思います。続編も描く
予定があるとのことなので、かなり期待してます。

241. また散財(2006/8/10)
 先週はマイPCの防塵フィルターを買いに、街中に出かけました。
自作PCのパーツも物色してたんですけど、最近のPCはスペック
過剰ですね。CPUが2個玉ならメモリも2枚差し。グラフィック・
ボードまで2枚にしなくてもいいだろう?(笑) いや、そういう
デモPCが可動してたんですけどね。これだと予算が30万円でも
足りない……まあ、マイPCはHDが2基がけ(計4台)で、この
システムに6万円かかってるから人のことは言えませんな。

 ところで、普段は滅多に行かない書店に足を運んだら、あるある
……私の捜索してたアイテムが揃ってましたよ。おかげでまた散財
しちゃいました。今回も2万円(泣)。こんなことばっかやってる
からPCの買い替えができないんでしょうね。
 帰宅してから今回のと合わせて、未だ紹介していないアイテムの
総量を計算してみました。DVDが計16本。コミックが12冊。
書籍は36冊に達してました……ああ、誰か私に時間(とお金)を
ください(泣)。

 今週紹介しておくのは雑誌が2冊。どちらもエロエロ関連です。
最初は「BLACK GIAN」というHなPCゲームの雑誌。これはその名
の通りテックジャイアンの増刊で、昨年の7月号の増刊ということ
なのだが、ナゼかまだ在庫が残っていた。Vol.3まで出ている様子。
もしかして、売れてないんだろうか?(笑) 前に、本誌に同名の
小冊子が付録についたことがあり、それが独立発売されてるらしい。
本誌は1280円しますが、これはDVDとかディスク付録が無い
ぶん安くて740円。一般的なB5の雑誌サイズなので、廉価版と
いう位置付けなのかな?
 内容は……本誌とほとんど変わりません。HなPCゲームを紹介
する記事で埋め尽くされてます。しかし、私の注目は「にしき義統」
の巻末マンガでした。7年ぶりの新作だそうですが、内容は典型的
な兄妹モノ。タイトルは「Tickling Party」で、これは直訳すると
「くすぐり祭り」でしょうか?(笑) 題名通りのストーリー展開
でしたよ。
 しかしこの雑誌、副題が「美少女ハレンチマガジン」というのは
いかがなものか?(笑) ハレンチ……死語じゃないのか?(笑)

 次は「コミック・シグマ+(プラス)」というH雑誌。うるし原
イラストの表紙につられて買いましたが、先々週(だべり・239)
で述べたH雑誌「天魔(TENMA)」に掲載されていた短編フル
カラー漫画「凌辱の刻」が全話収録されていた。これはラッキー!
と思いきや、カラーでの再録は最初の1話分のみで、後はモノクロ
……やっぱり画集への収録を待つしかないんでしょうね(泣)。
 他の執筆陣は「水無月十三」や「まぐろ帝國」など、かなり有名
どこが揃ってます。発行が茜新社なので、本誌「TENMA」から
の再録もありました。中綴じ袋にDVDディスク付録がついていて、
これが表紙と同じ絵柄のピクチャー・レーベル。これで490円は
激安かもね……ちなみに、この付録DVDの内容はHアニメの紹介
ムービーでしたよ。また創刊号らしく、表紙テレカの全プレ企画も
やってます。これはかなりのレア物になるかもしれませんね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックが新規に2作追加。

 DVDの2本は「マスク・オブ・ゾロ」と「レジェンド・オブ・
ゾロ」です。スピルバーグが製作総指揮となってますけど、監督は
マーティン・キャンベルでした。出演者もアントニオ・バンデラス、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズで、これは続きモノ。
 本作の内容は、18世紀のカリフォルニア植民地で、スペインの
圧政に苦しむ民衆を救う義賊「快傑ゾロ」のお話。1作目のゾロ役
はなんとアンソニー・ホプキンス。この俳優は「羊たちの沈黙」の
レクター博士の役で超有名になりましたね。彼が年老いて、二代目
ゾロを鍛えるところから物語は展開する。娘さんとのラブロマンス
もあって、アクションだけではない見せ場もあった。2作目はその
二代目のお話で、既に子供がいる設定でした。こりゃ続けて観ない
と解りませんよ(笑)。

 これは最初「レジェンド〜」を買ったのだが、前作の「マスク〜」
を観ていないことに気がつき、慌てて前作も購入した(笑)。私は
中古屋で「デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)」
を買ったんですが、最近になってアルティメット版も出たそうだ。
調べてみたら、特典などが微妙に違うらしい……まあいっか。半額
以下の1600円だったから(笑)。
 ちなみにこの「快傑ゾロ」の原作はジョンストン・マッカレー。
1919年に書きあげた小説を、名優ダグラス・フェアバンクスが
映画化して大ヒットした。ここらへんは「マスク〜」の映像特典で
詳しく解説されてます。確か、翻訳本は創元から出てたと思ったが
……今度また探してみよう。

 ところで、私は前に「アラン・ドロンのゾロ」も買っているので、
今回また観直してみました。なんちゅうか……テンポがゆっくり?
というか、ゾロはかなりパワフル? という印象です。これは劇中
「人を殺さない約束」をしたせいなんですけど、剣戟シーンはよく
出来てるのに、カット割りや演出のテンポがのろい。74年の製作
では仕方がないのかもしれない。逆に新作はアクションが早過ぎて、
展開が詰まった印象をうける。特に「レジェンド〜」がそうだった。
この中間ぐらいのスピードにはならないもんなのか?(笑) あと
CGがウソ臭くて辟易するのはいつものことですけど、列車のミニ
チュアはうまく出来てましたね。
 また本作はこれらとは別にタイロン・パワーが40年に主演した
ものもある。そういやドロン版のゾロは最近「日本語吹替え入り」
になって再発売された。私の所有するのはCDケース版で、特典も
吹替えもナシですよ(泣)。

 さて、コミックはまたもエロエロ。最初は「家庭の事情」です。
チラッと前述した「まぐろ帝國」の作品で、これは「TENMA」
の連載分をまとめたもの。雑誌「シグマ+」に本書の宣伝が出てた
ため、即買いしちゃいました。内容は、壊れた母・姉・弟の関係を
描いたもの。
 この作者はSMやボンテージ系が得意のようです。ちょっと気に
なったのは前作の「放課後奴隷倶楽部」と比べて、肉体の描き方が
「軟らかくなった」ところでしょうか。これって過剰に表現すると
「ゴム人間」になってしまうので、注意してもらいたいところです。
私は「張りつめた肉体」の方が好味なので……って、オレ様個人の
嗜好はどうでもいいか(笑)。

 次は「birthday」です。新人「ゆきみ」の初単行本。新人ながら
も超人気のため、初版限定版も出ているみたいです。私が購入した
のはラス1だった通常版……と思ったら、もう再版でした。二ヶ月
で再版というのは、H系では驚異的。内容は短編集で、収録作では
「NATIVE HEART」が超お気に入りです。ナディア風の褐色南国娘が
主人公の自宅に押しかけてくる、というもの……この人はカラーも
含めて、絵がとても上手。人気があるのも頷けます。
 他の収録作は大半が凌辱モノですが、話の内容とかポージングの
部分で、H漫画家の「胃之上奇嘉朗(いのうえ・きよしろう)」と
よく似てますね。もしかでお弟子さんか、または模写で修行をして
いたのかもしれません。

240. 夏の温度差(2006/8/3)
 東京はやっと梅雨が明け、連日のように暑い日が続いております。
私は日中の屋内外の温度差に耐え切れず、おもいっきり体調を崩し
ましたよ。クーラー病ってヤツですかね? 外は30度近いのに、
屋内はエアコンが効いて16度……温度差は14〜5度にもなるん
ですな。これじゃ体がついていきません(泣)。
 確かノーネクタイを奨励するのは「クール・ビズ」でしたっけ?
これって「エアコンつけずに省エネしましょう」って運動ですけど、
街中の店舗はそんなことお構い無しにガンガン冷えてます。

 ところで前に(だべり・237)「自室はエアコンつけてないと、
室内温度は29度まで上昇する」と書きましたが、今週はその影響
がモロに出ました。休日の昼に帰宅して、マイPCを立ち上げたら
止まっちゃいましたよ……ハードディスクが熱暴走でダウンしたん
です(笑)。いや、笑い事じゃないっす(泣)。
 マイPCは高速HDを4台も積んでいるため、その熱量はハンパ
でない。ケース内の冷却には充分注意していたのだが、熱でダウン
したのは初めてだった。だが、原因は「通気口の防塵フィルター」
がホコリで詰まってたせいです。ええと……コレ取り替えたのいつ
だったっけ?(笑) とりあえず、現在はケース側面を開けっ放し
で動かしてます。こうなると「防塵」の意味は無く、しかもスゲェ
騒音だよ。防音効果もゼロですな(泣)。今度から夏の前には必ず
フィルターを交換することにしよう……今はその騒音の中でタイプ
打ちしてます。フィルターは明日にでも買いに行きますよ。

 で、やっと本題に入りますけど(笑)、創作小説の「夏季分」が
完成しそうです。一部の修正にまだ少々時間がかかるため、掲載は
「8月17日」の予定となっております。本サイトの「そうさく」
ページにもその旨告知しておきました。再来週ですね。
 今回の「修道士マルコ 第三章 氷菓子」は夏らしいテーマなので、
この暑苦しい時期にはピッタリですな。またシリーズ初の「前後編」
となるため、次回はなるべく早く掲載しようと思ってます……が、
掲載予定は「冬季分」のままにしておきます。ヘタに予告を出して
自分の首を絞めるのもアレなんで(笑)。遅筆なのはいつものこと。
人生、諦めが肝心です(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に2作追加。

 DVDは「未知との遭遇」ですよ。これは以前出ていた2枚組の
「デラックス・コレクターズ・エディション」を探し出して購入。
まあ、本作はあまりにも有名なので、紹介するのも気後れがします
けど(笑)。内容は、UFOに遭遇した人々が、脳裏に受け取った
イメージを辿って「ある場所」まで導かれていく、というものです。
UFOの特撮が素晴らしい出来映えで、当時大ヒットとなった傑作
ですな。ちなみに本作は「3大SF映画」のひとつで、他の2作は
「ブレードランナー」と「2001年宇宙の旅」ですよ。
 また本作は1977年の製作なんですが、翌年には「特別編」が
公開されている。これは宇宙船内部のシーンが追加されたもので、
その後80年に「ファイナル・カット版(最終版)」となって現在
に至っている。DVDはこの最終版しかなく、購入する時は迷わず
「2枚組」を選択するのがオススメですな。宇宙船内部のシーンも
特典映像として収録されてます。

 この作品を観た時の感動は忘れられませんね。日本では前の年に
「スターウォーズ」が公開されてますけど、私はそれを見ずにコレ
を見たワケです……ちょっちぶっとび。いや、かなり驚きでしたね。
その後ビデオを借りて見たのは、確か「特別編」だった。DVDは
この部分はカットされてますけど、スピルバーグ監督自身がカット
してるので、最終版をそのまんま評価するのが礼儀というものです
……無い方がいいですね。このシーンは映画会社の要望で挿入され
たんだそうですよ。
 マニーな話をすると、UFOの接触作戦を指揮しているクロード
博士を演ずるのは有名な映画監督のフランソワ・トリュフォーです。
彼は特典の解説では「私は役者として参加するからには、演出には
一切口出ししない」と言ったそうです。流石ですね。自身も監督な
だけに、現場がよく解ってます。
 まあDVDで細かいところまで見ると色々アラもあるんですが、
もしまだ見てないのなら、絶対見るべきですね。映画史の1ページ
を感じることが出来るでしょう。

 さて、コミックもSF関連。最初は星野之宣「宗像教授異考録」
(第一集)です。これは前に初版を買い逃して、探してた一冊だ。
場末の書店にひっそりと置いてあるのを発見しましたよ。いいなあ
売れない本屋って……そんなこと言っちゃいけません。私のために、
これからも在庫を充実させておいてください(笑)。
 本作は前作「宗像教授伝奇考」の新シリーズという位置付けです。
内容は、宗像伝奇(むなかた・ただくす)教授が古代の神話・伝承
の謎に迫るという連作もの。この第一集では、最初がイタコのお話。
作者得意のSFというか伝奇ロマン。しかしこの主人公の名前……
普通の人はまず読めないだろう?(笑)
 また前作の「〜伝奇考」シリーズは、現在は文庫で入手可能です。
この他に「〜特別版」が1巻あって、別の出演作として「クビライ」
(NHK出版・文明の道/第2巻)がある。宗像教授コンプリート
を目指すのなら忘れずに。

 次のコミックは本当にSFで「日本ふるさと沈没」です。本作は
小松左京のSF小説「日本沈没」のアンソロジー・コミックですね。
映画化に合わせての発行でしょう。描いている作家は鶴田謙二の他
二十名。米村孝一郎とか久しぶりに見ましたね。他にも宮尾岳とか、
スゲェ(マニーな)作家が揃ってます。中でもちょっと気になった
のは月刊アフタヌーンで「EDEN」を連載中の遠藤浩輝ですか。
話が途中で終わって「リュウ本誌につづく」はねぇだろう?(笑)
 でこの「リュウ」というコミック誌ですが、かなり前に休刊して
るんですね。それが今度9月19日に新創刊というコトらしいです。
これは買わねばならんでしょう……つまんなかったらそこで終わり
ですけど(笑)。

239. 見つけにくいモノですか?(2006/7/27)
 先週述べた通り、捜索していた本がアマゾンで入手できましたよ。
それと合わせて、今週もムック本をご紹介。最初は「うるし原智志
イラスト集 煤iシグマ)」です。ちょい小さめのB5判(週刊誌)
サイズで、お値段も1600円でした。B2両面ポスター付。

 内容は今までのあり合せ物で構成……という編集方針だったそう
なんですけど、なんか見たことのない絵もチラホラ。中でも注目は
「RCツインズ」という漫画で、これは「キラリティー」の番外編
というか、設定ではその二十年後というお話。雑誌「電撃帝王」に
掲載された読み切り作品だそうで、続編の予定もあるとか。
 その他のカラー・イラストは、いつもの「おっぱい星人」ぶりが
全開でしたね。個人的にはH雑誌「天魔(TENMA)」の表紙が
お気に入りです。でも、そこに掲載されてた短編はいつになったら
出るんでしょうか? また同じ系統のイラスト集に収録されるのを
待つことになるのか? この人の作品集は、いっつもこのパターン
ですな(笑)。

 次は探していたモノ。それはブランド「G.J?」のムック本で
「All About G.J?」です。本書は同社Hゲームの設定・CG資料集。
A4判で1.5センチくらいの分厚い本で、そのせいか3360円
もしやがりました(笑)。
 この「G.J?」というソフトハウスは、キャラデザ担当の佐野
俊英が中心のHゲーム製作集団。前社の「Ripe」時代からその
コンセプトは変わりません……やはり「レイプ」という名称がマズ
かったのだろうか?

 本書に収録されているのは「アキバ系彼女」と「双子ノ母性本能」
及び「姉とボイン」の三作がメインですが、巻末にはオマケとして
「七人のオンラインゲーマーズ」と「妻とママとボイン」の資料も
一部収録されてます。これも「おっぱい星人」には最適の内容で、
なんせゲームタイトルが「ボイン」ですからね(笑)。ただ難点を
あげると、JPEG画像を拡大したときに生じるモアレ(ぼやけ)
があるのが気になった。これはデジタル編集の弊害でしょう。印刷
物の拡大ならこうはならないハズ。
 ましかし、この本は佐野俊英のファンなら持っていなくてはいけ
ない一冊。うちの近所にはどこにもなかったけど(泣)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に2作追加。
書籍は2冊の追加。

 DVDは「バーバレラ」です。1968年のカルト映画。カルト
というか、マニア企画モノですか(笑)。アメコミ原作だけあって
内容はかなり大味です。主役のバーバレラを演じるのがジェーン・
フォンダ。オープニングからおヌードを披露してますけど、これで
掴みはOK! そんな感じ(笑)。
 いや、内容を正確に説明すると、バーバレラは優秀な宇宙飛行士。
地球大統領からの特命を請けて、デュラン・デュラン博士を探しに
タウ・セティ星系へと旅立つ。この博士は強力な兵器「ポジトロン
光線」の発明者で、放置すれば宇宙の平和が危ぶまれる……まあ、
そんな調子の超B級SF映画です。

 今週はコミックもエロ系です……全てがHになる。そんな感じで、
最初は春輝「秘書課ドロップ」第1巻です。なんかこの作者の本、
出る度に買ってる気がする。内容は、新入社員の主人公が配属され
たのは女ばかりの秘書課。ハーレム状態ですな。しかしその秘書の
ひとりには何か秘密があるようで、社内には敵もいる……という、
1巻ではその出だしの部分でしたね。この「美人OL系」もかなり
人気のあるジャンルですな。

 次は米倉けんご「淫笑う看護婦」初回現定版です。この初回版は
同サイズの小冊子が付いてるBOX仕様。これも探し回ってやっと
見つけましたよ。小冊子は同人誌の作品を収録したもので、かなり
レア度は高めです。ちなみにタイトルは「わらう」と読みます。
 この作者は普通のH漫画も描けますが、どちらかというと作風は
「若い男を喰っちゃう美女」というのが多い。勝ち気な年上の女が、
ちょっと内気な青年を誘惑する……そういやゲームでは「碇シンジ
育成計画」の作画もやってましたね。内容的にもピッタリかもしれ
ません。

 書籍は前述のムック関連で「ジャケ買い」ならぬ「カバー買い」
したH小説を2冊ご紹介。両方とも「二次元ドリームノベルズ」で、
最初は遙彼方「陰陽弓姫 小夜 淫種の呪縛」です。すごいタイトル
ですなあ(笑)。内容は、安部清明の系譜に連なる美少女陰陽師が
巫女姿・破魔弓で妖魔を狩る、というもの。本作のイラスト担当は
前出の佐野俊英。挿し絵は全てCG作画のため、できればカラーで
収録してもらいたかったところ。

 もう一点は、黒井弘騎「魔宝怪盗マジカルシャドー」です。この
魔宝怪盗には「レガシィハンター」というルビがあった。内容は、
魔力を持った宝石(魔宝)を狙う怪盗マジカルシャドーと美術館の
警備隊長との淫乱バトル。すごい構成だよ(笑)。イラスト担当は
先週もチラッと述べた「桐島サトシ」です。本作の挿し絵はペン画
のイラストですけど、かなりエロエロ(笑)。表紙や口絵のカラー
もそうですけど、この人も「おっぱい星人」ですね。

 この系統……「ヒロイン凌辱もの」というのは二次元ドリームの
基本のようですね。いつからこのジャンルが発生したかについては
定かではありませんが、私の古い記憶では「イクサー1」あたりで
しょうか? H雑誌「レモンピープル」が最初のような気もします。
最近の「ツンデレ」ブームともマッチして、シェアは拡大の一途の
様子。ジャケ買いしたにもかかわらず、けっこう読める内容でした。
なんか売れてるのも解る気がします。

238. 探し物は何ですか?(2006/7/20)
 という出だしの歌がありましたが、私が先週から探していた本は
ネット通販書店の「アマゾン」に在庫があることが判明しました。
即注文(昨日)したので、明日にも入手できる予定。そこで今週は
他の購入済アイテムを先にご紹介しときましょう。

 最初は「TECH GIAN BRILLIANT」が2冊です。これは2005年の
上半期と下半期のぶん。本書は合計439本ものエロPCゲームが
紹介されてるので、購入ガイドとしては最適ですな。おまけに修正
ファイルも満載のため、ゲーム発売元サイトからダウンロードする
手間も省けます。
 ただ、私の場合は本書を「絵師チェッカー」として利用している
ため、元のゲームを買うことがあまりない……エロゲーファンには
あるまじき利用法ですな。

 その絵師ですが、いつもチェックしてる絵師については本サイト
「ぷろふぁいる」ページを参照してもらうとして省略(笑)。その
他で今回注目なのは……ブランド「feng」の「桐島サトシ」ですか。
この絵師は「二次元ドリームマガジン」で見た記憶がありますけど、
同社の特集本「闘姫凌辱」の方だったかもしれない。ちょっと調べ
てみたら、ご本人のHPを発見しました。かなり有名な絵師だった
ようです……勉強不足ですんません。
 もう一人。ブランド「フェアリーテール」の「みぶなつき」です
けど、どっかで見かけたような絵で、どこだったっけ? そうか!
「鉄道むすめ」のイラスト描いてた人だよ……って、これじゃ余計
解りませんよね。これは「鉄道の女子制服フィギュア」のことです。
この人もHPを持ってますね。
 それと本書の表紙を描いている「にしき義統」ですけど、月刊の
「TECH GIAN」本誌の定期購読を申し込むと画集がもらえるそうだ。
詳しくは「eb!」のサイトで確認するように。

 次の本も「eb!」作品「キミキス オフィシャルコンプリート
ガイド」です。元ゲームは大人気の様子で、本書も出た瞬間に完売。
私が購入したのは二刷でしたが、この間わずか二週間……驚異的な
売れ行き。これはキャラデザ&原画の「高山箕犀(・きさい)」の
人気なんでしょうね。前は「トゥルーラブ サマー・デイズ〜」を
描いていた絵師で、この頃と比べると少々頭身が高くなってます。
それがまた非常に魅力的。特に巻末インタビューの端に、スケッチ・
カットがあるんですが、ボディライン確認のためにスケルトン仕様。
これが超エロエロです(笑)。

 ところで、このゲームをやった人に言わせると、
「なんで川田知子(かわだともこ)が攻略できないんだ!?」
 ということなんだそうで……このキャラは水泳部顧問の先生なん
ですけど(笑)。前にも「北へ。」という恋愛ゲームで、主役級の
女の子「春野琴梨(・ことり)」の母親「陽子さんを攻略したい」
という人が続出してました。ゲーマーとは、時にこういう本筋とは
無関係な部分にこだわるものです。

 でこの川田先生ですが、月刊「TECH GIAN」7月号の小冊子では
表紙に抜擢されてましたよ。もち水着姿です(笑)。なんちゅうか
もうアレだな(笑)。またこのゲーム、キャラごとに特製アイテム
をセットにした豪華BOX仕様の「ex」本のシリーズが出ている
のだが、もしかで「川田知子 ex」が出るかもしれない……私も
出たらソレだけ買うかもしれません(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックの続巻が2作で3冊
追加された。

 今週もDVDはどーぶつ(笑)。最初は「白鯨」です。1956
年製作の傑作海洋映画。本作が後世に与えた影響は計り知れない。
内容は、捕鯨船の船長エイハブが復讐のため「モビー・ディック」
を追いかける、というお話。監督がジョン・ヒューストン。脚本が
レイ・ブラッドベリ。主演がグレゴリー・ペック……今こんな豪華
な映画は作れませんな。
 主演のグレゴリー・ペックの代表作というと、たぶん「ローマの
休日」か「アラバマ物語」というところなんでしょうが、私は本作
を第1位に推したいですね。エイハブの鬼気迫る表情が最高です。
これを「ローマの休日」の新聞記者役のイメージで観ると、度肝を
抜かれますよ。まあ、肝心の白鯨はちょっと作り物っぽいところが
あるんですけど、56年当時では上出来でしょうね。

 次は「ジョーズ」です。これも超有名作。しかしDVDは様々な
バージョンが発売されていて、買うのに迷うところ。私が購入した
のは「アニバーサリー(25周年)・コレクターズ・エディション」
でしたが、映像特典などに微妙に違いがあるようです。購入前には
「オール・シネマ・オンライン」等で、各バージョンの相違を確認
しておく方がよろしいでしょう。
 内容は、突如として海岸に現れた人喰いザメと、それを退治する
男達のドラマ。監督はS・スピルバーグ。出演はロイ・シャイダー、
リチャード・ドレイファス、ロバート・ショー、といった面々で、
前述の「白鯨」同様、とても男臭い。

 しかしこの頃のスピルバーグは天才的な手腕を発揮してますね。
ジョーズ本体は作り物なんですが、本物の映像とミックスされてて、
リアル感は抜群です。75年当時の特撮作品としては非常に優秀。
ただ約50分の特典映像「メイキング・オブ・ジョーズ」を見ると、
涙ぐましい努力をしているのが解ります。作成した模型のジョーズ
が全く動かなかったり、とか(笑)。この監督は他の作品でも似た
ようなトラブルに見舞われている。いつも製作状況はギリギリで、
綱渡りの連続だったようだ。
 しかし出来あがった作品は傑作揃いなのが不思議(笑)。本作は
「海洋恐怖もの」としてのジャンルを確立した点で、映画史に残る
名作と言えます。この後に似た様な作品が次々と製作されたことを
考えても、本作の多大な影響は明らかでしょうね。以前に紹介した
「テンタクルズ」も、本作に影響を受けた一作です。

 コミックの続編は平田弘史「怪力の母」2巻と3巻です。本作も
やっと入手できましたよ。どこの書店にも1巻しか置いてないのは
ナゼだったんだろう?(笑) やはりマニアックすぎたのか(笑)。
内容は1巻からの続きで、話は主人公・寿(ひさ)から息子の方に
うつっていく。なかでも長男・清水又太郎のエピソードが主となり、
それが終盤まで続く。
 この又太郎、武士の生き方を捨て芸術の道に進む。しかし実家を
出奔するものの人を殺せない武士は武士では無く、人々との出会い
を通じて生き方を模索することになる。途中でこの作者の他の作品
「首代引受人」も登場。芸と剣の、対極にいる人物の対比が非常に
おもしろい。
 こんなパワフルな漫画も滅多に無いと思うが、ラストはちょっと
「はしょった」感じで、アッサリした終わり方でしたね。

 最後は「おくさまは女子高生」第10巻です。この作品も二桁の
大台に乗りました。作者の「こばやしひよこ」はエロ度が巻を追う
ごとにパワーアップ。特に巻頭カラーの妄想ページは、ブレーキが
効いていない様子ですね(笑)。個人的には「岩崎先生」にもっと
エロシーンを追加してもらいたいところ。
 ところで、あとがきにある「ネットで素敵な女の子を見つけては
テンションをあげる」というのは……作者は完全オヤジ化ですか?
いやもう、どんどんやってください(笑)。

237. アニメ・ソング(2006/7/13)
 私はこの暑い最中に、本を探しに出かけましたよ。なんちゅうか
汗をかいても全く蒸発せず、ただ流れ続けるだけ。しかも捜索して
いた本は見つからなかったし(泣)。夕暮れ前には自宅に戻ったの
だが、私の部屋はエアコンをつけていないと室内温度が29度まで
上昇することが判明……マジですか?
 でもまあ、久々に街中の本屋を巡ったので、他にも発見があって
救われましたよ。今回の購入アイテムは総額二万円ほどでしたが、
重い本を夏場に持ち歩くのはやめましょう。スゲェ汗かきますから。

 で、今週はまずCDのご紹介。懐かしいアニソンCDを2枚購入
しました。それはコロムビアから「大杉久美子」と「前川陽子」の
スーパーベスト。これはシリーズ化されてるようですな。
 1枚目の大杉久美子で一番に思い出すのは「母をたずねて三千里」
ですかね。他に「アタックNo.1」や「エースをねらえ!」とか、
「ハイジ」もそうです。ベスト版なだけあって、聞き覚えのある曲
ばかりですね。ちょっと驚いたのは「ミラクル少女リミットちゃん」
ですか。これもそうだったんだ……そんな感じ。

 2枚目の前川陽子は「ひょっこりひょうたん島」がデビュー曲。
それと「キューティーハニー」と「魔女っ子メグちゃん」ですよね。
このOPとEDの4曲を選曲して、延々とリピート再生……5時間
ぐらいそのままでした(笑)。
 またこのアルバムには、現在までずっとCD化されていなかった
「あさりちゃん ヒット曲集」からの収録もあります。マニアック
ですなあ。

 ところで最近のアニメを見ると、アニソンは本来の役割を終えて
しまった気がする。作品のイメージを伝えるのがその役目だったん
ですけど、今はアイドル歌手とのタイアップや、人気声優が歌って
いるのがほとんどですからね。イントロを聞いただけでOP画面を
思い出すような作品は……もう無用なのかもしれません。
 この頃はTVのみの視聴率が命でしたが、DVD化を前提にして
いれば、その必要は無いのかも。ちょっと寂しい気もしますけど、
これも時代の流れなんでしょうね。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックの続巻が2作追加。
 それと今回はDVDリストを50本ほど「以前のデータ」に移動
しました。これでかなり見やすくなりましたよ。

 DVDは今週も動物シリーズで。1本目は「フリッパー」です。
1963年に製作された、超有名なイルカ映画。後にTVシリーズ
にもなって人気が爆発。全米にイルカブームを巻き起こし、水族館
やシーサイドパークも大盛況だった。日本国内のその系統の施設で
開園が60年代後半なら、ほぼこの作品の影響です。

 内容は、ある漁村に暮らす少年サンディとイルカのフリッパーの
ふれあいのお話……と思っていたのだが、改めて見るとかなり切実。
最初に漁村、というかどこかの島なのだが、ハリケーンに襲われて、
被害者の葬儀シーンもある。しかもここは不漁続きで生活は非常に
苦しく、フリッパーを生けすで飼う余裕も無い……こんなシビアな
作品でしたっけ?
 おそらく、私の記憶はTVシリーズとごっちゃになっているもの
と思われます。TVシリーズではふれあい部分が強調されてたんで
しょう。

 しかしこの作品、私らの年代では「イルカと友達になる」という
魅力に「やられた」人は多かったでしょう。フリッパーの背ビレに
手を引いてもらって泳ぎたい、とかね(笑)。現代作でも「フリー
ウィリー」というシャチの映画があった。こうした作品は周期的に
ブームがくる気がします。

 さて次は「野生のエルザ」です。65年製作のサバンナ映画で、
これも超有名ですな。原題の「BORN FREE」は劇中主題歌
のタイトルでもありますが、これがアカデミー賞をとっている。
 内容は、狩猟監視官のアダムソン夫妻が、人食いライオンを退治
したところから始まる。残されたライオンの赤ちゃんを「エルザ」
と名づけて飼うことになるのだが、これが超カワイイですな。俺も
飼いたいよ(笑)。これってネコ系に弱い人の究極の願望なのかも
しれない。

 ただこの映画、後半はエルザを野生に戻すための訓練の話になる。
エサを与えずに狩りを教え、お婿さん(オス)を探してお見合いを
させたりする。野生動物の飼育と自然還元、は本当に難しい。ただ
その移動中、トラックの屋根にで〜んと乗っかってる様が最高だ。
こんなの一匹欲しいよな(笑)。この作品には続編もあり、それは
野生に戻ったエルザ夫婦の仔ライオンのエピソードとなっている。
 そういや、これとは直接の関係は無いかもしれんのだが、その昔
「恐竜探険隊ボーンフリー」というTV特撮作品があった……まあ、
恐竜も野生の生まれには違いない(笑)。

 コミックの続巻。最初は萩原一至「バスタード」第24巻です。
前巻から二年二ヶ月ぶりの続巻ですよ! スゲェ長いんだよ(笑)。
この作品を継続購入している人は、おそらく惰性でしょう。なんか
エヴァと似たような、出たら買うのが義務化してる気がする。
 今巻は「背徳の掟編・最終節」ということなのだが、あくまで節
であって、物語は続巻に続いている。主人公ダークシュナイダーが
やっと暗黒面(?)から復帰して、ウリエルとの激闘が再開される。
というところで、終わってました(笑)。

 最後は竹本泉「ねこめ〜わく」第4巻です。これ、私はてっきり
購入済と思ってましたけど、書店で発行日を確認したら再版でなく、
最新刊だということが判明……なぜ出版元がコロコロ変わるのか?
という疑問の答えは「あとがきのページ」に書いてあった。ずっと
同じ編集長の元で発表しているからだそうだ。妙にナットク。
 この作品、最初がもう十四年前だったそうで、約3年経過しない
と出ないとは……前述の「バスタード」とも張ってます。おまけに
初版が1月30日で、3月30日で四刷りでした。これはスゲェ。
私以外に誰が買ってるんだろう?(笑) でもやっぱり次も買うん
だろうな(笑)。

236. 最近のアニメ(2006/7/6)
 ここ数日、夜中サッカーを観てたせいで、その時間帯に放映され
てる深夜アニメもチラチラと見ていた。普段なら絶対に見ない時間
なので、ちょっと新鮮でしたね。
 しかし、アニメはここ二十年くらい進化してないような気がしま
したよ。動きがないのは前々からですけど、演出やカット割りにも
全く斬新さが感じられなかった……ま、TV放映の一週間製作物に
文句をつけても始まらないのだが、これはちょっと酷過ぎやしない
だろうか?

 日本のアニメは世界的にみても大人気なのですが、それは映画や
一部の秀作OVAだけのようです。TV作品では「ドラゴンボール」
「らんま1/2」「セーラームーン」が大ヒットで、イタリアでは
大昔の「タイガーマスク」が大人気とか……でもこれらは私の世代
に製作されたものですよね? 80年代くらいですか。最近の作品
では、といっても「エヴァンゲリオン」ですら十年以上前になりま
すからね。現代アニメ作品で、大ヒット作はあるんでしょうか?
 そういや、アニメ雑誌もずいぶん数が減ったような気がします。
特にマンガ原作の作品化が多いせいか、オリジナル作品はほとんど
無い様子。前に「カウボーイ・ビバップ」とかはヒットしてたけど、
今はどうなんだろ? それと、プラモ雑誌では八割が「ガンダム」
関係の記事でした。巨大ロボット物も、新作は無くなってしまいま
したね……もしかで、現代は「アニメ不毛世代」なのかも。

 かなり前になりますが、押井守(アニメ演出家・監督)が言って
いたことを思い出しましたよ。それは「後輩からの圧力なんてない」
ということ。彼の後を追いかけてくる後輩には、危機感を抱かせる
ようなアニメ演出家が全くいないのだそうだ。確か十年くらい前に
聞いた気がしますけど、現状のアニメ作品を見るかぎりでは、その
通りになってますね。果たして、現代のアニメ業界に未来はあるの
でしょうか?

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが2本追加。コミックの続巻が2作追加。

 今週のDVDは両方ともエリザベス・テーラーの出演作。この人
は「クレオパラ」などが有名ですけど、今回は子役時代の作品です。
 でその最初は「名犬ラッシー 家路」です。1943年の製作で、
もう60年以上前ですな。しかし、古臭さは全く感じられません。
内容は、カラクル家で飼われていたコリー犬「ラッシー」の物語。
この時代の英国はひどい不況下で、ラッシーは貧乏を理由に侯爵に
売られてしまう。スコットランドにある侯爵の別荘から逃げ出した
ラッシーは、飼い主ジョーの待つヨークシャーまで、長い旅に出る
のだった。

 この作品は「動物感動もの」の代表作ですな。ラッシーは飼い主
のジョーをとても慕っていて、毎日学校に迎えに行く。その様子が
なんとも素敵です。また子役のリズ・テーラーは、侯爵のお嬢様。
すげぇ美少女っぷりが、マジ驚きます。チョイ役でしか出てこない
ところが非常に残念。まあ、主役はラッシーですからね(笑)。
 またこの作品、廉価版で500円のDVDも出てますけど、私が
購入したのはワーナー版で、1500円の製品です。英国の美しい
風景を楽しみたい方は、絶対こちらがオススメ。

 次は「緑園の天使」です。こちらは翌44年の主演作品。内容は、
荒馬を購入した少女ベルベットが、障害競馬グランド・ナショナル
に出場する、というもの。
 物語はミッキー・ルーニー扮するマイ青年が、ベルベットの家に
逗留するところから始まる。この人はCM子役の大スターだそうで、
当時はリズ以上にスーパースターの扱いだったそうだ。馬が大好き
なベルベットが近所の手に負えない荒馬を「くじ」で購入するが、
このマイは元騎手で、荒馬の調教をすることになる。

 作品中で開催される障害競馬「グランド・ナショナル」は、本物
の映像を混ぜたもの。リアル感満点です。もちろん、騎手のリズは
吹替えなのですが(笑)。ただ男の騎手に化けるために、長い髪を
切ってしまうシーンはとっても痛々しい。
 それと、ベルベットの母ブラウン夫人役のアン・リヴィアだか、
どこかで見た記憶があるな……と思ってたら、ドーバー海峡を泳ぎ
切った初の女性だったよ! 昔見た写真にそっくりなんですけど、
これって本人ですか? 劇中でもその話をしてたので、たぶん本人
なんでしょう……これにはちょっちビックリでした。

 さて、コミックの続巻の最初は、柴田ヨクサル「エアマスター」
第28巻で、本作は今巻で完結です。内容の割には長かった(笑)。
 内容は、渺茫とのラストバトルと「亡霊」対決ですか。このへん
は余計という気もしましたけど、最後はあっさりと終わりましたね。
巻末オマケ漫画も笑いを誘う内容で、最初の頃の作風に戻ったよう
です。でもまあ、まずは「お疲れ様でした」と言っておきましょう。
次回作にも期待してます。

 最後は伊藤明弘「ジオブリーダーズ」第12巻です。本作は複雑
な内容をどうまとめるのかが注目だったのですが、どうも「慌てて
大風呂敷を包んでしまった」ような内容。この展開には、ちょっと
ご不満ですね。アメリカさんの特殊部隊のエピソードはノータッチ
かよ? そんな感じです。それと、この「大風呂敷・解説シーン」
では、古風な路面電車が解説場所に設定されているのですが、もろ
エヴァのパクリ演出をやられても……これって、最近の流行なんで
しょうかね? それとも、オマージュ?(笑)

235. 創作小説の執筆状況(2006/6/29)
 ここんとこずっとサッカー観てたんで、少々寝不足気味(笑)。
とはいえ我が日本チームも負けてしまったので、これからは普通に
寝れます。ま、最終戦となってしまったブラジルとの実力差は歴然
でしたから、スパッと諦めもつくでしょう。

 で、今週は創作小説の「夏季分」の途中経過を報告しておきます。
今度の「修道士マルコ」第三章は、次の第四章との続きものになる
ため、原稿用紙だと計500枚くらいになるかと思います。状況は
大詰めを迎えており、現在は前フリ(伏線)のチェックをしている
ところ。このペースなら8月頃には掲載できそうです。ただ、この
次の第四章(冬季分)は、もうちょっと早めに掲載したいものです。
できれば4・8・12月という、年3回の掲載ペースにが目標なん
ですけど、なかなかそうはいきませんね(泣)。

 それと、現在連載中の「修道士マルコ」と他の作品は、全て同じ
世界設定を使ってるんですが、そろそろ別の作品も書きたくなって
きましたよ。しかしこれらもネタ自体は豊富にあるんですが、話を
煮詰めていく時間がありません。理想を言うと「修道士マルコ」を
年3回のペースで書いて、他は「完成したら随時掲載」というのが
いいんですけど……執筆量でいうと、定期連載の250枚が年3回。
その他が250枚で、年間1000枚が目標です。現在はまだ半分
ですからね、まだまだ遅筆ですな。

 ちゅうかその前に「そうさく」ページ内に、イラストのコーナー
を設置したいんですが……やはり小説には「挿し絵」があった方が
見栄えもいいですし、イメージも伝わり易いですから……なんか、
やることいっぱいあるなぁ(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。

 その1本は「ローマ帝国の滅亡」です。これは1964年製作の
ローマ史劇で、現代版「グラディエーター」の元になった作品です。
ソフィア・ローレン、アレック・ギネス、スティーブン・ボイド、
などの豪華な出演陣が魅力。ただ本作は「デジタルニューマスター」
版ですが、画面のキズとかは修復されておりません。購入する人は
「リマスタリング」ではないことに、注意することです。

 内容はほとんど「グラディエーター」と同じなんですが、オチが
違います。言うとネタバレなんですが、最後の決闘で勝利した軍人
「リヴィウス」が、ローマ皇帝の地位を辞退して恋人と去って行く、
というもの。今回は改めて「グラディエーター」も観直してみたん
ですが、私としてはこちらのオチの方が好味ですね。まだの人は見
比べてみてはどうだろう?

 ところで、私にはちょっと気になる記憶があります。同じローマ
史劇の映画なんですが、どうしてもタイトルが思い出せない作品が
あるのだ……以下はその断片的な内容。

1.海岸にいる兵士達が、弓矢の攻撃を受ける。盾を組んで防ぐの
 だが、最終的に倒される。
2.黒人奴隷が「逃げ切れたら助けてやる」と(皇帝から?)言わ
 れて崖の方に逃げる。知恵のある人物(主人公?)が、その逃走
 ルートを先読みして追い詰める。

 さて……この映画、なんてタイトルだったっけ?(笑) ただし、
これらは別々の作品ということもありえます(泣)。

 たぶん「1」は「トロイ戦争」を題材にした作品かもしれない。
「ヘレン・オブ・トロイ」」(’55)かと思ったが、違っていた。
「2」は「スパルタカス」が題材の作品だろうか? 主人公の顔は
カーク・ダグラスの気もしたけど、60年製作の「スパルタカス」
ではなかった……62年製作の「スパルタ総攻撃」かもしれない。
これは今度買ってみるつもりだ。
 ただ、これらの史劇は50〜60年代に何作も映画化されたため、
私にもよく解らないのである。

 とりあえずDVDリストにある作品の中には無かったので、いま
だにタイトルが不明のまま……スゲェ気になっている。誰か解る人
がいたら、教えてもらいたいものです。

234. WC・日本チームの行方(2006/6/22)
 3週前からワールドカップの予想をしていたが、昨日までの日本
チームの成績だと、予選突破は難しそうである。どうやら私の予想
よりひどい結果になりそうです。
 当初、私は「オーストラリアだけには勝てるんじゃないか?」と
考えていたのだが、その予想は甘かったようです……考えてみれば
オーストラリアと日本は状況が同じのため、彼らが予選を突破する
には日本に勝つことが大前提なのだ。双方とも「初戦が決定戦」と
いう状況である。終盤間際に3点も入れるというのは、これはもう
意気込みの差だろう。
 日本チームはクロアチアとも引き分けに終わったため、現時点で
最下位は変わらず。優勝候補筆頭のブラジルに対して、2点以上の
差をつけて勝利するのは至難だが、がんばってほしいものである。

 ところで、私はかなり前に「サッカーには4人のキーマンが必要」
という話を聞いた。ストライカー、リベロ、ボランチ、キーパーの
ポジションに、それぞれ信頼できる選手が必要、ということです。
 さて、日本チームの場合、この四人は誰だろう? リベロは攻守
に単独で動ける中盤の選手で、中田英寿がこの役だろう。ボランチ
は守備的MFで、稲本潤一がいる。キーパーは川口能活で決まり。
ではストライカーと呼べるのは、誰かいるだろうか?
 この「点取り屋が不在」というのは、前々から言われている日本
チームの弱点ですな。過去国際Aマッチの度に様々な点の取り方を
してきたが……高校野球とかに例えると「エースで四番」みたいな
選手がいないことですか。こうした人物が一人いれば、かなり違う
と思うのだが……いかがなものだろう?

 過去に「全員サッカー」を実践したチームはオランダでしたが、
ここにもクライフという天才プレーヤーがいました。アルゼンチン
にはマラドーナがいた。ただこれには、そうした中核選手がいなく
なると勝てなくなる、という弊害もあります。これは現在ジダンが
絶不調のフランスがそうですな。私の予想に反して今大会はかなり
苦戦している様子。
 現在の日本チームがお手本とすべきは、同じくタレントに乏しい
メキシコの戦術かもしれませんね。対ポルトガル戦は負けましたが、
動きや走りは負けてなかったように思えます。PKを失敗するのは
お手本にしなくてもいいんですが(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に1作追加。

 DVDの1本は「コラテラル」です。トム・クルーズの主演作で、
2枚組のスペシャル・エディションが廉価版になって1500円で
発売された。監督はベテランのマイケル・マン。内容は、たまたま
殺し屋を乗せたロサンジェルスのタクシー運転手のお話です。
 さて、この内容からして不安だったが、やはりそれは的中した。
トム・クルーズの殺し屋は配役的には面白いんですが、かなり違和
感がありましたね。普段からアメリカのナイス・ガイのイメージが
あるので、殺し屋にしては笑顔が爽やかすぎます(笑)。それとは
逆に、タクシー運転手役のジェイミー・フォックスはハマリすぎ。
元々コメディが得意なんだそうで、パンチが利いた喋りの口調にも
それが現れてます。

 あと本作のストーリィですが、私には古臭く感じられましたね。
60年代にはこうした作品が多かったような気がします。ちょっと
芸術的で、解りにくい演出もそうです。ハリウッド風のジョークに
乏しく、舞台がロスの夜中のため全編が暗い。これも古臭い雰囲気。
もっとも、監督は前々からこの類の作品を撮ってみたかったそうで、
何かのリメイクのようにも感じられました。
 ただ、ロサンジェルスの夜景を撮るための「高解像度ビデオ撮影」
は秀逸でしたね。信じられんくらい遠くまで焦点が合ってました。
監督の音声解説でも詳しく語られてます。

 コミックの1作は結城みつる「木漏れ日の並木道」です。本作は
電撃大王で連載してたもの。やっと単行本化された。原作は作者が
キャラデザを担当したF&Cのゲーム。元はギャルゲーではなく、
ええと……純愛ゲームなのかな? まあ元を知らない私が言うのも
なんですが、結構ほのぼのしててイイ感じ。
 内容は、一人娘を残して奥さんに先立たれた主人公が、まわりの
女性陣から好かれていく、というお話。個人的には「お風呂シーン」
と「海水浴」のエピソードに超萌えでした(笑)。

233. WCを見てた頃(2006/6/15)
 私がサッカーWCを見てたのは、ローカルTV番組の「スーパー
サッカー」だったと思うが、あまり記憶が定かでない。この80年
代の頃というのは、マラドーナ全盛期である。アルゼンチンが最強
チームで、次いでイタリア、西ドイツという強豪がいた。ブラジル
では現日本代表監督のジーコも活躍してたのだが、優勝からは遠ざ
かっていた頃である。
 確か私の記憶では78年がアルゼンチン大会で、同国が母国優勝
をした年である。次のスペイン大会はイタリアが優勝して、その次
のメキシコ大会はまたアルゼンチンが優勝だった。さすがに78年
の名選手ケンペスの記憶は無いが、86年はマラドーナが大活躍の
大会だったのである。

 このマラドーナで一番有名なのは「神の手」と呼ばれるゴール。
これは対イングランド戦でのこと。たぶん準々決勝だったと思うが、
ゴール前でキーパーと競ったマラドーナは、ヘディングしたと見せ
かけて、左手でボールを押し込んだのだ。これが後に「神の手」と
呼ばれたゴールの真相である。
 準決勝のベルギー戦で見せた、脅威のドリブルシュートもすごい。
ハーフライン手前辺りから相手DFを5人抜き、キーパーも抜いて
ゴールを決めた。FWのひとりを除くと10人抜きのゴールである。
ドリブルしたのは50メートル以上にもなった。現代サッカーでは
考えられない距離である。

 その現代サッカーで最も革新的だったのは、ディフェンスのシス
テムだろう。元はオランダの戦術だったようで、基本は4人のDF
ラインを採用するのだが、ひとりがリベロとしてフリー活動すると
いうタイプ。皇帝と呼ばれたベッケンバウアーの率いる西ドイツも
この戦術を採用していた。
 ただ、近年のヨーロッパ・サッカーではDFが重視されすぎて、
ゴールするのが非常に難しくなっているという。そういやイタリア
は3大会連続でPKで敗れており、その原因はこんなところにある
のかもしれません。

 我が日本チームでも、従来から守備を重視したパス・サッカーを
行ってきたが、決定力の差はいかんともし難いものがあるようです。
考え抜かれたディフェンスのシステムを突破する力……本当に必要
なのは、ストライカーのセンスなのかもしれません。特に、先日の
対オーストラリア戦を見ていると、真剣にそう思います。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規に1作、続編が2作追加。ただし
この続編の1作は新規追加の作品の第2巻です。

 コミックの追加は ISUTOSHI 「愛気」第1巻と2巻です。この人
はアフタヌーンで「てんでフリ〜ズ」も描いてましたね。本作品は
架空の武術家「承久國俊」が主人公。この武術の奥義を知りたいと
いう人々との出会いが続く。ただ、主人公は父親から体の各関節を
変更され、全力を出せなくされている。格闘漫画は作者にとっても
挑戦なんだそうだ。
 ところでこの作者、前から演出が投げやりのような気がしている。
本作でもある登場人物が話の先を読むような台詞があるが、これは
止めた方がいいかもしれない。たぶんこういうテイストというか、
持ち味なのだろうが、読んでる途中で「酔いが醒める」ような感覚
があるのだ。前作の「てんで〜」では、人気の低迷を打開する梃子
入れのため「テコちゃん」という名のキャラが登場している。やり
すぎは禁物なのではないだろうか。

 続編の2作目は、太田垣康男「MOONLIGHT MILE」第12巻です。
やっと吾郎の出番が回ってきましたね。やっぱりこの作品は吾郎と
ロストマンが揃わないと面白くない。ただ今巻は日本でのロケット
開発の話なので、今いち派手さがないです。前のウォーカー開発の
エピソードでもそうだったのだが、日本国内での話はこぢんまりと
まとまりすぎのような気がしますね。SFっぽくないというか……
最近、星野之宣の作品を読み返したんですが、それが一層強く感じ
られますよ。

232. 第18回WCの行方(2006/6/8)
 ワールドカップもいよいよ9日がキックオフ。正確には10日の
午前0時あたりからですけども。ドイツはかなり時差があるため、
日本での試合の放送時間は「夜9時から朝6時」になっちゃいます。
録画して翌日ゆっくり見るのには丁度いい時間ですか。
 先週は我が日本チームの予選突破の可能性を予想してみましたが、
今週は本戦決勝トーナメントの予想をしてみる。試合スケジュール
とかは既に発表されているので、これは雑誌の特集記事などで各自
確認してもらいたい。

 さて、日本チームが予選を突破したとしよう。2位通過なら決勝
トーナメントの初戦は「予選E組の1位通過チーム」と対戦する。
このE組の面子はイタリア、チェコ、アメリカ、ガーナだ。ここは
イタリアとチェコが予選を突破すると予想すると、最初に当たるの
はイタリアとですか……ふう(泣)。
 初戦を勝ってベスト8に進出すると、次はフランスかスペインと
対戦ことになるでしょう。それにも勝つと準決勝の相手はメキシコ
かイングランド? 決勝はまたブラジルである……いくらなんでも
あんまりですな(泣)。

 しかしこの時期、誰も彼もが一端の評論家や予想屋に変貌します。
私は知り合いに「おまえの予想はつまらん」と言われました(泣)。

「日本が優勝する可能性は1パーセント以下ですよ?」
「脳内では100パーセントにしとくのが、サポーターの義務だ」
「それ義務なんだ!? 恐れ入りました……」

 でも私は、準決勝の4強の予想を「フランス対イングランド」と
「ドイツ対ブラジル」と予想してます。優勝するのはまたブラジル
でしょうかね……実際はどうなることやら。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規に2作追加。書籍が1冊追加。

 コミックの追加はどちらも寿司漫画。最初は中村博文「音やん」
第1巻。サブタイトルに「熱血! 寿司職人物語」とあるように、
まんま寿司職人の作品。既に二十巻くらいは出てると思いますけど、
やっと1巻を入手しました。でもこの1巻、現在とはかな〜り絵が
違います(笑)。ちょっと目には「ちばてつや」に似た、昔ながら
の「線の太い画風」ですな。現在ではかなり線が細くなっていて、
鉄腕アトムの新作「プルートー」を描いている「浦沢直樹」に近い
感じになってます。
 内容は、主人公「花田音三郎」が、寿司職人修行のため大阪から
東京に出てくるところから始まる。他店の助っ人に出たり、商売敵
とは「寿司対決」したりもする。その間、随所に寿司のうんちくが
挿入されるという定型の進行ですね。

 2作目は、さとう輝「江戸前の旬」第1巻。これは「九十九森」
の原作付。副題に「銀座柳寿司三代目」とあり、主人公の「柳葉旬」
は若手の寿司職人。柳寿司を継ぐため修行中の身である。彼の父は
「鱒之介(ますのすけ)」というガンコ一徹な江戸前寿司の職人で、
この親父さんが非常に「いい味出して」ますな。内容は寿司のうん
ちくに絡めた人情話がメインで、泣ける話が多いのが特徴。
 ところでこの作品、前段階として「銀シャリ」という作品が1巻
出ています。副題には「銀座柳寿司・三代目奮闘記」とある。旬の
父・鱒之介が病に倒れ、主人公が三代目の修行を始めるというエピ
ソードがあるらしい。これは単行本の宣伝文句で確認。この前作も
入手したいんですが……どこの本屋にも置いてない(泣)。

 書籍の1冊は久々のSF。グレッグ・イーガン「ディアスポラ」
です。タイトル直訳だと「移住」ですか。内容は、肉体から離れて
電子の世界の住人となった人々の物語。その世界で新たに誕生した
「孤児・ヤチマ」が主人公。本作の冒頭、電子世界の描写はかなり
難解ですが、理数系の読者はニヤリとする場面もあるでしょうね。
文系人にはちょっと辛い文章ですが、普通の肉体を持つ人々も登場
します。主人公のヤチマは、その肉体人の住む地球を大災害の危機
から救うべく、ロボット内に人格をコピーして連絡に向かったりも
します。その先は、外宇宙への移住と探検の物語となる。

 この作者、間違いなく現代ハードSFの第一人者と思われます。
なにがハードかというと、電子世界の描写や物理・数学など論理面
でのイメージがとっても豊富。これは読者を選ぶほど徹底されてる
ように感じられますね。現代ハードSFはマクロ世界とミクロ世界
に分裂してしまったような印象があるので、本作のようにその両方
が楽しめるというのは嬉しい限り。
 これから他の作品も読んでみようかな、と思ってますよ。

231. サッカー・ドイツ大会(2006/6/1)
 またWカップの時期がやってきました。この間は野球の世界大会
でしたが、今度は四年に一度のサッカーです。

 そのWカップですが、日本は予選でオーストラリア、クロアチア、
ブラジルと対戦する。順不動で対戦するんですけど、予選の突破は
かな〜りキビシイ状況ですな。
 まず、ブラジルが第一位で予選を突破するのはほぼ確実でしょう。
これに異を唱える人はほとんどいません。例えば「2勝1敗」です。
そこで、次の予想が成り立ちます。

「二位抜けするのは、ブラジルに勝ったチーム」

 さて、我が日本チームがブラジルに勝つ、という可能性は、どれ
くらいあるでしょうか? 私はこれを「25パーセントぐらい」と
予想してます。これがイコール「日本が予選を突破する可能性」と
みていいでしょう。詳しく述べると、以下の通り。

 日本が1位で予選通過……5パーセントくらいか?
 日本が2位で予選通過……25パーセント。
 3位で予選を敗退…………40パーセント。
 4位で予選を敗退…………30パーセント。

 合計で100パーセントになってますか? 日本チームが予選を
突破するのは、最大でも30パーセントくらいでしょうか?

 次は対戦成績を予想してみました。ここではブラジルが全勝して
予選を突破する、という場合です。

 ブラジル……………クロ/勝、オー/勝、日本/勝。3勝0敗。
 クロアチア…………ブラ/*、日本/勝、オー/勝。2勝1敗。
 日本…………………オー/勝、クロ/*、ブラ/*。1勝2敗。
 オーストラリア……日本/*、ブラ/*、クロ/*。0勝3敗。

 現実的に、日本チームは2勝してブラジルとの最終戦を向かえる、
ということにならなければ、予選突破は難しいでしょう……問題の
ヤマ場は、予選第二戦目のクロアチア戦になるかと思われます。

 この予想、私は結構正確だと思いますけど……さて、結果はどう
なるでしょうか?

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に1作追加。

 DVDはリメイク新作の「宇宙戦争」です。スピルバーグ監督、
トム・クルーズ主演のSF作品。2枚組スペシャル・エディション
を購入。この二人のコンビでは「マイノリティ・リポート」もそう
でしたね。
 私は過去の「旧・宇宙戦争」はTV放映で見ていたので、内容を
知ってます。今度のリメイク新作版はDVDで初めて見ましたよ。
なんちゅうか「いかにも、リメイク」という印象ですな。でもこの
作品、特典映像を見ていたら「七十二日間で製作した」ということ
なので、超スビード製作です。早撮りでロードショー作品を二ヶ月
ちょいで作ってしまうというのは、ちょっちオドロキですね。

 ネタというか、オチ的にはこれでいいんだと思いますけど、時期
が時期だけに、同時テロの影響がかなり色濃くなっていて、個人的
には楽しめなかった。劇中で、旅客機が墜落分解しているシーンが
あるんですが、このシーンには死体がひとつもありません。どうも
「年齢指定」を避けるための演出らしいのですが、結局、一番低い
指定になったそうです……難しいモノがありますな。
 それと、人々の危機的状況も演出されていましたが、これが群集
シーンは良くできているのに、個々人のシーンでは不出来だった。
なんかそれがちょっとアンバランスな感じ。トム・クルーズの役は
けっこうハマってて良かったように思いますけど、娘役のダコタ・
ファニングは「とってつけたような」感じがしました。10点満点
なら7点くらいの評価で、いま一歩、ということですな。

 さてコミックの1作は山口美由紀「天空聖龍」第1巻です。副題
は「イノセント・ドラゴン」となっております。本作はもう2巻が
出ているのですが、大人気らしくて1巻はどこでも売り切れ状態。
場末の本屋で、忘れられたように眠っていた1巻を購入しましたよ。
 内容は、地上の聖龍を探しに来た少女カナンと、行き倒れだった
カナンを助けたラムカの物語。聖龍の伝説や、その不思議な能力の
秘密がストーリーにからんできます。タイトル通りのファンタジー
作品ですね。

 実は私、この作者の作品を読むのは二十年ぶりくらいなんです。
確か「V−K(ビビッド−キッズ)・カンパニー」がデビュー作と
記憶してたので、家の蔵書を捜索してみた。やっぱり記憶通りで、
その「V−K……」の初版は1985年10月25日。この作品は
5巻まであって、最終5巻は88年4月25日初版……18年ぶり
というコトですな。比べてみると、絵がかなり洗練されているのが
よ〜く判ります。
 ただし、デビュー作としては「V−K……」第3巻に収録の短編
「星のむこう夢のむこう」という作品だと思われます。これが掲載
初出が昭和57年(1983年)「花とゆめ」19号となってます。
他に「プリンセス症候群(シンドローム)」という1巻物の短編集
もありますけど、これもファンタジー作でした。

230. 祝・10000アクセス!(2006/5/25)
 早いもので、この光子力研究室も1万HIT到達です。当初予定
していた「1月100HIT」を大幅に上回る速度でアクセス数が
増大してます。五桁ってのは感慨深いですね、ほんとに。

 元々ここみたいな「文章テキスト系サイト」は「漫画イラスト系」
に比べて人気(ひとけ)が少ないのが特徴なんです。これは実社会
でも同様で、小説と漫画の売上をみても解る通り。しかしよくよく
考えてみると、ウェブ情報の大半は「文字情報」なので、今以上に
人々が文章に接している時代も無いんですな。ひと昔前は「若者の
文字ばなれ」が問題でしたが、現代の若者ほど文字情報を活用して
いる世代もないでしょう。

 ところでこの文字情報。ちょっとした弊害もありますね。それは
キーボードやPC辞書に頼り過ぎて「指で文字を書く」ということ
が減っていくことですか。書籍辞書で単語を調べることもめっきり
減りました。これ私の場合、漢字を忘れるんですよ(泣)。いや、
そんなの私だけですか(笑)。

 それでは、今週も収集したアイテム紹介の続きです。読書リスト
に掲載されないムック本が2冊。これはどちらもPS2のゲームで
「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」のもの。eb!
のパーフェクト・ガイドと、設定資料集。

 さてこのゲーム、巷では「ギャルゲー」という噂だったのですが、
なかなかどうしてしっかりとした作りのRPGです。プレイ画面は
ちょっと見にはサターン版の「グランディア」に似た雰囲気ですな。
戦闘場面は初期FFの横画面対決タイプ。それに加えてシナリオの
場面は半身像が表示されるPCゲーム型という……なんかイロイロ
混ざってる感じがしますけど、全体的にしっくりとまとまった作り
という印象ですね。
 ガイドブックではシステムや登場キャラの解説、魔法、アイテム、
マップ、敵の出現場所などが一通り掲載されてるので、やり込む派
には重宝するでしょう。3センチくらいの分厚い本です。

 設定資料集のメイン・イラストは「凪良」という絵師で、見た目
では「Tony」の絵に似てると思います。このゲームはガスト+
バンプレストの製作なので、この「ガスト」のアトリエ・シリーズ
とかをやってる人じゃないだろうか。2Dでこその絵師ですよ。
 この他に、ちびキャラ等を描いているのが「戸部淑」です。この
人は雑誌「ファミ通PS2」でお馴染み。この人も3Dには向いて
ない絵師ですな。色合いが全体的に「アトリエ」調で、馴染み深い
安心感があります。やはりこのような2D、ちまちましたキャラが
RPGの王道でしょう。

 このゲーム、元はテーブルトークだったようで、原案は95年頃
からあったそうです。もう10年以上前ですか。現在の世界設定は
純正ファンタジー度が低くなり、けっこう「なんでもアリ」の状態
ですね。キャラのコスチュームでも体操服・こんいろの水着(笑)
なんてのがあって、浴衣もありましたよ。ちょっと和風テイストの
デザインがナイスですな。しかしこれでは「ギャルゲー」と間違わ
れても仕方が無いかもしれません(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に3作追加。

 DVDの1本は「ブルーサンダー」です。ロイ・シャイダー主演
で、この人はフレンチ・コネクション(1作目)にも出てますね。
内容は、ベトナム帰還兵で航空警察ヘリ部隊のフランクが主人公。
武装ヘリ配備の陰謀を暴き、ロス上空でF−16との空中戦を展開
するというアクション・サスペンス。
 本作は何と言っても武装ヘリがカッコイイ。このブルーサンダー
は実際のフランス製ヘリ「ガゼル」を改造したもので、作品中では
機能満載のハイテク・ヘリである。空中戦では特殊撮影が使用され、
これが1982年の製作とは思えない見事さ。どこのショップでも
売りきれていたが、やっと入手できたので、非常にウレシイ。

 ところで本作の監督はジョン・バダム。この人の代表作というと
一般的には「サタデー・ナイト・フィーバー」なのだろうが、私は
本作が一番だと思っている。当初は特撮は専門ではなかったらしい
のだが、「特殊撮影と解らないようにやらなければ意味が無い」と
いうポリシーを持っていて、この点では私も全く同意するところ。
現在の洪水のような3DCG効果に酔っている監督に聞かせてやり
たいところだが、他の監督作でも非常に凝った特撮をしてるという
話なので、興味のある人は探してみるといいでしょう。

 今週もコミックはH系統。しかも全てが双葉社です。最初は宮崎
摩耶「びんコレ」です。タイトルは「BINKANコレクション」
の略ですな。内容はメンズアクションに掲載された短編集のため、
スッチーとか美人秘書とかシチュエーションも様々です。ちょっと
トーンの貼り方にクセのある画風で、画面が黒々としいるのが特徴。
またこの作者は堂本烈の小説「ただいま淫交レッスン中!」などの
挿絵も描いてます。

 2作目は紺条夏生「快楽ビフォーアフター」です。本作はメンズ
ヤングに連載された1巻モノ。内容は、重量級モテナイ君を華麗に
変身させる「城戸メンズビューティクリニック」のお話。この美容
外科は大金持ちの美女三人で運営されており、その面子も「お嬢・
ハーフ・ゴスロリ」というサービス万点の設定(笑)。個人的には
セーラームーンのパロディが爆笑でした。またこの作者は1枚絵の
等身ポーズや、カット割りに結構こだわりがあるようです。

 3作目は八月薫「誘惑セレブ」です。原作には滝沢寛之。本作は
漫画大衆とメンズヤングに掲載されたもの。表題作はテーマ連作と
いった内容のが6本。他に短編が3本という構成。セレブ・マダム
の火遊びがメインですね。この作者はペンタッチが柔らかいせいか、
女性キャラの描き方が秀逸ですな。

229. 収集したモノとか(2006/5/18)
 今週から黄金週間中に収集したアイテムの紹介を始めます。まず
最初は読書リストに掲載されないムック本が2冊。これはどちらも
エロいPCゲームのガイドブックだ。

 最初1冊目は「てこいれぷりんせす!」公式ビジュアルガイド。
本作の内容は、異世界の神王妃となるべく集ったお姫様4人の物語。
主人公ミツルは現代からこの異世界に迷い込み、4人の姫達と関係
することになる。このゲームを企画したのはH漫画家の「Aー10」
で、原画から何から広範囲に担当している。このような作り方は、
ゲーム製作としては理想的だろう。
 ただ設定は面白いのだが、個人的には4人のお姫様より、ネコ耳
イヌ耳の「けものメイド軍団」の方が気になった(笑)。当然この
メイドがらみのHシーンもある。それはCGリストだと南国お姫様
「フランシェスカ」のパートに多い。お姫様も4人もいると、少々
あぶれ気味の感があるのが惜しいところ。

 2冊目は「MAID iN HEAVEN SuperS VSOP」です。本作は以前にも
ゲーム化された「メイド・イン・ヘブン」の「スーパーズ」版で、
作画も同じ「キリヤマ太一」が担当している。この絵師が担当した
ゲームでは「セックスフレンド」もガイド本を買ってます。今回は
CGがフルカラーになり、全体的にグレードアップした感じがする。
だた、基本的にメイド服がメインのため、その他のファッションは
少ない。この系統が好きな諸兄にはいいのだろう。体操着や紺色の
水着(笑)を押さえたのは流石だが、できればまんべんなく見せて
欲しかった。
 ところでこの本、サイズは普通の大判なのだが、90度横にして
開く作りになっている。そのため見開きページはかなり横長になる。
まあ、CGを掲載するにはこの方が都合がいいのだろう。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックが新規3作追加。

 さて、今週はコミックも全てH系統だ。最初は「妄想管理人」で、
少年画報社ヤングコミックに掲載された作品です。作者「麻生我等」
は「あそう・がとう」と読む。内容はレトロな「無愛荘」の管理人
「丘しのぶ(未亡人21歳)」が、そこの住人と次々に関係する、
という定番物。厚い唇の描き方が特徴的で、エロっぽさを醸し出し
てますね。ところで、この作者の絵はどっかで見たことがある気が
するのだが、どうしても思い出せない……本人だったり(笑)。

 2冊目は結城稜「ヘヴンリィ」です。この作者は「クリムゾン・
ハート」なども描いてます。ただ本作はビタマン系の作品ですが、
初出情報が無いのでどの雑誌だかはよく解りません。内容は、自ら
囚われの身となった主人公「美冴」のお話。劇的な結末がちょっと
ツボに入りました。他に昔の短編も収録されてますけど、既に絵が
かなり違っちゃってますね。

 最後3冊目は「このてのひら」です。こちらも同じビタマン系で、
雑誌「Dokiッ!」に掲載された作品を集めたものです。作者の
「九部玖凛」はそのまま「くぶくりん」と読む。表題作はナースの
Hな体験ストーリーですな。短編集なので様々なシュチエーション
が楽しめます。
 さてこの作者ですが、前出の「麻生我等」かと思っていたのだが、
私のカン違いでしたよ(泣)。しかし、この人は前に雑誌「美画王」
でCGイラストを描いていた「方松天籟」と同一人物のような気が
するのだが……誰か詳細を知らないものだろうか?

228. 秋葉原巡り(2006/5/11)
 先週はほぼ一年ぶりくらいに秋葉原に出向きましたよ。ずいぶん
様変わりしたなあ、という印象です。最初は新しくできたヨドバシ
にも行ってみたんですけど、秋葉原でヨドバシというのが不思議な
違和感ですね(笑)。そこもそうなんですが、新しい駅ビルと古い
ショップのコントラストもすごい。官庁街の横にドヤ街があるよう
な雰囲気でした。端的に表現すると近代的なビルの横に平屋建ての
日本家屋、みたいな(笑)。

 そういや秋葉原のメイド喫茶はだんだん数が減って、中野の方が
活気があると聞いていたのだが、そこら中にメイドさんがいました。
私が見たのはお店の宣伝してるところだけでしたけど、誰か実際に
行って確かめてくれないものだろうか?
 このことを友人にオススメしたところ、

「私の人生にそんな汚点は残せない」

 というキビシイお返事が(笑)。なにもそんなに嫌わなくても。
実際に身近でメイド喫茶に行った人は、ちょっといませんねぇ。

 だがここで最も重要な出来事は、探しモノが見つからなかった、
というコトでしょうか?(泣) まあ、私の探しモノはマニアック
過ぎてどこにも無いんですけどね。その内の一冊が帰り道で寄った
郊外書店にあったのはオドロキでしたが(笑)。今回見つけた書籍
とかは、これから読破して紹介していくことにします。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にコミックの続巻が2作追加。

 さてコミックですが、これらは近場で購入しておいたものの残り。
1作目は「よつばと!」第5巻です。作者は「あずまきよひこ」で、
この人は子供の頃の記憶を失っていない人ですな。特に今巻は夏の
エピソードとしては定番の「海水浴」の話が秀逸でしたよ。思わず
「この浜辺は(実際には)どこらへんだろう?」という想像をして
しまうほど。それと、1巻から名前が出ていた人物「ヤンダ」が、
初めて登場しましたね。これまた独特のキャラ(笑)。

 2作目は「いい電子」第6巻です。作者は「みずしな孝之」で、
ファミ通での連載も300回を迎えてます。丸6年ですな。という
ことは、単行本の発刊が丁度年1冊ペースです。今巻で秀逸だった
のは「君のためなら死ねる」略して「君死ね」の回ですか。話数で
言うと第326話です。ほとんどセリフらしいフキダシが無くて、
サイレント漫画になってましたね。それでもちゃんと解るところが
スゴイ。それと本誌連載ではアシスタントの「松村」さんがご結婚
されたため、今後出番が減るとか……ちょっと寂しい気もします。

227. 休日の過ごし方?(2006/5/4)
 世の中は9連休ですが、私には連休がありません(泣)。先月も
連休が無かったので、たぶん今月も無いものと思われます(号泣)。
ここ数年は旅行もしてないからなあ……と、遠い眼をして思い出し
たのは、5年くらい前に正月スキーに行った記憶があるだけ。その
ときは北海道でしたけどね、寒かったなぁ(笑)。

 でその私の休日の過ごし方はと言いますと、ほとんど本屋へ直行
ですかね(笑)。先週はちょっと下見に出掛けたので、今週もまた
行かなくちゃなりません。一日だけの休日を有効に使うためには、
やっぱり下見が必要ですよね? そうしないと本で両手がいっぱい
のまま歩き回るハメになります。本ってけっこう重いんだよ。いや
ほんとに。
 とりあえず近場で買える本は買っといたので、また来週から大量
に紹介を始めようと思ってます。まだ前回のアイテムも紹介しきれ
てないんですけど(泣)、見つけた時に買わないとアウトですから。
特にマイナーな本ほどそうです。

 でもそうして買い逃がした本を、5年ぶりとかで発見したりする
のもまた楽しいんですけどね(笑)。

〜今週の更新情報〜
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックは新規と続巻が1作
ずつ追加。

 DVDの1本は「80日間世界一周」です。本作は1956年に
製作された旧作で、前にはジャッキー・チェンがリメイクした新作
も見てます。かなり大昔にTV放映されたのを見た限りでしたが、
非常に懐かしい。原作は超有名なジュール・ベルヌ。
 最近の映画では有名な役者の「カメオ(宝石の粒)出演」があり
ますけど、どうやらそれはこの映画から始まったらしい。私が見て
解ったのは「マレーネ・デートリッヒ」と「フランク・シナトラ」
だけでしたけど、他にも有名人がゴロゴロしている様子。そういや
リメイク新作の「80デイズ」でもそうでした。

 本作の内容は80日間で世界一周を旅する物語。賭けをした英国
紳士フォグ役に名優デビッド・ニーブン。改めて見ると超然とした
演技が配役にピッタリですな。彼は本作が一番のお気に入りなんだ
そうです。あと召使のパスパトゥ役の俳優で、カンティンフラスと
いう役者が出てますけど、この人は舞台俳優で喜劇役者。闘牛士も
していたという、すごい有名な人物。これは特典映像でもチラッと
紹介されてます。
 それと今回見て気がつきましたけど、ヒロインのアウーダ姫役は
シャーリー・マクレーンだったんですね。ちょっち驚き。見た当時
は名前を知らなかったように思う。ほんとにスゲェ大昔だ。まあ、
ご家庭用ビデオも無い時代に、一度だけ見たTV放映の記憶なんて
アテにしちゃいけません(笑)。

 コミックは星野之宣「2001+5」です。本作は単行本未収録
作品を集めたもので、内容はお得意のSFばかりです。「2001
夜物語」の番外編も入っていて、ファンには嬉しい限り。この作者、
昨年で画業30年だそうなんですが、できれば全集を出してもらい
たいところ。でなければ「既刊単行本リスト」とか。そうしてもら
えると、私がすごく助かります(笑)。
 続巻の方は安彦良和「機動戦士ガンダム」第12巻。オリジン版
「開戦編」のストーリー展開になってからというのも、眼が離せま
せんな。今巻ではララァやテム・レイのエピソードが入ってます。
既に本誌ガンダムエースでは開戦直前ですが、元のストーリーは、
ええと……ジャブローあたりで止まったままだったっけ?(笑)

226. 時は黄金なり(2006/4/27)
 世の中はもうゴールデン・ウィークですが、私は相変わらず時間
的余裕の無い日々が続いております。せっかくのGWも普通の週と
休日の日程は変わりません……季節感が無いなあ(泣)。
 で今週は「あいてむ」ページの更新はさておき、先にトップ絵を
更新しましたよ。いつも通りの感じですけど(笑)。

 さて、読書リストに掲載されない本を1冊ご紹介しときましょう。
それは大島永遠「女子高生ファンブック」です。先週は本編最新刊
の7巻を紹介しましたが、本書は解説書というか「データ・ブック」
ですね。登場人物の設定や解説と、あと描き下ろしの番外編が2本
あります。コミック・ハイ! の表紙イラストも収録されてるので、
ファンにはお勧めの一冊ですよ。

〜今週の更新情報〜
 前述の通り、トップ絵を更新。今回のは「たる。」です(笑)。
「らいぶらり」にDVDが1本追加。コミックが新規に2作追加。
書籍が1冊追加。

 DVDの1本は「ヘレン・オブ・トロイ」です。本作はロバート・
ワイズが1955年に監督した歴史劇で、古代トロイ戦争のお話。
 いやしかし、この時代の群集シーンは圧巻ですよ。なんせCGで
なく「全部エキストラ」ですからね。トロイ要塞のセットもかなり
大規模なものですけど、室内シーンのセットとの差が激しすぎます。
これは昔の映画全てに言えることですが(笑)。

 ヘレン役の「ロッサナ・ポデスタ」は端正な顔立ちの女優さんで、
新作の「トロイ」で同じ役を演じた「ダイアン・クルーガー」とも
似ている感じがする。これはたぶん新作の方が本作を意識した配役
だったんでしょうけどね。新作ではアキレスの「ブラッド・ピット」
が主役でしたが、本作ではタイトル通りヘレンが主役です。やはり
「傾国の美女」は雰囲気も似てくるのでしょうか? 一方のパリス
役の「ジャック・セルナス」は、若々しい王子の雰囲気がある俳優
ですね。ちょっと「弱そうな」ところもイメージにピッタリでした。
 さすがに私もこの頃の俳優はあまり詳しくないので、見ていても
新鮮な感じでしたよ。

 コミックは2作とも平田弘史の「人斬り」と「怪力の母」第1巻。
前著は週刊少年キングで1969年に掲載されていた作品で、再版
ではなく復刻版。発行はマガジン・ファイブ。作者の復刻作品では
2冊目になり、1冊目は「座頭市」です。
 内容は幕末のテロリスト「岡田以蔵」の物語。この時代に生きた
剣客の中では、以蔵ほどの腕前を持つ人は希だったようです。本作
でもそれが見事に描かれてます。この性格というか、ちょっと頭が
悪いところもありますが、私はけっこう好きなんです。幕末物では
一番キャラが立ってる、という感じがするんですよ。他の、例えば
坂本竜馬や土方歳三などは、描き手により印象が違って見えること
が多いんですけど、以蔵ではほとんど違いが見られません。

 後著「怪力の母」はミスターマガジンで93年から連載しいてた
作品です。リイド社からの復刻ですが、再編集されているそうだ。
カラー・ページも収録されていて、ファンには非常に嬉しい限り。
この頃はもうMacでデジタル執筆作業をしていたと思われるので、
カラー原稿でも退色・劣化はしていない様子。
 本作は伊豆地方を治める清水家の物語。表題の母とは、清水家の
若き当主・康英の妻「寿(ひさ)」のこと。彼女は四人の母となり、
康英が出征中には伊豆地元の女性を「女水軍」に訓練したりする。
一方の康英の話では、戦場での兵士の心得や、陣幕での生活描写も
描かれていて非常に面白い。うんちくのある作品ですな。

 書籍の一冊は、久々の講談社ブルーバックス「暗号の数理」です。
 本書で語られる「暗号」は、もちろん「秘密の通信」に使われる
仕組みのこと。その歴史の解説から始まって古典的なシーザー暗号
なども紹介されている。量子コンピューターを使った「量子暗号」
の解説では、実験には成功しているという。インターネット時代の
「公開鍵暗号」では偽造が極めて難しい「デジタル署名」を可能に
した方式も解説されている。

 著者の一松信(ひとつまつ・しん)は、戦時中から暗号の解読に
関わり、数学と数値解析が専門。現在は京大名誉教授で、この道の
第一人者と言える。また、このような解説書はとかく数式の羅列に
なりがちだが、関連した公式のみをポイントを押さえて解説してる
ので非常に解りやすい。最近は「なんとかコード」のような謎解き
を含む本が流行だが、その前に本書のような硬派な解説書をきちん
と読んでおくことをオススメしたい。入門書としても最適だろう。

 余談だが「なんとかコード」は他の著作からのアイディア盗用で
告訴されたそうだ……映画化もしてるのに、どうなることやら。


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